« 2014年5月 | メイン | 2014年7月 »

2014年6月の29件の記事

2014年6月21日 (土)

猿と蛙に和まされてゆったりした梅雨の中休みでした

P6217753

 今日も梅雨の中休みですが、足尾・松木沢渓谷入り口は梅雨晴れの朝でした。途中の道の傍にはニホンザルが群がっていました。朝食の時間に遭ったようで、葛の新芽を美味しそうに食べていました。

P6213459

 みちくさに着くと畑にバンビが横たわっていました。よーく見ると、バンビは畑のネットに絡まって横になっていましたので、橋倉さんとバンビをネットから外してやりました。

P6213471

 午前中、「わたらせ未来基金」・野本さんが訪れてくれました。野本さんとはNPO法人の抱えている課題などをめぐつて話し合いました。

P6213473

 話が弾んでいると埼玉に住むSさんが寄ってくれました。Sさんは、朝早くウメコバ沢を目指して歩いて行った方で、帰りに寄ってくれました。Sさんは「風が爽やかで楽しかった。・・次は中倉山に来たいです」とノートに記してくれました。

P6213465

 みちくさ周辺の草地の足元にはゲンノショウコが小さく白い可憐な花を咲かせていました。この地のゲンノショウコは全体的に小さい植物ですが、その花を見るとどういうわけか、“可憐な花”に見えます。

P6217772

 15時過ぎから急に雷雨が降ってきました。

P6213476

 耳をすましていると西側の池ではヤマアカガエルの親が鳴いていました。池にいるオタマジャクシに安心感を与えているのか?分かりませんが、声を聴いていると不思議に人間の方が安心感を覚えます。(舎人:橋倉、高橋。本日の放射線線量は0.19μSv/hでした。)

2014年6月20日 (金)

森(自然)の恩恵に頼って生きている暮らし

P6203448 今日の足尾・松木村跡地は穏やかです。小雨が降ったり止んだり、苗床の苗木や先月植えた「民衆の杜」の苗木たちは小雨と23度の適温に感謝しているようです。

P6203454 みちくさの畑には昨年までは顔を見せていなかったドクダミが白い花を咲かせ、3年間も実を付けているホオヅキも白い花と実を付けています。

P6203450  明日は夏至、ホオヅキ市も賑わってくることでしょう。人間の暮らし(文化)の基層には植物たちの花や実が深くかかわっているようです。

20140618161041142_0001 ところで2年前のキャンパスフォーラムでお世話になった設計者・村尾欣一さんから本(『木霊』村尾欣一著・新潟日報事業社)が東京事務所に送られてきました。

20140618160836894_0001 本には、一切の金物を使わずに新潟県新潟市に建設した「越後森林館」等の建設に携わった棟梁・小川正樹さんとの妥協を許さない設計者と棟梁の生き様が書かれています。そこには、村尾さんと小川さんの木の力を暮らしに活かす伝統技術の継承精神と技術革新が貫かれていると感じました。

P6203455 私たちの暮らしはこうした自然の恩恵に頼って生きていることを改めて感じました。村尾さん、小川さん再会できることを楽しみにしています。(理事 高橋佳夫)

2014年6月16日 (月)

私たちが暮らす星を元気にしよう!

P6167654 今日も青空が足尾・松木沢に広がっていました。

P6167691

P6167712

P6167733 足元では新鮮な糞を運びだし、ハンミョウは餌を求めて歩き回り、木陰では朝陽に花が輝いていました。梢のてっぺんではホオジロが大きな声で発声練習をしていました。

P616772020140616133602095_0001 ところで昨日の植樹祭を企画した桐生ローターアクトクラブの皆さんは、植樹の目的を下記のように記していました。

Imgp0440 昨日の参加者へ配った資料から抜粋すると、国際的に森林伐採が進行し、環境汚染が問題。森・川・海そして雲と降雨や降雪があり森を潤す。その上、生き物に欠かせない酸素を供給してくれる。この豊かな循環機能が地球温暖化によって弱ってしまう。私たちが暮らしている星をこれ以上弱めてはならない、ということが書いてありました。

