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第5回植樹祭(2017年10月14日)から早いもので2週間が経過しました。台風21号の影響の中で植えた幼木たちは大丈夫かなと思ったのは私だけではないと思います。当日、ぬかるみの悪条件の中で、30.000本植樹できたのは、全国の植樹ボランティアの情熱とスッタフの並々ならぬ努力によって大成功したと思うと、感無量の一言です。改めてありがとうございました。
昨日(28日)は、第3回植樹祭(2016年3月27日)会場の除草作業を行いました。スッキリしない天候でしたが、南相馬市役所に勤める若者たちも休みを返上し、積極的に森作業を行ってくれました。
市役所からは若い職員多く参加してくれましたので、先輩職員は励みと元気をもっているようでした。山田生活環境課長をはじめ阿部教育長、原町地区連合のみなさん、そして広報「みなみそうま誌」を見て参加していただいた市民のみなさん大変お疲れ様でした。
参加してくれた方々は55名、その中から「植樹してから3年間は草取りをする大切さを学びました」「苗木を丈夫に大きく生長させるためには環境整備の重要さを実感できました」「来年はこの地で全国植樹祭も開催するのでぜひ参加したい」等の感想をいただきました。
終了後、応援隊は雫浄化センター育苗場に戻り、越冬対策の事前準備として苗木の入れ替え作業を行い環境整理を行いました。市民応援隊の参加者は、渡部、松林、岩橋、東城でした。(報告 東城敏男)
12月までまだ2カ月ありますが西上州で12月に行なわれる屋敷祭りについて先人の感謝の気持ちなどを連綿とつないでいきたいと思っています。と言っても記憶違いなどありますが、地域に伝わる文化を知ってもらう端緒としてご容赦願います。
私の住んでいる地域では12月、屋敷祭りを行っています。行われていない地域もありますし、開催日が違う場合もあります。筆者宅では、六曜、曜日にこだわらず12月15日に行なっています。最近では家の敷地内にお稲荷さんのお社を建てるうちは少なくなったと聞いています。お稲荷さん(土地神様)への感謝の祭りが屋敷祭りです。屋敷祭りは地域としての祭りでなく、各家で行ないます。
前段の準備は縄を結うこととオンベロベット(御幣とほぼ同じ)を作ります。これをお稲荷さんのお社のそばに竹と縄で仮社を作ります。お社にはしめ縄を飾り、オンベロべットをしめ縄に挟み、竹にさしたオンベロベットを供えます。当家では縄を結うことができませんし、仮社は作らなくなりました。
当日は日が暮れた頃、北西にあるお稲荷さんに重箱に詰めた赤飯と尾頭付きの鰯を供え、おてのこぼう(ご飯やおかずを手のひらで食べること)で一口赤飯を食べ、お社を振り返らずに家に戻ります。幼い頃から「お稲荷さんが食べている様子は見るな!」と言われています。家族ではけんちん汁を食べながら、お稲荷さんが食べてくれるか等の話しがされました。翌日、お供え物を食べた跡があれば家族の気持ちがお稲荷さんに通じ、跡がなければやり直しです。そして、家庭ではけんちん汁を食べます。
幼い頃からの屋敷祭りですが、12月になると頭に浮かんでくる祭りです。森づくりに参画している筆者は、当家で続けられているこの祭りを絶やしてはならない気持ちでいます。何故なら、森(自然)に生かされている人々からすれば、住を守り、農作物(食)を恵んでくれたお稲荷さん(土地神様)への感謝、そして無事に一年間この地で暮らしてこられたことへの感謝の現れだと思っているからです。自然(森)への畏敬の念がこうした「屋敷祭り」として、活字だけではなく暮らしの中の「祭り」という知恵は大切ではないかと思います。できる限りわたしも引き継いでいきたいです。(事務局 岡部浩之)
上の写真は、秋色がきれいでとても素晴らしい紅葉ですが、ここが足尾町の奥山です。
