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2010年7月の14件の記事

2010年7月 9日 (金)

少しの“我慢”で持続可能な世界へ

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 相変わらず局地的集中豪雨は各地で災害を引き起こしています。そこではっきりしていることは私たち人間の優れた技術はこの自然の力を食い止めらることができていないということです。自然災害の本質は人間の愚かな行為と傲慢な生き方に起因しているのではないでしょうか。自然環境からの恵みを得てこれからも地球上で生きていくには人間の欲求を“ほどほど”にして、少しの“我慢”も必要なのかと考えさせられます。

異常気象であっても植物は必死になって生きつづけ、人間をはじめとした全ての生物のために生産活動をしています。今日はそんな自然の恵みをいただきました。写真のようにヤマグワの実と野いちごを摘み、甘酸っぱい野いちご、熟して甘いクワの実を食べました。勿論、蜂や蟻たちの分も残して“ほどほど”の恵みとしました。

P7080005 足尾では数年後にはそんな自然の恵みを得ようと本日も松木の杜の草刈りをしました。集まってくれたのは事務局スタッフの5名。今日の気温は29度で蒸し暑い日でした。鹿や鳥が鳴き声を聴きながら作業をしました。3時半過ぎになると雨が降り始めましたので安全第一(足尾は雷が多い)をとって作業を止めました。(作業報告:松井スタッフ)

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2010年7月 8日 (木)

“自然の脅威に学び、森に感謝します”と短冊に書く

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 七夕の夜、東京は小雨が降り天の川の輝きが見えませんでした。これも人間の悪戯なのかと疑いたくなります。昨日の足尾の夕方は集中豪雨でした。17時前には日光市に注意警報が発せられました。

一昨日の夜も局地的な集中豪雨が東京都地区に降り、一部の皆さんはその被害に遭いました。どうも想定外の異常気象が私たちの生活を脅かしているようです。

ニュースを観ていると東京都の排水溝の雨量限界は一時間に50㍉らしいです。排水溝は何年前に完成したのか分かりませんが、当時の降水量データからすれば許容範囲であったのでしょう。記憶が正しいければ、宮城沖地震で分かったことは女川原発の耐震構造は震度6が基準であったらしいです。しかし地震は想定外の震度でありました。報道機関は“ゲリラ豪雨”等と報道しているのではなく、想定外の事があちこちで発生していることの異常さに真面目に取組んでもらいたいと思います。

足尾の苗床では撒水作業をやらずに済みますが、夕方、黒く厚い雨雲を見るたびにそんなことが気になる事務局です。昨日は苗床の草取りと小屋設置場所に砕石を運んでもらいました。今年植えた臼沢の木々は写真のように草に覆われています。それでも小さな木々は土砂が流れるのを防止しているようでした。感謝の気持ちは具体的でなければなりません。さあー、梅雨が空けたら草刈りです。一緒にいい汗をかきませんか。

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2010年7月 5日 (月)

大木になっておくれ!苗分け作業にここちよい汗をかく

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 今月3日、みちのく事務所は苗分けと草取り作業をしました。会場の岩手県八幡平市・「県民の森」には67名の皆さんが参集してくれました。当日は朝から雨雲が垂れ下がり、そのうえ雷も鳴り今にも雨が降り出しそうな蒸し暑い日でした。

事務局は何とか雨が降らないよう念じながら準備作業に汗を流し、ボランティアの到着を待ちました。その思いが通じたのか雷は鳴っても雨は降らず、苗分けは順調に進み予定時間内に全てやりきることができました。

 Cimg0148 15時30分から閉会式を行い、角岸所長から「今日は雨降りが心配されたが、雨は降らず予定していた作業は全てやり遂げることができました。皆さんが作ってくれたポットは、2年後には松尾鉱山跡地に植えることができるように育苗活動をしっかり行います」と、お礼が述べられました。閉会式が終ったとたん急に雨が降ってきました。新しいポットと土に引越した幼木たちにとっては有難い自然の恵みでした。

Cimg0157  小さい命(根と葉)が誕生したドングリたちは、ミズナラ、コナラが1.665個、トチが129個、クリが12個、オオヤマザクラ、アキグミ、ナナカマド等は885個の合計2.691個でした。小さな命に元気を与えてくれたボランティアの皆さん本当に有り難うございました。事務局は昨年から悩まされている食害対策をしっかりやり抜いていきます。(みちのく事務所・仲崎事務次長発)

2010年7月 3日 (土)

松木沢の憩いの場を目指して

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私たちが森づくりを行っている日光市足尾町の松木沢渓谷には毎年訪れる方が増えている気がします。3月中旬以降は渓流釣りを楽しむ皆さん、春休みには中型バスや大型バスで訪れる生徒や学生の皆さん、4月中旬以降は植樹を行う団体の皆さん、梅雨が明ける頃から秋にかけてはハイキングを楽しむ方々、また、ロッククライミングや皇海山(すかいざん)を目指す登山家の皆さんが訪れます。

P9042341 昨年、当委員会はここを訪れる皆さんに知っていただこうと松木村の様子とその歴史描いた看板を設置しました。今年は作業小屋を設置し、松木沢に生息する生物や足尾や松木村の歴史を通じて人は森に生かされていることの大切さを感じていただこうと準備をしています。この小屋は現地を訪れる皆さんが気軽に自然と触れ合う場として、また、訪れた皆さんからの情報を集約してその情報を発信していきたと願っています。小屋では美味しいコーヒーやお茶等を飲めるスペースも確保し、現地を訪れる皆さんと楽しいひと時をつくりだしたいと願っています。

昨日はその小屋を設置する場所の整地に入りました。梅雨が明けた頃(今月末)には小屋を設置します。年内に小屋の改修、生物調査と情報収集・整理を行う予定です。皆さんの情報をお待ちしています。この事業は三井物産環境基金の助成金で支えられています。

Photo 昨日の午後は集中豪雨的な雨に遭いましたが、小屋を設置する場所への土砂運搬を決めてきました。「絆の森」では4年前に植えたヤマザクラが実を付けていました。美味しそうな色をした実ですので鳥や蜂の餌になるでしょう。

 

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