釧路湿原で突きつけられた森と生きる決意
鶴の恩返しの話がありますが、それは人間の当たり前な心(森と生きる心)があったからではないでしょうか。今日、立ち寄った北海道足寄町では美味しいラワンふきが採れていますが、ところが町民外の人たちによってふきが全て採られてしまう心配があり、来年から採る規制をしなければならない、という話を聞きました。今日は釧路湿原周辺を散策しました。
この周辺ではシロシャケの遡上がどこの川でも見えますが、月末なるとその時期ではなくあまりシャケの遡上には遭えません。それでも数匹が必死になっていのちを繋ぐために遡上していました。海の生きものが熊や猛禽類等の餌となり、やがて土となって森の元気の基になっています。
釧路湿原ではその生きものたちの繋がりが間近に見えました。また、ミズナラとカシワ等の主役木による森の輝きに感動しました。そして、感動の裏ではいのちの源を守っている様々な方々の活動が見えました。改めて私たちが森に生かされていることを実感しました。
間近に開催する「森と生きるキャンパスフォーラム2012in東大」(11月11日)では、森と生きる私たちの課題を真剣に探らなければならないと突きつけられています。(理事・高橋発)
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