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2019年1月の24件の記事

2019年1月31日 (木)

縄文人になりきって、鉛色の雪空に“みちくさ看板柱”を打ち建てる!

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2  29日、足尾ダムゲートを入って松木沢を望むと、雪雲が山々を覆っていました。遠方の山はぼんやりとしか見えません。森びと広場に10時着、広場一面は5センチの積雪、気温はマイナス1℃。しかも強風が吹き荒れ、雪煙が舞っていました。

3  作業開始するにも躊躇する強い風なので、しばし作業小屋で話し合いをしながら待機しました。話し合いの結果、作業はハウスの苗木散水、“みちくさ”看板の穴掘りと支柱建てをすることにしました。

4  二班に分かれて作業開始、散水班は動力浄水器のエンジンも直ぐに始動したので撒水は順調にすすみました。

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6  穴掘り班は、表面の土が凍結していて少し手間取りましたが、その後は極めて順調にすすみました。穴の深さは背の高い鎌田さんの腰まで掘りました。

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8  ここまで作業がすすむとくるとスタッフのヤル気は、「柱を建てようぜ!」となりました。散水を済ませた二人も支柱建てに合流し、6人の人力でアタックしました。

9  筆者は、200㎏はある柱をどのように運ぶか、そしてどのように建てるのか?重機で吊上げないと無理だ、と思っていました。その不安は即、吹っ飛びました。

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11  鎌田スタッフは、単管3本で使って柱をお神輿のように載せて運びました。松村(宗)スタッフは、穴の中に垂直に板を立て、柱の底の角が土壁に引っかからないようにしました。これで柱の底が板をすべり、ほんの少しの力で垂直に立ちあがりました。

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13  穴の中には初代の柱で使った礎石を再利用したので、向きを補正するのも大変楽でした。 縄文時代の先人もこんなことしながら柱を立てたのだろうと思いながら、先輩スタッフのアイデアに感心しきりの筆者でした。見て、聞いて経験したことを実践場面で活かす、という事の大切さを実感しました。

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15  昼食後は、2月24日に開催される「冬の感謝デー」で使用する鉄筋や甲羅板を臼沢の森第2ゲートへ運び、森作業を終了しました。29日のスタッフは、鎌田、松村(宗)、松村(健)、岡安、加賀と筆者でした。(報告 橋倉喜一)

2019年1月27日 (日)

地球人の恩送り事業として世界の森と海を元気に、砂漠に植林できないか!

P2230129 昨年2月の足尾ダム

 明日は第198回通常国会が召集される。6月26日までの間、消費税率引き上げ、地球温暖化対策と来年度予算案、憲法改正などが審議されようとしている。4月には統一地方選挙と天皇陛下の退位、5月には新天皇の即位、6月には「G20」もあり、7月は参議院選挙である。9月に入ると国連事務総長主催の「気候サミット」が予定されている。

P2230132 昨年2月の足尾松木沢

 当会はこれらの政治情勢を見極めて、来年度の事業計画を総会で議論したい。特に、地球温暖化にブレーキをかける運動に軸足をおきたい。その出発点は、昨年(10月)発表されたIPCC「1.5°特別報告」を真剣に受け止め、そのための市民の温暖化防止要望案を正会員に提案したい。

P1194401 今年1月足尾ダム手前

 地球(人間の経済活動)からの排出される二酸化炭素を吸収してくれる森と海を元気にし、森を拡げなければならない。例えば、熱帯雨林伐採禁止の国際ルールづくり、さらに、植林が可能な砂漠で国際事業として植林するなど。そして、二酸化炭素大量排出に歯止めをかける経済活動(暮らし方含む)の大胆な改革案を要望したい。例えば、二酸化炭素排出量の多い製鉄所、セメント製造など企業はそのエネルギーとして化石燃料を使用しない、そのための経費は政府が支援する等である・・・。

Photo ヤマナラシ

 IPCC「1.5°特別報告」を読んでみると、“企業は社会貢献という意識ではなく、人類の責務として温暖化防止の大胆な挑戦をしないと世紀末の生存が不安定になる”と言われている気がしている。“地球人の恩送り事業”は待ったなし!

Dsc_0001 ワイワイ!ガヤガヤ!

 政治の流れを見極めて、“山と心に木を植えていく”新年度を迎えたい。(理事 髙橋佳夫)

2019年1月26日 (土)

身は隙間風に震えるが心の中には春が来る

 首都圏に雨が降らない日は今日で1ケ月位になる。間もなく立春を迎えるというのに、地表に水分が薄くなり、生きものたちはどんなことで地表の乾燥をしのいでいるのか。

P2230135  この時季、一週間ほど足尾で寝泊まりしていると、冷たく痛い寒風を防いでくれる草木の恵みにホッとする。というのは寝泊まりしている長屋は足尾銅山が操業していた当時の社宅。雨戸や窓は木製で、隙間から隙間へ寒風が通過する。深夜から早朝の部屋は冷たい。 

