2025年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

« 2016年5月 | メイン | 2016年7月 »

2016年6月の25件の記事

2016年6月 5日 (日)

梅雨入りを喜ぶ!?鳥やカエルたち

 本日の9時の足尾の天気は晴れていましたが、雲が立ち込めていましたので、いつ雨が降ってもおかしくないなぁと思いました。ラジオによると、関東甲信地方も梅雨入りをしたそうですが、結局雨は降りませんでした。気温は23℃で、心地よい風が吹いていました。

Dscf2220

Dscf2222

 今日の足尾は、あいにく訪問者が少なく、キビタキやウグイスなどの囀りに交じってヤマアカガエルの鳴き声がBGMになる一日でした。

Dscf2224

 お昼前に群馬県からIさんが来られ、奥にある沢を見に行って来られ、帰りに寄って下さいました。「小学校5年か6年の時に足尾銅山まで来て、写生をしました」とおっしゃっていました。小川さんが先人たちが行ってこられた植生回復の歴史、森びとの活動を説明をし、カラミの存在や1㎝の土地が堆積するのには100年かかると言われていることにIさんは驚かれていました。また、森びとの看板に描かれている100年以上前の旧松木村を描いた絵を見て、「この山の色づかいを勉強中です」とおっしゃっていました。また、話をしていると驚いたことにIさんはJRのOBであり、高崎で働かれている方でした。今度は絵を描きに訪れて下さることをお互いに確認して別れました。

(本日の舎人 小川・小林   放射線量0.107μsv/h)

水無月、豊かな森が田に水を張り、いのちを育てています。

 本日は6月4日(土)、快晴です。朝から気温が高く9時30分には26℃に上がりました。

 ビオトープを観察すると水の量が減っています。本日舎人の松村宗スタッフが、水源が詰まっているのだろうと掃除に向かってくれました。しばらくすると水が吹き出し、オタマジャクシも元気に泳ぎ出しました。

P6042412  

 本日、森作業にやってきたのは、宮原事務局員と金子スタッフです。晴天が続き、苗床のポット苗たちは乾燥に耐えています。「みちくさ」でミーティングを行ない、金子スタッフは苗床の散水、宮原事務局員は松木の杜の補植を行うことにしました。炎天下での補植は大変なため、「みちくさ」の番を松村宗スタッフにお願いし、筆者(清水)も補植に向かいました。苗床のポット苗は金子スタッフの散水によってキラキラと葉を輝かせました。

 

P6042440  

 松木の杜ではシラカンバやミズナラ、コナラ、ヤマザクラ等、多くの木々が生長し、時折吹き抜ける風に揺れています。乾燥など生育が悪く枯れてしまった場所に、コナラとクヌギの補植を行いました。表面を覆う草を剥がす作業が大変です。唐グワとスコップを使い、穴を掘り、土壌を柔らかくし、苗木を植えました。午後3時30分頃まで汗を流し、コナラ91本、クヌギ3本を植えました。

P6042448

P6042416

P6042478

P6042482 

P6042446 P6042489

P6042490  

 「みちくさ」前の畑は、松村宗スタッフの手入れで、じゃがいもの葉が青々と茂っています。東側のウワミズザクラは5月に花を付け、本日では青い実が鈴なりです。赤く熟すのが楽しみです。一方で、サルも山の中から狙っているのではと心配です。

 

P6042456

P5082171

P6042461 

 午後、「みちくさ」には「大楢木沢まで行ってきた」と瀑泉さんが立ち寄ってくれました。松木渓谷には年に数回沢登りに来ているそうです。2年前に立ち寄ったときは高橋さん、小黒さんが対応してくれたことを話してくれました。ノートには「2年ぶりに寄らせていただきました。小黒さん、高橋さんお元気ですか。去年、小足沢大滝にも行ってきました。また、いずれ寄らせていただきます。」と書いてくれました。またのお越しをお待ちしております。

 

P6042495 

 本日の松木村にはウグイスやヒバリ、キジなど多くの鳥たちの鳴き声が響いていました。

 

P6042497 

 6月の別名は水無月(みなづき)。梅雨入りなのに水が無いのはなぜかと調べると、無は「の」を表し、「水の月」の意味だとわかりました。田植えが済み、田に水を張る必要があるから水の月⇒水無月と呼ばれるようになったようです。

 他にも、鳴神月(なるかみづき)=雷鳴が多い月の意から。松風月(まつかぜづき)=風を待つ(松)月、暑くなり風が待ち遠しい月など、人間の営みと密接な自然の表れを意味するものが多いことがわかりました。

P6042432 
 異常気象が多発する今日、「季節感」も奪われているように感じます。地球温暖化ストップ!原発に頼らない暮らしを考えるために、山と心に木を植えましょう!

 「みちくさ」では多くの森ともの訪問をお待ちしております。

 

P6042496

P6042468 

P6042501  

(舎人:松村宗、清水  本日の放射線量 0.135μsv/h)

2016年6月 4日 (土)

森と人の共同作業が叶える本物の“幸せ”?  

