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2025年1月の5件の記事

2025年1月30日 (木)

冬の森作業と松木川沿いの氷瀑

Dsc00456 本日(1月29日)、足尾・松木は晴れですが風が少しあります。気温は、0℃(9時)でした。

Dsc00438 10時になり本日の作業打ち合わせで午前中は、作業小屋裏の幼木の幹ガードの交換。午後は、松木川上流の氷瀑の確認です。

Dsc00439  幼木の幹ガードの交換は、7本をスチール製に交換できました。幼木の周りの地面を平らにするのに大きな岩があり協力して岩を移動しました。 

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Dsc00443 松村宗さんが、Aコンテナを開けた時に扉がスチールの幹ガードに当たってしまうのでコンクリートの排水溝を扉止めに設置してくれました。これで安心して扉を開けることが出来ます。松村さんありがとうございます。

Dsc00444 早めに昼食を済ませて、松木川の上流に向けて徒歩で進みました。進むとすぐに、「ジャンダルム」がすぐ目の前に現れました。

Dsc00446 更に進むと、一部に残雪があったり雪が凍って滑りやくなっている所もありましたので歩幅を小さくして歩きました。

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 ウメコバ沢に到着しましたが、滝の水量が少なく氷瀑が少ししかありませんでした。今年は、雨や雪が少ないの十分な氷瀑にならないのかと話しました。

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 作業小屋に15時30分に到着して家路に着きました。

 本日の作業者は、松村さん、橋倉さん、矢口さん、山田さんと筆者でした。

                           (報告者:済賀正文)

2025年1月28日 (火)

あたたかな陽ざし感じ森作業

本日の足尾は、9時30分、気温0度、風も弱く少し暖かく感じる一日でした。今年初めての臼沢の森の獣害柵点検を行いました。

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清水スタッフが責任者になり、臼沢の森とその一角にある「貨物の森」、さらに臼沢西の森(里親植樹地)の獣害柵点検・修繕作業を3組に分かれて行いました。

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一組、清水スタッフ、加賀スタッフ、柳澤スタッフ、田城スタッフの4人は、臼沢の森をシカやサルなどから樹木を守っている獣害柵の点検・修繕を行いました。臼沢の森全体を点検することはできませんでした。西側斜面のJR貨物植樹地の手前の柵の柱が根元から折れているところがあり、角柱を外して単管パイプを指し直して獣害柵を取り付けました。その後、単管パイプに角柱を縛り付け、獣害柵の上に張られたワイヤーを角柱に縛り柵が下がらないように直し、緑色の亀甲金網を下側に張りました。


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二組の済賀スタッフ、坂口スタッフは「貨物の森」を点検しました。ここは、獣害柵があるのですが、植えた幼木がシカやウサギなどの食害にあってきました。それでも、春になると幼木の根元から芽吹いて太陽に向かって生長しようとしていました。その小さな芽を大切にしようと、昨年から各木々に幹ガードを取り付けました。その甲斐もあってか、大きく生長していました。幹ガードが無いものはサルなどによって木の皮が食べられたものもありました。森の中に入られないように亀甲金網を取り付けました。

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三組の山本スタッフ、橋倉スタッフ、林子スタッフ、そして大野が臼沢西の森に行きました。先ずは、手分けして獣害柵が壊されていないかを点検しました。それから柵の外側と内側に分かれて、壊れた個所を柵の内と外から一緒に修繕しました。急斜面ですので、登りも大変ですが、下りでは「膝が笑」いそうになりましたが踏ん張って、7か所程、曲がった柵の戻し、折れたポールの取換え、金網の修繕などを行いました。帰り道にフキノトウが出ていたことにみんなが「ワァ~こんなに早いの」と驚きました。

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臼沢西の森の出口付近の柵も壊されていました。そこで、一組の4人の皆さんと一緒になり柵を修繕しました。また、通り道近くに突き出ていたエル型鉄骨が危ないので、みんなで怪我しないように直しました。すでにその時12時50分を過ぎていました。