今日の朝6時45分頃、足尾ダムに向かうと、平木ちさこ理事は既に到着していました。今日は中倉山のブナを平木ちさこ理事に案内する日、今すぐにでも雨が降りそうな日。しかし、雨は下山するまで降らず、雨雲から太陽が顔を出してくれました。その上、こんなにも素晴らしい紅葉が観られる足尾町の山並みがあることに驚いた日でした。今日は、そのひと幕を紹介します。案内人は、鎌田スタッフご夫妻、松村宗雄スタッフと筆者、初登山者は平木ちさこ理事ご夫妻と友人の山川さん。
仁田元川上流に向かってを少し歩くと中倉山の登山口。今日は、のんびりと中倉山山頂を目指しました。30分も登ると、トチノキが色づいていました。
さらに歩を進めると通称・前倉山と呼んでいる所からの紅葉とその奥には「孤高ブナ」が見えました。
さらに歩を進めると、北斜面の稜線に出て、眼下には「森びと広場」や紅葉を始めている「臼沢の森」が見えました。
ベースキャンプの仁平スタッフと無線交信をして、山頂へ。途中、寒い中でリンドウが花を咲かせていました。笹も冬を迎えて化粧直し。鹿はその笹を餌にしているようでした。
さらに歩を進めると、中倉山南斜面と仁田元川源流斜面の紅葉に驚き、全員が「わあー!きれい。なんて素晴らしいの」という声が全員からあがりました。山頂で記念写真を撮っていたら、今日は絶対見られないと思っていた富士山がうっすらと見えました。これにも感動!
西へ歩を進めると、稜線上にブナが黄金色の葉を少しだけ残し、凛として生きていました。一世紀以上も生き続けるブナに感動。手前の南斜面では弟ブナも元気そうでした。
ブナの命をつなぐ実が落ちていたので、その手伝いをしようと実を拾いました。その前で、記念写真。
下山途中、雨雲から太陽がピンポイントで陽を当てた山裾には鮮やかな秋色の輝いが出現、この瞬間にも「わあー、素敵!」と声があがりました。
ブナ発見以降、現在もその調査をしている私たちですが、こんなにも輝いている足尾町の奥山を見ることができたのは初めてでした。松村スタッフさんは、その感動と嬉しさを「万歳!」で表現してくれました。
13時頃には「みちくさ」で昼食。ベースキャンプ担当の仁平スタッフがカレーライスとサラダを作って待っていました。美味しい野菜カレーライスを食べました。仁平さん、ご馳走様でした。
台風一過で秋の青空の下で森作業ができると思っていたが、いつ雨が降ってもいい曇天の作業となりました。
朝、ストーブを囲んで打合せ。鎌田スタッフが用意した作業メモを読みながら、作業の詳細を確認し合って作業開始。
作業現場は臼沢の森西、石ころだらけの斜面で、獣がどこからでも侵入できそうな草地。来月18日に実施する今年最後の植樹をする「秋の感謝デー」の現場。その日の参加者を20名と見込んで120本程植えられる石ころだらけの草地を開墾しました。
今日は、柵設置、黒土と培養土の運び入れ、作業通路の整備を行いました。昨年植えて柵を設置したところは苗木が獣害に遭わず、2㍍程に生長していました。
スチール製の柵を運び入れ、柵を支える鉄筋も担いで運び、ツルハシなどで石ころを掘り起こしました。作業は薄暗くなる16時過ぎまで続き、柵の借り設置と開墾、土運び入れなどが終わりました。
作業はとても疲れますが、臼沢の森の木々たちが日に日に秋色に色づいていますので、道具を担いで踏ん張る足は重く感じられませんでした。いにしえの松木村の森が蘇ってきそうな霜月でした。
巨大台風21号が本州に上陸しました。進路予想は関東から北海道へ向かっていますので、北東北でもこれから強風と大雨に警戒です。
さて、みちのく事務所では10月21日、県民の森キャンプ場、元山堆積場において腐葉土づくりを行いました。
この作業にはJREU盛岡の組合員の皆さんとOB会員が手伝いに来てくれました。前日まで降り続いた雨と曇り空の影響で、とても寒い中での作業となりました。森の中では、落ち葉をかき集め、枯葉をフレコンバックに入れ、そこに米ぬかを混入しました。フレコンバック10をトラックに積み、元山堆積場へ移動。枯葉にEM菌を混ぜて保管しました。
