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2026年6月17日 (水)

20年の歩みを振り返り、未来へつなぐ森づくり

    6月6日、岩手県八幡平市の旧松尾鉱山跡地元山堆積場において、「森びとプロジェクト岩手ファンクラブ(旧みちのく事務所)20周年記念観察会」を開催しました。当日は曇り空のもと、25名が参加し、20年にわたる森づくりの歩みを振り返りながら、成長した森を観察しました。

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    観察会では、ガイドを務めた鎌田恒さんから、旧松尾鉱山跡地の環境と森づくりの経過について説明がありました。この場所は鉱山開発の影響により強い酸性土壌となっており、現在も中和処理が続けられています。そのような厳しい環境の中、2006年に他地域から堆肥や木材を運び込み、土壌づくりを開始しました。そして完成した畝に5種類272本の苗木を試験的に植樹したことが、この森づくりの第一歩となりました。その後、2008年からは一般ボランティアも参加し、約14種類・約34,000本の苗木を植樹。多くの企業や団体の協力を得ながら、荒廃地の再生に取り組んできました。なかでもダイワハウスの皆さんは長年にわたり協働し、今年からはこの活動が会社の正式な業務として位置付けられたことも紹介されまし

Img_0126    さらに、ミズナラ、ナナカマド、イタヤカエデ、ヤマザクラなど、植栽された樹木の特徴や名前の由来について学びました。参加者は実際に葉や幹に触れながら、それぞれの樹種が持つ個性や役割について理解を深めました。また、この森で特に成長が目立つハンノキについては、その生態や寿命について説明がありました。さらに、冬季の厳しい風雪の影響で枝が横方向へ伸びる樹木が多いことなど、この地域ならではの自然環境と森の成長の関係についても紹介されました。20年前には荒涼とした鉱山跡地だった場所が、今では多様な樹木が育つ森へと変化している様子に、参加者からは驚きと感動の声が聞かれました。Img_0132

Img_0131    観察会に先立ち、午前中には下草刈りなどの苗床整備作業を行いました。ダイワハウスからは大人と子ども合わせて11名が参加し、森びとの仲間たちとともに汗を流しました。森づくりは植えて終わりではなく、苗木が健やかに育つための継続的な手入れが欠かせません。参加者は育樹の大切さを改めて実感しながら作業に取り組みました。

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     観察会終了後は、JR東労組盛岡地方本部に会場を移し、18名が参加して懇親会を開催しました。手作りのせんべい汁を囲みながら交流を深めるとともに、20年間の活動を振り返る約10分間のスライド上映を鑑賞しました。森づくりの開始当初の様子や植樹活動、育樹作業の記録が映し出されるたびに、参加者からは懐かしさと感慨深い表情が見られました。

    参加者からは次のような感想が寄せられました。

  • 「久しぶりに自然に直接触れ、元気をもらいました」

  • 「森づくりには人の手を入れ続けることが大切だと学びました」

  • 「森を育てることと人を育てることは同じだと感じました」

  • 「素晴らしい取り組みなので、これからも若い世代に声をかけて参加を広げたいです」

  • 「最初は自然豊かな岩手でなぜ木を植えるのか分かりませんでしたが、活動に参加し学ぶ中で考え方が変わりました」

  • 「初めて参加しましたが、これからも参加したいと思いました」

Img_0134_1_2    今回の記念観察会は、20年間にわたり活動を支えてくださったスタッフ、JR東労組の仲間の皆さん、OBの方々、そして多くの関係者の皆さんとともに歩んできた歴史を振り返る貴重な機会となりました。植えられた樹木が年輪を重ねて成長したように、この活動を支えてきた人々もまた歳月を重ね、それぞれの経験や思いを次世代へとつないでいます。育苗作業から観察会、懇親会まで、けがや事故もなく無事に終了することができました。20年という節目を迎えた今、私たちはこれまでの歩みに感謝するとともに、これからも森づくりを通じて人と自然をつなぎ、未来へ豊かな森を引き継いでいく決意を新たにしました。

(報告:岩手県ファンクラブ代表・高野秀幸)

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