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2020年4月の25件の記事

2020年4月30日 (木)

臼沢の森の獣害柵点検、人間の都合で森づくりはできないことを痛感した森作業

 今日は4月29日、祝日(昭和の日)です。足尾は朝から快晴。森びと広場の9時の気温は12℃、日中は20℃まで上がりました。

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 朝のミーティングでは、新型コロナウイルス感染防止の情報交換を行い、本日の森作業打ち合わせを行いました。先日、松木の鳥獣観察をしている方から「臼沢の右側から鹿が出入りしている」と森びとスタッフに情報が伝えられ、今日は獣害柵の点検を行うことにしました。

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 獣害柵の修繕用の針金、金網、ペンチ等を準備し臼沢の森に向かいました。臼沢の森東側の斜面を登り、獣道を進むと、驚いたことに獣害柵に穴があいています。草木をエサとするシカにとって、臼沢の森は「レストラン」です。早速、柵の修繕を行い、入口となっていた獣道に岩でふさぎました。先行きを心配しながら急斜面を柵に沿って登りました。

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 斜面を枯れ草が覆い、足元を確認して登らないと滑り落ちてしまいます。気を付けて登りますが所々で足が滑り、ヒヤッとします。東側の獣害柵は5か所ほど金網が破られていました。獣道から破られるのではなく、破られたところから獣道がつくられているようです。前回修繕した箇所のすぐ横が破られるなど、シカの学習能力の高さも感じました。あなどれません。

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 臼沢上部には栃木県が植樹し、樹脂製の獣害ネットを巻いた木々が生長していますが、ネットを外していないため、枝の変形や枯れたものも見受けられ、枝の剪定やネットを外しながら進みました。外したネットは獣害柵修繕に活用しました。

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 獣害柵の頂上付近の標高を確認すると1080mでした。森びと広場から300mほどの高さを登ったことになります。山頂からの眺めは素晴らしく、松木の各杜も枝切りを行ったことで林床に光が当たり、明るい杜となったことを確認することができました。

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時間は12時を過ぎ、西側の獣害柵が破られていないことを期待し歩を進めると、上部西側の角が大きく破られています。ガッカリです。「人間の都合による森づくり(森の育樹・生長確認、獣害柵点検)」を見透かした「シカの知恵」の「勝利」です。

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 破られた柵に獣害ネットを貼り、剪定した枝を立てかけて侵入を防ぎました。下山しながら破られた箇所の修繕を行い、西側は3か所の修繕で済みました。

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 昨年JRFUの皆さんが植樹した西側斜面の幼木を確認すると、皆頭を食われています。
幼木の高さが低くなってしまいましたので、草に覆われる前に草刈りなど育樹作業が必要です。JRFUの皆さんの協力を得て、育樹・補植を行っていきたいと思います。

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 獣害柵の点検を終え臼沢中央の木の階段を降りると、森の中では木々が芽吹き葉を広げ始めています。カツラ、モミジ、ブナの葉は光を浴びキラキラと輝き、桜は花を咲かせています。臼沢の乙女(シラカバ)は倒れながらも新芽を出し、次世代に命をつなごうとする生命の強さを感じます。

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 獣害柵の点検・修繕を終え、森びと広場の作業小屋に着いたのは13時30分を過ぎ。遅い昼食をとり、午後の作業は、民集の杜の枝伐り、苗床のテントの屋根に溜まる雨水対策、新松木の杜の林床調査を行いました。

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新松木の杜では、キジのつがいが森内でエサをついばんでいました。枝切を行ったことで林内の見通しが良くなり、カツラの木の上部にメジロの巣を発見しました。昨年の巣と思われますが、草や葉の他にビニールも使われていることに、プラスチック汚染がこんなところにも及んでいることを実感しました。地球温暖化・自然破壊、新型コロナウイルスなど、生物の暮らしを脅かしている私たち「人間の暮らし」の見直しを図らなければならないことを気付かされる森作業でした。

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時間が16時を過ぎたので作業を終え道具の片付けをし、本日の森作業を終了しました。
本日の森作業は、鎌田さん、小川さん、清水が行いました。
 (報告・清水卓)

2020年4月29日 (水)

春が足踏みの足尾・松木沢の森が賑やかになりました!

