« 2017年12月 | メイン | 2018年2月 »

2018年1月の20件の記事

2018年1月13日 (土)

後まわしにできない!“想定外の異常気象”と向き合う本気度

アメリカは昨年末から大寒波が襲来していることは当ブログで簡単に報じたが、アメリカで比較的暖かいフロリダ州ではその寒さでウミガメやイグアナが悲鳴をあげている。寒さが苦手なイグアナとウミガメが動けなくなっているという。

Pc149687  こうした中で森びとスタッフは足尾現地で心身ともに動き出し、南相馬市でもスタッフたちが動き出した。足尾スタッフの松村宗雄さんと福田哲男さんから抱負が届いている。そこに書かれている共通点は「先送り体質の克服」(松村)と「後まわしにしない」(福田)ということ。

Dsc_0017  福田さんは、森作業報告のブログ更新が翌日になってしまったことに関して、”私たちを見守り支えてくれている皆さんの気持ちに立っていなかった自分に厳しくする“という。

P1049826  松村さんは、“やってできない訳ではないのにやらない自分に厳しくしなくてはいけない”、という。

Pc149675  日本では大雪で電車がストップしてしまったというニュースが流れ、昨年は日本大手製鉄企業、自動車企業等は不正行為で消費者の暮らしを脅かした。こうした社会現象の根っこには消費者の暮らしよりも利益優先、異常気象の猛威も利用者の足より利益優先という風が企業幹部の心を蝕んでいるのではないかと思う。

Pc159710  「ウミネコやイグアナが動けなくなった」という生きものたちのメッセージを生物社会の一員として受け止めなくてはならない。松村さんと福田さんの抱負の中には、森びとの“本気度!が込められている気がする。共に楽しい汗を今年も流したいと思う。(理事 髙橋佳夫)

2018年1月12日 (金)

寒風に耐え抜く南相馬市の森の防潮堤の樹木たち

 昨日(11日)の6時50分頃、南相馬市の朝日は鮮やかに輝いていました。昨日は、東日本大震災・フクシマ原発事故犠牲者の月命日で、この日は、南相馬市長選挙の告示日でした。

 「鎮魂復興市民植樹祭」実行委員長の桜井勝延さんが立候補しましたので、市民応援隊の森びとの皆さんと山崎誠顧問(衆議院議員)が桜井さんを激励しました。

 その後、応援隊森びとの案内で5年前に植えた苗木の生長を観察しました。樹木たちは寒風に耐え抜き、大震災と原発事故で被災した市民の命を育む森に生長している様でした。市民応援隊の皆さん、お疲れ様でした。(報告 髙橋佳夫)

P1119839

2018年1月 9日 (火)

気候の変動に助けられた森作業

 今日の足尾は、9:40 気温7℃、晴れ。

 森びと広場も雪はあるもののシャーベット状でした。橋倉さんが、昨年12月28日、もみ殻搬入のときには森びと広場まで車で来られず、民集の杜の道路脇に車を停めて歩いて森びと広場に来てもみ殻を降ろした苦労話(後方ブルーシートがもみ殻です)。今年1月5日の森作業はじめには、10cmの雪の中で作業だっだのが、森びと広場に来る道路には雪が無くスムーズにくることが出来たと言っていました。ちなみに昨夜足尾の天気を調べると、夜中の2,3時の天気は、雨でした。

 作業小屋で暖をとり、熱いコーヒーを飲みながら打ち合わせ。2班に分け、臼沢チーム、松村・新松木・民集の杜チームで獣害チェックをしました。

Photo

Dsc02074

Photo_2

 上の写真は、臼沢の森から撮りました。

ハウス内のポット苗は、乾燥も無いので、散水をしないでネット点検に集中しました。

Photo_10  臼沢の森は、松村宗さんと私で外側のネットを点検し2か所を修繕しましたが、シカが入った形跡がありませんでした。しかし、シカの足跡がありシカがどこから入ったか❓、または、シカが留まったままなのか❓。また、内ネットを点検しましたが、破れた所は無く、中にはシカもいなく。下山したら、橋倉さんが下から見たらシカがいるのを見たとのことでした。

Photo_3

2

Photo_4  臼沢チーム、松村・新松木・民集の杜チームは、2か所のネットポールが、根本から破断しているのを見つけて単管パイプ、鉄筋で補強しました。

Photo_5

Photo_6  ネット点検終了後に、薪づくりと整頓しました。

Photo_7  下の写真で、ポールを縛った針金の間が破断した所です。

Photo_8

Photo_9  本日の作業スッタフの皆さん、お疲れ様でした。作業スッタフ鎌田、松村宗、松村健、岡安、橋本、報告者小川

私の夢・足尾・松木村跡地の森を案内したい!

