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2025年4月の19件の記事

2025年4月30日 (水)

強風に耐える「孤高のブナ」の厳しさを体感し、「希望のブナ」の生長を見守る。

 4月29日(火)に開催した「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」には48名(登山班43名、地上班5名)のボランティア、森びとスタッフが参加し、「孤高のブナ」の根を守る活動と2023年4月29日に植林した「希望のブナ」の生長観察を行いました。

 前日の雨も明け方に上がり、快晴の下で開催することが出来ました。

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 朝6時に足尾ダムゲートに到着し松木川源流を眺めると、中倉山から虹が伸びていました。今日参加するボランティアの皆さんと「孤高・希望の親子ブナ」をつないでくれているように感じ、寒い朝でしたが心が温かくなりました。

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「足尾に緑を育てる会」様からお借りした松木川を渡った右側の広場(仮設駐車場)に森びとスタッフが集合し打ち合わせを行い、参加者を迎える体制につきました。大野運営委員、橋倉スタッフが足尾ダムゲートにスタンバイ。参加者を確認後「仮設駐車場」に誘導しました。

 駐車場では乾燥させた黒土と草の種子の入った袋(植生袋)のセットを山頂に運んでもらうよう黒土5ℓ入りを60袋準備。加賀スタッフ、山田サポーターが受付けを担当し、山内・深津サポーターが参加者の体力に応じて黒土の荷揚げをお願いしました。到着順に7時頃から順次中倉山登山口を目指して出発しました。

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 登山口に向かう道路には、雪の多かった冬場に餓死したと思われるシカの遺体が雨で道路に流されていました。動物たちが足尾の冬を生き抜く厳しさを垣間見ることが出来ました。

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 40分ほどで登山口に到着。登山口からはつづら折りの急坂が続き、昨日の雨で登山道がぬかるんでいないか一歩一歩確かめながら、小石や落ち葉で滑らないように慎重に登りました。登山道の脇には黄色い花を咲かせたスイセンやスミレが咲き、疲れを癒してくれます。

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 最初の尾根を越え、直登の坂を登ると遠くに「孤高のブナ」と左側の斜面に食害ネットで囲われた「希望のブナ」が見えました。

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 南斜面の迂回路を歩くとピンク色のヤシオツツジが咲いており、足を止めて花見と記念撮影。ミズナラの林を抜け、視界が広がると斜面の上に「孤高のブナ」、斜面下に「希望のブナ」が目に飛び込んできました。登山経験者が多く10時20分には、最後尾のグループが到着しました。

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 尾根筋は風が強く「孤高のブナ」は大きく枝を揺らしています。風を避け、南斜面に下がり根を保護する植生袋づくりを行いました。

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 出来上がった植生袋を「孤高のブナ」東側の崩壊地に運び、山田・山内サポーターの説明と実演を受けた後、張り付けていきました。松木川から吹き上げる風に飛ばされないように押さえながら針金のペグを刺し、地面と接着するように踏みつけました。

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 尾根に立つと体が流されるような強さの風で体温も奪われます。根の保護活動終了後は南斜面に下がり「希望のブナ」の生長観察と、登山者に保護のお願いを伝える看板を設置しました。

 看板の除幕式は、ブナの幼木の植林と看板設置に協力をいただきました林野庁日光森林管理署の中村署長、徳川前署長、「孤高のブナ」の実採取から7年間育ててくれた松村さん、幼木を背負いあげてくれた大津さんの4人で行いました。雪山に生きる「孤高のブナ」の写真が写る看板に大きな拍手が送られました。

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 森びとプロジェクトより筆者・清水からお礼を述べさせていただきました。その後、ブナの保護活動への協力・助言をいただいている日光森林管理署・中村昌有吉署長より挨拶をいただき、参加された中から、群馬県水上町の松原さん、宇都宮市の木村さんより感想をいただきました。

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≪「希望のブナ」保護のお願い≫ 

【このブナは「孤高のブナ」の子で、「希望のブナ」と名付けました。過去の煙害による草木や村びとの怒りや悲しみなどの遺伝子を親から受け継いでいます。このブナには未来を生きる森(山)を愛する皆さんに、“森は友だちですよ!”と語りかけてほしいと願っています。「希望のブナ」が末永く生きられますように、皆様のご支援を望んでいます。】

 「希望のブナ」の樹高は126㎝、根元の太さは2㎝、昨年から伸びた枝の長さは10㎝でした。鹿の食害に合わないようにネットで覆いましたが、豪雪や豪雨、強風、暑さなど気候変動に負けずに生長してほしいと願います。

