« 2015年1月 | メイン | 2015年3月 »

2015年2月の9件の記事

2015年2月25日 (水)

春がそこまで来ている陽気の中で森作業

640x480 本日の足尾・松木沢の天気は、10時で気温6,5度、春の陽気でした。

640x511 一週間のご無沙汰で作業小屋に入ると、福寿草が満開でした。凛として咲いている姿に「あ~、お前も頑張って生きているのだなあ~!」と、春の香りを伝えてくれた福寿草に感謝しました。

640x481 一週間前は30㎝の積雪だった森びと広場はまだ雪が残り、地面はグチャグチャでした。中倉山の松木川斜面は残雪が融けだして、しきりに落石を繰り返していました。

640x472 柵を軽トラに積んでいると、ゴロゴロという音が絶え間なく静かな沢に響き渡っていました。

640x512 振り返って臼沢の森を眺めれば、雪も解けて春の芽吹きを待つ木々たちが、静かに力強く空に向かって枝を広げているようでした。

640x568 10年間足尾の地で生きてきた木々を見ていると、私よりもはるかに永く生き続け、私たちの子孫のいのちの源泉になってくれるのだろう、と思いました。

640x514 今日の作業は先週に引き続き松木の杜の鉄柵設置でした。これまでのネットを外しながらの設置なのでなかなか思うようにははかどりませんが、少しずつ前進しています。

640x513 今日は、森びと栃木ファンクラブの加賀、小川、鎌田スタッフと私の4人で23枚の鉄柵を設置することが出来ました。

640x589 作業場所にはまだ雪が少し残っていますが、若い木々たちが芽吹く前に完成させようと頑張っています。(報告:橋倉喜一、写真:小川薫)

42年前の足尾銅山閉山に想う

P4180297

P1016565 昨日(24日)は1973年に足尾銅山が閉山した日です。今から42年前のことですが、100年間以上も続いた銅の精錬による間伐、煙害等によって壊された自然は、痛々しい姿として残っています。

20150220 先週20日付けの『毎日新聞』17面では、100年以上も生きているブナが紹介されました。

P1289593 一世紀以上も生きているこのブナの根元は、その北斜面が豪雨や雪解けによって削られ、土砂が流出しています。

P1289590 100年前からは煙害による土砂崩壊に耐え抜き、現在は地球温暖化による豪雨にも耐え抜いていかなければならないのがこのブナです。多分、このブナは人間の傲慢な経済活動に、暮らし方に警鐘を鳴らしているのかもしれません。

P1016521 1956年頃から本格的な治山・緑化事業が開始されて緑が多くなりましたが、今でも岩山(はげ山)が目立つ足尾銅山跡地。

Pb191650 その緑も本物でなく、先駆種であるヤシャブシ、ニセアカシヤ、リョウブ等での緑です。ハゲ山を森に蘇らせるには気の遠くなる人間の労苦がともないます(『よみがえる国土』社団法人日本治山治水協会発行参照)。

P1016525

1 でも植林しなければ、いのちの源泉である森は育ちません。今日も足尾松木沢ではわが森びとスタッフが育樹活動をしています。(理事 高橋佳夫)

2015年2月22日 (日)

南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭応援・・・その①

640x480 市民植樹祭の準備が始まりました。20日~21日にかけて当会はその任に就きました。今年度から実行委員会としての運営になりましたので、当会の任務であるそのひとつの「市民サポーター養成講座」を実施ました。

270221_640x534 市役所から市民へ呼びかけて集まってくれた皆さんは、2日間で50数名でした。

640x503_1

640x480_2

640x535 今年度で2回目になる講座ですので、今回は森びとインストラクターが「植え方」をアドバイスしてくれました。(写真:上から水落インストラクターと矢野インストラクター、金澤インストラクターと高野インストラクター、矢野さんと高野さん)

640x400 昨日の10時からの講座には、前回に引き続き相馬農業高校の生徒29名と教諭3名が受講してくれました。受講後には生徒代表から当会にお礼が述べられ、それを聞いて私たちは若い市民と共に森の防潮堤を作っていくことに自信が持てました。持地先生をはじめとした生徒の皆さん、ありがとうございました。そして、受講してくれました市民の皆さん、本番では楽しい森づくりを創りましよう。

