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落葉広葉樹の森の木々は葉を落とし、土壌分解動物たちはすべての命の源である木々の栄養作りの生産に忙しい日々を迎えているのだろう。
そんなことを考えていると、ボブディランの「風に吹かれて」のメロディーが浮かんできた。
そのメロディーに合わせて、“何人の命が奪われたら気づくのだろう。何度、怯えれば分かってくれるのだろう。想定外な強風が吹いているのに、森の力では防ぎきれない大雨が降っているのに、観測史上はじめての高温で作物が不作になっているというのに、人は、他人事のように感じ、自分だけは大丈夫だと思ってすましている。友よ、耳を澄ませてごらん。風が叫んでいるよ、「これ以上、地球を暖めるなと」。友よ、森は大切な友だちですよ”、と言葉がでてきた。
間もなくパリ協定が発効する。条約締結国は温室効果ガス排出を実質ゼロにする約束を守らなくてはならない。その監視を強めていくのは私たちだが、私たちも”原発に頼らない(化石燃料にも頼らない)森と生きる暮らし”を実施していかなくてはならなくなった。
葉を落とした木々の森で耳を澄ませていると、木枯らしは“この地球で生存できる最後のチャンスだよ”、と言っているような気がする。(理事 高橋佳夫)
暦のうえでは立冬ですが、本日13日は青空が広がり、ぽかぽか陽気のもとでJREU高崎の皆さん29名が参加し「足尾ふるさとの森づくり」が開催されました。JREU高崎の皆さんが植樹を行うのは7回目となります。
9時40分から開会式が行われ、茂木副委員長より、2005年からスタートした森づくりの意義や現在取り組んでいる南相馬市・森の防潮堤づくりに向けた苗づくりについて報告がされました。当委員会からは松井理事より歓迎のあいさつを行い、安全に植樹を行うため全員がヘルメットを着用し、植樹する苗木を持って臼沢の植樹会場に向かいました。
数年ぶりに足尾に来て臼沢の入口に立った参加者は木々の生長に驚いていました。落ち葉の積もった急斜面の木の階段を滑らないように一歩一歩登り、色づく葉を鑑賞しながら植樹会場に向かいました。
植樹会場に到着。植樹の指導を岡部インストラクターが実演し、植樹がスタートしました。小さな子供もおり、急斜面のため足を滑らせないこと、落石が発生したら大声で知らせることなど安全に注意しながら、一本一本苗木を植えました。臼沢の森には23名でブナ・トチノキ、モミジ、コナラ115本を植えました。
眼下に広がる臼沢の森や松木の杜の紅葉も楽しみながら、1時間ほどで苗木を植え、木々の生長を願いながら枯草でマルチングをしました。
115本の苗木を全部植樹し、植樹会場を背景に全員で「植えたぞー!」と記念撮影を行い下山しました。
昼食後の閉会式で、参加者からは『栃木県出身で、学校で足尾の歴史は学んだが、初めて足尾に来た。ドングリのポット苗が山に植えられ、山を守っていることを見ることが出来た』小学生からは『社会の学習で足尾銅山の歴史を勉強している。現地に立って木を植えられてよかった』『2006年に息子と木を植えた。命を守ることの大切さを実感した。成人した息子に足尾の森の生長を伝えたい』と感想が述べられました。
最後に、茂木副委員長から「植えて終わりではなく、草刈りなど育樹にも参加しよう」と継続した育樹活動への参加が呼びかけられ「足尾・ふるさとの森づくり」が終了しました。
その後、スタッフはビニールハウス内のポットの除草と社務室横に単管パイプで作業場を設置しました。
本日のスタッフは、松井、清水、松村宗、岡部、小井土、松村健、柳沢、済賀、塚崎でした。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした。(報告・清水 卓)
晴天が続き小春日和の気持ちの良い一日でした。朝からJREU高崎の皆さんが家族も含めて、臼沢の森に植樹に来てくれました。
9:30頃神奈川の鶴見から来た青年が立ち寄る。東京メトロに勤務しており工場の跡地や、鉄道が好きとのこと。「朝4時起きで浅草~桐生~渡良瀬渓谷鉄道~レンタサイクルで「みちくさ」に来ました。5年ぐらい通っているので今年も来ました」「いつも森びとのブログを観ています」と、嬉しいお話を増田昂志さんから頂きました。
11:10分頃、同じく神奈川県藤沢から来られた宮木さんご夫婦と息子さんの3人連れが、訪れてくれました。「カラミから出る雨水は毒ではないですか?」鉱毒についての質問を受けましたので、お話をしました。真剣に受け止めて頂くことが出来たのではないかと思います。
