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2017年4月の27件の記事

2017年4月11日 (火)

雪の中で眠る木々たちは間もなく目覚める八幡平

 今月6日、岩手県も県南の一ノ関では桜の開花の話が聞かれ、心がウキウキする季節になりました。しかし、私たちの森づくりをしている県北の八幡平市は、苗床の「県民の森」と松尾鉱山跡地は雪に覆われ、写真のように春の息吹は感じられません。

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 でも春の足音は聴こえています。当日の12時、八幡平市役所前の温度計は気温18℃を指し、春の温もりが伝わってきました。そこから松尾鉱山跡地に向かい、約30分で松尾鉱山跡地に到着しました。現地の気温は、11℃で7℃の差でした。雪で植樹会場までは行けません。今年は例年よりも雪が多い気がしました。

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 これからは暖かい日が続き、雪も解け、雪の中で眠っている木々たちは目が覚めて、芽吹きはじめます。5月連休明けから、みちのく事務所の森づくりはスタートします。今年も、“地球温暖化にブレーキ”をかけるために、皆様と楽しく、山と心に木を植えていきたいと願っています。(理事 泉山 忍)

 

2017年4月 9日 (日)

春の新緑をまつ足尾

日光駅から男体山の方を見ると頂上付近は雪が降っている様な感じがしました。

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足尾の天気は、曇り時々雨で、時々風が強く吹き雨が窓に強く吹きつけていました。

Dsc_0007 中倉山の頂上付近は、雪が降っているような感じでした。

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みちくさを訪れてくれる方が、雨で濡れた体を温めてもらおうと、ストーブをつけて、森ともの

訪問を待つ間、「竹音器」を作りながら待ちました。

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食事をするために、鹿たちは、こちらの様子を伺いながら道をわたっていました。

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雨も上がり日差しも出てきた頃に、松木沢から、降りてきたハイカーに、声をかけましたが、

温泉に入りたいと足早に降りていきました。

本日は、雨のため、みちくさを訪れる方は、いませんでした。

(本日の放射線量  0.151usv/h        舎人  小井土英一・武田芳明)

松木沢の春本番を待ちわびる足尾の“森とも”と草木たち!

 昨日の松木沢の気温は、9時で15度でした。天気は、曇り空で朝のうちは時々小雨も降って、谷筋に雪が残る中倉山の頂上は霧の中でした。

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 枯れ草色に囲まれた「みちくさ」周辺にも、春がやって来ていました。裏手の池にはヤマアカガエルの卵が、たくさん産みつけられていました。近づくと親ガエルが、池の中に降り積もった落ち葉の下に急いで潜り込んでいました。

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 「みちくさ畑」にはカンゾウが芽を出し、今年もきれいな花を咲かせてくれそうです。その脇に松村スタッフと、岡安舎人がネギを植え付けました。うどんやソーメンの薬味になります。

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 ビニールハウスで足尾の冬を過ごした苗木達も、松村スタッフが全て外に出してあげていました。新しい防草シートの上は居心地が良さそうです。これからは、春の陽をたくさん浴びて大きく育って欲しいものです。

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 昨日の来訪者は、3人でした。最初に方は、クライマーの大木さんでした。春先きの今どきは、落石に注意して欲しいと訴えていました。確かに中倉山も、凍っていた表土が緩みしょっちゅう落石音がしています。一人行動が多い大木さんは、「危険なところは避ける」をモットーにしているそうです。

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 次の来訪者は、群馬県太田市から来られたお二人です。松木沢渓谷や中倉山に何度もきているそうで、森びとの活動に感謝の言葉をいただきました。これから始める「孤高のブナ」の保護活動や、植樹祭への参加を呼びかけました。

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 来訪者を待つ間に、岡安さんが真剣に立ち向かっているのは、ある竹細工です。とても素敵なモノです。5月20日の植樹祭にご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに!

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 帰りがけ、松木川沿いの木々に、サルが群がっていました。どうやら木の芽を食べているようで、近づくとあわてて逃げだしました。桜やニセアカシヤの花に群がる猿の姿が見られる日も間もなくの足尾・松木沢でした。(本日の放射能は0.153μ?/hでした舎人:岡安幸治、橋倉喜一)

2017年4月 7日 (金)

“本気”になって、一本でも多くの木を植えたい!

 今年の桜の開花で一番早かったのは東京だった。小生の記憶に残っているなかで初めての事だった。「ことだった」として記憶から無くなると、今後の花見計画に活かされない。数年以上前から、桜の名所では桜前線を予測して花見客を呼んでいる。損出を出さないためで、それは当たり前のこと。

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 足尾では、鹿や猿たちは生きていくために学習している。私たちが気を抜くと、動物たちの賢さに頭が下がことが多い。奥山では冬鳥たちも旅立ち前に体力をつけている。

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 餌台に集まるアトリ、シメたちを見ていると、生きていくための“本気度”が伝わってくる。何事も”本気”になってできることを実行していかなければ、否定的な現実を変革することはできない。

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 作家の高山文彦さんは、「人はほとほと消費の道具になってしまった。」(『シンラ』2017・5月号)と言う。小生もそのように思う。その結果が、初めて経験した桜の開花の変動ではないかと考えてしまう。

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 奥山でも5月の気温になりつつある。冬鳥は、旅立ちの準備ができたようだ。餌台にはいつもの住人たちのガラ系が飛び回り、のんびりしているようだ。その鳴き声は子育ての準備に入りたい、と言っているようだ。(理事・高橋佳夫)

 

2017年4月 5日 (水)

清々しい春風の中では仕事がはかどる!

