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2023年11月の5件の記事

2023年11月23日 (木)

集中作業日は、楽しい一日!

 「孤高のブナ」「希望のブナ」の故郷・中倉山、その上空には綺麗なすじ雲。朝の寒さは何処へやら、絶好の作業日よりです。今日は、15名のスタッフ、サポータが参加してくれました。嬉しかったのは、今年度新たに参加してくれている3人と、東京事務所から3人が参加したことです。

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 今日は料理担当(お昼に食べるカレー作り)の2人以外で、上の苗床跡周辺などに大きめの桜の苗20本と、シモツケ12本を植えることが出来ました。あらかじめ掘っておいた穴に培養土を混ぜる人、食害防止の幹ガードを巻く人、支え用鉄筋を打つ人、作業は瞬く間に進みました。

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Dscn9400  12時近くになると「ごはんだよー!」と加賀スタッフの声が届きます。山本さんと一緒に昼食作りに専念していました。作業小屋はカレーの香りでいっぱいです。ご飯を盛った皿を銘々が持ち、カレーをかけてもらいます。学校給食を思い出し、何とも楽しいひと時でした。カレーはもちろん大好評でした。

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後は、せっかくの機会なので、この一年の中で気が付いたことを出してもらって論議を行いました。特に、新たに活動に参加した皆さんや、なかなか現場に入れなかった事務所の皆さんから出してもらいました。

 その中で、来年の4月からの集中日を、毎月第2、第4木曜日に予定する。当面の1月は17と25日。2月は、7と22日、3月は6と21日を予定したい、との提案を受け了承しました。

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 その後、60歳代の皆さんは、広場にハルニレの記念植樹を行い、その前で今年最後のyoutube撮影(1分間スピーチ)を行いました。70歳代の皆さんは、作業詰め所脇の桐の切り株の整理を行いました。

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最後に、全員の記念写真を撮って、楽しい一日を終えることが出来ました。

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 本日の作業に参加したのは、鎌田、山本、本間、岩田、矢口、田村、武田、坂口、林子、松井、大野、加賀、済賀、清水の皆さんでした。お疲れさまでした。(報告は橋倉喜一)








 


 

2023年11月12日 (日)

臼沢の木々の年輪に刻まれたシニアの熱い心!

 今日の足尾は曇り空、寒気が張り出し寒い一日でした。今日はJREU大宮のОB19名の皆さんが、草刈りと森の散策に来てくれました。

Dscn9374  シニアの体を心配して急遽、作業小屋で打ち合わせ、清水副代表の歓迎のあいさつを受け、加賀スタッフからはスケジュール説明を受け、臼沢西の杜の草刈りに向かいました。ここは皆さんが以前に植樹をした所です。横一線に広がり、予定された区画を1時間ほどで草苅りは終了しました。「数の力」をしみじみと感じました。

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Dscn9372  その後、「民集の杜・北」と「民集の杜・東」を散策してもらいました。「北」では加賀スタッフから植樹前の写真を手渡され、木々の生長と変化に皆さん驚いていました。また「東」では、ピークを過ぎたとは言え、モミジ等の紅葉を楽しんで貰いました。そして足元に広がる苔の美しさにも笑顔を見せていました。

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 私たちもそんな姿を見て、多くの皆さんの力で現在の杜がつくられたことを改めて感じることが出来ました。

 作業小屋に戻り、意見交換をおこないました。「今年はサンマの値段が高い!、海水の温度が高いからだ!」の発言を皮切りに、温暖化による気候変動をめぐり活発な議論を行いました。

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Dscn9386  毎年、松木沢の木々の育樹に尽力されているJREU大宮ОB会の皆さん!お疲れさまでした。これからも、一緒に頑張っていきましょう!(報告 橋倉喜一)

2023年11月11日 (土)