 明後日は5月というのに、足尾松木沢の春は急に足踏みしている気がします。4月上旬に蕾を膨らませていたソメイヨシノも頑張って花を保っています。松木沢の「臼沢の森」ではヤマザクラやカツラが頬紅色した若葉で賑わっています。

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7  昨日の松木沢には素敵なゲストが訪ねてくれました。その方は、森びと足尾スタッフの福原さんのお母さんです。今年7月には90歳になるお母さんは、「息子が働いている場所を見ておきたくて」と、杖を突きながら松木沢の森を見て歩いていました。

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Photo_2  「みちくさ」周辺の緑は、シラカンバのさわやかな黄緑、カラマツの鮮やかな緑、ヤマザクラ、カツラは頬紅色の若葉、ヤマモミジの葉は黄金色でした。これからは多種の木々の若葉が続々と芽吹き、森が春祭りをしているようになります。

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6  ところで、森びと応援ガールの宙ガール林子さんから「砂利選別所近くのところに石碑が立っている」との知らせがありました。現地を確かめてみると、4基の石碑があり、その祠は宝永7年(江戸中期・1710年)建立の念仏供養の石碑でした。言われるまで気が付かなかった私が恥ずかしい思いをしました。

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5  300年近く前の石碑に向かい、新型コロナの影響で混乱している社会の平穏を祈って帰路につきました。(報告 橋倉喜一)

2020年4月28日 (火)

見えない恐怖と向き合える時間を無駄にしない

 友人から電話とメールがあった。コロナ感染を心配して電話をしてくれた。彼は、息子が務める会社の事務系社員は自宅待機だが、電車の車掌をしている息子は普段と変わらない。お客は少ないが接触する機会が多いということで、息子への助言を求めていたと察知した。

 暫らく経って、女性の森ともからメールが届いた。要約すると、「ウイルスによって社会や経済活動への価値観の大転換が求められている私たち。身の回りではウイルス感染が終わらない不安や崩れる人間関係、将来のプランに体調や心を病む方が増えています。コロナウイスル終息後の世界が、新たな人間社会の形成と共に希望に溢れた生活になることを願っています」ということだった。 

20200423 写真:宙ガール林子さん

 新型コロナウイルス感染防止の最前線で奮闘している医療関係者には心から敬意を表する。さらに、暮らしに欠かせない生活環境を整えている方々にも心から感謝する。

友人には、息子さんが加入している労組に相談して、労祖役員と息子さんの心をひとつにできるように努力してもらっては、という話をした。森ともには、“希望に溢れる生活と人間社会を描き実現したいですね”と返信した。 

Photo  厚生労働省はコロナ感染最前線で働いている医療関係者(一部)の報酬を特別に引き上げた。連合や野党が政府へ要求した結果なのかは分からないが、労働現場や社会的弱者の生活現場を支える連合や野党の運動が見えない。関係者に問い合わすと「やっているのだがマスメディアが取上げてくれない」という言葉が返ってきた。人のせいにするのはいかがなものか。 

P4080267  初めて経験している新型コロナウイルス感染の恐怖。心身ともにコロナ疲れが出てきているが、労働現場や生活現場で生きる弱者の私たちに、ウイルスは何を問いかけているのか。見えない恐怖と向き合う時間を大切にしたい。こんなきっかけをくれた友人、メールを送ってくれた森ともに感謝したい。

(理事 髙橋佳夫)

2020年4月25日 (土)

桜&雪景色の中での森作業

昨日の天候と打って変わった快晴の足尾です。ちなみに昨日の夜中、足尾は、雪でした。桜の奥には雪景色です。

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森びと広場の桜もご覧の通り咲いています。まだ、つぼみの桜があり見頃は、これからです。

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Photo_5 今日の足尾は、8:40 気温7℃ 快晴です。コーヒーを飲みながら作業打ち合わせ。先週に引き続き、民集の杜での枝切り作業をしました。

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Photo_7 本日の森作業は、鎌田さん、小川でした。お疲れ様でした。(報告者小川)

2020年4月23日 (木)

「もう」「いまさら」ではなく「いまから」にチャレンジ

 森びと東京事務所の関係者にはいつもお世話になっています。皆さん元気ですか、コロナウイルスの鎮静化までお互い気を付けて乗り切りましょう。全国に緊急事態宣言が発せられ、ゴールデンウィークに向けて都道府県をまたぐ不要不急の移動を避ける要請がされています。

7  新型コロナウイルスの余波で、楽しみにしていた私の遊び場が全箇所閉鎖や中止となり、毎年参加している「ぐんま100㌔ウォーク」も1年延期になり残念です。私は今まで大病やインフルエンザにかかったこともなく、健康にはそれなりの自信がありますが、油断はしません。移しても移されても大変であり、一番安全なのは外出を控え、人との接触を減らすしかないと思っています。 