 足尾で森を育てているスタッフから今年の抱負が届いている。今回は、森びと栃木県ファンクラブ代表の加賀春吾さんの一部を紹介する。

Photo

       (何かを伝えに来た?フクロウ) 

私の夢は、「私たちが育てている足尾の森をゆっくり歩き、のんびり散策できる道を作り、道の途中では四季の森を楽しみ、お茶などを楽しめるスペースを設けることができたら嬉しい。足音聞けばどうしてもグレー色のイメージになってしまう足尾・松木沢ですが、新緑と紅葉の森に変わりつつある松木村跡地を素晴らしさを感じてもらい、樹木は人の森づくり加勢してくれることを実感してほしい。

Photo_2

Photo_3

Photo_4  できれば今年3月からはじまる「ディスティネーションキャンペーン」で、多くの観光客が足尾も訪れてくれることを期待している。さらに現地を訪れてくれた皆さんに、森を育ててきたスタッフの想いも伝えていければ幸いだ」(短くまとめました)。

Photo_5

Photo_6

         (上:ベニマシコと下:ヤマガラ)

 静寂な雪降る森に暮らす鳥たちの声にも耳を傾けてほしい。昨日、フクロウが何かを伝えに来たようだ。足尾の冬鳥たちも訪問者を歓迎してくれるでしょう。(理事 高橋佳夫)

2018年1月 8日 (月)

栃木県ファンクラブ 2018年も力を合わせて活動します

1月7日、森びと栃木県ファンクラブは、宇都宮で定期総会をおこないました。東京事務所から来てくださった済賀さんを含め、参加者は14名。笑顔で新春の挨拶を交わし合い、座長・福田哲男さんの進行で、明るく話し合いができました。

栃木県ファンクラブは、足尾の活動現場まで1~2時間で行けるスタッフが多く、積極的に活動を担っています。会長の鎌田さんは、5年間の振り返りと今年の課題として、「大部分は森に成長し安心できるようになった。でも臼沢の上層だけはシカの食害を防ぎ切れず悩ましい。何としても根づかせたい」と挨拶されました。 

20180107_154257

各スタッフも思いを述べました。

「平らな所の植樹と思い参加したが、臼沢の上まで登ることになるとは!でも登ったら気持ちよくて。今年は参加率を上げたい(福田修一さん)」「南相馬のための行田市の苗床での活動が多いが足尾にももっと行こうと思う。職場にも興味持っている人がいる(矢野さん)」

20180107_152527

「日曜しか休みがないためどう参加しようか悩みどころ。でもシロクマの餓死寸前の動画を目にしたりすると地球温暖化の崖っぷち状態を実感して何とかしたいと思う(弘永さん)」「足尾通いは本当に楽しい。体も丈夫になった気がします。今年もよろしくお願いします(福原さん)」

20180107_153151

「職場の他の人にも参加してもらおうと思っている。昨年読んだ『人にはどれだけの物が必要か ミニマム生活のすすめ』という本がとても面白く、開催したフォーラムとも通じる。(山本さん)」「フォーラムをやってみて『なぜ地産地消が必要か』という原点をもっと参加者と共有したいと思った。(加賀さん)」

20180107_154945 

稲葉理事と済賀さんからは、フィリピン・ルボ村基金設立の説明と寄付の案内がありました。現地に行けない分、できる範囲で応援の気持ちを表わし、周りも声をかけようとの呼びかけに、思いをひとつにしました。

20180107_160550

最後に新役員体制が承認されました。5年にわたり会長を務めた鎌田さんは顧問に、監査を務めた稲葉理事はアドバイザーに、新会長は加賀さん、新副会長は橋倉さん、書記と書記次長は引き続き小川さんと筆者です。これまで栃木県ファンクラブをけん引してくださった鎌田さん、会計監査いただいた稲葉理事、本当にありがとうございました。

