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2020年8月10日 (月)

人間の働きかけで多様な生物のふるさとの森になる

 本日は8月9日(日)、足尾・松木渓谷は曇り空ですが、9時の気温は26度と汗ばむ陽気です。コーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせを行いました。鎌田さんは、森作業集中日に臼沢上部の草刈りがし易くなるように、歩行場所となる堰堤の草刈りを行い、加賀さんと筆者は獣害柵の破れた箇所の補修を行うことにしました。

 

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 刈り払い機や食害防止ネットを軽自動車に積み込み、一路、臼沢の森へ向かいました。

 葉の生い茂った森の中に入るとヒンヤリして、とても気持ちがいいです。木の階段を登る途中でカエルに出会いました。しばらくじっとしていましたが、人間の気配を感じ森の中へ跳ねていきました。作業場所までは600段の階段を登らなければならず、汗がこぼれてきます。呼吸を整えながら現場に向かいました。

 

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 現場に到着したらそれぞれの場所に別れ作業開始です。

 落石によって破られた穴からイノシシやシカが出入りしています。破れた場所に食害防止ネットを張り付け穴を防ぎました。東側の獣害柵にも獣道がつくられ穴があけられていました。同じくネットを張りつけ塞ぎました。

 

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 鎌田さんは、刈り払い機で草を刈り、作業用の歩行路を整備しました。草刈りの終わった堰堤に立つと風が通り気持ちがいいです。11時30分頃から小雨が降りだしたので、作業を終了し下山しました。

 

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 短い昼食休みを取り、午後は「しもつけの心(今を生きる心の季刊誌)」の取材で、私たちの育てている臼沢の森・新松木の杜を案内しました。「しもつけの心」では『足尾・松木村跡地の生き物たち』(高橋副理事長執筆)が連載されていますが、栃木県内でSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業や市民にスポットを当て、紙面で紹介しています。この度、私たちの森づくりにスポットがあたり、編集長直々に足尾の植樹地を訪問してくれました。

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 SDGsは2015年に国連で採択された「2030年までの達成をめざす17の目標」が掲げられており、『13 気候変動に具体的な対策を』と『15 陸の豊かさも守ろう』の視点から15年の森づくり現場を見ていただきました。「森の案内人」は鎌田さん、加賀さん、そして筆者・清水です。

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 地球温暖化にストップをかけるための具体的な活動として森づくりがスタート。「森をつくるなら一番困難な地で木を植えよ」という当委員会・宮脇昭最高顧問の指導で足尾の地での森づくりが行われ、煙害で荒廃した土壌の改良・土づくり、植樹を安全に行うための間伐材での階段づくりや、草刈り・獣害対策などの育樹・育苗作業の苦労話し。木々の生長にともない虫や鳥、動物が増え、多様な生き物のいのちの森に育っていることなど、人間が働きかけることで自然が応えてくれる喜びなど、森づくりを通じて私たちが学ばせてもらっていることを聞いていただきました。

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 編集長からは「やはり現場に来なければ分からない。本当の森になっている」と「現場・現場・現場」の姿勢が伝わってきました。

 

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 取材が終了し帰宅の準備をしていると、森びと広場西側斜面にキジの親子がいました。親鳥の後をぴょこぴょこと付いて行く姿はとても微笑ましいですね。新松木や民集の杜でデートするキジのカップルを見かけましたが、子育ての杜に育っていることに感動します。

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 本日の森作業は、鎌田さん、加賀さん、筆者・清水でした。

(報告 清水 卓)

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