Photo この頃、寒暖差が激しく感じる。森の中ではストーブの暖が欲しくなるが、ニットの上着を着れば寒さはなんともない。森の中では、エゾハルゼミの大合唱団が歌っている。

640x480 木々は蜂、蝶等の虫たちに支えられて、あるいは森がつくった風によって受粉がなされ、小さな実を付けている。この実にとっては寒暖差が気に入っているのか、いつもより早く、実を大きくしているようだ。

640x527 やがてこの実は、森の住人たちの大切な栄養源となり、それは命を育むことに結びつく。勿論、人間にも有り難い木々からの贈り物だ。

640x613

640x480_2

640x524 筆者は、ナナカマドとナツハゼを果実酒に、エゴノキは野鳥の餌に、ヤマグワ、スグリ、オオカメノキの実は熟した時に食す。ノイチゴとキイチゴは朝のジュースに混ぜて美味しくいただく。

640x480_3 佐渡市では今月1日、野生で育ったトキが42年ぶりにひなを巣立ちさせた。もうひとつのペアも2羽のひなを育てているという。間もなく、巣立ったひなは地上で餌をとるようになる。

640x480_4 巣立ったひなが餌を探せるには、人間の我慢と努力があったに違いない。農作物の生産をあげるための農薬などの使用を制限し、冬でも田で餌を探せるようにしてきた人間の努力に、自然の力は加勢してくれたのだろう。

640x480_5 ニュースを読んでいると、42年間の自然と生きる暮らしをしてきた地元の方々の笑顔が行間に浮かんでくる。その顔は、幸せそうである。人のために、社会のために自分の欲をセーブして、他を支え合う労働の結晶が幸せの笑顔をつくっているようだ。

640x480_6

Photo_2 森の恵みに感謝である。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年6月 2日 (木)

快晴の中、ポット苗づくり作業テント完成

森びと広場、作業小屋9:00に到着、気温14℃快晴です。、ちょっと肌寒い一日のはじまりです。まずは、コーヒーを飲みながら作業内容の打ち合わせ、水を待ち望んでいるポット苗への散水、管パイプテントづくりのためにトロ箱の移動、苗床周辺の草刈、そして管パイプテントづくり作業開始。

Photo

Photo_2

鎌田さんの作業指示で、鉄筋を使いまずはトロ箱を持ち上げ、丸太を数本敷き手押しで移動します。なんと二人で出来てしまいました。(コツは、鎌田さん直伝です)移動後は、一か所に集まり散水も楽になります。

Photo_3

Photo_8

その後、苗床周辺の草刈を行いました。

Photo_9

最後に天幕を張り、ロープで天幕を固定しました。しかし、足尾の風は、半端ない風なので心配なのですが、丈夫な管パイプなので一安心です。鎌田さんが風抜きの切れ目を入れてはどうかの案がでましたが、今日のところはここまでとし次回皆さんで考えてみたいと思います。

Photo_6

Photo_7

これで、ポット苗づくりの作業テントが出来ましたので、皆さんのおこしをお待ちしております。

本日の作業者、鎌田さん、橋倉さん。報告者、小川でした。

2016年6月 1日 (水)

森づくりは心を耕し、命を育む財産をもつくる

南相馬市「応援隊」東城さんからの報告です。

Img_0177 「5月だというのに真夏日が続くカラカラ天気が続く日々。苗木の水が心配になり南相馬市の雫浄化センター近くの育苗場へ、昨日、行ってきました。JR東労組の組合員・家族が育て、各地から届けられた大切な苗木はこの暑さに負けないように、たっぷりの水を上げました。

Img_0182 水をあげていると、JREU東京から嫁いだシャリンバイが愛らしい花を咲かせていました。この花を見てうれしくなり、水を沢山あげながら私も元気をもらいました。

Img_0184 帰り際、3月27日に植えた森の防潮堤を観察、着実に苗木が生長していることが分かりました。2年前に植えた苗木も雑草に負けず一段と大きく生長していました。今月に行う除草作業では、南相馬市民との出会いが楽しみです。」(応援隊 東城敏男) 

P5214198 足尾の植樹祭(5/21)に参加した女性から感想が届きました。

P1000064 「植樹に参加してみて、一度壊れた環境を元通りにすることは簡単なことではないと実感しました。数多くの木の苗を一本一本植えていくことはとても大変でした。また、足尾銅山跡地の荒れている状態を見て、自分の生まれる何年も前に起こった公害の被害が今でも影響しているのだと分かりました。今回植えた木が大きくなるには何十年もの時間がかかります。足尾の山が自然豊かな場所に戻るまでには多くの時間と努力が必要ですが、未来のためにも今できることをしていくべきだと思いました。また、今ある自然を壊さない社会を創り、次の世代に受け継いでいくことも大切だと思いました。」(群大生Tさん)

P5214319 人間と自然の営みは未来を生きる大切な財産を築いている素晴らしい活動です。報告と感想文ありがとうございました。(理事 髙橋佳夫)

森びと検索

最近のトラックバック