 看板は、親ブナが「希望のブナ」を見守れるよう北向きに設置しました。“煙害の歴史”と“未来への希望”を継承し、私たち森びとや登山者に、人生の厳しさと勇気、そして、”森は大切な友だちだよ!”と伝えてほしいと思います。

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 強風は止まず、参加者の計測では風速15m/sでした。11時30分には下山を開始し、怪我人もなく終了することが出来ました。「中倉山のブナを元気にする恩送り」に参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

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 次回の開催は2025年11月3日(月・祝日)の計画です。ご参加をお待ちしています。

(報告者:清水卓)

2025年4月28日 (月)

“農民の父”として慕われた石碑で誓う

 正義と人道のために一身を捨てて尽くす民として慕われる「可児義雄」の慰霊式が4月に行われた。慰霊式には、毎年参加していましたが今年は確認不足で参加できませんでした。そのため慰霊式が終った後に、石碑のある集落の方と自分たち3人で、石碑前で線香をあげて村びとと話しをしてきました。

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私(戸松)としては、今の農村のあり方が見えてきた気がしました。村びとが高齢化してコミュニケーションを取りづらくなっています。私たちの活動も限られた方々になり、この村も来年の法要が気がかりになりました。

 慰霊式に参列する人が高齢化し式が続けられるか、その上、大事な交流会もできなくなるのか?小坂鉱山の争議を指導し、41歳で亡くなった後も多くの村びとにその心が引き継がれている。私たちも心配ですが、これからも慰霊式の継続には何かできることをしていくことを誓いました。

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 その後、村びと交流するひと時があり、その場では、同和(株)の労組もOBが高齢化し、この慰霊式参加よりメーデーに集中しているように感じる。また、毎年の植樹祭も村(細越地区)全体として行われているように感じられなくなっていること等が話されました。村びとは、植樹祭を「良いこと」と感じているというので、私たちは今後もしっかり協力していきたい。

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5月のゴールデンウィーク後には、同和(株)に植樹祭の問合せを行い、森びと秋田県ファンクラブとして参加していきたいと思います。

A690f789 同和鉱業(株)の碑文「誓い」では、『時代は、地球温暖化、資源枯渇、土壌汚染など山積された問題の解決と、自然との共生を望み、大きな変革の時をむかえております。私たちは、大切な次世代の子供たちのために、地元の夢と期待に応える・・・。』と刻まれていますが、改めて次世代の未來の基盤を築くきっかけにしていたいと思っています。

報告・秋田県ファンクラブの高杉さん、戸松さんの報告を基に文を作成しました。(運営委員・大野昭彦)

中倉山ブナ保護の土の準備ができました!

Dsc00537  本日(4月28日)の足尾・松木は、14度(9時)で風もなく曇りです。明日開催される「中倉山ブナ保護」で使用する土などの資材の準備日です。

 サクラが咲き乱れるもりびと広場にある木口に座り、山内さんは「ここで飲むコーヒーは最高です」とサクラの花と新緑を楽しんでいました。

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乾燥した黒土と種の入った植生袋の二点を更に新しいビニール袋に入れました。これでザックが汚れることはありません。 

Dsc00540 ハンマーやペンチ等と共に車に積み込みました。

Dsc00541  明日の天気は、晴れの予定ですので朝に皆さんの元気な笑顔にお会いで来るのが楽しみです。

 まだ時間が、ありましたので曲がってしまった鉄筋を真直ぐに戻しました。

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 明日は、中倉山ブナ保護の「恩送り」です。参加者の皆さまは、安全運転で起こし下さい。

Dsc00536  本日の作業者は、山内さん、坂口さんと筆者でした。

                               (報告者:済賀正文)

2025年4月27日 (日)

咲く花と爽やかな風吹く松木郷

本日の足尾・松木郷は、8時30分、気温12度、晴天。

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9時に責任者加賀スタッフから、「予定では臼沢西の森の“里親植樹地”の補植作業の予備日でしたが、補植は先日終了しました。そのため今日は、20年の森づくりのデータとして臼沢西の森に植樹にしている所の動画に撮りることになります。」と作業内容が報告されました。

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直ちに準備して現地に向かいました。現地では、済賀スタッフが、篠竹のある所に穴を掘り、黒土を入れ、苗木を植えて、マルチング、幹ガードの取り付けまでの一連の作業を動画に撮りました。他のスタッフも植樹を行いました。松木渓谷の奥から吹く風が汗ばむ体を爽やかなにしてくれました。

