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2015年4月の15件の記事

2015年4月30日 (木)

自然の移り変わりから人間の足元をふり返る

P1017601 4月も今日で終わりです。一週間後には暦の上で立夏です。今年は暦の上でなく、各地で真夏日や夏日が続いていますので夏本番と思える自然界です。

P4270072 自然界では季節の移り変わりや寒暖の差が極端になっている気がします。足尾で森作業をしていると夏日でも朝夕はストーブで暖をとらないと寒いくらいでした。(写真:キツネの巣穴)

P4270045 人間は極端な変化に対応できますが、昨日の沖縄地方での豪雨(1時間に100㍉)の力や多くの犠牲者を出しているネパール地震の猛威には怯えるだけです。(写真:松木川)

P1017634 気候変動による自然の猛威が世界各国の暮らしを脅かしていますが、未来の生存を安定させていくためには“森と生きる暮らし”を基底においた社会を実現させなければならないようです。

P4290075 5月23日に開催する「第34回足尾・ふるさとの森づくり」では、そんな暮らし方を話し合いたいと願っています。

P1017617 夏鳥のクロツグミの鳴き声、ニホンカモシカの食事風景、

P1017639 やっと咲きはじめたヤマザクラの小さな花が織りなす森に生かされていることに感謝です。全国の”森とも”の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。(理事 高橋佳夫)

2015年4月26日 (日)

森と生きる心を児童に植えた故人の感謝デー

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P4262182 今日の感謝デーは昨日に続き五月晴れでした。

P4262185 植樹の準備は整っていましたので、参加者は丁寧に100本の苗木を植えることが出来ました。

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P4262191 植樹後は、暫く降雨がない天気予報なので沢山の水をまいてやりました。

P4262197 遅い昼食では、仁平スタッフが混ぜご飯とサラダ、ナメコ汁を用意してくれました。食事をいただきながらの懇親では、心に残る話がされました。

P1017563 話をしてくれた方は植樹をしてくれたSさん。Sさんは小学校の教諭で、6年前の1年生担任の時、当委員会と「どんぐり教室」を3年間続け、2012年には3年間育てた苗木を足尾に植えました。その当時のSさんと担任であった男子教諭が今年ご逝去されたので、当時の足尾現地に立って敬いたい、と言って参加し、当時の想いを話してくれました。(『森びと通信』18号15ページで紹介)

P1017573 元気に育つその苗木を見たSさんは、当時、児童たちと保護者そして先生たちと楽しく植えた様子を思い出していました。

P4260033 『森びと通信』18号では、中学生になった生徒たちの感想を掲載していますが、故人なった先生は生徒達の心に“森と生きる素晴らしさ”を植えてくれたようです。事務局、スタッフの皆さんお疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

2015年4月25日 (土)

遠方の”森とも”と久しぶりに森作業

P1017540 午前中は五月晴れでした。ヤシャブシも連日の暖かさで若葉色を輝かせていました。

P4252171 昨年植えた「民集の杜」のクヌギも黄緑のパステル色を見せていました。

P1017532 今日は明日の「春の感謝デー」の準備をしました。千葉県から武田事務局、東京都から小黒事務局次長、スタッフは鎌田さんと仁平さんの計4名で準備をしました。

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P4252163 感謝デーには10名が参加しますので、一人10本の苗木を「民集の杜」に植えていただきます。その場には腐葉土、バーク堆肥、炭、黒土を混ぜ、苗木が元気に育つように土壌を改良しました。

P1017536 苗木はポット内で4年生きているミズナラ、コナラを丁寧に選別し、水を加え、黒土の中に埋めて保管しました。

P1017552 仁平スタッフも6日目の作業なので、「腰に力が入らない」と言っていました。

P1017537 明日は自然の有難さを実感した楽しい一日を過ごしたいと願っています。(理事 高橋佳夫)

2015年4月24日 (金)

足尾・松木沢も桜が散り始めました

P4249992 清々しい今朝は、8時00分に〝どくだみ荘“を出発し、作業小屋に向いました。足尾は今が桜の見ごろとなっていて、ピンク色や白色など、とても素晴らしい景色と風景が織なっています。でも、いつもは、5月GWが予定ですので、地球温暖化?が頭を過りました。

