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2013年4月の29件の記事

2013年4月21日 (日)

“春の森作業”が始まりました

P4214319  朝、昨日より静かな夜明けだなあーと「どくだみ荘」のカーテンを開けると長屋の屋根は一面雪でした。8時に森びと広場に着くと、臼沢の森は冬景色に戻っていました。

P4213923  今日から「春の森作業」のはじまりでしたが、ノーマルタイヤ使用で足尾に向かうボランティアの方には遠慮していただきました。

 そんな訳で午前中は、電車で雪の中での森作業に来てくれたJREUの2人(千葉県、栃木県)と小川スタッフで松木の杜の穴掘りをしました。

P4213920  昼食を済ませた頃には雪も止み、青空が見え始めましたので午後の作業を臼沢の森に変更しました。約600段の階段を登って行く途中では、ヤマザクラが可憐な花を咲かせ、木々の蕾が順調に膨らんでいました。

P4213954  午後は、腐葉土や黒土を積んでおいた場所の柱であった単管を外す作業を行いました。

P4214328  下山する頃には臼沢の森上空を青空が覆っていました。春の嵐が連れてきたこの色には感動をさせられました。(スタッフ:仁平発)

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二度目の「若葉寒」と青空に癒やされました

P4213942  足尾・松木沢に二度目の「若葉寒」がやってきました。一回目は11日で積雪は3㎝でした。二度目の積雪は5㎝程でした。みちくさに8時着、早速ストーブに薪を入れて暖をとりました。

P4213915 西方向のグランドキャニオンを見ると、ガスの奥にどっしりとした鋭い岩が霞んでいました。

P4213898 望遠レンズを森びと広場に移すと、つがいと思われるカワラヒワが雪の上で何かを探しているようでした。間もなく巣作りがはじまる季節ですが、若葉寒を楽しんでいる気がしました。

P4213962 昼過ぎには雪が止み、小雨となって14時頃からは青空が見えてきました。舎の畑には昨日食べたウルイ(ギボウシ)が黄緑色した若葉の背を伸ばしていました。

P4214332 西側の池にいるオタマジャクシは大きく育っています。二回目に生まれたオタマジャクシも青空から届けられた陽の光を浴びていました。

P4213965 「若葉寒」ということもあって訪問者はいませんでしたので、今日はみちくさを訪れてくれた“森とも”の皆さんへ、来月18日に実施する森づくりの呼びかけをしていました。帰路の途中、足尾ダム付近で夕焼けの陽差しを浴びているキジの姿に癒やされました。(舎人:仁平、高橋、本日の線量は0.259μSv/h)

2013年4月20日 (土)

胸熱くなる来訪

今日の松木は季節が1ヶ月もどったような少し肌寒い一日でした。
朝、早速、きつねさんがみちくさによってきました。

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午前中、小生一人で臼沢へ登りました。

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遠くから眺めるとまだ葉がでてませんが、近くでみるともうすぐ葉が開かんばかりの状態です。

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もう葉がつくと中に入れられなくなるほど密集している森の中へ入ってみると、
これまでの木々の成長がとてもよく実感できます。

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上から松木の杜をながめました。今日は春の感謝祭で松木の杜にて春の森作業をしています。

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ところで、その間、みちくさにとても胸熱くなる来訪がありました。

その方は、今月14日に松木に登山にこられた際に、肉離れをおこされて、6時間かけて下山し、
その途中みちくさの前を通りすぎるところ、当日の舎人があまりもの痛々しさに声をかけて、
車で、ダムゲートの近くまでお送りさせてもらいました。

今日、その方がわざわざお礼をいうために、完治されていないにも関わらず、ストックをつきながら、
みちくさを訪れてくれました。

日頃から森びとのブログを見てくださっていて、以前掲載した中倉山に登る記事の話となり、
頂上から150m行くとブナがあるとの情報をいただきました。

帰り、ストックを付きながら歩くその後姿をみて、ウルッときました。
ぜひ完治させてください。そしてみちくさでまたお話きかせてください。今日はありがとうございました。

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(舎人:小林敬 宮原哲也 本日の線量0.222μsv/h)

無心になれた春の森作業

P4204266  春の感謝デーには22名の皆さんが集ってくれました。感謝デーの森の作業は来月18日に植樹する松木の杜内の空き地の穴掘りでした。

P4203865 松木の杜の入り口に生えている水仙の花は眩しいほど輝き、周囲ではノビタキが囀っていました。そんな中をスコップで穴を掘る人、その穴に黒土をバケツ2杯分運ぶ人等に別れて作業しました。

P4204290  作業後は遅い昼食です。旬の味は、新ジャガイモと新玉葱の肉じゃが、ウルイ(ギボウシ)の塩炒め、らっきょ等でした。

P4204275  調理してくれた皆さんは毎回調理を手伝ってくれている写真の4名でした。旬の味を楽しみながら、交流を深めました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