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昨日、「みちくさ」舎人で千葉県から来てくれた武田さんより、背負い籠2個を頂きました。その籠を今日の森作業で使わしていただきました。初おろしで籠を背負った済賀さんに感想を聞くと、「武田さんの森びとへの目配り、気配り、優しさを感じた」と言っていました。武田スタッフありがとうございました。

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その後は、臼沢の森、民集の杜などの動画を撮影し、やっとのことで13時30分に下山し昼食を取りました。

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 昼食後は、病気に感染したと思われる桜の木3本をチエンソーで伐りました。

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森びと広場の桜が枝の一部が膨れてコブがあり、そこから細い枝が何本も出て花も付けなくなりました。矢口森びとスタッフによれば、「木の病気でカビの菌によって起り、感染すると花も咲かず、樹勢が衰え枯れる原因になる」と言うので根元からチエンソーで伐り、フレコンに入れて済賀スタッフが自宅に持ち帰り焼却することにしました。

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それから、「みちくさ」の近くにある樹木を守っている幹ガードがサルやシカなどに悪戯されて、生長の妨げになっていたので鉄製のイノシッシのスカートを組み込んだ幹ガードに交換しました。

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松木郷は、八重桜がまもなく満開、そして足元では日当たりの良い石の間などに白色、紫色、黄色の花に心和む一日になりました。

本日の森作業は、加賀、済賀、清水、大山、そして筆者大野でした。

<報告者は大野昭彦>

 

名残の桜・八重桜と鮮やかな新緑の松木郷へ!

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  名残の桜の松木郷。しかし、25日行われた「足尾町民のお花見会in松木」の賑わいがあたりに漂っています。

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 朝の気温は13度でしたが、日中は23度になり汗ばむ陽気です。サルの群れも冬から夏になったような陽気に戸惑っています。

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 今日の「みちくさ」には2組の皆さんが来訪しました。11時30分頃に来られたお二人の第一声は、「あの黒いものは何ですか?というものでした。「カラミというもので・・・・」という説明をしますと、納得をしました。矢板から来られたお二人ですが、ここまで来たのは初めてとのことで、森づくりの話をすると、喜んで激励をしてくれ、カンパまでいただきました。

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 次に来られたお二人は東京から来られたお二人で、写真を見てもわかる通り、足尾ジャンダルムをアタックした帰りに寄ってくれました。このお二人も「カラミ」について質問をしてきました。初めての人には、「不思議な光景」に見えるんですね。「秋に又来ます!」と元気に戻っていきました。   

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 まだまだ頑張って咲き続けている桜もありますが、これからの桜もあります。下の写真のような八重桜です。新緑に映える桜を見においでください。「みちくさ」でお待ちしています。Dscn9859

 今日の舎人は、清水、橋倉でした。(報告は橋倉喜一)

2025年4月26日 (土)

まさにみちくさの周りは春真っ盛りです!!

今日は朝から晴天で心地よい風が、「みちくさ」の周りを爽やかに吹き抜けていました。ゴールデンウィークの幕開けにふさわしい松木郷の「みちくさ」とジャンダルムの景色です。

P1010544 まさに春が真っ盛り!!。満開のユキヤナギです。

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「みちくさ」オープンの準備を済ませて舎人2名と森作業者3名が作業の打ち合わせ。

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 その後、森作業メンバーは下記写真の急斜面の階段と土留の修復に汗を流しました。

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 舎人は、「みちくさ」に立ち寄る方を待ちました。橋倉さんは側溝の落ち葉拾い、その落ち葉は土と混ぜて耕しました。そこに植えられていたニラをきれいに整えて植え直しました。P1010556

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 昼頃になると風が強くなり、しだれ桜の花びらが舞っていました。そこに訪れてくれた方は、昨日の「花見の会」に参加できなかった町民のOさんでした。「サクラをぜひ見たい」と来てくださり、「苔テラス」に咲くシダレザクラに感動したOさんは「次は子どもたちを連れてきたい」と、話しをしていました。その桜の様子を写真に撮っていきました。

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Oさん、ありがとうございました。その後、とても天気が良いので外に出て、明日の作業の打ち合わせをして本日の舎人は終了しました。本日は、お疲れ様でした。本日の舎人は橋倉、山田。森作業者は、済賀、武田、田城でした。(報告は山田)

2025年4月25日 (金)

桜の花びらの様に、笑顔、笑顔、笑顔!

