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2017年10月の23件の記事

2017年10月15日 (日)

森と生きる部活動を創りだせるか、“森ともジュニア?”をサポートしました

 南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」から足尾入りした翌日の朝。チカラシバの穂に昨夜の雨が凍っているような様子は足尾松木沢の草紅葉の始まりです。

Pa159170  今日は桐生市の樹徳高校理科部生徒の部活動サポート日。8時過ぎからサポート準備を始めて、「みちくさ」のストーブを焚いて生徒を待ちました。

Pa159206  カリキュラムは、“どんな部活動をするのか”という、そのきっかけを掴んでもらう私たちのレクチャーで、昼前は筆者、仁平スタッフ、橋倉スタッフが担当、午後は松村スタッフからのレクチャーと意見交換でした。

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Photo_4  仁平スタッフは松木村跡地にある祠の前で村人に視点を当てた足尾の歴史を、橋倉スタッフは13年間に育てた臼沢の森内で森の機能について、松村スタッフは森づくりで学んだ事についてレクチャーしました。

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Photo_7  意見交換では、どんな活動をしていくのかというテーマに絞って話し合い、最初はテーマを絞った話にはなりませんでしたが、桐生市梅田地区にある「樹徳高校の森」に入って活動を発見できるのではないか、という話になりました。企画立案作成に向けたこれからの活動に期待したいと思います。

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Photo_9  小雨の中の部活動のサポートでしたが、真剣に学ぶ生徒達の姿は“森を大切にし、森と生きていく森ともジュニア”の様でした。何かひとつでも部活動のきっかけを掴んでくれることを願っています。広井先生、家住先生、丹羽先生お疲れ様でした。

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Photo_11  最後に記念写真を撮った後、カツラの葉の香りはどんな香りは「甘茶の香りがします」と言われました。ところで「甘茶」とはどんな香りなのか、調べています。何か、深い意味があり、生薬ということで身体にもよろしいようで。後日報告します。(報告 高橋佳夫)

雨降る中ではありましたが、情熱を持って、30,000本の苗木にいのちを吹きこむ

 本日(14日)は第5回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催され、朝から雨が降る中ではありましたが、市内外から2,000人を超える参加者が集まり、22種類・30,000本の苗木にいのちを吹き込みました。20171014_093053  植樹祭は12時から開始でしたので、お昼を地元のNPO法人あさがおさんに注文をしました。毎回美味しいお弁当をありがとうございます。

20171014_110627  11時前に、各地から集まった森びとインストラクターが参加者への植樹方法の心構えを意思統一しました。

20171014_111945  開会式冒頭、参加者全員で黙とうをささげました。

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 植樹祭実行委員会の実行副委員長である当会・岸井理事長の代理として、高橋副理事長が「苗木もいのちをかけておりますので、今日は皆さんも情熱を持って、この30,000本にいのちを吹き込んで下さい」と高らかに開会宣言を行いました。

Dsc_2774  植樹祭実行委員会を代表して実行委員長である南相馬市・桜井勝延市長からは、「震災から6年7か月が経ちました。しかし、あの平成23年3月11日の震災で636人が犠牲になり、まだ111人が家族とも会えていない状況になっています。原発事故が起きて、家族と会えない状況の中で、残念ながら506人が避難によって犠牲となりました。多くのいのちが震災と原発事故によって失われたその大地を、いのちをもう一度守るために大地とそして我々は人の心に苗木を植えようということで、先生方をはじめとして多くの皆さんにご協力をいただいております。鎮守の森プロジェクトから元総理大臣の細川護熙さんにも来ていただいております。また、森びとプロジェクトの皆さん、イオン株式会社の皆さん、そして多くの地元の企業の皆さんにもご支援をいただいております。一般の市民の皆さまにおかれましても、この悪天候の中、準備から今日までご協力をいただきましたことに心から改めて感謝を申し上げます。皆さんが植えて下さる1本1本は亡くなられた方だけではなく、これからここに暮らす方にとっても、生活といのちを守る木として大きく成長をすることと思います。どうか皆さんの気持ちを、そしてこれからの子供たちのために1本1本心を込めて、植樹をしていただきたいと思います。皆さんのボランティア精神に心から感謝を申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます」と挨拶がありました。

Dsc_0060  開会式が終わると、各ブロックに分かれて、植樹を開始します。森びとインストラクター・市役所の職員・市民サポーターが参加者に植樹方法を丁寧に1つ1つの作業ごとに説明をしていきます。

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Dsc_2877  20年後のいのちを守る森の防潮堤を思い描いて、子どもたちが苗木にいのちを吹き込んでくれました。

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Dsc_2992  桜井市長自ら、慣れた手つきで縄かけをしていました。

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 皆さんの思いの詰まった30,000本を植えることが出来ました。