13:00頃、通称「ツキノワグマさんとヒグマさん」<埼玉県>の2人が9月に続き再来舎してくれました。その中で、まさるさん(ツキノワグマ>と相棒<ヒグマ>からの話です。師匠からの教えで「鳶や烏」が空を飛びまわっている時、その下には獲物がいる。このことは一般的には知られている事ですが、その巡回の意味は、その下にある獲物が生きている時は熊等に仕留めさせ、そのお零れをいただく?と言う話しを伺いました。また、足尾の松木川(古河事業所の近辺には、よく見て歩けば「カモシカ」が見られることが出来るそうです。
今日の足尾松木沢渓谷は、朝方から良い天候で時折り薄曇りになりましたが、風の無い静かな一日でした。
最初に「みちくさ」に立ち寄ってくれましたのは、25年足尾の山歩きをしている埼玉の年配男性でした。「ここ松木沢に入るたび緑が増えてきていますね!良いことですが私たちは何も出来ません」と恐縮しておられました。機会がありましたら植樹に参加して下さい。
その後、3人のハイカーが「これから一泊して明日、奥まで散策してきます。寄れないので」と写真撮影に応じてくれました。ありがとうございました。
最後に訪れてくれましたのは、東京(元桐生在住)からの塚原カメラマンでした。「天気が心配でしたが、来て良かった。風がなく静かな松木沢ですね。今晩は桐生に泊です」と下山していきました。
森ともが見えない時間に明日の植樹の準備を手伝い、森びと号のタイヤを冬用に柳澤スタッフと交換しました。冬の足尾は凍結があり車の運転には注意が必要です。安全運転に心掛けましょう。
秋の森作業を手伝ってくれたJREU千葉の坂本さん、「秋の感謝デー」で木を植えてくれた園田さん、古賀さん、千葉さんからメールが届きました。
坂本さんは、「軽トラの運転で楽しんだ坂本です。千葉に戻った後、早速ブログを拝見させていただきました!自分のことが書かれていてみんなでで笑わせていただきました。千葉で植樹活動をしている仲間はその写真を見て、ぜひ一度足を運んでみたいと言っていたので、次回は連れて行きます。そのときはよろしくお願いします。年末に近づき何かと忙しいとは思いますが、お体にお気を付けて下さい。それでは!」と述べていました。
園田さんからは、「山登りは思いもしませんでした。でもこうして森は育てられることを実感するには良い体験だったと思っています。初参加の仲間たちは、足尾を訪れたことで、日本でも荒廃地の環境回復事業が進められている事、回復には気の遠くなるような時間と労力・お金が必要である事、そして日本にもその大変な作業を実践し、成果を上げている団体があることなど認識できたのではと思います」、と書いてくれました。
古賀さんは、「初めて足尾に伺い、破壊された自然を回復させることは容易ではないこと、一方で自然の営みに習った丁寧な活動によって、確実に自然は回復していることが身をもって学ぶことができました。貴重な機会を提供いただき、暖かくお迎えくださった森びとの皆様に、心より感謝しています。臼沢の森の紅葉が、毎年広がっていくことを願っています」、と述べていました。
千葉さんは、「参加者一同、森びとスタッフの準備とあたたかい気遣いに感謝でいっぱいでした!ありがとうございました!皆さんは、傾斜地での補植作業で心地良い疲れは残りましたが、はげ山から素晴らしい紅葉を楽しめるまでに生長した臼沢の森を体感することができ、また、心温まる手料理をいただき、アルコールを飲みながら参加者と交流ができ、森の恵みに感謝する楽しい一日となりました」、とお礼が述べられていました。
お礼を送ってくれた森ともの皆さん、ありがとうございました。足尾は寒い季節を迎えていますが、未来の命を育む木々たちをしっかり育てていきます。(報告 高橋佳夫)
11月5日9時、2015年10月に植樹した南相馬市原町区南萱浜地区の森の防潮堤の除草作業とタブノキ、シラカシを補植(60本)しました。集ってくれたのは、原町地区連合、南相馬市役所職員、そして私たち鎮魂復興市民植樹祭応援隊の計40名でした。
多くの方が集まってくれたのは原町地区連合25名で、地域の社会貢献活動として草取りをしてくれました。当日は好天に恵まれ、心地よい浜風が吹く中で森作業が行われました。
参加者からは、「草が鬱蒼として、苗木が見えないぐらいで驚いた。大変だが今後も除草作業などに協力していきたい」、「たいへんな作業だったが達成感が味わえた」と感想が述べられました。原町地区連合の皆さん、南相馬市役所職員の皆さん、応援隊の皆さん、ありがとうございました。
除草作業終了後、応援隊4名でシロダモの種を取りを行ってきました。約5.000個拾うことが出来ました。苗を育ててくれる方おりましたら連絡ください。(応援隊事務局 岩橋孝)
冷たい風が少し気になりましたが、今日は真っ青な青空の下で、想像できないような明日を植えられた秋の感謝デーでした。全国の“森とも”が植え、スタッフ達が育てている足尾「臼沢の森」には、45名の“森とも”の歓喜が紅葉の森に響いていました。