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昼食をとり午後は、柳澤スタッフから、シニアボランティアに向けの健康に優しい「カルタ第3弾」の発表がありました。森びと20年の活動で、長年森づくりに尽力してきた森ともを労う心配り、情熱に驚かされました。その後、田城スタッフから、森びと「20年の動画」作成の過程が紹介され、意見交換しました。

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本日はお疲れ様でした。

本日の森作業は、清水、加賀、済賀、田城、柳澤、坂口、林子、山本、橋倉、そして筆者大野でした。

<報告者は大野昭彦>

2025年1月27日 (月)

厳冬期の森作業が順調に進む

Dsc00424  本日(1月27日)の足尾・松木沢の天気は晴れ、気温は0℃(9時)で風はありません。しかし、地面を見ると、土の一部は凍っていて靴の下から冷気が伝わります。

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Dsc00430_2   福原さんが自宅から砂利を車のトランク一杯に運んでくれましたので、打合せ前に森びと広場のトイレ周囲の低地に砂利を敷きました。これで、雨上がりに靴を濡れることなく安心して歩くことが出来ます。冷えた体と心を温めることが出来ました。福原さんありがとうございました。

Dsc00421  薪ストーブで暖まった作業小屋の中での打合せは、私が作業内容を話しました。ひとつは、福原さん指導による果樹園のブドウの枝の選定、2つ目は森びと広場のトイレ前の低地対策です。

   ブドウ枝の選定は福原さんの体験を基に教えて頂きました。ブドウの苗木ごとにその枝の生長に沿って横に枝を広げていきました。切り落とした枝は、そのままではブドウの木が病気になるので焼却するように教えてもらいました。12時までにブドウの枝の選定を全て終えることができました。

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Dscn3518_3  午後の作業は、みちくさの建物の前に積んである昨年の大雨対策で作った砂の入った土嚢袋をみちくさ横に並べて雨対策を強めました。残りの土嚢袋を軽トラックに積みトイレ前の低地に敷きました。まだ低い箇所がありましたので、みちくさの横にある砂利を軽トラに積み更に敷きました。

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  残った作業時間では、作業小屋の後ろの幼木の幹ガードをスチール製のものに付け替えました。

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  その後は、低地に溜まる雨水をコンクリートの排水のつなぎ目にクサビで溝を作りました。  Dsc00432

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   厳冬期の中の森作業でしたが、やれることをやり切った充実感に満ちた一日でした。福原さんありがとうございました。

 本日の作業者は、福原さん、橋倉さんと筆者でした。

(報告者:済賀正文)

2025年1月13日 (月)

厳寒の中で2025年森作業スタート!

 1月12日(日)、2025年最初の森作業が行われました。足尾の山々や松木郷はどんよりとした雲と雪に覆われ、白と黒の水墨画のような景色です。

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 10時の気温は1℃と震える寒さでしたが、薪ストーブとコーヒーで暖を取りながら森作業の打ち合わせを行いました。

 今年は森づくりから20年となります。多くの皆さんと一緒に荒廃地に木を植え、育ててきた森を観察に来ていただけるよう森・杜の点検整備・育樹を行います。

 責任者の大野さんより、午前中は民集の杜(西・東・北)、りんねの森、森びと広場、みちくさの庭など緩斜面の獣害柵の点検。午後は、昨年末に整理したビニールハウス内の資材やゴミの分別・片づけを行う事が提案されました。

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 雪で草地が覆われ食べ物が無くなったシカが、獣害柵を破ったり、柵を飛び越えて植樹地に入り込み、柔らかな枝や木の皮を食べてしまいます。

 民集の杜(加賀、橋倉、坂口、田城)と森びと広場周り(大野、柳澤、清水)の2班に分かれ、獣害柵の点検と補修に向かいました。

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 1班の民集の杜の点検では、東の杜内にシカが入り込んでいました。スタッフの姿を見つけると柵の外に逃げていきました。柵の点検では破られた場所が見当たらないので、1.8mの柵を飛び越える跳躍力にビックリしました。