 隙間にはビニールハウスの余ったビニールを張っているが、それでも寒風は入り込んでくる。それを障子紙一枚が冷たい風を防いでくれる。身体は布団と“どてら”で包み、頭は毛糸の帽子で覆い、顔にはマスクを付けて寝る。障子、寝具の原料は全て草木や生きものからの恵みだ。それを先人たち様々な失敗を重ねて、人の命を育むために紙や綿そして毛糸を作ってくれたものである。 

P1152212  間もなく立春を迎える。日毎に陽が長く射している。これまた自然の恵みが有難い。厳寒地で暮らす人々の“春が待ち遠しい”という気持ちが分かるような気がする。布団の中で眠りにつく前には、松木の杜に咲くスイセンは昨年よりも早く冬の香りを届けてくれるのだろうかと思うようになっている。

Pc149700  春雪がカラカラした空気を湿らせ、和らげてくれると、スイセンの香りは一段と春を待つ心を歓ばしてくれるだろう。(理事 髙橋佳夫)

2019年1月25日 (金)

東北の地から温暖化にブレーキをかけるペダルを踏みこむ

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Photo  あと一週間も過ぎると立春だが、雪国、田沢湖周辺の集落はこれから1ケ月間がもっとも雪が降る時季という(地元の方の話し)。

P1244439  23日から24日にかけて森びと秋田県ファンクラブ(23日)と宮城県ファンクラブは地球温暖化に向き合う学習会を行った。

P1244444  筆者は昨年12月の第2回理事会議案書を基に問題提起を行った。議論は、気象がおかしくなっていることは分かっているが、温暖化防止のために何をしていくのか、気象が安定するか否かは未知数という中で、とても話をつくりだすのは難しいということだった。

P1244437  それに政治的な課題でもあるので、政治へ何を要望し、市民の意見をどのように反映していくのか等が見えにくいということであった。しかし、誰かがやらなければならないことだ、という気持ちになったようだ。

P1244434  最後は、ともかく今年は秋田県内、宮城県内の地域で市民の温暖化防止策を話し合っていくアクションを起こしていくことになった。

P1244438  学習会では新たに正会員に加入してくれた二人も加わり、両県ファンクラブの1年間の事業を語り合った二日間であった。(報告 髙橋佳夫)

2019年1月22日 (火)

寒さが身に染みる森作業、達成感で元気いっぱい

1月22日、筆者は今年初めての足尾森作業です。久しぶりに見る足尾ダムは、カラカラ天気で流れ落ちる水の量はすごく少ないようです。10時の気温は0℃、早速今日の作業の打ち合わせをし、2班に分かれることにしました。一つは「みちくさ」の看板作り、もう一つは「臼沢西」の土留めを行うための資材運びをすることにしました。

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Cimg8663 丸太を腐食防止のためバーナーで焼き、看板を溝に入れようとしますが反り返っており、入らないためノミで削ります。

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Cimg8677 臼沢西では丸太20本を一本ずつ担いで運びました。

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Cimg8674 資材運びは午前中に終了し、午後は土留めを作ることにしました。「みちくさ」看板作成班は午前中の続きです。

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P1030010 看板は見事にきちっとハマリました。あとは立てるだけですが、これはなかなか大変そうです。どうやって立てるか意見交換しましたが結論は出ず、次回の作業で行うことにしました。午後2時半過ぎ、中倉山に陽が沈むと辺りは暗くなり、気温がグッと下がり寒くなります。少し早めに作業を終了し帰途に着きました。今日の作業スタッフは、鎌田、松村健、松村宗、小川、筆者加賀でした。(敬称略)

2019年1月19日 (土)

寒さに耐える木々のうめき声を身体で感じてみた?

 今月の森作業週間の最終日、朝9時の気温は-1度。青空が透き通って綺麗なのだが、午前中は昨夜の強烈に冷たい強風が吹きつけた。

P1194402 朝8時半頃の精錬所跡

 スタッフが到着まで小屋で耳を澄ませていると、極寒の冷たい空気を北から運んできた風を森の木々に叩き付けて、木々は“ゴォー!”と唸っていた。昼頃になると風が少し弱まったのか、それでも木々は北風が痛いのか“ヒュー!”という悲鳴を出していた。

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P1194407  そんな木々たちの悲鳴を聴きながらの作業は、午前中は森の獣害チェックを松村宗さんが行い、筆者は「みちくさ」看板を支える支柱の刻みを行った。

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P1194419  午後は、ある集落の高齢者の生きがいのヒントになるようにと、松村宗さんがランタン用の竹を細工した。筆者は刻みを完成させた。

P1194416  14時頃、アイスクライマーが筆者に声をかけてくれた。「毎週クライミングに来ているが、今年の氷はいまいちだ!」と言ってくれました。

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P1194420  作業を終えようとした頃には木々のうめき声が聴こえなくなった。本日の作業は松村宗さんと筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2019年1月18日 (金)

手が凍るほどの寒風に頬を叩きつけられて森作業

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P1184380  冷気が花風を巻き上げて顔に叩きつける一日だった。8時半頃の足尾松木沢周辺の山並みは写真の通り、気温は-3度。

