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2020年4月の25件の記事

2020年4月15日 (水)

今、未来を見据えた私たちの生き方が問われている

 世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本でも「不要不急」の外出が浸透されてきました。そのような中、人間や経済活動が制限された影響で、地球温暖化の原因となる大気中のCO2濃度の増加ペースが急減したことが分かったそうです。Camscanner_04152020_193815_3 ローマ教皇フランシスコは、「今回のパンデミック(世界的大流行)は、人類が地球を粗末に扱ったことに自然が反応した一例だ」「神は常に(人の過ちを)お許し下さるが、自然は決して許さない」と語っています。Popevaticancity_5

 また、イギリスの霊長類学者・グドールさんは「世界中で行われている前例のないロックダウン(都市封鎖)という対応によって、より多くの人が目を覚まし、ひいては、どうすれば自分たちの生き方を変えられるのかということを考えるようになればと思う。(中略)何を食べるか、その食べ物はどこから来たのか、その食べ物は動物を虐待して得られたものか、集約農業によって作られたものか、子どもの奴隷労働で作られたから安いのか、生産過程において環境に悪影響を及ぼしたか、どこから何マイル移動してきたのか、車ではなく、徒歩で移動できないか...(中略)私たちが生活の中でできることは、一人一人少しずつ異なるが、私たちは皆が変化を起こすことができる」と語っています。Img_c497ae8f4897d5c3adbb29946e417_4 私たち森びとが訴えてきている地球温暖化にブレーキをかけるため、自然との共生、地産地消の推奨、環境に負荷をかけない移動手段の選択、石炭火力発電による大気汚染物質排出制限などを新型コロナウイルスが収束しても実行・継続していくことが必要です。

20171112_202105_2 最近ふと考えると、行動範囲が家と会社と森びと事務所しかありませんでした。GWは強制的に自分の時間を作って、人混みを避け、太陽を浴びに外に出ます。ストレスを溜めないために森の中に飛び込んで五感を味わうのもリフレッシュするには良いと思うので、今から楽しみです。

20190723_193201 (東京事務所・小林敬)

2020年4月13日 (月)

南相馬市の森の防潮堤の桜は間もなく満開です!

 外出自粛もあって控えていましたが、久しぶりに植樹会場を見てきました。昨年、応援隊の仲間に笑顔をつくってくれた桜は今年も咲いてくれるのかと思い、鹿島区南右田地区の第1回植樹会場に出かけてきました。

Photo  ヤマザクラは今年も私たちに笑顔を届けてくれるようです。薄いピンクの花びらを開いていました。原町区南萱浜地区の第3回植樹会場には毎年タラの芽が顔をだしてくれます。今年も芽を出していました。南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」で植えた森の防潮堤は今年も元気なようでした。

Photo_2  南相馬市でも新型コロナウイルス感染が市民に発症しました。臭わず、見えない、人から人の身体に感染するウィルスの恐怖は、東京電力フクシマ第1原発事故での放射線物質を恐れて右往左往したことを思い出します。原発事故から9年経ちますが、放射線量が高い帰還困難がいまだに残っています。

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        菜の花畑

 放射能にも新型コロナウイルスにも有効な治療薬がありません。ウイルス退治の治療薬やワクチン開発には時間がかかりそうです。コロナや放射能と向き合っていくことは長期戦を覚悟しなければならないと思います。

P1010786        家の庭の水仙

 このところの異常気象やウイルスの猛威は、地球からの私たちへの「メッセージ」ではないでしょうか。このような事も考えて10月に延期された市民植樹祭へ向けて心構えを整えつつ、コロナ感染の拡散を防ぐことを第一にします。全国の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。(理事 岩橋 孝)

2020年4月12日 (日)

木々の生長を実感する「枝伐り」。杜から、ウイルスに負けない元気をもらいました。

 今日11日の松木渓谷は青空が広がり、絶好の森作業日和です。
9時の気温は6度と低めでしたので、鎌田さんがストーブに火を入れてくれました。朝の森作業打ち合わせは、やはり「新型コロナウイルス」に対し感染防止に向けた対策の情報交換からです。医療現場で働く皆さんの命がけの対応に思いを馳せ、各スタッフの体調の確認をして民集の杜の枝伐りに向かいました。

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午前中は2015年の植樹地の枝切を行いました。
民集の杜は、開墾後に黒土、腐葉土、バーク堆肥、炭を攪拌し土づくりを行った杜なので、植樹した木々の生長も良いのですが、種が風で運ばれたヤシャブシの生長も早いようです。また、葛のツルが木に絡みついているのでツルを外そうとすると、ツルが林床に根を張り剥がすのにも一苦労です。林床に光を当て草木層を元気にし、樹木の生長を促すためにヤシャブシを刈り取り、枝伐りを行いました。作業がはじまると夢中になってしまうのであっという間に昼の時間です。