Dscn0667  私は、11月の誕生日を迎えると後期高齢者の仲間入りです。地球温暖化、コロナウイルス対応の政権への怒りは収まりませんが、頭にきているだけでは何の解決にもなりません。

Photo  この空白時を有効に使うことにしています。後期高齢者となる身体のことやこれからの生活を考察する機会にしようと、家に立てこもって何ができるのかを見つけています。田舎暮らしなので、太陽を浴びてのウォーキングで筋力アップ、認知症のリスクが加速させないこと等を心配しています。

20032115  ボーッと生きているわけにはいかないので、立ち止まって考えています。年だから「もう」「いまさら」でなく「いまから」に意識をひっくり返して、毎日(明日は保障されていないが)を楽しく生きていくために、脳と筋肉に刺激を与え、衰えをすこしでも先送りするために思いつくことを何でもやってみて、自分なりにこれはできそうというものを見つけています。自分のためだから、諦めないでいこうと思います。お互い感染には気を付けて安心して森作業ができることを待ちます。(足尾スタッフ・松村宗雄)

外出自粛中に耕したい森づくりの心構え

 全世界的に蔓延している新型コロナウイルス感染拡大は一向に収束する気配がありません。南相馬市の育苗場に行くのを自粛している私です。

Photo 我が家自慢のクマガイソウ

「突風、大雨等による苗木被害はどうなのか」と、南相馬市の岩橋理事との連絡が自粛中の森づくり活動になっています。岩橋さんとの話でひと安心しますが、心は穏やかではありません。少しでもコロナ不安を和らげようと、苗場から預かっているユズリハ、シャリンバイ、サカキ、ムラサキシキブの育苗、サクラの苗の植え替えや肥料散布、撒水を自宅で行っています。

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Photo_3 自宅で管理しているユズリハ(上)、サカキ(下)

 不安はもうひとつあり、それはフクシマ原発事故で発生した放射能汚染水の処理です。処理方法の論議の流れは、市民や消費者の代表を呼ばずにすすめられていることです。処理方法の賛否には温度差はありますが、大切な事は福島県民だけの問題ではなく、全国民に問いかけてほしいと願っています。ちなみに私は、処理水に含まれているトリチウムの害を徹底的に取り除けるか否かの議論に注目していきたいと思っています。

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Photo_5 汚染処理水タンク(上)、応援隊スタッフ(下)

 さらに、人間の様々な開発が私たちの命を縮めているという現実を、改めて見つめ直していくきっかけにしたいと思っています。(南相馬市応援隊・東城敏男)

2020年4月22日 (水)

木々は人々の森づくりに加勢する

 人間の都合で壊した森が自力で元の森になるまでにはどの位の時間がかかるのか想像できない。しかし、森を壊した人間が森づくりに努力すれば草木は加勢してくれる。この歴史は先人たちが私たちに伝えている。

P4130560  昨日と今日は、その伝えを“山と心に木を植える”という合言葉にまとめ、足尾町と八幡平市の荒廃地に木を植えてきた故副理事長の角岸さん、故森びとアドバイザーの竹内さんの命日。

P4111174  当時は「地球温暖化防止?」と冷めた視線で見ていた人も少なくなかったが、15年前に植えた木々は何千人が排出する二酸化炭素を吸収できる森に生長している。

2  当時、桜の開花が早くなってきていることに、私たちは“おかしな気候になってくるのではないか”という気配を察知し、その防御として森づくり運動の組織を設立し、荒廃地と植林ボランティアそして自分たちの心に木を植えてきた。筆者にとっては遺志を噛みしめる二日間である。(理事 髙橋佳夫)

2020年4月20日 (月)

春本番?心身は新型コロナでまだ来ぬ春

 東京では葉桜の時と訊きますが、足尾・松木沢の桜はこれからが春本番です。もりびと広場や松木の森の桜は、まだ、3分咲きです。

Photo 写真:宙ガール林子

 待ちかねた春なのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で散々な気持を味わっています。しかし、それは見えないウイルスと生きていかなければならない覚悟を求められているようで、私にとっては何かプラス思考な気分です。

Photo_2 足尾のヤナギ

 生活の現場では、そんな呑気なことではなく、日光市の指示で仕事が休業することになり、その後の展望が見通せません。今後の賃金保証、雇用継続の不安で一杯です。私たちも含めて、日本中で中央地方行政から「休業要請」がなされ、雇用不安、会社経営、商店等の倒産危機に直面しています。その先も見えていません。どうやら世界的に初めて経験する社会現象のような気がします。