新年会は、理事で栃木県議会議員の平木ちさこさんも参加してくださいました。定休日にも関わらず快く開店してくださった『龍亭』で、アツアツで美味しい中華料理を食べ、皆で話をして盛り上がりました。

20180107_171739

清水さんから、鎌田さんと橋倉さんにサプライズ手作りプレゼントがありました。竹で作った行燈です。中には電池型の電灯が入っていて、竹串で押して点灯させることができます。高いデザイン力の作品と、おふたりのご功労に、拍手喝采でした。鎌田さん、橋倉さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

20180107_180957

20180107_181335

栃木県ファンクラブは、2018年も「楽しく」「体調に気を付けて」「山と心に木を植える」をモットーに笑いのある活動を共に創りだし「森とも」の輪を広めていきます。

20180107_192418

また、11月に開催した「森と食とエネルギーの地産地消を始める市民フォーラム」のように、生活スタイルを見つめ直して自分たちができることを考え、エコな生活も楽しんで、地球温暖化防止につなげたいと思います。

(報告:唐澤)

 

2018年1月 6日 (土)

白銀の足尾松木沢で2018年の仕事始め、今年も”山と心に木を植えます”!

 昨日(5日)は、2018年足尾・松木沢での仕事始めでした。全国の森ともの皆さん!今年も宜しくお願い致します。鎌田、松村(宗)両スタッフから指の先での御挨拶です。

31

1

2

3  昨日の松木沢は小寒にも拘らず、暖かく穏やかな天気でしたが、ご覧の通り、景色は10㌢を超える雪でした。昨年末は12㌢の積雪で車のタイヤがスリップし、徒歩で作業小屋まで向かいました。昨日は、砂防工事業者の車で除雪され、雪が無くホッとしました。

5

4  まずは初仕事に集まった3人は新年の挨拶を交わし、打ち合わせをした後に作業開始。1週間以上も散水していなかったハウス内の苗木に散水しました。10日の撒水でしたが、予想以上にポットの土が濡れていました。ポットから苗を抜いてみると土全体が凍っていました。凍結と溶解の繰り返しで、蒸散が進まなかったのだろう、との結論になりました。それでも苗木たちは頑張って生きているようです。

8  次は、道具の手入。鎌田スタッフの提案で冬期に使用するチェインソーのチェック・点検、松村スタッフからは「道具は使わない時に手入れしなければならない」との一言。機械いじりの不得意な筆者への先輩スタッフの暖かいアドバイスだと感じました。

6

7  午後は、食害防止柵のチェックです。松木、新松木、民集、臼沢西の被害の有無を見て廻りました。大きな被害はありませんでしたが、先輩スタッフの姿を見ながら、一緒に取り組んできた喜びと頼もしさを感じた「仕事始め」でした。

10

9

11  ところで、昼食中の話は“健康問題”になってしまいます。岸井理事長の病気との闘い、役員・スタッフが抱える病気等々、シニア世代スタッフが避けて通れない課題だと言えます。お互いに激励・注意、そして無理しない楽しいやりがいのある新しい年を生きていきたいものです。昨日の森作業は、鎌田、松村(宗)と筆者でした。(報告 橋倉喜一)

 

2018年1月 4日 (木)

“森と生きる恩送り”という智慧を描きたい2018年

 明けましておめでとうございます。

Photo

Photo_3  マスメディアからは今日からいつもの生活に戻れるかのような雰囲気が報道されていますが、“森とも”の皆さまの年の初めはいかがでしょうか。小生は新年にあたり、“知識を知恵に、その知恵は生存が不安定な事態に背を向けず、できることに挑戦する森びと”でありたいと手を合わせました。

P1049817  昨年末から新年にかけて日本、アメリカ東部、ロシア等では寒波が襲来しています。アメリカミネソタ州では気温が93年ぶりにマイナス38度になり、ペンシルベニア州では大雪で「非常事態宣言」が発せられました。

Photo_4  森では鳥たちが心を和ましてくれていますが、耳を澄まして鳥たちの鳴き声を聴いてみると、それは私たちへのメッセージかもしれません。そんな事が気になる仕事始めです。