樹々の生長を願う微笑で森作業

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M 冷たい風が吹く曇天の森作業になるのかと心配していたが、8時半頃には上の写真のような秋晴れになりました。早速、二人で作業の打合せをして、移植のための穴掘りから始めました。シモツケ、ミツマタ、ヤマモミジを植えるために50穴掘りました。Photo_2

Photo_3 午前中は森びと広場に降りてくる道の北斜面の中断の少し平らな場所にはヤマモミジ、ミツマタを植えました。2人では移動するには重く難しいヤマモミジは福原さんが来てから判断することにして、午前中の作業は終了しました。Photo_4

Photo_5 昼食が終わると福原さんが到着、早速、午後の作業開始。移植しようとしたヤマモミジは太く重たいので移動は無理と判断し、「民集の杜・東」内のモミジを移植することにしました。森の中が混んでいる場所のモミジを選び、植えました。森びと広場北側の荒れ地斜面の土砂流出防止用の低木植樹は日毎に変化しています。その様子を見ながら、3人の顔はほほ笑み、疲れもさほど感じなく道具の後片付けずにはいりました。Photo_7 2時半過ぎるとうす暗くなる森びと広場に吹く北西の風は冷たくなってきましたので、3時には作業を終了しました。Photo_8本日は、鎌田、福原、高橋が森作業をしました。(報告・高橋佳夫)

2023年11月 9日 (木)

あたたかな立冬。紅葉と花に癒される森作業

 11月8日、立冬を迎えた足尾は快晴に恵まれポカポカ陽気です。10時に気温は16℃。

「スーパーエルニーニョ」の影響か、日中は23℃になりました。

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 今日は森作業集中日、8名のスタッフの他にJREUネイチャークラブの西垣さんが参加してくれました。

 大野さんより本日の作業が提起され、「みちくさの庭」からドウダンツツジとシモツケを「こころの園」の斜面に移植することにしました。

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 掘り上げる班と穴掘り班に分かれ作業開始。空の青さと山の木々の紅葉、「こころの園」に移植するドウダンツツジの紅など、自然の織りなすコントラストを楽しみながら作業を行いました。まずは西側斜面の上部にドウダンツツジを植える穴を掘り黒土を入れました。

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 みちくさの庭では、ドウダンツツジが密に植わっているので一本おきに掘り上げ25本移植しました。

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 続いて、シモツケを掘り上げ北側斜面に植えていきました。

 しもつけの根元には石が多く、スコップを入れるのも一苦労です。西垣さんに協力してもらい30本を掘り、手押し車で運び移植しました。

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「みちくさの庭」のイチゴ畑に生えたノコンギクが紫色の花を開き、シジミチョウの群れが蜜を求めて飛び交っていました。

皆さん手際がよく、11時30分に終了しました。

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 昼まで30分あるので、うんしゅう亭西側に設置した、植樹祭で味噌汁を提供した“かまど”の大谷石を、呼吸を合わせ二人一組で軽トラに積みこみ、みちくさテラスに運びました。

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 運び終え、どんなベンチをつくるか、低いテーブルはどうかなど、大谷石を並べ仮のテーブルをつくり、訪れる人をイメージしながら、足元の苔類も育つよう、いろいろなベンチを考えてみよう話しました。

12時5分前になり、昼食にしようと作業小屋に戻りました。

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午後は、次世代の木「ハルニレ」を植える穴や桜を植える場所の穴掘り、草刈りを行いました。

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12日に、群馬県桐生市の樹徳高校生が体験植樹、JREU大宮OB会の皆さんが育樹作業に参加してくれますので、受け入れ準備をしました。

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15時を過ぎたので作業に区切りをつけ道具を片付け。終了ミーティングを行い15時半に帰路につきました。

本日の森作業は、大野、鎌田、松村健、福原、武田、柳澤、矢口、西垣、筆者・清水でした。

(報告:清水 卓)

2023年11月 5日 (日)

晴天下「孤高のブナ」に恩送り。初春を待ち冬芽を付けた「希望のブナ」

 11月3日に開催した「中倉山のブナを元気にする恩送り」には35名(登山班31名、地上班4名)のボランティア、森びとスタッフが参加し、「孤高のブナ」の根を守る活動を行いました。