   朝一番の仕事は、カーテンを開け今日の天気を確認しました。曇り空、気温は6時で16度。地面が濡れていて、雨なのか?と思いましたが夜半に降った名残でした。

 今日(4月25日)は「足尾町民の『お花見会』」、降らないで!と祈りながら、集合場所の赤倉ロータリーに向かいました。

Dscn9847   松木方面を眺めると、精錬所の煙突から煙が立ち上っているような霧が、横切っていました。

Dscn9805   集合時間前にスタッフと、お手伝いに駆けつけてくれた女性二人が今日のスケジュール再確認の打ち合わせに入ります。

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Dscn9804   参加者の到着を待つ間に、町民のTさん(第1回の花見会に参加)が、「山神祭」がどのように行われてきたか、話をしてくれました。

Dscn9809_2   10時30分には、20名の参加者、7名の森びとスタッフが「みちくさ」を目指して松木沢に入ってゆきました。そして予定時間より少し早くセレモニーが「苔テラス」で開催されました。

Dscn9810   田城運営委員の司会で清水副代表の歓迎のあいさつ、つづいて簡単な自己紹介を全員が行いましたが、昔の「松木沢」を知っている方々からは、「松木で花見が出来るようになったなんて思いもしなかった!」と驚きの声が上がりました。

   その後散策に移り、スタッフが手分けして町民の皆様を広場、果樹園などまでご案内しました。

   12時30分過ぎになって、山田組会長の乾杯の音頭を受け。昼食・懇談に入りました。

多くの皆さんから、「差し入れ」があり”豪華な昼食を堪能しました。特に驚いたのは、けんちん汁を作ってくれたTDは、深夜1時から作り始まったとのことで、感謝で頭が下がりました。

Dscn9837   昼食後、「お花見会」の感想や、これからの足尾町町民として、何をしていけば良いのか?等など活発な意見が出されました。その中では「こんな素晴らしいところを、もっと多くの人に伝えるべき!」との提言が出され、一同うなずいていたのが印象的でした。

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スタッフのみんなも、「20周年の記念の年に、良い『花見の会』が作れた」との声を聴けました。なんと言っても、町の人と一緒に創り出せたことが一番心に残った一日でした。

きっと今後の広がりを創り出せる一日だったと確信できました。

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 今日の催しを手伝ってくれた町の人はT夫妻、Mさん、スタッフは、清水さん、田城さん、大野さん、大山さん、済賀さん、山田さん。報告は橋倉でした。

 

 

2025年4月24日 (木)

気候危機に向き合う生活を考えるシンポジウム開催①

 4/20、一般財団法人日本鉄道福祉事業協会と森びとプロジェクトは共催で「気候危機に向き合う生活を考えるシンポジウム」を開催し、東京都品川区の目黒さつきビルとZoomによるオンライン形式で開催しました。

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 司会はJR東労組本部で書記をしている飯田麻美子さんが務めてくれました。

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 主催者あいさつに立った森びとプロジェクト桜井勝延代表は「原発を止めるということから全く外れてしまい、原発を再稼働したり、新たな原発を作るという方向に日本政府は舵を切ってしまいました。これは被災者はもちろんですけれども、暮らしや命がぞんざいに扱われてはならないことを、このシンポジウムを通じて共有していただければと思います。同時に、本当に原発を再稼働することが地球温暖化や気候危機に対する方針として正しいのかということについても共有していただきたいと思います」「私たちが今生きている地球を壊しているのは人間の生活です。アメリカのトランプ大統領のように気候変動とか二酸化炭素の問題は問題がないという極端な見解を持った国家指導者が出てくると、世界中の人たちまた生物が、命あるものが危機に陥るわけです。私たちは今ある現実、今進んでいる気候危機を共有することで、自分事として捉え、この気候変動に対して取り組みをしていかなければならないと思います」等が語りました。1745490756139 その後、4名からそれぞれの立場・現場から問題提起をしてもらいました。

 1人目は東京都でマンションにお住いの奥村隆夫さんより、「気候変動に対する体験と対処・対応の限界」について報告をもらいました。2019年10月に発生した台風19号により川崎市武蔵小杉のタワーマンションのライフラインが水没し、電力・水道の機能が停止し、完全復旧と対策には1年間要しました。この出来事を自分事として捉えて、自宅のあるマンションが浸水した時の危機感から出発し、調査を開始するとともに自治体への要望やマンション居住住民へ呼びかけて対応策の検討をしてきたそうです。そして、異常な気候変動に危機感を感じている人々や組織体はたくさん存在するので、互いから学び、協力・連帯することが大切であることが語られました。Dsc09017

