« 2023年1月 | メイン | 2023年3月 »

2023年2月の5件の記事

2023年2月25日 (土)

冬の青空の下での森作業進む!

Img_4866

Img_4887

Img_4888
  本日(25日)の足尾・松木は4℃(9時50分)で風も無く快晴です。今日は、日光市在住の山田浩さんが森作業に参加してくれました。松木の青空を見上げて「気持ちが良い」とにこやかな顔で言っていました。ダムゲート入口には、日光市から有害駆除実施に伴う注意喚起の掲示が出されていました。

Img_4868

 森びと広場の地面は、まだ凍土の状態です。作業小屋の薪ストーブが身体の芯まで暖ためてくれます。ホットコーヒーを飲みながら本日の作業打合せでは、午前中はりんねの森の砂地と改良地の境と赤土地と湿地の境に目印として色違いのタグ付け、りんねの杜での苗木の育成状況の調査場所にトラロープで地面に目印をつける作業です。午後は、エコ散歩の新松木の杜の中の散策路作りです。

Img_4903 作業に必要な物を一輪車に乗せてりんねの森に向かいました。

Img_4875
境界線の色違いのタグ付けも皆で手分けして苗木の支柱の篠竹に取り付けました。作業をしながら苗木を見ると新芽が出ているのが多くあることが分かり根付いているようです。植樹時に参加者が丁寧に植樹をした気持ちが苗木に乗り移っているのかなと思いました。

Img_4876 Img_4879 Img_4881_2

Img_4882

Img_4883 Img_4885 午後の作業は、新松木の杜を春には桜で、秋にはモミジの咲くことに思いを寄せて案内したいと桜の木に目印を付けました。桜の木が多くあることに改めて驚きました。冬の時期に白樺の木肌が青い空に照らされて白さが一段と輝いていました。散策を終わり新松木の杜の中で感想を出し合いました。

Img_4896 Img_4892
Img_4895

Img_4899 Img_4901福原さんから美味しいイチゴの差し入れがありました。ごちそうさまでした。

Img_4886 本日の作業者は、松村健さん、松村宗さん、福原さん、山田さん、弘永さんと筆者(済賀)でした。

(報告者:スタッフ済賀正文)

2023年2月21日 (火)

縁遠い?気流に視線を当てた「どんぐりゼミ」

 「どんぐりゼミ」が今月19日、スタートしました。一都8県の森びと会員30数名がオンラインゼミに出席してくれました。第一回目は、『気候変動と環境危機』(グレタ・トゥ―ンベリ編著)に書かれている「北極の温暖化とジェット気流」を読んだ感想を出し合い、想定外の異常気象が発生する仕組みとその根源を探るヒントに迫りました。202302 初回ゼミのテーマは、日常生活から遠くかけ離れた自然界に視点を向けましたが、千葉県のSさんからは、「四季の移り変わりの歯車が今まで通りではなく、歯車の回転が速くなり、歯車の軋みも感じる日常になってきた。今までのような四季の移り変わりに戻れるのかを考えると、生活が不安になる」と言っていました。202302_2 米欧ではロシアへの経済制裁のしっぺ返しによって燃料供給が不安定になり、その上、軍事産業の活況とも相まって化石燃料への回帰がみられます。気候危機による日常生活の不安は増すばかりです。

Photo_2 こうした中でスタートした「どんぐりゼミ」。将来世代の日常生活(社会)を描く思考力を高めていくきっかけとなればと思います。受講してくれました皆さんに感謝します。(顧問・高橋佳夫)

2023年2月16日 (木)

春を待つ松木の里での森作業!

 今日の足尾・松木沢は快晴。8時40分の気温はマイナス3度。ダムゲート前には除雪された雪がまだ残っていました。

Dscn8766_2

 今日の作業責任者の加賀スタッフから、「2月12日に亡くなった元スタッフ・小井土英一さんへの黙祷をささげよう!」との提起がありました。頑固だった小井土さん。裏を返せば、森づくりに確固たる信念を持った人でした。黙祷の短い時間の中で思ったことは、「小井土さんの思いを我々が引き継いでいきます。」ということでした。
Dscn8768_2

 今日の森作業は、前回からの継続である「排水用のホースの設置」でした。同じ太さの硬質プラスチック製のホースの接続は、お世話になっている足尾の「山田組」社員のアドバイスです。防水シートを活用して接続する方法です。
Dscn8772

Dscn8773

Dscn8774

Dscn8777

Dscn8780

 作業は午前中に終了しました。これで大雨が降っても土手を削り取られなくて済むし、「輪廻の森」の苗木を守ることが出来そうです。

Dscn8783

 今日は、出がけにポリタンクの水を持って出て、弁当を玄関に置き忘れてしまいました。しかし仲間の皆さんから、少しずつ分けてもらいながらその嬉しさで、お腹も心も満腹でした。

Dscn8784 昼食後に済賀スタッフから、4月29日の「中倉山ブナ保護活動」の参加呼びかけを行っていく提起を受けました。 

 午後からは、「エコ散歩」in足尾の準備のために、各森の散策に全員で出かけました。しかしまだ具体的なものがまとまり切らないので、課題が残りました。

Dscn8785

 壬生北小学校の皆さんが植樹をしてくれたエリアに、昔設置した看板が立てかけてありました。当時を思い出し、あの子供達も大きくなったろう!と思いながら、足尾にまた来て欲しいと思いました。