 昨日の朝、足尾町から中禅寺湖方面を眺めると、写真のように尾根は雪化粧をしていました。森びと広場の気温は7℃。24節気の清明の言葉通りのすがすがしい南東の風が吹く昨日でした。

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 打ち合わせの前段、鎌田スタッフから、「日光市栗山に住むご婦人手作りのお手玉と頭巾、沢山の手ぬぐいがプレゼントされたので持ってきた」、と報告がありました。スタッフからは、「ありがたいことだね、作業に精が出るよ」、と感謝の声。いつもありがとうございます。植樹祭でお会いしたいと思います。

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 さて、昨日の作業は、5月の植樹祭準備です。ボランティアが怪我をしないように、壊れた臼沢の森階段補修する箇所の把握、苗床の苗木の種と本数把握でした。さらに、不安定な天気が心配ですが、常緑広葉樹をハウス外に出して太陽のエネルギーから元気をもらうための苗床に防草シートを張りました。

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 調査の結果、手直しする階段は190段でした。調査の途中、鹿がネットと戦っている場に遭いました。鎌田・福原のスタッフは急斜面の階段約200㍍を一日に2回も往復してくれました。

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 その後、苗床に防草シートを張り、ハウスからタブノキを外に出しました。その頃になると、太陽は大きく西に傾き、時間は午後4時を過ぎていましたので、昨日の作業は終わりました。本日のボランティアは、鎌田・松村・松村(健)・橋倉・福原・小川・福田でした。

(報告・福田哲夫)

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2017年4月 2日 (日)

気分も心も晴れ晴れ!春が連れてきた素敵な出会い

 「みちくさ」オープン2日目、天気は晴れ、風もなく気温は13度まで上がり、春本番という感じでした。朝からとても清々しい出会いがスタートしました。

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 午前中は、これから約一ケ月かけて舎人が作る「竹音器」の材料の肉厚の竹を切断しました。透き通った青空の下で、ホオジロの囀りを聞きながら、その材料を揃えました。作業をしている途中、松木渓谷に向かって散策してきたハイカーやカメラマンに、「帰りに寄ってください!」と声をかけ、午後の出会いを待ちました。

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 昼食後、最初に寄ってくれたのは以前にも通り過ぎている男性2人。30年前に足尾ジャンダルムにアタックしていた方々。青年時代が懐かしくなり、岩山を訪れていると言います。2人は面白い話として、当時、ロッククライミングしていると地上に置いてきたリュックを空けたカラスが、中に入っていたチョコレートを食べてしまった、という事でした。とても仲の良さそうな2人でした。

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 次に寄ってくれたのは、高価なカメラ2台を持って写真を撮ってきたというTさん。出身は秋田県小坂鉱山のある町、祖父も鉱山関係の仕事をしていたそうです。足尾の風景を見ると「何かしないといけない気持ちになる」と、言っていました。植林のボランティアも経験しているそうです。日程が合えば、5月の植樹祭に来てみたい、と言っていました。 

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 Tさんが帰った後には、伊勢崎市から来た親子4人。娘さんは疲れているのか、お父さんの背中で笑顔を見せてくれました。仁平スタッフがドングリのストラップをプレゼントすると、お母さんは「ドングリが好きな子なのでありがとうございます」と、言ってくれました。

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 その後、足取りも軽そうに帰ってきた30歳の若者2人。「クライミングですか」、と尋ねると、「幕岩をアタックしてきました」と言ったので驚きでした。「みちくさ」オープンして6年目ですが、幕岩をアタックしてきた方と出会のは始めてでした。楽しそうに、アタックの様子を話してくれました。

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 最後は、今市市から来たというご夫婦。愛犬の散歩を兼ねて、一日3時間程の散歩をしていると言っていました。とても楽しそうに散歩している様子でした。帰りに、今市名物の饅頭をご馳走してくれました。ありがとうございました。

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 今日はとても楽しい出会いがありました。天気も心も清々しく、気分も晴れ晴れとした一日でした。皆さんは、「足尾・松木渓谷の静けさがとても好きだ」、と言っていました。(本日の放射能線量は0.148μSv/hでした。舎人:仁平範義、高橋佳夫)

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2017年4月 1日 (土)

足尾・松木沢渓谷入口の出会いの場「みちくさ」(愛称名)がオープンしました

 2017年4月1日、「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)オープンの日。今日は、昨年一年間実習・見習いをしてきた岡部浩之が松村宗雄先輩と二人で、「舎人」の本番でした。昨夜からどんな一日になるのかとワクワクしていましたが、足尾・松木渓谷入口の天気は写真の通りで、訪れる人はいませんでした。

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 迎えてくれたのは鹿たちでした。久しぶりに鹿の群れに遭うことが出来ました。

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 みちくさの室内では、事務局員とスタッフが5月20日開催の植樹祭のコンセプトなどを真剣に議論していました。

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 また今日は、元学校教諭の佐藤一成さんにお願いし、この地が星の観察会に相応しいのか等を視察していただきました。午前中、仁平スタッフと佐藤さんは松木沢を散策してもらい、佐藤さんからは「星の観察は天気に左右されるので、ナイトハイキングとして夜の松木沢を散策し、天気が良ければ星も観るのがよいのでは」、とアドバイス頂きました。

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 昼食後は、東京事務所副所長の清水さんから、「竹音器」の作り方を教えていただきました。スマホや携帯ラジオの音を竹のスピーカーで音楽を聴くという「竹音器」です。今後、舎人が「竹音器」作りに挑戦し、植樹祭参加者に提供したいと考えています。竹が奏でる深みのある音を聴いてみてください。

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 今日は、冬に逆戻りしたような一日でした。初めての舎人でしたが、暖かい室内で植樹祭の準備をした岡部でした。(本日の放射能線量は0.146μSv/hでした。舎人:松村宗雄、岡部浩之)

 

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