 2人目は、秋田県のJRで働く高橋淳さんから、今年の秋田県の県北地域と青森県の津軽地区は過去最大の大雪時の現場の様子が報告されました。「2月22日22時から明朝5時までの間で、秋田県県北地区の普段雪があまり降らない所で大雪となりました。私も当時当直で、二ツ井という駅では 1時から5時20分の間で88cmの積雪を記録していました。当時の新聞でも大雪の記事が大きく掲載され、中には線状降雪帯が発生したとも書かれていました」「これは倒木の写真ですが、陣場~津軽湯ノ沢間という秋田県と青森県の県境のところになります。倒木あるいは線路支障しているのが2日間で166本確認されました。また、切断作業中に腹部に倒れてきて肋骨を骨折する二次災害も発生させてしまいました」「今回の雪害は、死者が出なくて良かったと感じます。ライフラインが断たれてしまうことは想定しましたが、運良く短時間で復旧となったことや、高齢者住宅での屋根の雪下ろし作業が行われず倒壊してしまうこともなく、結果から運が良かっただけとしか思えません。また、鉄道の運転再開が一番遅かったのですが、鉄道以外の交通インフラも運転再開までかなりの時間を要しておりました。道路ももちろん通行止めとなり、そういう環境で生きるためにどうするべきか改めて考えさせられました。こうするべきという明確な答えが出なく、もどかしいとも感じます。これからもこのような災害級の大雪は発生するものと想定し、構える・備えることをしていきたいと思います」等が語られました。

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 3人目は、茨城県利根町で農家をしている齊藤博道さんから「実際大規模化している農家にとっては補助金を使って、その飼料米を作ればある一定の金額が保証されるという制度があります。しかし我々小規模農家っていうのはほとんどが飼料米を作らず、食用米を作っているのが現状なんです。実際、食用米が今まであまりにもコストに対して、見合わない金額で秋口収穫を経た時点で、農協さんや集荷業者にとって買い取られるという金額が、マイナスになっていたのです」「我々小規模農家がこの国は今までも支えてきてるのが現状だと思うんです。本当に小規模農家が本当に今後減少していけば、必ず日本はもう食糧危機目前に来てるなと実感しているんです」「私の場合、単なる米の生産だけじゃなく自分で営業努力しながら、個人のお客さんとの繋がりを作りながら、直販っていうスタイルを確立してるがゆえに、何とか継続しているのです。野菜農家とか米農家と直接繋がって信頼できる人間関係を作りながら食料を調達するっていう時代になるのが理想的なのかと思います」等が語られました。

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 4人目は、若者気候訴訟原告団の時任晴央さんから、相次ぐ森林火災・森林伐採の報道を見て、将来への不安を感じて気候変動に関する活動を始めた経緯が語られました。そして、昨年8月に14歳から29歳の若者たちが日本の主要火力発電事業者10社(CO2排出の30%を占める)を相手取り、1.5℃目標と整合する科学と国際合意の水準での排出量の削減を求めて、名古屋地裁に訴えました。シンポジウム参加者に最後に訴えたのは「私よりも後に生まれた世代がかつての地球の現状を知り、私になぜ何もしなかったんだと問われる時が来ると考えると絶望します。気候危機が二度と止まらない日がやってくることを想像すると、生きていく自信がなくなります」と、原告からの意見陳述での言葉が紹介され、参加者の心を熱くしました。

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 ②に続く…

(運営委員・小林敬)

2025年4月23日 (水)

「母なる森」への生長を願い「臼沢西の森」に苗木を補植

 4月22日(火)、足尾・松木郷の天気は晴れ。9時の気温は17℃、昼過ぎには21℃に気温も上昇し、桜も一気に開花しました。今日は花見を楽しみながらの森作業となりました。

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 朝のミーティングで大野さんより、午前中は「臼沢西の森」に「里親植樹」で植えた幼木が落石やシカ、ウサギの食害にあい枯れてしまった115本の補植と食害防止ネットを張る作業を行い、午後は、道具や資材を保管するビニールハウスの、劣化して破れたシートの交換を行うことが提案されました。