Imgp0423

Imgp0439 その他、「足尾銅山鉱毒事件」、「田中正造紹介」、「煙害と鉱毒」等が紹介され、バスの中で話し合われてきました。

P6153414 昨日の植樹祭をリードした皆さんはピンクのTシャツを着た若者たちでした。

P6153439 国際的には、各国の政治リーダーたちが命よりも国益(経済)優先で二酸化炭素削減を考えていますので、「私たちが暮らしている星を弱めない」目標が一致できません。意思した私たちがやる以外にないようです。改めて桐生ローターアクトクラブの皆さんに感謝です。(理事 高橋佳夫)

2014年6月15日 (日)

暑さ和らぐ気持ちの良い梅雨の晴れ間!

  本日も梅雨の合間の晴れで、気持ち良い一日でした。時々雲が太陽の光を遮ると、暑さが幾分和らぐ感じがしました。

 最初に「みちくさ」を訪れてくれましたのは、冬はハンター、春から夏はカメラ片手に松木沢渓谷の草花を写真に収めている鹿沼市の年輩男性でした。(ホタルブクロと山へ登らなくても見ることのできるコウシンソウの写真を見せて下さいました。)

Cimg6422

 

Cimg6426_2 次に訪れてくれましたのは、初めて松木沢渓谷に散策にきました東京文京区の林さんでした。「植林に感激しました。応援しています」と森ともノートに記してくれました。

Cimg6419 <貴重な松木沢渓谷の写真を寄贈して頂きました>

朝早く、みどり市の大木夫妻が立ち寄り、松木沢渓谷の写真11枚を寄贈してくれました。夫妻は散策を終えて再度立ち寄ってくれました。大木さんは、「仕事を辞めて身体を持て余しているので、健康のため歩いている」。奥様は、「仕事をしており、続けていく為には散策が身体慣らしには、とても良い」と語る仲の良いご夫婦です。松木沢渓谷に入るたびに、遊働楽舎を訪れてくれています。大木さんお写真ありがとうございました。これからも、森ともとして宜しくお願いします。 

Cimg6416 Cimg6421

次に訪れてくれましたのは、東京北千住から1人で散策に来た青年・袴田さんでした。渡良瀬渓谷鉄道で桐生に抜け、両毛線で帰りますと下山しました。最後に訪れてくれましたのは、植樹を終えた桐生ローターアクトの皆さんでした。元気に植樹をして頂きありがとうございました。

Cimg6431

Cimg6432_2                    (本日の線量:0,20μsv/h)  舎人:高橋・松井

楽しかった!5年目の桐生ローターアクトクラブ植樹祭

P6153445 足尾「民集の杜」に若者が楽しい植樹に集いました。

P6153442 天気は植樹日和でした。植樹祭を実施したのは桐生ローターアクトクラブの皆さん。高校生からシニアまでの45名が「民集の杜」で未来のいのちのために一本づつ丁寧に幼木に元気を吹き込んでくれました。

Imgp0424

Imgp0430 今年で5年目の植樹祭はこれまでと違い、森びと事務局(小黒事務局次長、水落事務局次長)がバスに添乗しました。時間(富弘美術館~足尾植樹会場間)は短かったのですが、車内で私たちの活動を紹介させていただきました。

P6153421 植樹は12時半頃から14時の間に行いました。まず、高橋副理事長から歓迎のあいさつを行いました。

Imgp0390

Imgp0395

Imgp0399 その後、 3グループに分かれた皆さんに小井土スタッフ、仁平スタッフ、橋倉スタッフの三人から植樹のアドバイスをしました。植樹ははじめての人もいましたが、皆さん楽しく一本一本丁寧に苗木を植えてくれました。

Imgp0421 参加者のなかにはカナダ国籍の若者もいました。「民集の杜」には若者たちの歓喜が風に流されていました。植樹後は全員で記念撮影、その後は「みちくさ」へ寄っていてできました。

P6153447 植樹後は、スタッフが最後のチェックをして、桐生ローターアクトクラブの植樹祭が終了しました。植樹祭には桐生市に住む石島理事も参加してくれました。

P6143337 楽しそうな若者たちの植樹祭に中倉山は笑みを浮かべているようでした。(理事 高橋佳夫)

 

2014年6月14日 (土)

スタッフ細胞が足尾にも現れました?

