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2025年1月13日 (月)

厳寒の中で2025年森作業スタート!

 1月12日(日)、2025年最初の森作業が行われました。足尾の山々や松木郷はどんよりとした雲と雪に覆われ、白と黒の水墨画のような景色です。

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 10時の気温は1℃と震える寒さでしたが、薪ストーブとコーヒーで暖を取りながら森作業の打ち合わせを行いました。

 今年は森づくりから20年となります。多くの皆さんと一緒に荒廃地に木を植え、育ててきた森を観察に来ていただけるよう森・杜の点検整備・育樹を行います。

 責任者の大野さんより、午前中は民集の杜(西・東・北)、りんねの森、森びと広場、みちくさの庭など緩斜面の獣害柵の点検。午後は、昨年末に整理したビニールハウス内の資材やゴミの分別・片づけを行う事が提案されました。

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 雪で草地が覆われ食べ物が無くなったシカが、獣害柵を破ったり、柵を飛び越えて植樹地に入り込み、柔らかな枝や木の皮を食べてしまいます。

 民集の杜(加賀、橋倉、坂口、田城)と森びと広場周り(大野、柳澤、清水)の2班に分かれ、獣害柵の点検と補修に向かいました。

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 1班の民集の杜の点検では、東の杜内にシカが入り込んでいました。スタッフの姿を見つけると柵の外に逃げていきました。柵の点検では破られた場所が見当たらないので、1.8mの柵を飛び越える跳躍力にビックリしました。

 上空ではトンビが地上の小動物を探しているようです。

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  2班の獣害柵点検は、りんねの森からスタートしました。柵のつなぎ目の上部が曲げられている箇所が多く、サルの群れが植樹地に入る際に曲げられたり、見張り担当のサルが座っていた場所ではないかと推測されます。曲がりを直し、針金で柵を支柱に縛りました。

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 河川敷の点検を行っている時に民集の杜方面からシカの鳴き声が聞こえ、シカの群れが松木川を渡って中倉山北斜面に登っていきました。

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 植樹地内では枝を折られた幼木が数本見受けられましたが、冬芽を付けて寒さに耐えていました。雪が解けた地面では苔が顔を出していました。12時20分頃に柵の点検を終え、昼食にしました。

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 午後は、昨年12月20日の森作業でビニールハウス内の整理整頓をした際に出た資材やゴミの分別と整理を行いました。

 スコップと移植ゴテは、足尾の緑化活動を行う先輩団体の「NPO法人足尾に緑を育てる会」の齊藤事務局長に相談し、再利用していただけることになりました。1月10日新年のご挨拶にうかがった際に、「土を入れ整備した植樹地にススキが生え、根を切るのには剣スコップを使用する」と話がされたので、お役に立てて良かったです。

 劣化したシートや背負い籠などの廃品はフレコンに入れ、3月に処理センターに運ぶ予定です。

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 ゴミの片づけを終え小屋に戻ると寒暖計は2℃でした。かじかむ手をストーブで温め、ミーティングを行い15時に本日の森作業を終了しました。 

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 本日の森作業は、大野さん、加賀さん、橋倉さん、栁澤さん、坂口さん、田城さん、筆者清水でした。森びとスタッフ・サポーターの皆さん、本年も元気に、いのちを守る「母なる森」へ育てていきましょう。よろしくお願いします。

(報告:清水 卓)

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