中倉山ブナ保護活動への参加を約束してくれたハイカーに感謝!
11月16日(日)、松木郷の朝は気持ちの良い晴れ、気温は9℃です。朝一番、済賀さんから「葉を落とした桜の木に丸いものがある」と。良く見ると、スズメバチの巣でした。夏場、葉に囲まれて気づかなかっただけで、かなり大きな巣でハチはいないようです。刺されずにすんで良かったと胸を撫で下ろしました。熊の爪痕の残った桜の木の右奥にジャンダルムが遠く見えます。
8時50分、一人のハイカーにコーヒーを進めると「松木の奥から中倉頂上を経て一周する」という事で先を急ぐようです。9時10分、15分の続けて2組のグループが「みちくさ」でトイレ休憩。各々、ジャンダルムにアタックの予定で帰りに間に合えば寄るという事でした。
さあ、今日は「民集の杜・北」に横たわる倒木が、時間的にどのような変化を経て土に還るのか、毎年同じ時期に全長や直径、全体写真などを記録、観察をスタートする日です。早速現地へ向かい、民集・北の入口からさらに30m東側にある入口から入ります。
入口から100m進んだ「桐生ローターアクト」の看板を左に折れ、さらに30m進むとお目当ての「倒木」があります。ヤシャブシのようです。全長4m40cm、直径は太い方が21.5㎝、中間が16.5㎝、細い方が11.5㎝。篠竹にピンクのリボンを括り付け、日付けを書き入れて立て、採寸点の目印としました。
コフキサルノコシカケ他いくつかの種類のキノコが生えていました。

木肌を捲ると「菌糸」と呼ばれる白いものが張り付いていました。樹木は風雨だけでは腐りません。菌糸が増えキノコとなり木を分解する、或いは腐朽菌により木をスポンジ状にして分解し、土に還していきます。ムカデもいました。
その後も森の観察をしてみます。シラカバやそれに良く似たダケカンバ、コウゾなどが目につきました。
散策も終わって「みちくさ」に帰る道すがら、ガサガサという音がするので辺りを見回すと、多くのサルが森の中で遊んでいました。
「みちくさ」に戻って間もなく、一人のハイカーが訪れました。中倉山には何度も登り、「孤高のブナ」も知っているとのこと。森びとプロジェクトのブナ保護の活動や20年の森づくりの話を熱心に聞いてくれました。感想にも「私も森を守る活動ができればと感じました。自然を守ってくれる人たちに感謝します。ありがとうございます。素晴らしい出会いでした。」と書いてくれました。嬉しい事、この上ありません。来年、4月29日の「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」にも参加の意向を現してくれました。感謝です。また、この後、宇都宮のご夫婦も寄ってくれて森づくりの話を熱心に聞いてくれました。
穴熊も、塒に帰る時間です。私たちも「みちくさ」の戸締りをして16時前、黒く浮き立つジャンダルムを後にしました。
今日の訪問者は10人で大盛況、ありがとうございました。遊働楽舎「みちくさ」は、来週11月24日で2025年の営業を終了します。ハイカーの皆さん、是非、寄ってくださいね。本日の舎人は、小柴さんと筆者、田城でした。(報告者 田城 郁)





















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