森(自然)の恩恵に頼って生きている暮らし
今日の足尾・松木村跡地は穏やかです。小雨が降ったり止んだり、苗床の苗木や先月植えた「民衆の杜」の苗木たちは小雨と23度の適温に感謝しているようです。
みちくさの畑には昨年までは顔を見せていなかったドクダミが白い花を咲かせ、3年間も実を付けているホオヅキも白い花と実を付けています。
明日は夏至、ホオヅキ市も賑わってくることでしょう。人間の暮らし(文化)の基層には植物たちの花や実が深くかかわっているようです。
ところで2年前のキャンパスフォーラムでお世話になった設計者・村尾欣一さんから本(『木霊』村尾欣一著・新潟日報事業社)が東京事務所に送られてきました。
本には、一切の金物を使わずに新潟県新潟市に建設した「越後森林館」等の建設に携わった棟梁・小川正樹さんとの妥協を許さない設計者と棟梁の生き様が書かれています。そこには、村尾さんと小川さんの木の力を暮らしに活かす伝統技術の継承精神と技術革新が貫かれていると感じました。
私たちの暮らしはこうした自然の恩恵に頼って生きていることを改めて感じました。村尾さん、小川さん再会できることを楽しみにしています。(理事 高橋佳夫)
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