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 朝6時30分に橋倉スタッフが足尾ダムゲートにスタンバイ。参加者を確認後、「足尾に緑を育てる会」様からお借りした松木川を渡った右側の広場(駐車場)に誘導しました。

駐車場では乾燥させた黒土と草の種子の入った袋(植生袋)のセットを山頂に運んでもらうよう黒土10ℓ入り16袋、5ℓ入り15袋を準備。加賀スタッフ、山内サポーターが受付けを担当し、参加者の体力に応じて荷揚げをお願いしました。

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到着順に7時頃から順次中倉山登山口を目指して出発しました。先頭は済賀スタッフ、7時半の最後尾は山内サポーターが努めました。

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 40分ほどで登山口に到着。登山口からはつづら折りの急坂が続くので、小石や落ち葉で滑らないように慎重に登ります。慣れない登山で体力を消耗してしまった参加者の女性の荷物をJREU大宮山岳部の大川原さんに背負ってもらい、こまめに休憩を取りながら励ましの声をかけ登りました。

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 最初の尾根を越え直登の坂を上ると遠くに「孤高のブナ」が見えました。中倉山の南斜面の木々が黄色や紅に色づき、疲れを癒してくれます。「あと少し、待っててくれよ」と歩き出し、南斜面の迂回コースを進み、第一展望台に到着。遠くには山々が連なり、残念ながら富士山を拝むことは出来ませんでしたが、眼下には素晴らしい紅葉が広がっていました。

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 紅葉の美しさを瞼に収め、一路稜線を目指します。ミズナラが葉を落とし、斜面と登山道には落ち葉が積もっています。ザクザクという音が続きます。

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 ミズナラの林を抜け視界が広がると「孤高のブナ」と一緒に、先着された皆さんが笑顔で迎えてくれました。半年ぶりの再会です。今日も凛とした立ち姿を見せています。

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 11時頃、最後尾のグループと山内サポーターが到着し、済賀スタッフと山内サポーターの説明と実演を受けた後、二人一組となり種の入った袋に黒土を入れ、ブナの根が伸びる東側の「崩壊地」に張り付けていきました。雨で流されないように針金のペグを刺し、地面と接着するように踏みつけました。

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 11時半に作業を終え、森びとプロジェクトより筆者・清水からお礼を述べさせていただきました。その後、ブナの保護活動に参加された中から、宇都宮市の北岡さん、下野市の関谷さん、栃木市の生沢さんより感想をいただきました。

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 11月になっても気温25度を超える「夏日」を観測する異常な気候に「地球沸騰化」が現実味を帯びてきます。人間の経済活動によって100年前は煙害によって山の木々が枯れ下流域に公害被害を与え、麓の松木村は廃村に追い込まれました。現在は人間の排出する温室効果ガスによって温暖化に歯止めがかからず、豪雨や干ばつ、山火事など世界中で災害が発生。人間を含む生物の命が奪われ、生存の危機にさらされています。

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 4月29日の「恩送り」で中倉山南斜面に植えた「孤高のブナ」のDNAを持つ幼木「希望のブナ」は葉を茶色く染め、枝先に冬芽をつけています。山頂の厳しい風雪に耐え、春に備えて冬支度です。

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 むき出しになっていた「孤高のブナ」の根は多くのボランティアの皆さんのおかげで草に守られた土の布団をかぶり、厳しい冬を耐えてくれることでしょう。

 

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 昼食をとり下山。山頂から見る松木川北側の森びとの植樹地(臼沢の森、民集の杜)は、紅葉が始まりました。散歩がてら、もみじ狩りはいかがですか。

 

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午後3時20分に参加者全員が下山し、怪我人もなく終了することが出来ました。“無言の語り木”の叫びに耳を傾け、「恩送り」に参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

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(報告者:清水卓)

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