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20171014_140944  ゲストのなすびさん(右)は福島県出身。初めての植樹ということでしたが、笑顔で会場を盛り上げて下さいました。

20171014_232545  今年も地元・相馬農業高校の生徒さん、先生方が参加をして下さいました。第1回~第5回植樹祭で約120,000本、長さ約1.5kmの森の防潮堤ができています。

 植樹祭実行委員会では10月21日、10月28日、11月11日に、これまでの植樹会場での育樹作業(草刈り・草抜き)が計画されています。場所・時間など詳細につきましては、南相馬市生活環境課(0244-24-5231)までお問い合わせ下さい。

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(報告:事務局・小林敬)

2017年10月14日 (土)

植樹祭本番を迎え、植樹祭の成功を誓いあう

 今日(13日)の南相馬市は朝から雨が降る中での準備作業となりました。

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20171013_092803 残っているブロックのトレイに苗木を入れました。足元はぬかるんでいますので、明日(14日)は長靴が必要だと思います。

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 午後には、足尾で活動されている強者が加わり、作業のスピードが進みました。時間がありましたので、プレ植樹祭を行い、約1000本の幼木にいのちを吹き込みました。

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Pa130035 19時30分からは、市内のニューさいとうさんで植樹祭の前夜祭が開催されました市役所、鎮守の森プロジェクトの皆さんと一緒に植樹祭の成功を誓いあう場となりました。


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 乾杯発声は当会副理事長・高橋佳夫が行いました。

20171013_193450 写真の二人は、宮脇先生の森づくりを学びに9日から準備工として南相馬市に入っています。この経験を来月のパリでの植樹祭に生かしたいと挨拶がありました。

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 明日の植樹祭のゲスト、なすびさんです。福島に対する思いを人一倍感じる方でした。明日は市民の皆さんを盛り上げていただけると思います。
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 南相馬市生活環境課・前田係長

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 南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊・渡部俊一さん

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千葉から来た女子大生3人Dsc_2647

中締めは鎮守の森プロジェクトの箱崎さんです。私たち森びとプロジェクト委員会とJR東労組は育苗セミナーを開催し、苗木づくりの講師として来ていただきました。プロが作る苗木と比較して遜色のない出来映えと評価をしていただきました。これを励みにまた苗木づくりに励みます。

20171013_205854_2 さあ、まもなく植樹祭が開催されます。足元の悪い中ではありますが、用意された30000本を最後まで植えきりたいと思います。

(報告:事務局・小林)

2017年10月12日 (木)

南相馬市民のいのちを守る森の防潮堤づくりは植樹祭だけではなく、既に始まっています

 今日の南相馬市は、生憎のスッキリしない天気でした

20171012_164359_3 9時に雫浄化センター横の苗床に置いてある残りの苗木を植樹祭会場まで持ち込むところから始まり、昨日に引き続き、各ブロックに必要な苗木をトレイに指定された樹種と本数に分ける作業をしました。毎年協力をいただいているカリタス南相馬の方も一緒に作業をしました。作業のやり方が慣れてくると、「ああしたらよいのでは」「俺がやる!」と作業スピードが進んでいきました。

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 イタリアから来たフランス人の方もボランティアに参加していました。トレイにマサキを一本入れてもらうことを言うのに、「マサキone!」など日本語と拙い英語を駆使し、何とか会話が成立していました。

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 16時過ぎには作業を終え、今夜から雨が降り、明日の午前中の作業は雨の中での作業となりそうですので、雨具の用意をして欲しいと確認されて、今日は解散をしました。14日の植樹祭も恐らくぬかるみができるので、長靴があると良いと思います。

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(報告:事務局・小林敬)

今年も木枯らしが吹く季節を迎える中で炭つくり

 北東北のみちのく事務所は日ごとに秋が深まっている気がします。そんな中で今月2日と3日、みちのく事務所スタッフ5名と手伝いに来てくれたJREU盛岡のネイチャークラブ会員4名は岩手山の麓に集結、来年に向けた第3回炭づくり作業を行いました。

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Img_2202  炭窯に薪を入れ、14時50分に窯に点火しましたがなかなか着火せず、時間がかかりました。1時間後に窯の蓋を閉め、それ以降は順調に炭つくりができました。翌日の朝9時10分頃に窯の火を止めました。

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Img_2204  その後は、15日に予定している「ポット苗づくり」の準備を行いました。来年は本格的に植林して10年目ですので、炭つくりは10年記念の植樹祭ができますようにと願いながらすすめました。

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Img_2207  来月の落ち葉ひろいが始まると八幡平は冬将軍がやってきます。来年、森ともの皆さんにお会いできることを楽しみにしています。(報告 佐藤)

第5回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の準備が始まりました

今日(11日)の南相馬市は20℃を下回り、時折小雨が降る中で14日開催の第5回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の準備が行われ、30名ほどが集まりました。

