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2026年6月18日 (木)

第7回総会を開催しました②

 6月14日、「森びとプロジェクト第7回定期総会」を開催しました。総会では、この1年間の活動を振り返るとともに、森づくりを通じた人づくりや地域づくり、そして原発問題や気候危機に向き合う今後の活動について活発な意見交換が行われました。

桜井代表あいさつ

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 冒頭、森びとプロジェクトが20年間活動を継続できたことに対し、足尾の荒廃地をこのままにしておけないと強い思いで森づくりを始めた先達と、支えてきた会員への感謝を述べました。また、6月6日には昨年開催された南相馬市植樹祭会場の除草作業、翌7日の「第14回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」への協力に謝意を表し、「山と心に木を植える」という理念の重要性を改めて強調しました。さらに、気候危機が深刻化する中で世界各地で戦争や紛争が続いている現状に触れ、「森びとの地道な活動こそが未来にとって最も重要な取り組みの一つ」だと訴えました。福島第一原発事故から15年が経過する中で原発回帰が進められている現状に懸念を示し、「福島の復興なくして日本の再生なし」という原点を忘れてはならないと指摘。総会での議論を通じて一致団結し、活動を次世代へつないでいこうと呼びかけました。

 質疑では10名の会員から発言がありました。

◆南相馬や東北・関東での森づくりについて

 6月6日には森びと会員約30名が昨年の植樹祭会場で除草作業を実施し、東日本大震災で家族を亡くしながら応援隊活動を支えてきた故・菅野長八副代表の墓前で慰霊を行いました。翌7日の「第14回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」には全国から約1,200名が参加し、21種類12,000本の苗木を植樹しました。準備作業には応援隊員が連日参加し、高齢化が進む中でも地域の復興と森づくりを支え続けていることが報告されました。また、14年間の植樹活動により苗木は大きく成長し、海岸防災林としての機能を発揮し始めていること、生物多様性の回復も確認されていることが紹介されました。(福島県・岩橋会員)

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 名取市閖上や仙台市荒浜で続けてきた海岸防災林づくりでは、地域本来の樹種を使った宮脇方式による森づくりを進めており、小さな森が着実に成長している紹介がありました。今年は8種類・500本の苗木を南相馬市植樹祭へ提供。森づくりを通じて自然環境と命を大切にする心を育む「人づくり」を目指していると語りました。また、東日本大震災と原発事故から15年が経過する中で、原発再稼働や気候危機への懸念を表明し、「災害から命を守る心構えと備えの大切さを共有していきたい」と述べました。(宮城県・林会員)

 神奈川県ファンクラブから12名で南相馬植樹祭に参加し、参加者には若い世代や神奈川県議の平野みぎわ氏らも加わり、SNS等を通じて森づくり活動の発信が広がっていることが紹介されました。また、鎌倉市岡本地区で地域住民と協力しながら里山整備にも取り組んでおり、竹林整備や安全な通学路づくりを進めていることを報告。「身近な森づくりから森びとの活動を広げていきたい」と語りました。(神奈川県・滝沢会員)

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◆中間答弁 ~原発回帰への危機感~ 山崎誠政治アドバイザー(要旨)

 国会で十分な議論がないまま原発回帰政策が進められている現状に強い危機感を示しました。特に新増設計画について、「再稼働以上に認めてはならない課題」と指摘。政府が制度面や財政面で原発新設を後押しする仕組みづくりを進めている現状を説明しました。その上で、森びとが開催している学習会や意見交換の取り組みは重要であり、今後も正しい情報を共有しながら若い世代や女性を含めた幅広い参加を広げていく必要があると述べました。

◆足尾から学ぶ森づくり・人づくり

 足尾や八幡平での森づくり活動に参加した経験を報告され、旧松尾鉱山跡地では厳しい自然条件の中でも森が育ち続けていることを紹介し、「森づくりは自然を再生するだけでなく、人の感性や生き方を育てる活動でもある」と強調しました。また、韓国の労働者との交流を通じて、森づくりを労働運動や国際連帯の視点から考える意義を共有できたことを報告しました。(岩手県・伊藤会員)26061421 足尾町民とのお花見会について紹介がありました。3年前に少人数から始まった取り組みが、地域住民への丁寧な声掛けによって広がり、今では多くの町民が参加する行事へと成長しました。オオシマザクラを植えた高齢女性が「花が咲くまで元気でいたい」と語ったエピソードが紹介され、人と森が寄り添う関係の大切さを語りました。(栃木県・橋倉会員)26061422 足尾で宿泊施設「和朗庵」のオーナーである都築さんは、足尾のハゲ山との再会が人生を変えた経験を紹介しました。戦争や鉱害によって傷ついた足尾の歴史を知り、「同じ過ちを繰り返してはならない」という思いからまちづくり活動に携わるようになったと語りました。そして、20年以上森づくりを続けてきた森びとの活動に感謝を述べました。(栃木県・都築会員)26061430