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2013年4月18日 (木)

南相馬市へ嫁ぐ1万本コナラが揃いました

 

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 足尾・松木沢の山桜が10本以上開花しました。ジョウビタキも春日和の松木沢の草地で囀っていました。

 

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 今日は、鎌田、松村、岡安そして橋倉スタッフが16時過ぎまでコナラの選別作業をしてくれました。南相馬市へ届けるコナラの運搬予定は、24日に袋入れ、25日に積み込み、昼頃には足尾発、26日午前中には南相馬市の苗床に並べ終えることです。

 

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 今日はその苗木1万本の選別を終了させることができました。一人で約500本のコナラを選別していただきました。4スタッフの皆さん、お疲れ様でした。南相馬市の岩橋事務局からの連絡によると、26日の育苗作業には18名の市民の皆さんが協力してくれるそうです。

 

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 また、今日は舎務室に簡易の手作り囲炉裏を運び込みました。これからは鉄瓶で沸かしたお湯でお茶を入れ、作業の一服に新茶を飲みたいと思います。

 

土砂流出防止の森づくり事前調査

 

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 昨日は、栃木県
西環境森林所の大出さんと富澤さんと3人で臼沢の東側に生えているヤシャブシとニセアカシヤ林に入りました。目的は、今年から始める肥料木(ヤシャブシ、ニセアカシヤ等)間伐とその中にふるさとの木を植樹する調査です。また、この植樹は肥料木の役目が終わる時期を見据えて、今からふるさとの木を植えて土砂流出を防ぐ森に育てるためでもあります。

 

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現地に入ってみると、カラ松の樹皮が食べられて枯れかかっている木が多数あることも分かりました。間伐する木にはテープ等を貼って目印とし、植え方は射光を遮らない様に植樹をすることにしました。そこで今後は間伐とともに射光を遮る木を伐っていくことになります。また、鹿による食害のひどさをしっかり見ていただき、食害対策を検討されていました。

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 その後、私たちが育てている臼沢の森を見ていただき、専門の2人から評価を頂きました。頂上では、県が食害防止で張っていたネットを見て、ネットが木に食い込んでいる様子も見ていただきました。大出さん、富澤さん現地を見ていただきありがとうございました。

 

 

 

2013年4月16日 (火)

南相馬市・森びと苗床に3千本以上の苗が届く!

 

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 昨日(415日)、南相馬市にある森びと苗床に森の防潮堤用の苗木が届きました。

 

届けてくれた方はJREU東京の組合員・家族でした。南相馬市が進めている森の防潮堤に植えてほしいと、育てている内の3、674本を若者たちが届けてくれました。

 

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現地では、若い組合員とシニア組合員27名が連携のとれた流れ作業で、苗はスムースに苗床に運ばれました。当日は天候にも恵まれ、昼までに作業を終了させました。

 

JREU東京の皆さん、ありがとうございました。現地スタッフは届けられた苗木を元気に育てます。少しずつ潮風に慣れて、2~3年後には南相馬市の大地にしっかり根が張れる苗木に育て上げます。(事務局:岩橋 孝)

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2013年4月15日 (月)

中村哲さんと連帯して、いのちを守る森の防災林をつくる

 

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 『ペシャワール会報』4月号が届いた。9・11後2001年10月、米国によるアフガン戦争という長い戦乱のなかで治安の悪化、さらに干ばつによる農地の砂漠化等によって多くの難民が発生していたアフガニスタン。

 

 この地でアフガン難民を治療し、「飢えと渇きは薬では治せない」とカレーズ(井戸)を堀り、その上飲料水だけでは農村の回復は不可能として2003年から農業用水路建設に取り組んできた中村哲さん。

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・・砂漠を緑地・農地にした写真を見てください・・

 

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 それから10年、マルワリード・カシコート連続堰がこの春、完成する予定だという。完成すれば16500㌶の農地が確保され、推定65万人の暮らしが維持されると言います。カシコート取水門と主幹水路は、なんと日本の堰と堤防工法によって造られたと言います。堰は山田堰(福岡県朝倉市)の工法が踏襲され、堤防は植樹帯堤防というものでした。

 

 「護岸」ということに関して会報には、「壁を高くすれば済むことでなく、人の安全を確保するのだから、万一浸水があっても最低限の犠牲で済むように努力が払われました。先ずは危険な場所を遊水池として耕作だけを許し、人が住まない。強力な護岸といえども過信せぬことを徹底した、といいます。技術的には、洪水の抜け道を大きく取って堰き上がりをたいてい現に抑え、予想を超える水位に対しては力ずくで守らず、越流を許しました。洪水侵入部に長さ200㍍にわたり、堤防というよりは長い小山を築き、河の表法にヤナギ、裏法にユーカリの樹林帯を造成しました。何れも根が深くて水になじみ、激流でもさらわれることがありません。万一洪水が来ても、流水が林をくぐる間に速度が落ち、破壊力を減らすことができます。」と書いてありました。

