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2016年10月の24件の記事

2016年10月31日 (月)

冬を迎える前に獣害柵の点検・補修を行いました。

   昨日(29日)の森作業集中日に、臼沢の森の金網がやぶられているのが発見されたことから、本日30日は「臼沢の森」獣害柵の点検・補修を行いました。

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   シカが入り込んでいるかもしれないので、補修とシカの追い出しのために三方向から斜面を登っていきました。左側を加賀さん、岡部さん、右側を筆者・清水、中央を田岡さんが担当しました。大声を出し、笛を吹き、単管を叩きながらシカの動きに注意を払いながら作業を行いました。

    金網の内側・外側はシカが走り回った形跡が残っています。草が踏まれ、ヒヅメの跡とフンがあちこちに落ちています。見た目以上に急斜面で、草で足を滑らせないように気をつけながら金網の破れやまくり上げを確認しました。

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  思った以上に金網の破れがあり、針金と網で補修を行いながら臼沢の山頂まで登りました。イノシシによる被害も発生していましたが、金網の下部がめくりあげられている箇所も発見し、鉄筋の杭で補強、網の外側に石を積みあげ入れないようにしました。

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  斜面を登る途中で、「臼沢の森」を見下ろすと、緑から黄、赤、茶と葉の色が変化し、紅葉の深まりを楽しみ、木々の生長を感じることが出来ました。

 

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  頂上で左側から登ってきた加賀さん、岡部さんと合流。加賀さんの手には頭骨のついたシカの角がありました。何らかの理由で命を落としたのでしょう。合掌。

獣害柵の破れは、大小合わせ15か所以上に上りました。

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  定期的に点検を行っていますが、シカやイノシシ、サル、クマも命を懸けてエサを探します。森の生長は動物や鳥、ヘビ、昆虫など多様な生き物の命をつなぐ森となります。柵を必要としない豊かな森を・自然を回復するには、まだまだ時間と労力が必要です。

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  11/6の秋の感謝デーや11/13JREU高崎の植樹祭に参加される“森とも”の皆さん。私たちは木々の生産する酸素を吸い、木の根にためた水をいただき、木や草の実を食し、木そのもの(木材)を使い住居をつくり、木や草の繊維から衣類をつくり、人間としての生活と命の絆を繋いでいます。

  ぜひ、森に生かされている“自分”を発見して下さい。

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  森びとの植樹・育樹活動に対して、(株)JR東日本ウォータービジネスよりご支援をいただきました。大変ありがとうございます。

 

 本日(30日)のボランティアは、田岡、加賀、岡部、そして筆者・清水です。

 

2016年10月30日 (日)

南相馬市鎮魂復興の森の防潮堤で除草作業と捕植を行いました

南相馬市森の防潮堤草刈りボランティアは、10月8日に引き続き、昨日(10/30)、第2回目を行いました。

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 会時は、2015年3月29日に木を植えた第2会場。集ってくれたのは市民40名でした。作業は、草刈りと補植を行いました。木々たちは、植樹してから一年足らずでしたが、潮風や草にも負けずにスクスクと生長しており、市民の皆さんからは驚きの声があがりました。

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 海風が肌寒く感じられた一日でしたが、用意したスダジイ、タブノキ、シラカシの140本の苗木もあっという間に植えられました。

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 3回目の草刈りボランティアは11月5日です。場所は第3植樹会場(2016年3月27日)です。南相馬市・原町地区連合の参加の皆さん、お疲れ様でした。お互い声かけしながら会場でお会いしましょう。そしてサポートした応援隊の渡部代表、松林、岩橋、山田、東城さん、ありがとうございました。

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 アカガエルも歓迎している様でした。午後からは、松林副代表の地元でシロダモの種拾いを3名で行いました。短時間でしたが2万粒の種を集め、早速、足尾の育苗担当へ送る手配をとりました。

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 (報告 応援隊・岩橋孝)

 

獣害にはやれることだけはやっておこう!イノシシ追い出し作戦

 昨日()29日は森作業の集中日。天気は木枯らし気味の風でしたが太陽の陽がさしていました。

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 午前中の作業は民集の杜に住み着いている?イノシシを追い出し、杜に入れないようにネットを張ることでした。まず四面の杜の内三面にネットを張り、その後、爆竹等を使ってネットを張っていない面に向かって、イノシシを追い出し作戦でした。

 まずはミーティング。追い出し作戦を綿密にする話合い。

Pa291152_640x480 Pa296154_640x480  結果、イノシシは恐怖の気配を感じて民集の杜からどこかに移動していたようで、爆竹や大声を出して追い出しましたが、イノシシはいませんでした。

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 これで民衆の杜担当の鎌田さんは、安心してぐっすり寝られることでしょう。

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 午後は、11/6の「秋の感謝デー」、11/13のEU高崎の植樹祭会場のチェック、越冬前のポット苗の草取り、民集の杜の草取りを行いました。

 