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 昼食後は、民集の杜の2014年の植樹地の枝切りを行いました。この場所は、JREU千葉とJREU高崎の組合員の皆さんが植樹をしてくれた場所です。枝切を進めていくと、加賀さんが他の樹木より大きく生長し枝を伸ばしたヤナギの木を見つけました。どのように枝切をするかを投げかけられましたが、私たちが植えた樹種ではなく、風か動物が運んだと思われるので生長を見守ろうとなりました。荒廃した土地に私たち人間が働きかけると、足尾の動物たちや自然も協力してくれるようです。育樹作業の疲れも吹き飛び元気をもらいます。(しかし、手首や腰の痛みは後日やってきます。)

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 杜に入り枝伐りを行っていると、伐るエリアは決めてもルートを決めたわけではないのに、各スタッフが伐り進む場所を確認しながら進んでいきます。目の前の枝を切りますが、意識は全体に向ける・フォローすることが「無意識」に行われているようです。15年の森づくりは「目配り・気配り・心配り」を森びとスタッフに植え、育ててくれたことを感じる育樹作業となりました。

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 民集の杜の枝伐りが終わり出口に向かう途中、獣害柵のポールが折れ金網が倒れている箇所が発見されました。杜内に侵入したシカが、柵外に逃げようとして折り曲げたのではないかと推測を立てました。次週の森作業の時に修繕したいと思います。

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松木の杜では、桜の木が蕾を膨らませ、2分咲きの状況です。開花が楽しみです。“みちくさの庭”ではミツマタやスイセンが花を咲かせています。桜の開花を待ち望み、“花見”を楽しみにする人間社会では新型コロナウイルスにおびえる暮らしが続きます。ここ松木では花と虫たちの命をつなぐ営みがスタートしています。私たち人間も森に寄生してしか生きられない、生物社会の一員であるということを受け止め、ウイルスの脅威に向き合わなければなりません。

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 本日の森作業は、高橋副理事長、鎌田さん、松村宗さん、橋倉さん、加賀さん、清水でした。

 (報告:清水 卓)
 

2020年4月10日 (金)

地上は桜、山頂は雪の足尾・松木沢

Photo     足尾ダム途中の桜と雪を被った連山

 昨夜、日光連山と足尾中倉山稜線上が白くなっていました。

Photo_2        森びと広場から中倉山

Photo_3      足尾グランドキャニオン方面(西)

Photo_4      「松木の杜」から「臼沢の森」

Photo_5 「松木の杜」からカラミ(精錬滓)

 今日は、足尾松木村跡地を散策しましたので、その様子をお知らせします。

Photo_6          舟石峠から男体山

午後から冷たい北西の風が吹いてきました。(報告 髙橋佳夫)

2020年4月 9日 (木)

自然界の猛威と向き合うには暮らしを変えるしかない

今、人類は文明の岐路に立たされている!

Photo  誰もが新型コロナウイルスに怯え、感染拡大防止の我慢が続いている。自然界の一員である人間が、人間社会の感覚で自然を支配できると傲慢になってきた結果だと思う。そして、ウイルスは人間に、“人間よ、身の丈の生活に戻るべきだ”という警告をしているのではないか。

Photo_2 足尾のヤシャブシが芽をだした

 4月7日、安倍政権は「緊急事態宣言」を7都府県に発令した。各自が感染を広げない行動に徹するほかない。そして、「○○フアースト」という気持ちを捨て、「命ファースト、平和ファースト」に向けて心をひとつにしなくてはならないと思う。

Photo_3  命を育む循環の土台は地球の生態系が元気なことだから、「灼熱の地球」にさせてはならない。ところが安倍政権が提出した2030までの温室効果ガス排出努力目標は、2050年までに実質ゼロする目標には遠く及ばない。提出された目標は、「更なる削減努力を追求する」と強調している程度で終わった。またしても世界の笑いものになってしまった。

Photo_4 松木川から見た中倉山の無言の語り木(ブナ)

 気候危機の深刻化を避けられるかどうかは、これから10年間が勝負だと言われている。小泉環境相は「意欲的で野心的な数値を目指す」と述べているが、経済界に気配りして国民の「命ファースト」が忘れられては困る。私たちも批判していればそれでよし、という訳にはいかない。世界中で木を植えて二酸化炭素の吸収力を高め、二酸化炭素排出量削減を暮らしの中から強化しなければならない。

Photo_5  政府には野心的な削減目標策を求めたアクションをつくり、そのアクションに参加し、自宅ではエネと食の地産地消を取り入れてはどうか。“我慢や不便を楽しむ暮らしとは”を話し合って、世界中に拡げていければと思っている。コロナウイルス感染が収束されるまで、その案を練ってみたい。(森びとアドバイザー・松井富夫)

 

2020年4月 8日 (水)

ウイルスの心配事が消えた足尾の森作業

 今日は鎌田スタッフと二人の森作業だからのんびりいこうと思って、足尾ダムゲート前で鎌田スタッフを待っていました。鎌田車が到着すると窓から挨拶してくれたのは奥様でした。2人だと寂しいでしょう、と言って森作業の手伝いに来てくれました。