P6143341 今日は天気も心も爽やかな一日でした。栃木県に住む唐澤さんが正正会員になっていただき、その彼女がスタッフ候補者として森作業に就いてくれました。こちらの細胞は森がチェックし、森から学んで森と一緒に森づくりを進めてきたスタッフが細胞を育んでいます。

P6143320

P6143329 今日は明日の桐生ローターアクトクラブが主催する森づくりの最終準備をしました。植樹場を耕し、培養土を運びました。

P6143358 午後は、来月から始まる育樹(草刈の場所)を調べ、作業の方法を検討しました。

P6143343

P6143344 昼食では「どくだみ荘」近くに住む塚原さんからジャコと唐澤さんがフルーツをもってきてくれたのでそれらを美味しくいただきました。

P6145218 その後は、どくだみ梅雨明けから大変な作業になる撒水の段取りをしました。今日の作業を経験した唐澤さんからすればどんな気持ちになったのか、また、本日一緒に作業したスタッフの皆さんはどんな気持ちになったのでしょうか。

P6137631 梅雨の晴れ間に、鹿の優しい顔が心を癒してくれました。(理事 高橋佳夫)

梅雨の中休み

梅雨の中休み。時折雲がかかり小雨がちらついたりもしましたが、久しぶりの晴れ間も見えて気持ちのよい日となりました。P6141427日光へ向かう電車がとても混んでいたので、立ち寄ってくださる人も増えるかなと期待したのですが、午前中は皇海山に向かう登山者が一人通り過ぎただけでした。二日酔いの二号はその機を盗んで外で横になっておりましたが、気持ちのいいのなんの。流れる雲を見ているだけでも飽きませんね。

P6141433

あぁ、キ○ンに見えてきた・・・beer

一号はというと・・・。二号を尻目に足尾の歴史を学習したり、松木の杜を調べに行ったり舎人の作業を全うしておりました。

P6141429

お昼に日本野鳥の会埼玉の方が、年末の観察会の下見に見えられたので名刺交換。その後、奥の方を散策して戻られました。カワガラスが遊んでいるのが見えたそうです。11月の観察会が楽しみですね。

回復した二号が松木沢を探検したところ、目の前にアナグマが。子供でしょうか。ひたすら地面を舐めるような仕草で顔を動かしまくってます。5メートルぐらいに近づいても気づく様子もありません。しばらく眺めていたらふっと僕に気づいて慌てて逃げて行きました。驚かしてごめんよ~。 P6141444

その後は、草刈りをしたり、ロープワークをやったり。また、明日は桐生のローターアクトの皆さんが植樹にくるとのことで、合間にそのガイドの準備をしたり。

Imgp0384

お昼過ぎに第六堤防まで行ってくる!といって通って行かれた男性が戻ってきたのが四時近く。伊勢崎の古郡さん。なんでもこの冬にヒマラヤへ行くそうで、トレーニングを兼ねて山歩きをしているのだそうです。この辺りに来たのが25年ぶりで、当時の足尾や松木の様子を詳しく教えて頂きました。

P6141448Imgp0381 
本日は訪れる人は少なかったですが、キジもシカもでてきていきもの的には当たり日でした。(舎人:岡安幸治、小黒伸也 本日の線量0.202μSv)

2014年6月13日 (金)

エニシダが花を咲かせると松木沢は外国の様な気がします

P6133313 梅雨が明けたような一日でした。ニセアカシヤの花が終わると、足尾の山肌にはエニシダ(外来種)の黄色い花が目立ちます。この花があちこちの斜面に黄色く目立つ頃になると、松木沢周辺は日本の風景ではない気がします。