 

 そして中村さんは、「自然を制御できると思うのは錯覚であり、破局への道です。ただ与えられた恩恵に浴すべく、人の分限を見極めることです。最近の日本の世相を見るにつけ、ますます自然から遠ざかっているように想えてなりません。足りないのは、敵意を煽る寸土の領有や目先のカネ回りではありません。自然に対する謙虚さと祈り、先人たちが営々と汗で築いた国土への愛惜、そこに息づく多様な声明との共存です。」と、述べています。

 

 会報に載っている中村さんの写真顔とこのメッセージを拝読すると、元気を貯えることができました。アフガン現地で支援してきた当時を想い出し、原発に頼らない森と生きる理想郷を描いて、その実現に向けた決意を遠く離れている中村哲さんに送ります。(OWL)

 

 

 

松木の杜に桜が七輪咲きました。

4月14日(日)、松木村は快晴です。

 遊働楽舎の温度計を見ると8:45の気温は11.8℃でしたが、日中は22.7℃まで気温が上がりました。

足尾の森は、芽吹きまではもう少し時間がかかるようですが、臼沢の森と松木の杜を散策し一足早い春の鼓動を探しました。

 

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 臼沢の森の第一ゲートを入るとカラマツが5mmほど芽を吹いていました。とても綺麗な緑色です。

臼沢の森の木々は晴天の青空に枝を伸ばしていますが、まだ固いつぼみです。そのような中でも白樺「臼沢の乙女」は存在感を現していました。

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松木の杜では、スイセンの花が咲きほこり、1本の桜の木だけが七輪ほど花を咲かせていました。まわりを見渡すと、こぶしの木は白い可憐な花を咲かせ、レンギョウは黄色い花を咲かせています。

 

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馬酔木は白い小さな花が鈴なりです。冬の厳しい寒さに耐えた木々は、気温の変化を敏感に感じ取り、小さな命を開花させていました。

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今日も橋倉さんが苗木の剪定をしてくれました。そのすぐ近くではポカポカ陽気に誘われてサルたちが群れをなして遊んでいます。

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今日は、「みちくさ」に1組のハイカーが訪れてくれました。銅山観光を見学し、そこで頂いたパンフレットを見て「松木村」に足を運んだそうです。岩肌のむき出しとなった山の様相に驚いていました。みちくさのノートには「埼玉県から足尾銅山にきて、こちらを知りました。休憩する場所があってびっくりです。コーヒーごちそうさまでした♪」と書き記してくれました。

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松木の杜の桜の開花はこれからです。多くの森ともの訪問をお待ちしています。

(舎人:田岡、清水  本日の放射線量 0.282μsv/h)

第八回アースデーin桐生に参加して来ました

群馬県は桐生市、群馬大学工学部で行われたアースデーに参加してきました。工学部のキャンパスは、街からほど近く、周囲には春萌の小山や由緒ある神社などがあるなかなか雰囲気の良い場所にあります。今年は59もの団体のみなさんが趣向を凝らしたブースを展開していました。

私たち森びとは屋内外に場所を頂き、屋内では「土の中をのぞいて見ませんか?」、屋外では「いっしょに炭を撒きませんか?」というタイトルで出展いたしました。ここではまず屋内の方を少しご紹介します。

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”森は木、木は根、根は土”というとおり、土や土壌動物は森の重要な役割を果たしています。森の中で地面に溜まったさまざまなものが再び土に帰るには、ササラダニのような分解生物が健全に働く必要があります。

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今回は、そのササラダニを顕微鏡で見たり、土壌動物を捕まえるツルグレン装置を置いたり、いのちの循環を動画で見たりといった内容で、森の中での役割について簡単にお話させて頂きました。ダニというと人に病気をうつしたりするマダニやイエダニを思い浮かべる方が多いようですが、このササラダニは人には一切悪さをしないダニです。その役割と種類や数の多さに驚かれる人が多かったようです。

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また、見えない箱のなかに入っているいくつかの植物を手だけを入れて触ってもらい、その植物についてのうんちくを少し語らせてもらいました。植物がいろいろなものに使われている、ということが少しでもお伝えできたら良かったです。

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新しい研究棟の5階の奥という最奥(笑)の場所にあったにもかかわらず、たくさんの方に来て頂きました。ありがとうございました。ぜひぜひ来月の足尾の植樹祭(5/18)にも来ていただきたいと思います。お隣のポンデリングの皆さん、実行委員の皆さま、大変お世話になりました。

森びと検索

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