640x480_3 20日の養成講座前には寺内地区の仮設住宅を訪問しました。仮設の皆さんとの交流では、NPO法人つながっぺ南相馬・理事長の今野さん、藤副理事長にお世話になりました。サロンでは、今後の被災者用の住宅への入居の心配、汚染物質の処分に関する話し合いがされました。現場に立って意見を聞くことの大切さを実感しました。

P2216741_640x480 帰路につくまえに植樹会場を見学しました。今月中には盛土が完成するそうです。

P2216722_640x528 27日からは2回目が実施されます。講座会場には春を伝えるフキノトウが蕾を膨らませていました。市役所の安部さんお疲れ様でした。(理事 髙橋佳夫)

 

2015年2月19日 (木)

いのちの故郷は森です。その森を足尾と南相馬市からつくる

2015_0218_103706dscn0717_640x480 昨日は鎌田スタッフと足尾に入りました。車で日光市内に入った突然、雪が降り出しましたが、ともかく行くだけ行ってみようと足尾に向かいました。

2015_0218_103729dscn0718_640x480 案の定、足尾ダムゲート内は雪道になっていました。なんとか森びと広場まで行き、その後の道を心配していましたが、砂防ダム工事会社の重機が除雪をしてくれていましたので、どうにか森びと広場にたどり着くことが出来ました。

2015_0218_104315dscn0723_640x532

2015_0218_104529dscn0724_640x465 広場の積雪は30㎝でした。そんなわけで柵の設置は断念し、ハウス内の散水とチェーンソーの整備等をしました。雪が強くなってきましたので、昼食を取って帰路につきました。(スタッフ 橋倉喜一)

P2196660_640x470 今日は夜から東京で「南相馬市経済復興懇談会」が開かれ、筆者と大野理事が出席してきました。桜井市長からはこれからの復興に向けたビジョンが紹介されました。その中では、南相馬市のふるさとを甦らせよう、と訴えられていました。懇談会後、市長と鎮魂復興市民植樹祭を成功させることを約束して別れました。

P2196666_640x454 明日は、その植樹祭の市民サポーター養成講座が始まります。昼には仮設住宅の皆さんとの交流、夜は1回目の講座が始まります。21日には相馬農業高校生徒たち20数名と一緒に学びます。(理事 髙橋佳夫)

 

2015年2月16日 (月)

南相馬市・植樹祭の市民サポーター養成が始ります

P2116654 東北、北海道そして日本海沿岸では大雪が降っていますが、東京事務所がある都内では北風が吹かない時には太陽の陽が有難く感じます。

P2106651 通勤途中の桜の枝には芽が膨らんできました。ボケの赤い花も一段と鮮やかになっています。

P9136174 今週末は南相馬市民向けの「植樹サポーター養成講座」が開かれます。3月29日に開催予定の南相馬市鎮魂復興市民植樹祭では、約5千㎡の土地に2万本の苗木を2千人以上のボランティアによって植えられます。

P9136178 この講座は、その植林ボランティアをサポートするもので、20日と21日、27日と28日の4日間で計6回開かれます。

P9136191 当会からは森びとインストラクターと講師がこの講座をサポートします。会場は南相馬市「ひがし生涯センター」です。

P2116656 写真は2013年夏の講座の様子です。相馬農業高校の皆さんには本番の植樹祭でお世話になりました。(理事 高橋佳夫)

2015年2月12日 (木)

四季の移り変わりを身体に感じて森作業

Photo 昨日の足尾・松木沢の天気は快晴、10時の気温は2度でした。一昨日と違って風はなく絶好の作業日和でした。

 

Photo_2日中はさらに気温が上がり、ビニールハウス内の温度も上がりますので、仁平スタッフがビニールを巻きあげて外気をハウス内に入れました。三寒四温が遠ざかって、春が駆け足でやって来る気配を感じた一日でした。

Photo_3 朝一番の作業はストーブの調整でした。効率よく燃えるようにと、小川、鎌田、仁平スタッフが手早く作業を終了させ、30分後にはストーブの周りに集まって打ち合わせを行いました。来月で4年目を迎える東日本大震災・フクシマ原発事故の教訓を忘れないように、作業に就きました。