P6133298

P6133306 今日は15日の植樹準備(苗の選別)と苗分けを行いました。

P6133290 午後には雷雨があると期待していましたが、5時過ぎてもその気配はありません。松木川ではカジカガエルが鳴き、足尾ダム付近でその声を聴いていると涼しく感じました。カジカガエルの鳴き声って不思議な力があるものですね。 明日は天気がよさそうです。桐生ローターアクトの皆さんの森づくりが楽しみです。(理事 高橋佳夫)

続きを読む »

2014年6月11日 (水)

足尾の幼木と若木たちは梅雨を歓迎しているようです

640x456

 足尾の今日の天気は、曇り時々雨でした。雨は降ったり止んだりでした。今日の森作業は鎌田さんと私の二人で行いました。撒水には心配ありませんでしたので、苗分けと捕植を行いました。

640x490

 補植は、新松木に3種(クリ、カシワ、クヌギ)、16本植えました。

640x480

 苗分けはビニールハウス内で行いました。トロ箱からビニールポットに移し替えてやった幼木は小雨の中を喜んでいるようでした。(スタッフ 小川薫)

 

続きを読む »

“豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富”

P5313065_640x540  5/29、ラジオ放送で「赤ちゃんには母親のおっぱいを飲ませるとよい。母親の胎内に生きる細菌がおっぱいに交じって赤ん坊の胎内にも生きるから」、と言っていました。

 田中修著では、コアラが主食にしているユーカリには青酸が含まれているがコアラは死なないと述べています。それは青酸を分解する細菌がコアラの胎内に生きているから、と書いています。コアラの親はその細菌を子供の胎内に生かすために、母親の糞を子供になめさせる、とも書いています。すごいですねー。ところで、私たちの身体も様々な善玉菌が悪玉菌から身体を守ってくれているようです。細菌に頼って生きているようなものです。 

P5313073_584x490  5月に35度以上の暑さを観測しました。北海道では50年ぶりの観測だと報道していました。当時は、足尾・松木沢渓谷入口でも松木川からの沢風が吹き上げてこない瞬間はぐったりするほどの暑さでした。10年以上もこの地で森づくりをしていますが、この暑さは初めての経験でした。 

 臼沢の森や民衆の杜の植物たちもこの猛烈な暑さに参っているのだろうと思います。人間の暮らしではクーラーや扇風機、うちわで暑さを凌ぎますが、植物たちはどうしているのでしょうか。田中修著『植物はすごい!』によれば、植物たちには冷却能力が整っているようです。「太陽の強い光を受けている葉っぱは、水を蒸発させることで、からだの温度を冷やします」、と書いています。 

 どうやら私たちが暑いときに汗をかくように、植物たちも水分を蒸発させるようです。この時季の朝、足元の草の葉をじっと見ると、葉の上や葉の先に水分が溜まって流れ落ちない様子が写真の様に見えます。小さいころの朝方、家の前の畑で里芋の大きな葉の中に水たまりが丸くなっている様子を見たことがあります。これは暑い昼に水分を蒸発させたので、涼しくなった夜に水分を吸収しすぎたので余った水が溢れ出した(溢水)という現象です。

P5313079_640x506  こうして昼になると葉の気孔から二酸化炭素を取り入れ、太陽の陽を受けて光合成をおこない、酸素とデンプンなどを作って元気をつけているようです。そして私たちに欠かせない酸素や緑の恵みを与えています。

 ところで、先月(5月)の真夏日にも日射病(熱中症)にかかって亡くなった方がいました。色々な原因あるようですが、毎年、同じ繰り返しをしている私たちは人と自然(森)との仕組みによっていのちが守られていること見失っているのでしょうか。本日(6月11日)、東日本大震災とフクシマ原発事故から3年3ケ月経ちました。先月21日に判決された大飯原発差し止め、「経済活動より命を優先する考え方から」、という樋口明裁判長の訴えを暮らしの基底にしっかりすえていきたいものです。(高橋佳夫)

 

森びと検索

最近のトラックバック