仙台市荒浜と名取市の森の防潮堤を育てる「森びと宮城県ファンクラブ」
関東甲信越地方が6月に梅雨明けしたのは観測史上初めて(気象庁)の昨日(6/30)。宮城県仙台市荒浜は真夏日でした。7年前の東日本大震災で津波に襲われた荒浜小学校の裏側の国有地に植林を始めたのは今から5年前。昨日(6/30)はこの地の森の防潮堤を観察しました。
荒浜の樹木たち
植林から育樹活動をしているのがみちのく事務所と森びと宮城県ファンクラブ。集まってくれたのは15名の宮城県の皆さん、どんな森に生長しているのかワクワクしながら現地に向かいました。
5年前には名取市の仙台空港近くの国有地にも植林した宮城県ファンクラブ。その地の森の防潮堤も観察しました。2カ所とも林野庁が土を盛ってくれましたが、当時の地は幼木が育つのが心配だったところでした。
荒浜の森を観察してみると命をかけて育っている樹木たちに驚き、松の木だらけの松林の一角に育つ落葉広葉樹の10年後の森が楽しみになりました。ヤマザクラは樹高3㍍50㌢、カシワは2㍍50㌢も伸びていました。
名取市の地は誰もが感じた水はけが悪い場所でしたが、この地でも落葉広葉樹は松林の中で必死に生きている様でした。飛行機が飛び交う下で育つ小さい森を観ていると、100年後命を守る森の姿を描けるようでした。虫やモズたち姿が見えました。
仙台市に戻った会員は、15時から宮城県ファンクラブの今後の活動について意見交換をしました。宮城県ファンクラブの皆さん、熱い中での観察会を開催してくれてありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)
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