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2017年2月の15件の記事

2017年2月26日 (日)

足尾・中倉山のブナを元気にしたい、登山者のご協力を

 積雪が心配であった中倉山登頂。ところが同時期に登頂した昨年、一昨年よりも積雪は少なかった。風もなく、青空が透きとおって素晴らしかった日に中倉山のブナに遭うことが出来た。

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 今日は、「孤高のブナ」をこれ以上衰弱させないための対策に中倉山を登った。一行は6名、その中には「なんとしても中倉山に登りたい」、と願っていた藤森さんも同行した。

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 対策とは、稜線上に生えているブナの根を踏みつけない、北斜面(松木川沿い)の土砂流出防止である。今回は、根を踏みつけないための登山道の一部ルート変更を行うための鉄筋の杭を試打ちである。林野庁関東森林管理局日光森林管理署のアドバイスと支援を受けての作業である。

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 鎌田スタッフが大ハンマーを担ぎ、穴掘り用の鉄筋を交代で運び揚げ、凍りついた土に穴を開けて、鉄筋の杭を打ちつけてみた。60㌢の穴を開け、150㌢の杭を刺し込んでみた。地上から90㎝の杭にロープを張って、ルート変更が可能であることを確認できた。

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北斜面では、写真(上)の様に根が露出し、北風に晒されて痛そうであった。毎年の大雨で土砂が流出しているこの地に立つと、露出している根が目立つ。ここも早く土砂流出を止める土留めの柵を設置し、下から土を運び揚げなければならない。

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 とりあえず登山道の一部ルート変更用杭を早く打ちたい。今のところ4月29日を予定している。多くの“森とも”と登山者に協力してほしい。ブナの芽が膨らんでいる様子がとても嬉しかった。

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 下山後は、「みちくさ」で美味しいカレーライスを食べた。仁平スタッフ、ご馳走さまでした。本日のボランティアは、鎌田、藤森、松井、小川、小黒、仁平、高橋でした。富士山が見えるでしょうか。(報告 高橋佳夫)

2017年、南相馬での森作業の新たな出発を全体で確認!

 昨日(25日)、南相馬市情報交流センターにおいて、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊第3回総会を開きました。

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 ご多忙の中、桜井市長にお越しいただき、「これまでの植樹祭に対する応援隊の協力へのお礼と今後もいのちを守る森の防潮堤づくりに向けて継続していきたい」と話がされました。

Img_03441_2 今回の総会では、応援隊の活動の取り組みを大きく拡げ、南相馬市民とともに歩むために、役員の増員と運営費の会則を追加しました。さらに、植樹をするだけではなく、3年間は下草刈り、撒水や育苗等の企画や南相馬市役所との意見交換の場を設定することも確認されました。

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Img_03451_2 3月25日13時から、森びとプロジェクト委員会とともに「地産地消・エコな暮らしを考える市民フォーラム」を南相馬市民情報交流センター(中央図書館内)で開催します。2015年3月に「脱原発都市」を宣言した南相馬市では、2度と原子力災害をおこさないために、2020年度までに電力の自給率を64%までに、2030年代には自給率100%を目標にされています。再生可能エネルギーの前提条件である地球温暖化にブレーキをかけられるのか、食・エネルギー問題などをそこで生活する市民の方が取り入れやすく、時代にマッチしたスマートな暮らしであり、自信の持てる暮らし方だと実践できるものはないかなどについて考えていきます。

Img_0351 私たち応援隊は、総会で決めあった活動方針を一生懸命担うことを通じて、絆と信頼を築きながら、南相馬市民とともに歩んでいきます。

(報告:南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊・東城敏男)

目指すところは足尾・松木の“トコロジスト”

 昨日は、冬の感謝デーであると同時に足尾・松木村跡地生態観察チームの4回拡大会議でした。生態観察メンバー、大学生、森とも、森びとスタッフ、そして講師の方含め計21名ほどが集まりました。

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 今回は、栃木県立博物館の林さん、星さんを講師としてお招きして、われわれの活動地である足尾・松木の「自然観察の方法」についてアドバイスいただきました。午前中は、12年前より植樹している臼沢の森、そして新松木の杜を観察しました。いつもみなれている森に対して我々と違った視点で、色々なアドバイスをいただきました。

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 臼沢の森では12年間で大きくなった木々が登り口に生え、登っていくにつれて木々は小さくなり、最頂では草地の中に幼木が生えています。それはちょうどタイムスリップしているようで、最頂の眺めはとても感動的だ、と林さん。また、星さんからは植栽した苗の調査は勿論、自然に生えた草木についても記録しておくことが大切だ、とアドバイスをしていただきました。

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 お昼は、スタッフが用意してくれた千葉県鴨川産の「さんまの丸干し」、地元の新玉ねぎのサラダ、そして味噌汁などをいただきました。