P1184381  外での作業は寒いなあーと思いながら、ストーブに薪を入れてスタッフを待つ。蛇口は凍っていたので湯を沸かし、その間に床を掃き、お湯で温めた雑巾でテーブルを拭いた。インスタントコーヒーを飲みながらラジオでニュースを聴く、このひと時が気持ちをヤル気にさせてくれる。筆者にとっては一日の始まりの大切な時。

P1184385  今日の森作業は昨日の続き、整理整頓が性に合っている福原、柳澤両スタッフと三人で片づけをした。鉄筋を抜き、鉄柵を剥がし、石ころを集めて北側にまとめた。鉄柵を剥がした場所に根が露出していたので、土の中に戻してやった。

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P1184393  昼食後の片づけは14時半頃に終わった。冷たい北風が止むと思っていたが、ひと仕事すると手が凍えそうなので早めに作業を中止した。ストーブで手を温め、身体の震えはホットコーヒーでゆるめた。春になったら木を植え、ベンチやテーブルが備わると「杜のカフェ」に仕上がるかもしれない。そのようになってくれると楽しいひと時が過ごせるかもしれない。本日の作業は福原、柳澤そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年1月17日 (木)

森の有難さを感じてほしいと願って木陰つくり

 今日も天気は晴れ、北西の冷たい風が吹きつけていた一日だった。スタッフが到着するまでに室内を温め、ホットコーヒーを飲める準備を行い、その後、300㍉望遠で青空に映える周辺の山をカメラおさめた。

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P1172219  今日の作業は昨年まで苗木置き場であった一角の鉄筋を抜き、鉄柵を外すこと。この場所は樹木の有難さを感じられるように、木を植え、木陰の下には大谷石のテーブルと椅子を設置する。

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P1174367  出来上がったならば親子、仲間同士がお茶でも飲みながら、のんびりとした時間を過ごしていただければ有難い。三人は作業しながらどんな木を植えようかと話をした。

P1174375  森と生きてきた長い歴史から生まれた日本人の文化が大量生産大量消費社会のなかでおかしくなり、このままでは世紀末には生存が不安定になるのではないかと言われている現代の暮らし。その上、その暮らしが今度はAIに翻弄されるのではないかと心配する現代。

P1172234 カワラヒワが作業を見守ってくれた?

 私たちの“恩送り事業”で森が育っているこの地で、森と生きる暮らしを語り合える場所になってほしいと願う。本日の作業は、鎌田、小川そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年1月16日 (水)

多くの出会いを期待したい足尾・松木沢の「みちくさ」

 朝から青空で透きとおった山並みが美しい足尾・松木沢。8時半の気温は3度で昨日よりも温かい。

P1164341  今日は仁平スタッフと筆者の二人作業。予定していた「みちくさ」看板を設置する支柱の刻み作業。その前に、昨日恵んでもらった雄鹿の角の部分をカットした。

P1164337  外での作業なので風が心配であったが、北西の冷たい風は時々吹く程度であった。4月1日オープン予定の出会いの場「遊働楽舎」(愛称:みちくさ)。昨年までは待ちの姿勢であった出会いの場であったが、今年からは「みちくさ」を訪れてみたいということにチャレンジしようと、「みちくさ」当番の舎人とその内容を話し合っている。その年でもあるので看板にも気合いを宿したいと支柱を刻むハンマーに力が入った。

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P1164343  集中した二人の刻み作業だったが完成しなかった。16時を過ぎると、頬や手に冷たい風が当たって身体が冷えてきた。作業小屋の温度計は0度を差していた。

P1164339  明日も作業が続けられるように帰路に着いた。(報告 高橋佳夫)

2019年1月15日 (火)

春の森作業に向けて、テキパキとした無駄のない新年のスタート

P1152209  朝8時半の気温は-2度、無風の曇り。早速、ストーブに薪を入れ、お湯を沸かす。今月から道路の凍結に注意するために集合時間は10時。雑巾でテーブルを拭き取ると水分が凍ってテーブル面が滑ってしまうほどに室内は冷えていた。

Photo 臼沢から松木渓谷方面

 今日の作業は春の森作業へ向けた下準備とこの時季に大切な獣害防止。午前中は、臼沢の森の獣害チェック、苗の撒水、「みちくさ庭」の入口設置、工作室造りとなった。

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Photo_4  筆者は今年初の臼沢の森へアタック。ふわふわした落ち葉絨毯を踏みつけながら、東と西に分かれたチームと共に、傾斜のきつい階段を登った。なんとか正月太りを取り除こうと思い足を動かした。

Photo_6 Photo_5  途中、打合せで話が合った写真の様な雄鹿の屍骸を発見、保存しようと頭部を袋に入れて持ち帰った。

 昼食は13時を過ぎてしまった。それぞれが暖かい飲み物を飲みながら、情報交換をした。

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Photo_9  午後は、工作室造りと薪を作った。

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Photo_10  昼頃、コブシの冬芽を見たり、ホウジロの声を聴いていると春の温もりを感じた。また、スタッフ達の作業は今年もテキパキとして無駄のない新年のスタートであった。

 本日の作業は、鎌田、松村宗、小井土、橋倉、小川、福原、小林、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

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