Dscn8786

Dscn8787

 民集の森の記念植樹のホウノキが猿の被害を受けていました。猿も厳しい環境の中で生きるために必死ですが、岸井元理事長の記念樹です。守るための手立てを施さなければなりません。

Dscn8788


Dscn8789

 ヤブツバキも厳しい寒さで、葉の緑を失ってきていました。春まで頑張れ!と思わずつぶやきました。

Dscn8790

 「糺の森」の取り組みも、具体的な構想が定まらないので、たたき台を提示しなければならないと思っています。通路の整備、広場内をどうするのか?検討を進めます。そんな中で済賀スタッフがその入り口にケルンを積んでくれました。入り口が分かりにくいので、とても良い雰囲気です。

Dscn8795

Dscn8799

 午後2時を過ぎると、日陰になる中倉山北斜面は暗くなり、臼沢周辺の明るさと対照的な景色を生み出します。

Dscn8801

 足尾の負の遺産を、明るい未来を創り出す力に変えてゆく、そんな期待を持ちながら家路をめざしました。

 今日の森作業は、鎌田、加賀、済賀、柳澤、報告は橋倉でした。 

2023年2月 9日 (木)

排水用蛇腹ホース繋ぎ完成まであと少し。

 2月最初の足尾作業日の今日(2月9日)、松木村跡は快晴でした。気温8:30、-1℃、風もそれほどなく作業には良い天候です。臼沢の森を眺めるといかにも冬の森という感じがします。前回完成させた「みちくさの庭」のアジサイを猿から守るための網を見ると立派に役目を果たしているようです。Img_4884 Img_4892 Img_4887 Img_4890  山本さんが淹れてくれたコーヒーをいただきながら打ち合わせを行いました。本日の責任者濟賀さんから、「りんねの杜」の湿地エリアに注ぐ沢で大水が発生した時に苗木が水浸しにならないよう蛇腹のホースに水が流れるようにし、ヒューム管に一旦溜まるようにするための工事を行うと説明がありました。柳澤さんが提供してくれた蛇腹のホースは、何本かに分かれているために接続させなければなりません。ホースをつなぐ作業が今日の主な作業です。やり方は、以前に高橋さんからレクチャーを受けましたが、やってみなければどうなるか誰も分からない作業です。とにかく試行錯誤でやってみようと作業に入りました。Img_4866_2 Img_4867 Img_4873 Img_4897 Img_4894 Img_4902 Img_4906 Img_4916 Img_4912 一番の難所はこのホースは硬質プラスチックで曲がらないためカーブをどうするかでした。短めのホースをつなぎ少しずつカーブさせていきました。もう少しで全部が繋がるところでしたが、時間が15時過ぎ、太陽が中倉山に沈み風も出てきて寒さで手がかじかんできました。今日の作業は事故防止のためにも残念でしたがこれで終了とし、最後に「老人パワー」のポーズで記念写真を撮りました。試行錯誤でしたが完成はもうすぐです。何事もやってみなければ事はならないということが改めて知らされた日でした。Img_4922 本日の作業者は、鎌田さん、松村健さん、山本さん、橋倉さん、濟賀さん、林子さん、筆者加賀でした。(報告者:スタッフ加賀春吾)

 

2023年2月 7日 (火)

春が近づいていることを予感させる今日の森作業!!

 本日(2月7日)南相馬市の天候は晴れ、気温11℃と割合と暖かい日でした。春が一歩一歩近づいていることを感じる一日でした。雫育苗場まで行く途中、白鳥たちが北帰行の準備をしていました。2月になり初めての森作業で参加者はみんな元気そうでひと安心でした。

P1020697

 応援隊9名は10時に雫育苗場に集合し山田悦子さん、岩橋恵美さんの作った温かいコーヒーを飲みながら作業打ち合わせを行いました。本日の作業は育苗場内の環境整備と苗木への水撒き作業、貯水タンクへの給水作業でした。このところ南相馬市は、毎日のように乾燥注意報が出でいるので苗木は乾燥状態でしたので十分に補水しました。

P1020691

P1020687

P1020689

P1020688

P1020695_4

P1020694_2

 作業終了後、東日本大震災・原発事故から12年目を迎えるに当たって、当時の避難生活の苦労や人のやさしさなどの経験や思い出されたことを語り合いました。福島第一原発の処理水海洋放出については、特に漁業に対する風評被害がやっと払拭されつつあるこの時期に海洋放出をすることに対し、国や東電への不信感は図り知れないと語り合いました。大震災・原発事故からの月日の流れを感じ、またこの思いを後世に伝えることが必要だと考えました。

 2月27日には南相馬市鎮魂復興市民植樹祭実行委員会が開催されます。第11回植樹祭の日程等が決まりますので、決定しましたら森びとプロジェクトの会員の皆さんに報告したいと思います。南相馬市民はもとより、森びとプロジェクト会員のみなさまの協力で第11回植樹祭を成功させましょう!!

 3月11日には東日本大震災から12年目となり、第1回植樹会場での鎮魂植樹を予定しています。また津波により亡くなった菅野副代表の家族のお墓参りを計画しています。次回の作業は2月15日を予定しています。

 本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、小川事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者・岩橋でした。

(報告:事務局 岩橋 孝)

 

 

森びと検索

最近のトラックバック