 上空ではトンビが地上の小動物を探しているようです。

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  2班の獣害柵点検は、りんねの森からスタートしました。柵のつなぎ目の上部が曲げられている箇所が多く、サルの群れが植樹地に入る際に曲げられたり、見張り担当のサルが座っていた場所ではないかと推測されます。曲がりを直し、針金で柵を支柱に縛りました。

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 河川敷の点検を行っている時に民集の杜方面からシカの鳴き声が聞こえ、シカの群れが松木川を渡って中倉山北斜面に登っていきました。

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 植樹地内では枝を折られた幼木が数本見受けられましたが、冬芽を付けて寒さに耐えていました。雪が解けた地面では苔が顔を出していました。12時20分頃に柵の点検を終え、昼食にしました。

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 午後は、昨年12月20日の森作業でビニールハウス内の整理整頓をした際に出た資材やゴミの分別と整理を行いました。

 スコップと移植ゴテは、足尾の緑化活動を行う先輩団体の「NPO法人足尾に緑を育てる会」の齊藤事務局長に相談し、再利用していただけることになりました。1月10日新年のご挨拶にうかがった際に、「土を入れ整備した植樹地にススキが生え、根を切るのには剣スコップを使用する」と話がされたので、お役に立てて良かったです。

 劣化したシートや背負い籠などの廃品はフレコンに入れ、3月に処理センターに運ぶ予定です。

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 ゴミの片づけを終え小屋に戻ると寒暖計は2℃でした。かじかむ手をストーブで温め、ミーティングを行い15時に本日の森作業を終了しました。 

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 本日の森作業は、大野さん、加賀さん、橋倉さん、栁澤さん、坂口さん、田城さん、筆者清水でした。森びとスタッフ・サポーターの皆さん、本年も元気に、いのちを守る「母なる森」へ育てていきましょう。よろしくお願いします。

(報告:清水 卓)

2025年1月 9日 (木)

2025年「母なる森」へ、希望をつなぐ森づくり!

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 今年は当プロジェクトが栃木県足尾町旧松木村跡地での植樹を開始して20年となります。“地球温暖化にブレーキをかけられないか”と願い、2005年から煙害や山火事で木々が失われた荒廃地に木を植え始めました。急斜面に階段をつくり、穴を掘って幼木を植え、シカなどの食害防止対策など手探りで、多くの植林ボランティアの皆さんと森づくりを行ってきました。

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 現在、足尾では植樹地約5.5haに約8万本の木を植え、生長した森にはクマやアナグマ、サルなど多くの生き物たちが生息し、鳥や風が種を運び、森の生態系を豊かにしています。春は桜や新緑、秋は紅葉に彩られ、松木沢を訪れる皆さんに安らぎを与える場所になっています。

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 森づくり20年を無事に迎えることができましたのも、ひとえに皆様方の“山と心に木を植える”活動への熱い情熱と実行力の賜物です。

 現在、世界各地で豪雨災害や干ばつ、山火事が発生するなど人々のいのちと暮らしを脅かしています。まだ20年ではいのちを守る森には道半ばです。地球上のすべての生き物にとって欠かすことのできないいのちの森をつくる活動を継続させ、今後も微力ですが森に寄り添い、自然環境と人間のいのちを大切にする心を育む森づくりを進めていきたいと思います。

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 東京電力福島第一原発での事故から間もなく14年を迎えます。現在もなお廃炉作業は進まず、汚染水は海洋放出され、漁業民や市民の不安は払拭されていません。私たちは、原発への回帰と気候危機に向き合う生活の思考力を高め、脱原発・脱炭素社会への変革を目指していきます。そのために、今後も森の育樹と啓発を活動の両輪にして、森びと次世代の育成を中心にした社会運動をつくり出す決意ですので、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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 最後になりますが、皆様にとって2025年が実り多い一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

 運営委員会一同

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