Photo_3 写真:宙ガール林子

 地球温暖化にブレーキをかける取り組みは命を守る取組みです。また、新型コロナウイルス感染との闘いも「命を守る」取組みです。自国だけの命が護られるかのような対策ではなく、地域での”支え合い、助け合い”から始まって、そのスタンスは生物社会の命を育む循環を守るということを堅持することではないかと思います。

Photo_4 写真:宙ガール林子

 15年間の森づくりで培った森びとの森に向き合う心構えを磨き上げて、「コロナ危機」を乗り切っていきたいと思っています。まずは、「感染しない」「他人に移さない」ことを本気で貫いていきたいと思います。(足尾スタッフ・橋倉喜一)

足尾・松木の里では、桜が咲き始め、林床にも可憐な花が咲いています。

 今日は4月19日です。24節季では「清明」。『万物発して清浄明潔なれば此芽は何の草としれる也』の「清浄明潔」を略したもので、清々しい空気に満ち溢れ、空は清らかで日差しは明るく万物が鮮やかに見える時期です。しかし、世界中で猛威を振るう「新型コロナウイルス」によって霞がかかり、終息の見えない「季節」となっています。

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 今日の森作業は栃木県の森びとスタッフで行いました。参加するスタッフは他人との接触を極力減らすため、各自の自家用車で直接足尾に集合します。
 スタッフはいつもより早い8時20分にダムゲートに集合。作業小屋でコーヒー・紅茶を飲みながら本日の作業打ち合わせです。午前中参加の橋倉さんは、福島県南相馬市・防潮堤植樹用苗木の整理。このシロダモの苗木は故竹内アドバイザーが種子を採取し、足尾で育てた2年目の苗木です。民集の杜の獣害柵の修理、枝伐りは鎌田さん、小川さん、清水で行うことにしました。

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 シロダモの苗は、生長の具合を見て選別し、生長の良い苗が1000本(50トレイ)、遅い苗が120本(6トレイ)トレイに整理しました。常緑樹のヤブツバキは46本(3トレイ)トレイに整理しました。

 民集の杜では、獣害柵の修理を行い、樹木の枝伐りは2014年植樹地を行いました。ウグイスの「ホーホケキョ」という鳴き声やキジの「ケーン・ケン」という鳴き声が響く中での森作業となりました。昼食休憩をとった後、午後の作業で民集の杜に入ると、すぐ近くでキジの鳴き声が聞こえ、目を凝らすと森の中にキジ(雄)を発見しました。伴侶(雌)を探しに来たようです。

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 2014年のJREU千葉の植樹地の枝伐りを終えた後、2016年の植樹地に移動。作業に夢中になると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。15時30分を過ぎたので作業を終了し杜を移動していると、目の前を一目散に走り去る動物がいました。アナグマです。民集の杜にはアナグマの巣穴が数か所ありますが、目の前で見たのは初めてです。足が速すぎてカメラに収めることはできませんでしたが、多くの生き物が暮らす杜に成長したことを実感できる作業日となりました。

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 感染拡大を防ぐために「外出自粛」を余儀なくされる「森とも」の皆さんに足尾の桜や草花を届けたいと思います。

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 本日の森作業は、鎌田さん、橋倉さん、小川さん、清水でした。 
(報告:清水 卓)

2020年4月17日 (金)

森の元気でコロナ疲れの身体を癒してほしい

 非常事態宣言の対象地域が7都府県から全国に拡大された。全国で外出自粛が要請される生活になる。困ったことに木々は人間の都合を待ってくれない。

Photo  春本番を迎えた足尾・松木沢のヤナギ、ヤシャブシ、ウワミズザクラは芽吹き始めてきた。ビニールポットに植えてある苗木、森の木々は沢山の水を吸収したい時季。撒水を怠れば、木々は衰弱し、枯れてしまう。

Photo_2  足尾の育樹・育苗作業は木々の都合に合わせて行ってきた。昨日までは7都府県が外出自粛なので該当する森びとスタッフの足尾入りは止めている。そこで足尾町民の橋倉スタッフに育樹・育苗をお願いしている。現場には自宅から車で15分もあれば着く。

Photo_3  橋倉さんはアルバイト日数が少なくなった。新型コロナウイルス感染拡散防止対策で、日光市から指導された。橋倉さんは、現場に入る時間に余裕がでてきたというが、「アルバイト日数が減ると、国民年金生活者の生活は辛くなる」と、仲間たちを心配している。

Photo_4  森の木々が多彩な緑色に輝くと森が元気になる。この恵みで少しでもコロナ疲れを癒せることを願っている。(報告 髙橋佳夫)

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