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 民衆の杜は3年前から植栽していますが、苗木たちはすくすく生長して秋祭りの脇役になっている様(写真上)でした。

 感謝デーと植樹祭の会場は臼沢の森ですので、約210㎡の植栽場に印を付けて、明日以降草刈りとマルチングの準備を行いました。

Pa291180_640x480 食祭場まで登っていく階段の両脇は、写真(上)のように秋祭りが始まっていました。

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 昨日(29日)のボランティアは、鎌田、松村、岡安、橋倉、福原、松井、済賀、水落、小黒、福田、仁平、筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2016年10月28日 (金)

寒冷地での常緑樹の苗作りに光が見えるか

 冷たい雨が降っている夕方の足尾です。天気予報どおりでしたので、今日は雨が降る前に、育苗用具と土を買ってから足尾に戻りました。

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 先日、仙台市・輪王寺内で森の防潮堤用の常緑樹の苗木を育てている佐々木さんから苗作りのアドバイスを受けてきましたので、寒い地での常緑樹の苗作りのノウハウを足尾の地で活かそうと、今日はその試験を始めました。

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 鹿沼土(小)とバーミキュを1:1で混ぜ合わせた土に、シロダモの種を蒔きました。今までよりは、水と空気が通り易い環境にしまたので、来年の発芽が楽しみです。

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 育苗チームキャプテン・福田スタッフも丁寧に土を混ぜ、真剣にメモをしていました。薄暗くなると、あちこちから雄鹿の遠吠えが聴こえている足尾松木沢です。(報告 高橋佳夫)

2016年10月27日 (木)

芸術家の心を揺り動かす自然の美しさを味わえる足尾松木沢

 足尾松木沢の朝夕はストーブがないと身体が冷えてしまう季節になりました。午後3時頃になると、太陽が中倉山に隠れてしまうので、一気に身体が冷えてくる足尾松木沢です。

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 今日の日中は秋晴れで、木々たちの秋化粧も日ごとに濃くなっています。臼沢の森も昨日よりは化粧が濃くなっていました(写真上)。私たちはひとり作業を禁止していますので、今日は草木が秋祭り準備をしている様子を紹介します。チカラシバも薄い小豆色に化粧しています(写真下)。

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 サクラの葉は逆光に映え、蜘蛛の糸を流していました(写真下)。

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 苗床の実生で大きくなったコナラも負けじと黄色い化粧を濃くしています(写真下)。

 

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 若い鹿たちも、のんびりと秋祭りにやってきました(写真下)。

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 新松木のモミジやトチノキも仲間入りです(写真下)。

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 対岸のウダイカンバも負けじと薄い黄色の化粧を付けました(写真下)。

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足尾ダム付近では、西陽に当たって輝いているススキがとても綺麗でした(写真下)。

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Pa266102 これからはもっと感動的な本番の秋祭りが始まる足尾松木沢でした。 (報告 高橋佳夫)

 

2016年10月26日 (水)

一世紀以上も生きている中倉山のブナを護る準備に着手

 今日は富士山が初冠雪でした。霜降から三日後、足尾松木沢は快晴、透きとおった青空の下では木々の葉が秋の薄化粧から秋祭り本番の濃い化粧になっていました。

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 足尾グランドキャニオン方面の青空、中倉山頂上の青空は宇宙ステーションまで届くようでした。

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 そして12年前から植えている臼沢の森の秋祭りは着々と本番を迎えているようです。森びと広場から見た臼沢、望遠で見た臼沢、そして中倉山から見下ろした臼沢と拡大した臼沢の森の秋化粧をご覧ください。

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 今日は、中倉山のブナを保存していくための最終的な調査を行いました。稜線上にあるブナの根を踏まないように、根の部分をルート変更しようと考えています。林野庁関東市森林管理局と日光森林管理署のアドバイスと支援を受けて、稜線の根の部分に杭とロープを張り、ルートを変更しようとしています。

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 根が露出していますので、踏まれないように枯れ木を置いてきました。

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 その調査は鎌田、小川両スタッフの案内で、大野理事、済賀東京事務所事務長、金原サポーターの5名で行いました。下山後は、日光森林管理署署長・浪岡さん次長を交えて、今後の話し合いをしました。

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 森びと広場では、筆者が来月行われる植樹祭用の苗を選別しました。

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 中倉山を調査した一行は、落葉広葉樹の秋祭りと初冠雪の富士山を見て、自然の秋の輝きの美しさに感動した、と言っていました。(報告 高橋佳夫)

2016年10月25日 (火)

寒い中での作業も、心温まる気遣いで楽しく作業

 本日、9時の足尾は気温10℃、じっとしていると寒く感じましたので、早速鎌田スタッフはストーブを点けて下さいました。

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Dscf2691 臼沢の葉も黄色に赤にと色づき、周りと比べるとより際立って見えます。

Dscf2692  まずは、コーヒーを飲みながら、今日の作業の打ち合わせを行いました。

Dscf2695  午前中は、昨年桐生ローターアクトが植樹をしたところの草刈りを行いました。鎌田スタッフからは「日当たりを良くし、冬を越してもらいたい」とおっしゃっていました。