 任務分担では、補植箇所をチェックし苗木を置く作業を加賀さん、橋倉さん。補植を大野さん、栁澤さん、本間さん、田城さん、田口さん、筆者の6人、記録の撮影は林子さんです。

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 さっそく、補植用の苗木と食害防止ネット、ハンマーや針金などの道具と資材を軽トラに積み込み「臼沢西の森」に向かいました。

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 背負子で苗木や食害防止ネットを荷揚げし、作業に取り掛かりました。臼沢西の斜面に登ると松木の森が一望でき、民集の杜や広場の桜が良く見えます。

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まず、加賀さんと橋倉さんが補植場所に苗木を置いていきます。

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 植樹メンバーは、表土が薄く砕石の多い植樹地にスコップで穴を掘り、黒土を入れて元の土と攪拌し「しっかりと根を張れよ」と願いながら苗木を植え、松木川からの強風に負けないように幹を篠竹に縛りました。

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 食害にあった幼木の根元にはコロコロとしたウサギのフンがたくさん落ちています。時間が経過して薄茶色になったものや、濃い緑の新しいものと、今も森の中に隠れているウサギの存在が確認できました。

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 猛禽類に襲われたのかヤマドリの羽毛が残されていました。

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 苗木を置き終わった加賀さんと橋倉さんは「今度は食べさせないぞ」と、食害防止ネットを植え終わった場所に置いていきました。

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 気温が上昇して汗も吹き出し、休憩と水分補給を取りながら植樹を行ないましたが、少人数での苗を植える作業は思ったより時間がかかり、13時に下山し遅い昼食をとりました。

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 午後の作業は2班に分け、臼沢西に補植した苗木の食害防止ネット張りを大野さん、加賀さん、橋倉さん、本間さん、田城さんで行い、ビニールハウスのブルーシート交換を柳澤さん、本間さん、筆者で行いました。

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 食害防止ネットは、苗木の大きさに合わせ、長いもの、短いものを50枚用意しました。

 特に桜は樹皮まで食べられてしまうため、ネットが倒されないように鉄筋をしっかりと打ち込み張っていきました。

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 ビニールハウスは、透明のビニールがないため、約8m×6mのブルーシートをかけて、風であおられないようにビニールハウスバンド(紐)で止めていきました。

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 作業は16時頃までかかり、ネット張りを終えた臼沢西の森から「やったぞー!」の歓声が聞こえてきました。

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 道具を片付け、ミーティングを行って本日の作業を終了しました。皆さん、お疲れさまでした。

 帰りは、サルが見送ってくれました。

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 本日の参加者は、大野さん、橋倉さん、加賀さん、本間さん、栁澤さん、田城さん、林子さん、田口さん、筆者・清水でした。

(報告:清水卓)

2025年4月21日 (月)

満開の桜の下で苗木の準備

足尾・松木郷は、8時20分 気温12度快晴。昼頃になると作業小屋の温度計の針は25度を示していました。

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今日の責任者は加賀スタッフ。昨日開催された「気候危機に向き合う生活を考えるシンポジウム」について感想を出し合いました。特に、若者気候訴訟原告団をして闘っている時任晴央さんや若い人たちの発言に勇気づけられたことが話されました。また、雪害や豪雨災害、米農家の厳しい現実と温暖化による異常気象によって深刻さが増していることがリアルな報告で見えてきた。大事なことは森は友だち“山と心に木を植える”ことなどが話されました。

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4年前に行った「里親植樹」地に植えた幼木がシカやウサギなどの食害に遭いました。調査した所、枯れたり、抜かれたりした幼木は、115本ありました。明日、同じ場所に同種の苗木を植えるので、本日その準備をしました。加賀さんが運んでくれた苗木を車から降ろし、樹種毎にチェックしトレーにまとめました。

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それから、臼沢西の森の「里親植樹」地は急斜面なので階段状になっています。その段毎(Q、R、S、T、U、V、W、X、け)に樹種名と番号を書いた札を苗木に付けてまとめました。そして、運びやすいようにネットに入れ水をたっぷりジョウロで上げて、動物に悪戯されないように作業小屋に保管しました。

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 午後は、少しでも食害から幼木を守るために苗木の樹高に合わせた幹ガードを50枚(大、中、小)を作りました。今回植える幼木が「母なる森」に生長してくれることを願い準備作業を終了しました。「みちくさ」や森びと広場付近の桜の花が満開で、気持ちがいい一日でした。

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本日の森作業は、加賀、橋倉、筆者大野でした。

<報告者 大野昭彦>

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