 昨年の森づくり20年をきっかけに、OB仲間や若い世代を足尾へ案内した経験を報告しました。かつて自ら腐葉土を背負い植樹した場所が森へと成長している姿に感動し、その感動を多くの人に伝えたいと行動してきたことを紹介。若者たちが足尾の森に触れ、命の大切さや自然との共生を学ぶ姿に未来への希望を感じたと語りました。(東京都・菊地会員)

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 体調を崩してから2年半ぶりに足尾を訪れた際の感動が語られました。仲間たちに支えられて再び森に立てたことへの感謝を述べ、「19年間森づくりに関われたことは人生の誇り」と語りました。今後は森づくりを支える立場として活動を続けたいと決意を表明しました。(東京都・松井会員)

「森は友だち」というテーマで発言され、20年以上の森づくりを振り返り、森づくりの成果は木が育ったことだけでなく、人が育ったことにあると強調しました。また、昨年足尾を訪れた高校生たちの感想を紹介し、若い世代が森を通じて未来への責任や自然とのつながりを感じていることを報告しました。今後は高校生が後輩を案内するような世代継承型の活動を進めたいと提案がありました。(栃木県・大野会員)

 森びと20年の歩みを振り返りながら、「人と人が出会うこと」の重要性が訴えられました。森づくりは理論ではなく、森そのものから学びながら試行錯誤を重ねてきた実践の積み重ねだったと。これからは森という舞台を活かしながら、多くの人が自然や社会の課題を自分ごととして考えられる活動を展開していくことが重要だと呼びかけました。(群馬県・高橋会員)

清水副代表まとめ 

26061414_1_1_1_2    多くの発言に感謝を述べたうえで、森びとプロジェクトが取り組んできた森づくりの意義を改めて確認しました。南相馬では、市民・高校生・行政・ボランティアが一体となって海岸防災林づくりが進み、震災からの復興と命を守る森づくりが着実に根付いていることを報告しました。また、植樹だけでなく育樹活動の重要性を強調し、「木を植えることはできても、その後の森を育てることこそ本当の森づくりである」と述べました。足尾については、町民との花見会やエコ散歩などを通じて、森づくりが地域の人々の生きがいや交流の場となりつつあることを紹介。「松木郷が町民にとって『行くべき場所』へ変わってきている」と語りました。さらに、原発再稼働や気候危機の問題については、学び、知るだけでなく行動につなげることが必要だとして、「原発再稼働と気候危機に向き合う生活を考えるチーム」の立ち上げ構想を提起しました。運営委員の小林と小黒が中心となって地域ごとの学習会や意見交換を重ねながら、市民の声を社会や政治へ届けていく方針も示されました。また、4月1日に古河機械金属株式会社を訪問し、中戸川社長に20年間の森づくりの成果を報告。中戸川社長から「20年間の足尾緑化への協力に感謝する」との言葉が寄せられたことが紹介されました。さらに、今後の環境教育や高校生の植樹活動に活用できる植樹地の提供についても前向きな提案があったことが報告されました。最後に、「森は友だち」という理念のもと、20年間で育ててきた森と人のつながりを次世代へ引き継ぎながら、さらに20年先を見据えた活動を進めていこうと呼びかけ、総会を締めくくりました。新体制は以下の通りです。

◇運営委員会

  代  表   桜井 勝延

  副  代  表   清水  卓

  運営委員   徳川 浩一  ※新任

   〃     大山 寛恭

   〃     小黒 伸也

   〃     小林  敬

   〃     永島  守

◇会計監査員      笹沼 信男

   〃        梁島 幹雅

◇アドバイザー     山崎  誠(政治アドバイザー)

         倉澤 治雄(科学アドバイザー)

            中村 幸人(植生アドバイザー)

         井上  康(森林アドバイザー)

※退任された田城      郁(前運営委員)さん、川端    省三(前森林アドバイザー)さん、お疲れ様でした。

26061416_1    20年かけて育ててきた森は、木々だけでなく、多くの人々の心を育ててきました。森びとプロジェクトはこれからも、「山と心に木を植える」活動を通じて、命を守る森づくりと未来を担う人づくりを進めていきます。(報告:運営委員・小林敬)

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