20171011_102917 応援隊からは渡部代表、菅野副代表、松林副代表、岩橋事務局、東城事務局、原田スタッフ、森びとからは筆者が参加をしました。

20171011_110345 今日の主な作業は苗木を各ブロックまで決められた数を運びました。そこで活躍するのは、軽トラックです。地元の応援隊の方々は、今回で3回目になりますので、お手のものです。

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20171011_111901 午後には、JR東労組の千葉、東京、横浜の組合員・家族・市民の方々が3年間丹精込めて育てられた苗木を運び入れてくださいました。ちなみに、千葉からは5種類900本、東京からは10種類・5396本、横浜4種類・614本です。なお、今回の植樹祭で森びととJR東労組とが無償提供をさせていただいた苗木は合計15種類・8870本でした。

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20171011_154347 また、10日のブログにも掲載されていますが、栃木県日光市足尾町から3000本以上の苗木を水落事務局次長と仁平スタッフがトラックで運んでくださり、JR東労組の東京の皆さんにご協力をいただいて、トラックから苗床に苗をおろしました。ありがとうございました。20171011_164510

20171011_112513_2 14日の天気が心配ですが、雨具や防寒着を念のためお持ちになると安心です。明日も事故なし、怪我なしで作業をしていきます。

(報告:事務局・小林敬)

2017年10月10日 (火)

秋晴れの中、足尾の苗木に想いをこめて南相馬へ

今日の足尾の天気は気温19℃、晴れ(9:00)。松村宗さんを中心に作業の打ち合わせ。今回は、南相馬市で開催される「想いと祈りを込めた鎮魂復興市民植樹祭(森の防潮提づくり)」に届ける足尾で愛情いっぱいに育てた苗木の積込作業と上の苗床から中の苗床へ苗木を移動。早速、爽快な秋晴れの中で作業開始。

Photo 前回に、松村宗さん達が準備してくれたネット360枚に、1ネットに10本の苗木を入れ、トラックに積み込みました。

Photo_2Photo_3 Photo_4 Photo_5 トラックの荷台三段に苗木を種類別に積み込みました。

Photo_6 最後は、軽トラの荷台にも苗木を積み込みトラックへ移動。

Photo_7 中苗床は、きれいになりました。

Photo_8 愛情込めた苗床は、タブ、ユズリハ、シラカシ、マルハシャリンバイ、スタジー、アカガシの6種類。3,272ポットを昼食をはさんで積み込む事ができました。

Photo_9 その後は、ポット苗の移動です。下の写真は、上の苗床から移動させた落葉広葉樹の苗木たちです。

Photo_10 上の苗床では、ポット苗を軽トラに積み込み、

Photo_11 ご覧の通り苗床はきれいになりました。なお、真ん中の苗木は、後日改めて行ないます。

Photo_12 作業を終了し中の苗床にて全員で記念写真を一枚。お疲れ様でした。

Photo_13 下の写真は、2回目の岩塩を置いた石から岩塩が移動していましたので、動物達が取り合いしたのでしょうか?

Photo_14 元の石に置きなおしました。

Photo_15 今日の作業スッタフは松村宗、松村健、小井土、岡部、鎌田、福原、福田、仁平、小川でした。(報告 小川薫)

2017年10月 9日 (月)

森に生かされ、人に生かされる“いのち”の森づくりは素晴らしい!

10月8日、松木村は秋晴れです。朝9時、16℃と肌寒い気温でしたが10時には25℃となり、汗ばむ陽気となりました。

 

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本日の森作業は上の苗床から森びと広場の苗床へ苗の移動でしたが、朝からハプニングの発生です。動物観察の方が観察をしていて臼沢上部のネットにシカが絡まっているのを発見。報告を受けた舎人担当の小黒さんと松井さんがすぐさま臼沢の森へ向かいました。シカが暴れる中での救出のため、後ろ足で蹴られないようネットを外すのに苦労をしたようです。無事シカを解放することができ一安心です。小黒さん、松井さんお疲れ様でした。

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 上の苗床で育てている苗のポットには草が入り込み、草取りを行いながら松井さんと二人でトレイの運搬を行いました。年を重ねるごとに、立ったり座ったりの作業は腰にきます。ゆっくり立ち、腰を伸ばすなど腰を痛めないように作業を進めました。

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苗床でもコナラやミズナラ、カエデの葉が色づいてきました。朝夕の気温が下がり、季節の変化を感じた木々たちは紅葉期に入り、1ヶ月も経つと落葉し冬支度となるでしょう。

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柿も実が緑から黄色へと変化し、収穫が待ち遠しいですね。

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冬の寒さに耐えながら根を張り、3度の冬を超え生長した苗木が植樹されます。大地に根をはり森の主役へと育ってくれることを願いながら、愛情込めて苗木のトレイを運びました。今日は108個のトレイを移動しました。

