高齢化の進む足尾町。「庭の手入れ」で恩返し。
11月16日(日)。今日は森びとにシャクナゲとメグスリの木を寄贈していただいたHさんの庭の手入れを行いました。
4月に開催した松木郷の花見をきっかけに、庭に植えてある花木の提供受け、森びと広場に移植をしました。その際に、「サルやクマが来て木の実を食べ、庭で休んでいる」と伺いました。
シニアになり、庭木や蔓草が伸びても手入れをするのが困難な状況が見受けられ、矢口スタッフから「何か困っていることがあったら解決してあげたい」という提案で、“森の手入れ”を生かして、庭木の手入れをさせていただきました。
【手入れ後の様子です】
9時の松木郷の気温は5度。天候は晴れです。朝のミーティングを行い作業の打ち合わせを行いました。今日は森びと号を管理していただいている日光市の小野塚さんも参加してくれました。作業は、➀庭の草と伸びた蔓の刈り込み、②屋根と電気の引き込み線にかかる木の枝の剪定、③獣害柵の修繕など、作業に必要な道具と資材を準備して9時50分に出発しました。
午前中は、腐食の進んだ木製の出入口の修繕と見通しをふさいでいる木の伐採と草や蔓を刈り、電気の引き込み線に架かる枝を払いました。
出入口の門扉は太い丸太に変え、思い出の多い扉は再利用させていただきました。椿がイチイの木の陰になり花が咲かないと伺い、見通しも悪いため伐採させていただき、見通しを良くし、獣害対策も兼ねて獣害柵を取り付けることにしました。
引き込み線にかかる枝の剪定は、選定した枝で電線を切らぬよう慎重に行いました。フジの蔓も木を伝って伸び放題となり、脚立を使って取り除きました。
昼食休憩をとり、午後も獣害柵の新設、修繕。植木の剪定とサルやクマが隠れてしまう草を刈り見通しを良くしました。
一通りの作業を終え、草地は見晴らしがよくなり、庭を眺めると、元の庭園には程遠いかもしれませんが家族の思い出の詰まったシャクナゲやフジ、置石などに陽が差し込み見通しの良い庭へと手入れをすることができました。
木々を失った旧松木村跡地で植樹を初めて20年。荒れ地に咲いた桜の花見をきっかけに町民の皆さんとの絆をつなげることができました。高齢者の多い足尾では「困っている人を、助けられる人が助ける」、そんなことが大切であり、必要なことだと思った1日となりました。
本日の参加スタッフは、橋倉さん、大野さん、加賀さん、済賀さん、坂口さん、田口さん、小野塚さん、筆者・清水でした。
(報告:清水 卓)
















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