東京湾で発信しているザトウクジラのメッセージ!?
先月、ザトウクジラが東京湾に迷い込んだ、という報道があった。この時季、沖縄方面からアラスカ方面に移動するザトウクジラ。迷い込んだかどうかは鯨に訊いてみないと分からない。インターネット上で書かれている「地震の予兆か」との関連は「何の根拠もない」(東京海洋大・中村玄助教)という。
体長10㍍以上だから大食漢だろうから、美味しそうな餌が湾内にいたのかもしれない。あるいは高い海水温から身体を冷やすために湾内に入ったのかもしれない。ともかく、マスメディアは「単なる迷い込んだ」というだけの報道は再考してほしい。
偏西風の北上と低気圧に運ばれた大量の水蒸気のぶつかりによる大雨そして台風。その大雨に被災している住民の気持ちも汲み入れて、大食漢鯨の餌・小魚と海水温度との関連、鯨が過ごしやすい海水温との関連などを取材し報道してほしい。
今、地球に排出されている二酸化炭素の44%が吸収できなくなっている。森と海の吸収力にも限界がある。もしかするとザトウクジラはそんなことを伝えるために湾内に入ったのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)
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