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P1017507 今日の森びと作業小屋の温度は21℃でした。本日の作業、午前中は疲れもピークに達している、高橋副理事長と筆者の二人でした。さわやかな風が松木川渓谷を流れている実感を肌で感じています。

P1017525 今日は、応援団も久し振りに顔を見せてくれました。寒い冬の季節を耐え抜いた姿は一段とすごみを感じました。

P1017515 足尾の森作業を通して、自然界の食物連鎖の素晴らしさを体験できることを楽しみにしながら、第34回足尾ふるさとの森づくりで、みなさんとお会いできる事を楽しみに準備作業をしています。

P4240021この頃鹿の数が少なく感じます。日光戦場ヶ原方面へ移動しているのかもしれませんが、足尾・松木沢の若い鹿たちを見ていると元気をいただきます。(スタッフ 仁平範義)

 

2015年4月23日 (木)

10年後の杜をイメージして森作業

P4215405 今日は、若葉が眩しく感じた日でした。

P4225412 森びと広場の桜が日に日にピンク色が鮮やかで、朝の気持ちを穏やかにしてくれけます。

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P1017494 森作業に集まってくれたのは筆者も含めて8名でした。スタッフは朝9時に集合、作業は半から始まりました。今日のスタッフは強者が多いので作業ははかどりました。その中には、今月から森びと事務局スタッフとして初登場の唐澤真子さんが重い腐葉土やバーク堆肥を運んでいました。

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P1017505 今日の作業で植樹祭の三分の一を描くことができました。重金属物質が混ざった砂地に空気を吹き込み、そこに炭、腐葉土、黒土、バーク堆肥を混ぜて一ケ月ねかします。

P4229972 みつくさの池ではヤマアカガエルのオタマジャクシが元気に泳ぎ回っていました。

P1017498 作業後に写真を撮りましたが、スタッフの顔はとても素敵でした。橋倉スタッフは、「今日は気分が良かったよ」、と言ってくれました。

P4225425 “森とも”の情熱と自然の力が繫がると素敵な表情が生まれるのですね。お疲れ様でした。臼沢の森の木々たちは春祭りへ向けて、頬に紅をつけはじめました。(理事 高橋佳夫)

2015年4月22日 (水)

治山緑化の最終段階を迎えている臼沢の森

P1017449 今日は国民宿舎「がじか荘」から森びと広場に向いました。昨日、関東森林管理局計画保全課と日光森林管理署が臼沢の森を視察してくれました。視察後に「かじか荘」で宿泊、意見交換と親睦を深めました。

P1017444 視察に来られた計画保全部長・井出さん、設計指導官・堀内さん、日光森林管理署長・井上さんと田村さんの4人でした。

P1017451 皆さんは、治山緑化事業という視点から臼沢の森を見てくれました。コメントは後ほどお知らせしますが、臼沢の森は治山緑化事業の最終段階で、この段階までは良好です、と言うことでした。

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P1017435 昨日と本日の森作業は来月の植樹祭会場の整備で、日ごとに会場の全体像が見えてきました。

P1017455 今日は、土壌に含まれている重金属を吸収固定してくれる炭を撒きました。

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P4229963 ところで「かじか荘」から森びと広場に向え途中、猿が朝食をとっている様子に遭いました。こんな様子は何十年前からの地元婦人たちの労苦(治山緑化事業)の賜物でしょう。(理事 高橋佳夫)

2015年4月20日 (月)

旧松木村にも生きていた柿の木を植えました

P1017415 九州方面では50年ぶりの豪雨とか、そうしたら昼頃にはラジオで地震速報。その地方では自然の猛威に驚いているかと思います。足尾・松木沢は朝から小雨が降り、草や木々たちは久しぶりの降雨に嬉しそうでした。

P1017409 今日は森びとインストラクター・大塚さんが柿の木を運んできてくれました。道路工事で伐られそうになっていたので、それを暫く預かり、どうしてもその柿の木を足尾に植えたいと運んでくれました。

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P1017408 写真の様な柿の木ですから、植えるのも一苦労でした。スタッフと事務局4名が手伝って植えることが出来ました。渋柿ですが実を付けると鳥たちや猿にとっては有難い自然の恵みでしょう。