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作業をしている最中、ハイカーや家族連れが松木村を散策する姿が見られました。日光中禅寺湖方面へも多くの行楽を求める人の車で渋滞が発生していましたが、森と共に生きてきた遺伝子が、私たち人間を森へ湖へと向かわせているのではないでしょうか。森に生かされていることを改めて感じることのできた森作業でした。

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 帰路、“どくだみ荘”へ向かう小道の脇にきれいな花が咲いているので、車を止めて写真を撮っていると塚原さんが顔を出してくれました。里の花々も秋を彩ってくれています。塚原さんが手塩にかけて育てている花々でした。松木の森も木を植えて3年間は下草を刈り木の生長を助けます。足尾の森づくりと里を彩る花を育て、私たち森びとの胃袋も育ててくれる塚原さんに感謝です。

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 森に生かされ、人に生かされ、自然と人間のいのちを大切にする心を育む森づくりって素晴らしいですね。

 (報告:清水 卓)

2017年10月 8日 (日)

森作業で学んだ終日!

秋の3連休初日、足尾ダム・松木渓谷は、天気予報通り小雨で森びと広場の気温は15℃でした。

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71 チカラシバの穂が朝露で薄紫に光りとても綺麗な光景を目にすることが出来ました。

73 今日の作業者は松村宗男さんと筆者2人でしたので、朝のコーヒーを飲みながら打合せをしました。 雨が降っているので、第5回「南相馬市鎮魂植樹祭」に運ぶ苗木のチェツク(マテバシイ等の除去)と苗床の整理を行い、日が射して来ましたので予定作業の新松木のクズ切りを行いました。外から見た時は葉と蔓が見えましたが、森の中に入ってビックリです。

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 幼木や成木に絡み付いている攣は食い込み、根は四方八方に伸びており「これほど凄いとは思わなかった。来年はこの蔓切をしなければならない」と松村さんの第一声でした。

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長さ優に10mを超える蔓が土の上を張り巡り1m間隔で根を伸ばしていることがわかり、その根を丁寧に松村さんは取り除き、他の蔓も2人で元から切り取りました。 草木が生きようとする凄さをまざまざと見せつけられると共に、新松木の森以外には葛蔓が見当たらないことが判明した半日でした。 

昼食は「みちくさ」で社宅の塚原さんから頂いたピーマンの煮ものを4人で美味しく頂きました。塚原さんいつも美味しいものを差し入れ頂きましてありがとうございます。Dsc_0340昼食後、広場の豊かに実った渋柿の木の下で松村さんは「猿が食べなければ樽柿を作ろうかな」との話を伺い「自然の恵みで美味しい樽柿」が創られ、食せれば嬉しい、楽しみです。

710午後は、南相馬市植樹で14日に使用する苗木を搬出するための準備網を整理しました。この網を整理しながら勉強になりましたのは、スタッフの皆さんが丁寧にビニールハウス内に収納してくれいましたが、太陽が直接当たってしまった網は劣化で使用することが出来なくなっていました。

79 10日の準備に必要な枚数(340枚)はどうにか確保は出来ました。、網だけでなく他の収納品で劣化や乾燥して使えられなくなってしまいそうな物は、コンテナ内や直接太陽が当たらない所に収納する様にする。今後に活かさなければならないことを学びました。

Dsc_0339 本日の作業は松村と筆者でした。(報告 松井)

2017年10月 6日 (金)

秋本番を迎える南会津の森でナラ枯れ調査

 昨日は半年ぶりに南会津の森に入りました。天気は秋晴れ、衰退しているコナラ等の落葉広葉樹を元気にさせようと炭を蒔いて実験している調査でした。衰退しているナラにカシナガが穿孔しているのではないかとの仮説を基に、地中に浸みこんでいる汚染物質を炭に吸収固定してもらい、木々が幹や葉に吸い上げないようにしたいと実証実験しています。

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Pa050003_640x551  調査員は、地元福島の森びとインストラクター・斉藤章さん、増子公一さんそして筆者でした。標準木の周りには背高く伸びた笹が生い茂り、調査は大変でした。幹にはカシナガ(カシノナガキクイ虫)による新しい穿孔は見られませんでした。また、数年前の被害跡や立ち枯れはいまでも残っていました。

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Pa050011_640x546  今回は調査のほかに標準木のペンキが薄くなっていましたので、ペンキの塗り直しも行いました。全体的には、立ち枯れや衰弱している木々は見られませんでした。放射能線量計測器で測定してみると、線量は0.075でした。

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Pa050013_640x480  南会津の森の紅葉は間もなく本番のようでした。足尾と南会津の往復では黄金の稲刈り作業が車窓から見えました。なんとも言えないのんびりとしたひと時でもありました。(報告 仁平範義)

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