Photo_5  日本の先人が暮らしの中から語り継いできた“森と生きる知恵”を紡ぎ、私たちの森づくりで培った知識と織り合せて、「森と生きる恩送り」という暮らしを支える智慧を温かい布に仕上げて次世代へ継承していきたいものです。本年もよろしくお願いします。(理事 高橋佳夫)

2018年1月 3日 (水)

今年も続ける南相馬市民の“新しいふるさとづくり”

あけましておめでとうございます。

20180101

                    2018年1月1日の『福島民友』

 南相馬市の復興事業計画である「いのちを守る森の防潮堤づくり」は2013年10月からスタートしました。昨年の10月で5回の植樹祭を開催することが出来ました。これもひとえに全国の植樹ボランティアをはじめ多くの市民のご協力のたまものだと感謝申し上げます。

Photo

 4年経った第1回植樹会場は、驚くほどに立派な森に生長しており低木のマサキは赤い大きな実をつけ、ヤマザクラは樹高3㍍になって1~2年後には「お花見」ができるのではないかと今から楽しみです。全国のボランティアの皆さん、皆さんが植えた幼木の生長をぜひ見に来てください。 

Photo_2

               渡部代表(右)と菅野副代表

 応援隊は今年も「市民が主役」をモットーに、東日本大震災と原発事故の悲惨さを風化させないために「脱原発都市宣言」南相馬市と連携しながら活動していきます。 

Photo_3

               2017年第5回森の防潮堤

 今年は、全国植樹祭が6月10日に開催されます。その成功とその後の植樹祭にむけて、応援隊は市役所、連合原町地区、市民の皆さん、そして全国の植樹ボランティアと共に“命を守る森の防潮堤づくり”を応援します。植樹した防潮堤は復興計画の一割ほどであり、息の永い根気のいる活動となりますがこれからもよろしくご支援・ご協力お願いします。                 南相馬市鎮魂復興市民植樹祭「応援隊」事務局一同

2018年1月 2日 (火)

今年の合言葉は“キープ in ゴーイング”

Photo_5

昨年12月の森びと広場

 東京事務所の2017年 「事業計画」は 、スタッフ ·事務局 ·森ともの皆様の ご理解 ·ご協力を賜り 怪我もなく 無事に終了することができました 心より厚く御礼申し上げます 。

Photo_4

 昨年、植林以降初めて「臼沢の森」に現れたカモシカ

 とくに、足尾の森づくりにかかわるスタッフの皆様は、ご高齢にもかかわらず、臼沢の森、松木の杜、民集の杜の育樹に情熱を燃やしていただき心より敬意と感謝を申し上げます。 また、毎月の森作業、四季の感謝デー、森作業集中日などに関して、当事務所、事務局に森づくりのお知恵やご指導していただきお礼申し上げます。

Photo_6  東京事務所一同は、その知恵を現場で活かしつつ、森びととしての感性を研ぎあげ、温暖化にブレーキをかける暮らしの見直しに“覚悟”を固めてまい進したいと思います。

Photo_7  2018年は森びとの“本気度”を発揮していきたいと願っています。人間の命、その命を支えている全ての生きものの生存が不安定な時代を迎えないために、己自身の弱点と向き合い、志を同じくする皆様と“平和な森づくり"の道を切り拓いていく所存です。 「keep in going 」を合言葉に、きれいな空気や水の恵みが持続する生態系豊かな地球を残すために2018年も邁進します。

                                                東京事務所一同

2018年1月 1日 (月)

明けましておめでとうございます

Photo

Photo_2  新年のご挨拶申し上げます。

旧年中は春先から理事長が癌との闘病で一進一退の状況が続き、皆様には大変ご心配をおかけしました。励ましの声も多く寄せていただきました。心より感謝申し上げます。

 また、地球温暖化問題はいよいよ“待ったなし”の重要な局面を迎えており、皆で知恵を絞って対策を講じなければなりません。森びととしても決意を新たに取り組んでいきます。理事長 岸井成格 副理事長 高橋佳夫

                                                                                               

Photo_3   201511TBS取材時

森びと検索

最近のトラックバック