作業終了後は、温かい豚汁と弁当を食べ、冷えた身体を温めました。この森作業をもって2017年のみちのく事務所の作業は終了となりました。皆様のご協力に感謝いたします。(報告 みちのく事務所・成田)
先週は第5回「鎮魂復興市民植樹祭」で大変お世話になりました。3万本の苗木たちは新たな自然環境この地に慣れるまで厳しいでしょうが、市民応援隊は新しいふるさとになるこの大地に根を張っていのちを守る森に育てていきたいと願っています。2.300名の植林ボランティアに心から感謝します。
昨日21日は、小雨が降る中、9時15分から約2時間、第4回植樹会場(原町区南萱浜地区)の除草作業を行いました。集まってくれたのは、原町地区連合、南相馬市役所、市民の方々37名でした。毎回参加している方が多く、作業はスムースにすすめられました。
作業は、応援隊から除草方法などを説明し、手慣れたリピーターの皆さんによって予想以上にはかどり、早めに終了しました。参加者からは、「先週は植樹祭が成功に終わって良かった」「1年目なので雑草が少なくて良かった」「植樹だけではなく除草などの管理が必要でだと感じた」」などの声が寄せられました。雨の中での作業の大変ご苦労様でした。(報告 応援隊事務局・岩橋 孝)
朝の足尾松木沢の「森びと広場」は写真の通りです。台風21号が本州に上陸する前の雨雲の様でした。
苗床の落葉広葉樹たちは冷たい雨に打たれても鮮やかな秋色を見せてくれています。写真はイロハモミジ、カシワ、クヌギの秋色です。
今日は巨大台風が上陸することを前提にした作業と苗たちの越冬最終準備をしました。作業小屋に入ると、鎌田さんが「ハヤトウリを食べな!」と持ってきてくれました。松村宗雄さんも、柿とトウガラシ、ピーマン、ハヤトウリを持ってきてくれました。柿は「味見してほしい!」と、皮をむいた柿を試食させてくれました。甘さがそれほどなくとても美味しく、幼いころの柿の味でした。台風が襲ってくる前に自然からの恵みを大切にいただこう!ということで、採ってきてくれました。ありがとうごさいました。
ビニールハウスに入れた苗に散水する水タンクに水を引き込むホースの設置
来月の「秋の感謝デー」にご馳走する柿の収穫、そして強風対策等でした。
昼食後は、台風が通り過ぎた後の作業打合せを行い、24日は「臼沢の森西」の植樹準備、25日は中倉山のブナ調査を計画通り行う事にしました。雨雲は厚くなり、薄暗く暗くなって雨も強くなってきましたので、本日の作業を終了しました。
足尾でも台風の進路が頭から離れない数日間です。海水温度が高いということで台風21号は巨大化し、スピードを速めてその進路は日本に上陸するのではないかと報道されています。そんなわけで急きょ、森作業計画の変更と22日の体験植樹の中止を判断しました。その連絡を関係者にしてから森びと広場へ出発。作業小屋の入口に着いてみるとキツネが小屋の番をしていました?
今日の作業は昨日に続き、常緑樹のシラカシ、スダジイ等の苗木をポットに移し替えて、ビニールハウスに移しました。この頃の天気は想定外が多いので、いつ霜が降っておかしくありません。霜で苗を枯らしてしまってはならないと、苗床にある全ての苗をハウスに移動しました。いつもよりもスピードを上げて作業していると、周囲が薄暗くなり、時計を見ると午後4時半を過ぎていました。どうりで雄鹿の遠吠えがあちこちから聴こえてきていました。
台風が連れてくる大雨を予想すると、長屋・「どくだみ荘」の住人は東側斜面のニセアカシヤ林の土壌が崩れるのではないかと心配になります。皿状に張る根の力では大雨の勢いを止められないのではないかと思ってしまいます。ですから対策は“避難する”だけです。よって、森作業は明日で終了することにしました。今日は忙しくも充実した一日でした。
本日のボランティアは仁平と筆者でした。(報告 高橋佳夫)
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