“いのちを育む森の主役になって欲しい”と願い、2,000人が植樹
昨日(10/23)、福島県南相馬市原町区萱浜の植樹会場は、少し肌寒く感じましたが青空が晴れ渡る絶好の植樹日和となり、第4回「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」には全国から2,000名が集いました。
この地は、2011年3月11日の東日本大震災での地震と津波により636名の市民の尊い命が奪われた場所です。献花台には桜井市長をはじめ、多くの方が花を手向けておられました。
当日参加の森びとインストラクターと昨日の実習を受けて最終打ち合わせをし、統一した植樹サポートができるようするとともに、被災者の悲しみや辛さなどを決して風化させないよう訴えてきました。
開会式の前段には、ひばり法螺貝愛好会による札螺とともに黙祷を行いました。
今回の幅20m×長さ300mの盛土には、津波で流された市民の方の大切な思い出がたくさん詰まっており、この地に未来のいのちを育む21種類・30,000本の木々たちを植えることができました。
参加者の植樹サポートしてくれたのは、地元の「南相馬市鎮魂復興市民所植樹祭」応援隊、市民サポーター、森びとインストラクターと森びと理事・事務局・事務局スタッフそして市役所職員です。前日に横浜国立大学名誉教授・藤原一繪先生による実習を受け、大きな声で自信を持って参加者の植樹サポートができるようにしてきました。北は秋田県、南は神奈川県から自分の時間とお金を拠出し、植樹祭の成功そしていのちを守る森の防潮堤づくりに参加をして下さいました。
相馬農業高校からは22名が参加。植樹をサポートした植樹リーダーにお礼をしていました。
30,000本のうち、4,280本がJR東労組と森びとの提供した苗木でした。この苗木には、東日本管内の多くの組合員・家族・OB、どんぐりのポット苗づくり運動に賛同して下さった方々、そして南相馬市の苗床で育苗をして下さった「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」応援隊の想いが詰まっています。すくすくと元気に育ち、いのちを育む森の主役に育ってほしいと願って植樹サポートした皆さんは、誇らしげな顔をしていました。本当にお疲れ様でした。
(事務局・小林敬)
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