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 お昼には、鎌田スタッフの奥様がけんちん汁をふるまって下さいました。寒さで冷え切った身体に、温かいけんちん汁に温かい心遣いで、美味しくいただきました。

Dscf2707  また、松村宗雄スタッフからは、ザクロをいただきました。

Dscf2706  午後には、雨が降ってきました。ビニールハウスにあるタブノキなどへの撒水と第4期インストラクターの山本さんからいただいたクスノキをトロ箱に播きました。

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Dscf2713  本日のボランティアは、鎌田さん、鎌田さんの奥様、松村宗雄さん、鈴木イツ子さん、小林でした。

(事務局・小林敬)

ダイワハウスグループが岩手山麓に木を植えました

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 本日、「2016ダイワハウスグループ植樹祭」が行われました。天気予報では最低気温が-1℃と予想され、とても寒い中での植樹かと心配しましたが、風もなく、陽差しもあり、とてもいいコンディションで苗木を植えました。

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 植樹に先立ち、泉山所長から異常気象と温暖化、森の大切さと森づくりの必要性、松尾鉱山の歴史と未来に向けた活動の重要性を話しました。その後、植樹方法をアドバイスし、八幡平の大地に苗木を植えて頂きました。

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 参加者の皆さんには、一本一本丁寧に心を込めて植えてくれました。ダイワハウスの皆さん、ありがとうございました。私たちはこれからも皆さんが植えた木々を大切に育て、皆様と共に“山と心に木を植えて”いきたいと願っています。(報告・みちのく事務所 成田

2016年10月24日 (月)

“いのちを育む森の主役になって欲しい”と願い、2,000人が植樹

 昨日(10/23)、福島県南相馬市原町区萱浜の植樹会場は、少し肌寒く感じましたが青空が晴れ渡る絶好の植樹日和となり、第4回「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」には全国から2,000名が集いました。

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 この地は、2011年3月11日の東日本大震災での地震と津波により636名の市民の尊い命が奪われた場所です。献花台には桜井市長をはじめ、多くの方が花を手向けておられました。

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 当日参加の森びとインストラクターと昨日の実習を受けて最終打ち合わせをし、統一した植樹サポートができるようするとともに、被災者の悲しみや辛さなどを決して風化させないよう訴えてきました。

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 開会式の前段には、ひばり法螺貝愛好会による札螺とともに黙祷を行いました。

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 今回の幅20m×長さ300mの盛土には、津波で流された市民の方の大切な思い出がたくさん詰まっており、この地に未来のいのちを育む21種類・30,000本の木々たちを植えることができました。

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 参加者の植樹サポートしてくれたのは、地元の「南相馬市鎮魂復興市民所植樹祭」応援隊、市民サポーター、森びとインストラクターと森びと理事・事務局・事務局スタッフそして市役所職員です。前日に横浜国立大学名誉教授・藤原一繪先生による実習を受け、大きな声で自信を持って参加者の植樹サポートができるようにしてきました。北は秋田県、南は神奈川県から自分の時間とお金を拠出し、植樹祭の成功そしていのちを守る森の防潮堤づくりに参加をして下さいました。

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Dscf2685  相馬農業高校からは22名が参加。植樹をサポートした植樹リーダーにお礼をしていました。

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 30,000本のうち、4,280本がJR東労組と森びとの提供した苗木でした。この苗木には、東日本管内の多くの組合員・家族・OB、どんぐりのポット苗づくり運動に賛同して下さった方々、そして南相馬市の苗床で育苗をして下さった「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」応援隊の想いが詰まっています。すくすくと元気に育ち、いのちを育む森の主役に育ってほしいと願って植樹サポートした皆さんは、誇らしげな顔をしていました。本当にお疲れ様でした。

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 (事務局・小林敬)

 

秋深し、キツネも暖かそうな冬毛

10月18日 8時30分 古河橋トイレ前で到着のスッタフを待ていると、道路を挟んで空き地に何かを食べながらこちらを警戒しているキツネをみました。その後、鎌田スタッフ到着後話をしている間にどこかに消えていました。

Photo 足尾森びと広場の天候は、気温18度、快晴、9時10分、暖かい一日の始まりです。今日の育苗育樹は、鎌田さん、松村宗さんと私の3人です。早々に作業の打ち合わせをし、午前中は、15日の民集の杜草取り終了作業、午後に、ポット苗床の種子名(竹を利用)、ビニールハウス内のポット苗散水を決めて行動開始。

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Photo_3 民集の杜に向かう途中臼沢の森を見ると少し色づき始めていました。

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Photo_6 午前中にどうにか今年2回の草取りを終わることが出来ました。今年の雨は、苗木に、草に、人(汗かき)にも恵みの雨でした。

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Photo_8 午後に、ポット苗の種子の名を書いた竹をトレーにさし、越冬のポット苗に散水をしました。(報告者 小川薫)

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