P1017425 今日の森作業は大型重機が搬入しましたので、民集の杜を耕作しまた。

P4200014 柿の木を植え終わった皆さんは、柵の補強と民集の杜内の枯れ枝等を片づけてくれました。

 明日は、林野庁関東森林管理局と日光森林管理署が臼沢の森の視察に来ます。天気は雨上がりということですから新緑が輝くことでしょう。(理事 高橋佳夫)

 

2015年4月19日 (日)

足尾・松木沢では猿も鳥もキツネも友だちです

P1017405 今日の気温は昨日よりも4度低い14度、無風の曇り日でした。森作業は重機による植樹会場の耕作でした。

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P1017400 重機は大きい音をたてて動いていますが、猿たちはその轟音に驚くことなく草を食べていました。5m程にいる猿を見ながら重機を操縦していると、「こんな情景があってよいのか」と思ってしまいます。

P1017391 ヤシャブシの黄緑色は天気が曇りなので輝いて見えません。

P1017393 桜の花も昨日より数が増えていましたが、輝きはもうひとつ足りません。

P1017385 休憩時間に昨年植樹した場所を歩いていると、横になっている苗木数本を発見。ハイイロネズミに根が食べられたか、と思って苗木を抜いてみると、その通りでした。やっぱりなぁー。明日の天気は雨予報ですからこれから芽を出す木々たちにとっては嬉しい日でしょう。明日は大型重機が搬入するので、仕事がはかどります。(理事 高橋佳夫)

2015年4月18日 (土)

春の装いを整え始めた足尾・松木沢

P4189885 今年の足尾・松木沢の桜開花は10日以上早い気がします。例年ならばGWに開花ですが、既に桜は咲いていました。今日の気温は18度まで上がりました。

P4189909 桜と共に松木沢の春の装いを紹介します。

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P4189932  松木の杜の水仙と梅の花

P4189898 民集の杜のレンギョウの花

P4189942 ノビタキの雌

P4189936 ヤシャブシの若葉

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P4189928 ウルイ(キボウシ)と山ワサビの芽

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P4189921 「みちくさ」で三時のお茶を飲んでいるとキツネがネズミを捕まえてきましした。わざと私たちに見せてから、子キツネに餌を運んでいきました。

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P1017374 岡安、加賀スタッフは猿が悪戯した苗木を整えていました。この時季、ボットの中にはドングリがあるのではないかと、写真のように猿が苗木を抜いてしまいます。

P4189954 帰える途中、若い鹿たちが草を食べていました。足尾・松木沢の木々たちは間もなく春の装いを整え、全てのいのちの源をつくりだしていきます。(理事 高橋佳夫)

2015年4月17日 (金)

これ以上、地球を温めないために暮らしを変えて、木を植えよう

P1017353 東京事務所付近の木々の葉は黄緑色を輝かせています。

P1017359 アメリカハナミズキの花も満開です。盛岡市では9日間も早く桜が満開になったと報道されました。

P1017350 首都圏などでは終日、何十万台の車の往来がありますが、公園、街路樹や家庭の木々たちが働いてくれないと人間は生きていけません。

P1017343 そのような観点から新緑を観ると、今までと違った葉の輝きを感じるのではないでしょうか。自家用車1台が排出する1年分の二酸化炭素を吸収する木は160本(林野庁調べ)位と言われています。

P1017348 ところで日本の研究者(東北大、国立環境研究所等)によると、「省エネと再生可能エネルギーの導入をすすめれば、2030年に1990年比40%~60%の削減が可能」とする試算(先月23日)を発表しました。また、現在の再生エネの導入が進めば、新規雇用も生まれ、電力価格も下がるとしています。

P1017361 他方、電力会社は売電の自由化をにらんで、石炭を燃やした火力発電を拡大し二酸化炭素排出を増やそうとしています。

P1017357 一方、政府はCOP21へ向けた二酸化炭素削減目標を検討していますが、1990年度比でなく2011年度比で削減目標値(20%台)を定めようとしている、と報道されています。世界が1990年度比で30年度までに30%以上の目標を議論しているというのに、困ったものです。

P1017349 後1ケ月もすると当委員会は足尾・松木沢で第34回足尾・ふるさとの森づくりを実施します。明日から本格的な植樹会場を整備します。全国の森ともの皆さんをお待ちしています。(理事 高橋佳夫)

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