Photo  天気は曇り、風もなかったので寒くもなく作業には有難い一日でした。驚いたことは順子さんのパワーでした。順子さんの休息時間は昼食タイムの45分間だけでした。朝9時半から午後3時半まで枝切を手伝ってくれました。

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Photo_3  昼食では、トマトケチャップ味付けの野菜と肉の炒め物を食べさせてくれました。男料理の弁当を食べている筆者にとってはとても有難い炒め物でした。ご馳走様でした。

Photo_4  枝切は2015年植樹会場の10分の1を残して終わりました。明日以降、生長の遅いブナが開けた森の中で太陽エネルギーを得ることができるでしょう。

Photo_5     葉をつけているのがブナ

 鎌田ご夫妻、今日は森作業にパワーをいただきありがとうございました。おかげさまで頭の中から新型コロナウイルス感染の心配事が消えた一日でした。

Photo_6        足尾駅の桜は満開でした

 (報告 髙橋佳夫)

2020年4月 7日 (火)

森の木々たちの息遣いが聴こえる森作業

 朝から気分が良い一日でした。青空の下で暖かい陽ざしを受けて、松木川の水量が少ない水が流れる音だけの静かな森の中の作業は、枝を伐ることに集中できました。

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Photo_2  朝の打合では、本日から体温を測って健康チェック。コーヒーを飲みながらコロナウイルス感染対策の情報交換を行い、作業は昨日に引き続き「民集の杜」の枝切にしました。

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2  今日は橋倉スタッフが仲間達から古希の記念にプレゼントされた鉈の筆おろし。天国までには持っていけないと、鉈に気持ちを入れて枝を伐っていました。

Photo_5  生長の遅いトチノキには太陽のエネルギカー届いているらしく、トチノキは嬉しそうな顔をしていました。森の木々たちは本物の森をつくる心をひとつにして、主役の木と脇役の木の演技を始めたようです。

Photo_6  昼食では、昨日、松村宗雄スタッフからいただいた三つ葉のお浸しに鰹節を振りかけて旬の香りと味を楽しみました。

Photo_7  その後、三つ葉の根は「みちくさ畑」に植え、仲間たちと味わうことにしました。午後の作業前には雄のキジの案内で杜に入り、15時半頃に現場を引き上げました。

 本日の作業は、松村健、橋倉、加賀そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2020年4月 6日 (月)

足尾松木渓谷入口・「みちくさ」は当分の間、閉舎します

20200406  政府は明日、非常事態宣言を発表します。新型コロナウイルス感染の収束は見えません。足尾松木渓谷入口の出会いの場・「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)は新緑の季節を迎えますが、コロナウイルス感染拡大を防ぐために暫らく閉舎します。

20200406_2  問合せがありましたら下の「森びと広場」で森作業をしていますので声をおかけください。

20200406_3  (舎人一同)

足尾・松木沢は本日、開花宣言です

 足尾・松木沢は本日、開花宣言します。強い西風に耐えて桜は寒そうでした。

Photo  コロナウイルス感染拡大が止まらない中、自家用車で足尾に入れるスタッフは本日、森作業を行いました。天気予報では午後から晴れということでしたが、今日の天気は一日中南西の強風が吹き荒れ、風花も舞っていました。

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Photo_3  作業は「民集の杜」の枝切。コナラやシラカンバ、クヌギ、クリの生長が早く、10年前に一緒に植えたトチノキ、カエデ類の生長を促すために太陽のエネルギーを与えようと周りの枝を伐りました。

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Photo_4  枝切りを始めたころは森の中ということもあって何ともなかった強風でしたが、枝切りが進んだ午後の作業はゴォーゴォーという強風音と風が運んできた冷えが堪えました。作業は2015年植えた「民集の杜」の半分の森の枝切が終わりました。

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Photo_6  今日の作業は、鎌田、松村宗、山本、福原そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2020年4月 5日 (日)

春が待ち遠しい足尾 目まぐるしい天気

今日、みちくさの気温は、6℃(8:45)天候 曇り。ストーブに火をつけて、お湯を沸かし、暖かいコーヒーを飲み、一息入れる。

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Photo_3 みちくさの南側にあるウワミズザクラは、昨年の秋にクマが木の上でサクラの実を食べるために枝を折り心配しましたが、芽が出ているので、ひと安心。森びと広場のサクラも、あと数日で花を見せてくれるでしょう。

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Photo_11 みちくさの庭では、ミツマタ、名の知れない花が咲き始め、春を待っています。

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Photo_15 うんしゅう亭の脇に、昨年植えた黄花藤が元気に目を出しています。

Photo_20 来舎は、午前中にロッククライマーの二人が寄っていただき、ウメコバの岩を登ったことを楽しそうに話してくれました。みちくさ大木さんの岩登り写真を見て、楽しそうに登る姿に感動していました。

Photo_4 昼食後には、雪が舞いました。少し見ずらいですが白く見えるのが、雪です。

Photo_5 その後、風が強くなり雲を飛ばし、ご覧の通り快晴となりました。

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Photo_18本日の舎人は、高橋・小川でした。(報告者小川) 

(放射線量:0.120μSv/h

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