Photo_4 一昨日に続き、松木の杜の鉄柵の張り替えを行いました。25枚の柵を設置しました。周囲600mの松木の杜に柵を設置するのは大変な作業です。

Photo_5

Photo_6 でも、あと2日間で終わると思います。安全第一でのんびりと、そして自然の移り変わりを身体に刷り込ませながら作業をすすめます。

Photo_7 朝には硬い蕾だった福寿草が帰る頃にはかなり蕾が開いていました。(スタッフ・橋倉喜一、写真:小川薫)

2015年2月11日 (水)

北東北の森づくりがスタートしました

P2106648_640x556 2月7日、「2015年みちのく森びらき」が盛岡市内で開催されました。森びらきには、岩手北部森林管理署をはじめ、日頃からお世話になっている多くの方々と事務局スタッフの総勢49名が出席してくれました。

Img_0650_640x620 森びらきの進行はスタッフ・成田君が初挑戦してくれました。

Img_0651_640x478 主催者の田中所長からは、これまでのご支援に感謝して「2015年も山と心に木を植え、自然と共生できるような社会を目指して植樹活動をしていきたい」、と豊かな自然環境を子供たちの未来に残していく今年の豊富が述べられました。

P2066638_640x432 今年度の活動は例年よりも早く始まり、3月21日に実施する「宮城県名取市仙台空港地区湾岸防潮林再生の森づくり」を行います。その後は雪解けを待って、6月27日「第13回八幡平ふるさとの森づくり」、それに向けた土壌改良、苗分けやポット苗づくり、炭づくり等の活動を予定しています。皆さん!是非、北東北の森づくりにお出でください。

P2106645_640x436 森びらきでは、当会副理事長・高橋さんから足尾銅山跡地の歴史と10年間の森づくり報告がありました。今年も“山と心に木を植える”を合言葉にして、北東北の森づくりを創りだしていきます。(スタッフ 佐藤敦)

 

2015年2月 6日 (金)

自然に感謝する心が人の心を豊かにする?

P2066631_640x455 暦の上では一作日が立春でしたが、後輩の二人が定年迎えましたので、今日はその激励を角館の町で行いました。途中、新幹線の車窓から岩手山を見てみると、その様子は歓迎をしていないようでした。

P2066644_640x459 旅館に着くと春の祭り飾られていました。雪に埋もれて暮らしをしている皆さんには、立春は暦の移り変わりに敏感になって、自然に感謝する心が宿っている気持ちがあるのかと思いました。今日は、森びと秋田県FCの森ともの心が伝わってきました。明日は、みちのく事務所の森びらきです。(理事 髙橋佳夫)

2015年2月 5日 (木)

人と自然の温もりに感謝した立春でした

Photo 立春を迎えた足尾・松木沢。午前10時の気温は1度、風もなく快晴で暦の上のように春が近づいている感じがした昨日でした。作業小屋に置いてあるフクジュソウの黄色い花びらも春を感じているようでした。

Photo_2 立春とは言え暦上のことなので外で作業するには寒さに耐えなければなりません。冷えた身体を温かくしてくれるのがストーブですが、昨日からは化石燃料から自然の恵みで身体を温められることになりました。

Photo_3 小屋の中にデーンと構えている薪ストーブがそれです。昨日は、鎌田スタッフが「杉の葉」(栃木ではスギッパと言います)と薪を車で運び入れ、それをストーブで燃やして暖をとりました。ストーブの温かさは小屋中に広がり、木々の温もりと暖かさそして居心地の良さを何年ぶりに感じました。「原発に頼らない森と生きるライフスタイルの創造」とは、まずは具体的に経験することから始まるような気がしました。

Photo_4 昨日の森作業は、「松木の杜」の鉄柵張りでした。ナイロン製のネットが弱くなって鹿の侵入を容易にさせていますので、順次、鉄製の柵に替えていく作業です。

Photo_5 ネットはイノシシや野うさぎからの食害を防ぐために南相馬市内の苗床で再利用します。

Photo_6 臼沢の森では県が食害防止の柵を補強している様子が見えました。県が管理している地域ですので、臼沢の森は県と私たちによって育てられています。

Photo_7  ビニールハウスのタブノキは昨年のように葉が枯れてしまう、という状況にはなっていません。とても嬉しく思っています。撒水の様子で嬉しさが分かるでしょう?もみ殻の効果とハスウの管理が大切なのでいすね。何事もやってみて、失敗等の経験はするものですね。(スタッフ・橋倉喜一、写真:小川薫)

森びと検索

最近のトラックバック