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 午後は、対話形式で話をしました。観察で大切なのは、目的を明確にしておくことが大切、活動は歌を唄ったり、絵を描くなど、楽しいということがないと長続きしない、とアドバイスしてくれました。さらに、その地域の幅広い分野の専門家としての「トコロジスト」を目指すのもいいのではとアドバイスいただきました。

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 林さん、星さん、適切なアドバイスをいただきありがとうございました。また、ぜひ、足尾・松木に来てください。(報告 事務局員・宮原哲也)

 

2017年2月24日 (金)

全国から贈られた苗木たちは冷たい浜風に耐え抜いています

 東日本大震災・フクシマ原発事故から来月で6年。避難指示解除が出されていても不安な暮らしを強いられている多くの方々。わが応援隊の仲間には、まだ家族と会えない方がいます。そんな方々の気持ちを考えながら、昨日、筆者は南相馬市の苗床に向かいました。

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 伊達市の自宅から1時間20分ほどで苗床に到着、松林さん、岩橋さんと合流。早速、森作業の打ち合わせを行い、作業開始。全国から贈られてきた貴重な苗木は冷たい浜風に耐え抜いています。10月に予定されている5回目の「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」の出番を今かと待っている様子でした。

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 今日は、給水タンクへの水入れ作業及び衰弱した幼木をポット外すなどの整理整頓、苗木の散水を行いました。マルバシャリンバイの葉の色を見ると寒そうですが、苗は元気なので今年は早めに嫁ぎ先を見つけてやらなければなりません。

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 作業後、25日に行われる南相馬市鎮魂復興市民植樹祭「応援隊」第3回総会の話しを行い、楽しく明るい市民との絆を深められる応援隊に成長していこう、となりました。帰路の途中、 海岸周辺は、来年の全国植樹祭の会場整地が急ピッチにすすめられ、荒廃地だった地が広大な都市の公園の様に感じるほどでした。(報告 東城敏男)

2017年2月21日 (火)

雪が吹雪く中での作業

今日、JR日光駅に降り立つと、雪が舞っていました。

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足尾に向かう道は、うっすら雪が積もっていきました。

20170221_090046ダムゲートから森びと広場に向かう道はさらに雪が積もっていましたので、慎重に運転。

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午前10時の日光市足尾町の気温は-1.5℃。

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作業小屋に入ると、非常に強い風が吹き付け、一層寒く感じてきました。

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ストーブに火をいれ、コーヒーを飲みながら、作業の打ち合わせをしました。

20170221_104337_2撒水グループはビニールハウスで育てている苗木のチェックと撒水をしました。

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培養土運搬グループは強者ばかりですので、晴れ間の見えた一時間ほどで、効率よく作業をされていました。

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今日は培養土を400袋を民集の杜を搬入し、合計は2423袋になりました。目標の3000袋まであと600袋を切りました。

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今日の作業は、鎌田、松村宗雄、小川、福田、小林でした。寒い中、お疲れさまでした。


(報告:事務局・小林敬)

2017年2月15日 (水)

草木の根には優れた感覚器官が働いている?

 啓蟄まであと20日もあるというのに地中では根が働いているらしい。13日、実家の庭先をぶらぶらしていると福寿草が黄色い花を輝かせていた。猫の額ほどの畑に行ってみるとフキノトウも顔を出していた。母を呼んで、フキノトウを一緒に取って、てんぷらを揚げて食べた。早春の香りと苦みを母と味わった。

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 帰京してみるとアパート近くでは河津桜がこれぞと枝にピンクの花をつけていた。花を咲かせるにしても、芽を膨らませるにも草木に栄養がなければならないはずだ。葉で光合成をするまえだというのに、どうして元気になれるのか。

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 根には根端と言う部分がある。ダーウィンは「根には行動を決定する機能と伸長の向きを定める機能があることに気づいていた」という。まだ寒いというのに、根は土の中を探検して、水、酸素、養分を探している。根の最先端には「根端」という部分があって、長さ数十分の一㍉(種類によって様々)の白い部分が優れた機能を発揮して探検をしているという。

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 ポット苗の根をよく見ると白い部分が見える。ポット中の水分が少なくなれば根端は水分を探し回るらしい。ポット内に根が充満しているのは、根が探検した結果なのだ。ポット内の水分がありすぎると根が腐るということは、根端が動く必要がなくなり、そのうちに窒息してしまうのか。それにしても根端に探検させる指令はどこからだされているのか。(理事 髙橋佳夫)

 

2017年2月14日 (火)

冬晴れの中森作業

足尾へ向かう途中、大谷川からの日光連山

Photo 今日は、鎌田さん、岡安さんが先に入りストーブに火を入れ、お湯を沸かしてくれましたので、早々にコーヒーを飲みながら作業の打ち合わせ。散水・給水と培養土運びの二つに分け作業開始。