10時過ぎ、感謝デーに集ってくれた45名に大野昭彦理事が歓迎の挨拶。早速、秋祭り真っ盛りの臼沢の森に向かいました。事務局員とスタッフが背負子と籠を背負って、20本程の苗木と鍬などを運び揚げました。その後に、参加者が移植ゴテと苗木を持って、急傾斜の階段を約300m登り始めました。30分程で植樹会場へ到着。眼下の輝く紅葉と、岩と草だらけの中倉山北斜面を眺めながらひと休み。
植樹本数は400本、植え方のアドバイスを受けて、ブナ、モミジ、トチノキ、コナラを植えました。
1時間半程で全ての苗を植え、枯草でマルチングしました。スタッフが最後のチェックを行って、小さな苗たちが命をかけて未来をつくってくれることを願って記念写真。
下りは、濃い秋化粧をした木々たちの祭りに歓迎されながら、気分も軽く、落ち葉を踏みながら、輝いている葉の美しさを心に焼き付けていた皆さん。
遅い昼食では、「塩クジラ汁」、「もってのほか(菊)」、「ホルモン焼き」、そしてデザートには餡子もちときな粉もちがふるまわれました。
交流タイムでは、急な階段の上り下りでの植樹でしたが、紅葉真っ盛りの森に触れ、旬の味、懐かしい味に気分は満足そうでした。未来への「恩送り」をしてくれたWE21の皆さん、“森とも”の皆さん、ありがとうございました。
「想像できないような、1000年後の未来も」、今日から始められました。
事務局員、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)
晴天が続く足尾松木沢渓谷は、岩肌の合間と臼沢の森の紅葉が自然の素晴しさを醸し出しています。
今日最初の森ともは、埼玉県から1人で散策に訪れた女性でした。「少し風が強いけど良い天候で楽しめました」と一時を過ごされて下山して行きました。
次の森ともは、9月に訪れてくれた宇都宮市のカメラマン大澤さんが、県内に住んでいながら初めて足尾の地を訪れた馬場さんと一緒に立ち寄ってくれました。馬場さんは「まるで海外の様な風景に感動です。これから松木村に向かいます」と感想を述べてくれました。
続いての森ともは、3日にも来舎された小山市の荒川さんが、英語を教えて頂ているアメリカの青年Xaiさんと共に訪れてくれました。荒川さんは「友達のXaⅰさんと松木川の源流近くまで行って来ました。他にハイカーはいませんでしたが静かな川原は風が冷たかったですが、最高の景観でした」Xaⅰさんは「素晴らしい所、感動しました」と日本語で話してくれました。
次の訪問者は、埼玉県からのご夫婦でした。旦那様は夏に来られて、是非、奥様にこの松木沢渓谷を見せたいと訪れてくれました。私たちの10年の歩みのDVDを観て頂きました。 鉱害に対する田中正造の場面では、「子供さんが本を読んでいる。この環境で学べば良い勉強になるのでは?」「自然が好き、大切にしなければ、また散策にきます」今度は子供さんと一緒にきていただけることをお待ちしています。
同時刻に訪れてくれましたのは、東京豊島区からの青年で渡良瀬渓谷鉄道を利用して、初めての散策です。「快晴でとてもきれいな風景でした。次回はもっとゆっくり奥まで散策したいです」と帰りの時間が迫っていると、少し休まれて足早に戻っていきました。ゆっくり散策に来られる日をお待ちしております。
最後の森ともは、那須郡のSさん。昨日から庚申山に登り今日は皇海山を目指しましたが、体力の疲れから「みちくさ」で休ませて頂きたく来ました。多くの山歩きをしており、ペットポトル小屋の写真やその近辺の状況を聞かせて下さいました。今日は多くの森ともに逢えたことに感謝します。ありがとうございました。
本日の線量:0,144μsv/h 舎人:橋倉・松井
絵葉書にでもでてきそうな青空が広がりました。本日は、明日の「秋の感謝デー」に向けての「準備デー」です。午前中は明日植える苗に水をくれた後で下草刈りを行いました。岩が多い中での草刈りはなかなか大変な作業です。
午後は、苗を植樹地に運ぶ作業です。植樹地は急斜面の臼沢。老体に鞭打って(副理事長談)、20本を超える苗を籠に入れて運びました。
なかなかの重さですが40名の森ともを迎えるために、張り切って出発。
登る事30分、息も切れ切れに植樹場所に到着しました。無事に大切な苗木を運び終えて一安心。植樹地は既に万端の準備が整えられています。運び揚げた苗に願いを?
臼沢からの眺めは、明日参加してくださる皆さんにも見せたいとっておきです。嬉しいことに明日も天気はよさそう!
準備は滞りなく終了しました。皆さん、お疲れ様でした。明日もまたよろしくお願いします。
本日のボランティアは、鎌田、高橋、仁平、小黒でした。(報告者 小黒伸也)
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