秋の空気が澄んで晴れ渡る中で「貨物の森」育樹活動
11月1日(金)の天気は晴れ。8時時半の気温は15℃でしたが昼には20℃と暖かな1日となりました。今日は、JR貨物労組の森ともの皆さん10人が、5月に続き2回目の育樹活動(草刈り)に来てくれました。
サポートする森びとスタッフは、加賀さん、清水さんと筆者の大野。8時30分に森びと広場に到着して、参加者用のヘルメットや軍手、ノコギリ鎌などを用意しました。また、草刈りが早めに終わった時のことを考え、シカ、ウサギの食害を防止するため幹ガードの取り付け作業行う事にしました。幹ガード、鉄筋、針金、ハンマーを準備し、軽トラックに積みこんで準備完了。
準備が出来たので3人でコーヒーを飲みながら一日のスケジュールを確認し、ダムゲートにJR貨物労組の皆さんを迎えに行きました。作業小屋に9時45分頃到着し、筆者から熱烈歓迎のあいさつをしました。貨物労組の仲間たちからは、ペットボトルの水2箱とお菓子、ドリップコーヒーの差し入れを頂きました。
打ち合わせを終え、臼沢の森の上部に「貨物の森」があるのでヘルメットを着用し、手袋、ペットボトルなどを各自が持って臼沢の森に向かいました。
臼沢の森入口で軽トラックの荷台に積んである荷物を全員が手分けして持って階段を登りました。鉄筋32本(約20キロ)を背負子で荷揚げしてくれた方は、途中で少し休みましたが「貨物の森」まで登り切り真下。その姿を見た私は感服しました。
現地に到着し、草刈り組と幼木に幹ガード取り付け組に分かれ、加賀さんの合図で作業に入りました。急な斜面のため草刈り中でも足が滑ります。草と幼木を見極めながら怪我をしないように気を付け作業をすすめ1時間30分位で草刈りは終わりました。そして、31本の幼木に幹ガードを取り付けることが出来ました。
12時30分に作業小屋に戻り昼食をとりました。昼の休憩を取った後、森びと清水副代表から感謝が述べられ、JR貨物労組関東地本の菊池委員長から『2009年から始めた「貨物の森づくり」、時間はかかるが木々が生長するようにしっかりやっていく』と挨拶がありました。
その後、民集の杜(東)に入り、モミジ平の紅葉と林床に生える「冬の花ワラビ」を観察。次に、民集の杜(西)に入り、林床に広がる苔の感触を楽しみ、木々の生長によって保水力が高まり森の植物が豊かになっていく様子を観察をしました。
参加者からは「半袖でいられる気候に異変を感じた」「昨年より木が大きくなっている。貨物の森が森になるのを見たい」「5月に幹ガード設置した木が大きくなり、幹ガードから枝葉がはみ出していた」「手を入れることによって木は育つ」「足尾に来たことがない人を誘いたい」「5,6年ぶりに来たが木の生長を実感した」など感想が出されました。東條さんのまとめでは「森づくりは、地球温暖化や原発推進の問題を考えるきっかけになる。豪雨災害が起きているが輸送をつかさどる私たちの仕事もままならなくなる。貨物の森を見て100年後、200年後の森を想像する。負の遺産に森をつくったと言えるよう森びとの皆さんとの交流をしていきたい。」と話されました。
参加された皆さんは、地道ですが森づくり活動が重要であり、負の遺産を「希望の森」にするため、皆に広めていかなければと感じて帰路に着きました。JR貨物労組の皆さん、お疲れ様でした。またのお越しをお待ちしています。
本日のJR貨物労組の「森の育樹作業と観察」サポートは、加賀春吾、清水卓、そして筆者の大野昭彦でした。<報告は大野昭彦>
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