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Photo_4 培養土積み込んでいる中、親子のシカがヘリポート跡地で食事中、癒されました。

Photo_5 本日の培養土運びは、午前中に114袋、午後200袋、合計314袋(これまでの合計1,623袋)植樹祭に向け着々と進んでいます。

2 ハウス内の散水、ハウス内の散水用のタンク(上ハウス300リットル、下ハウス300リットル)苗木環境整備が整いました。

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Photo_9 本日の作業スタッフ、鎌田、松村、岡安、福田、寒い中スタッフの皆さんお疲れ様でした。報告、小川

2017年2月12日 (日)

本日は“初午”、赤飯を食べて森が元気に育つように祈願!

 足尾の作業が始まると「どくだみ荘」入口に住む塚原さんからいつも美味しい手料理が届けられる。塚原さんの庭には鳥居があり、奥には稲荷神社が祀られている。朝、起きると仁平スタッフが「雪が積もっていますよ」と。カーテンを開けると一面真っ白。ニュースでは中国地方では33年ぶりの大雪という。

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 今日は、午前中、“森作業をやって帰ろう”と予定していたが、現場には入らず帰宅することになった。そこに塚原さんから電話があり、「初午なので赤飯をつくったから取りに来て!」と言うので、仁平さんがいただいてきた。二人にとっては、この赤飯は塚原さんの想いが込められた美味しいお土産となった。塚原さん、いつもありがとうございます。

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 今日は、この赤飯をご馳走になり、足尾での木々が元気に育ち、森作業も安全に進められることを祈願したい。

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 昨日の陽気の中、河原を歩いていた猿たちと私たちがのんびり暮らせることも願いたい。(理事 高橋佳夫)

2017年2月11日 (土)

鹿と人間の知恵比べ、軍配は鹿にあがる?

 今日も青空が冴えていました。時々、昨日の様な冷たい皇海山(すかいざん)降ろしが吹いていましたが、風が無ければ陽が雪に反射してとても眩しく感じる日でした。

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 今日は森作業の集中日、9名のボランティアが集まってくれました。午前中の作業は、昨日、「臼沢の森」に鹿が数頭入っていることを確認したので、冬芽と樹皮が食べられないように鹿の追い出しをしました。

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 4グループに分かれて、東西の柵沿いを登り、鹿の侵入カ所をチェックしました。約150㍍を登ると鹿を発見、下の方へ追いやりましたが、出て行ったことは確認できませんでした。

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 頂上付近の柵もチェックした後、下山しながらの鹿追い出しでしたが、鹿は追出しを振り切り、また、登って行ってしまいました。昼食後、再び追出しをすることにして、昼食にしました。(下の写真:森びと広場)

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 先月フィリピン・ルボ村の森づくり支援に同行した稲葉理事、橋倉スタッフがお土産を届けてくれました。ピーナッツと紫いものジャム等をパンに付けてご馳走になりながら、現地の様子を伺いました。(下の写真:鹿に食べられたアキグミの枝)

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 午後は、鹿の追い出しグループと培養土運びに分かれて作業をしました。鹿は昼食時にどこかに移動したらしく、「臼沢の森」にはいませんでした。培養土は222袋を「民集の杜」へ運びました。(下の写真:臼沢の森階段と木々)

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 15時半頃から30分程、冷えた身体をホットコーヒーで温め、唐澤さん、佐藤さんが持ってきてくれたチョコとショートケーキをいただきながら、フィリピン報告を聞きました。本日のボランティアは、鎌田、松村、仁平、加賀、唐澤、佐藤、橋倉、稲葉、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年2月10日 (金)

ブルーが冴える空の下で森作業ができることに感謝です

 冷たい皇海山(すかいさん)降ろしが吹く朝、森びと広場には雪が舞っていましたが、空は真っ青でした。心が晴れているうちに、寒い作業小屋のストーブに火を点けてボランティアを待ちました。

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 10時、三人が到着。15分で打ち合わせを行って、即、民集の杜の植樹会場で森作業開始。今日も培養土を運びと開墾を行いました。

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 昼食時、小川スタッフが未紗(娘さん)さんの手作りの黒糖パンを届けてくれましたので、まずは美味しいパンを頂きました。

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 午後の作業では民集の杜に保管していた全ての培養土を運び終えました。

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 今年の植樹祭会場の面積は約2,000㎡で、植樹本数は6,000本植えられるように会場を整備しています。この本数を植えようとすると、培養土はあと1,200袋程が必要になります。

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 今日は、済賀事務長がジビエ料理とホルモンを持ってきてくれました。これから美味しくいただきます。済賀さんありがとうございました。本日のボランティアは鎌田、小川、済賀、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

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