« 2018年8月 | メイン | 2018年10月 »

2018年9月の22件の記事

2018年9月16日 (日)

天高い秋の青い空は気分を落ち着かせてくれる

1

2

4  久しぶりの青空が気分を和らげてくれました。足尾グランドキャニオン方面(西)を見ると、天空の森で森びとの先輩たちが秋を満喫しているような雰囲気でした。

3

Photo  カラミ堆積(銅精錬の滓)方面の青空も透き通ったブルーがとても爽やかでした。足元ではこの時季のいつものような逆光に輝くチカラシバの穂が秋の訪れを知らせています。これからはチカラシバの穂の秋色の変化が楽しみです。

Photo_2

2_2

3_2  今日の森作業は昨日の続きで、「みちくさ庭園」の柵張りです。「本日中に終わらせるぞ!」という鎌田スタッフの気合で作業開始。鎌田、小林ペア、仁平、塚崎ペアが柵張りを、筆者が開墾を行いました。塚崎、小林両事務局員は柵張りの手順を教わり、二人は手際よく柵を張っていきました。

1_2

Photo_3  15時には入口を残して柵張りは終了。「みちくさ庭園」の池用のヒューム管を埋めて本日の森作業は終了しました。アメリカを襲っている巨大ハリケーンの被害が心配です。本日の森作業は鎌田、仁平、塚崎、小林(舎人でしたが応援)、そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年9月15日 (土)

3連休にも関わらず、南相馬市民のいのちを守る本気度が現れた除草作業

 今朝の福島県南相馬市は雨が降り、風も吹いておらず蒸し暑い中でありましたが、南相馬市民の暮らしの基盤となる「いのちを守る森の防潮堤」の草刈りが行われました。草刈り場所は昨年10月に開催された第5回植樹祭会場です。参加者はこれまでの最高140名で、市役所職員、原町地区連合、カリタス南相馬、あぶくま信金、原町赤十字奉仕団、そして応援隊の方々などです。


 市役所の挨拶で、佐藤市民生活部長からは、草刈りへの参加のお礼と天候の悪い中でのご協力の感謝が言われました。

20180915_093703_2  苗木を遥かに超える草が覆い茂っていましたので、早く草から解放させてあげようと参加者は黙々と、しかし笑顔で草刈りをされていました。

20180915_102148_2

20180915_094844_2

20180915_102402_2草刈り前

20180915_095607_2 草刈り後20180915_101726  蜂に刺された参加者が2名、鎌で指をけがをされた方がいらっしゃいました。幸い市民病院の看護師さんが参加をされており、応急処置をしてくださいました。看護師さん、本当にありがとうございました。

20180915_103428_2  先日、森びと東京事務所に連絡が入りました。かつてJR田端駅頭で市民にどんぐりポット苗を配布し、里親になってもらうよう手渡しをしてきました。その里親である菅原さんからどんぐりポット苗の引き取りについての連絡でした。大野理事が菅原さんの思いとともにどんぐりポット苗を受け取り、森の防潮堤にいのちを吹き込みました。

20180915203925  また、6種類200本の補植を行い、植樹未経験の市職員もおりましたので、話をして幼木にいのちを吹き込んでいただきました。

20180915_112833_2

20180915_113134_2

20180915_105515_2

20180915_112714

20180915_112625  参加者の皆さんの熱心な作業により、やりきることが出来ました。6月、7月に続き、市役所の皆さんと一緒に草刈りを行ってきました。市民の皆さん、市役所の皆さん、ボランティアの皆さん、ご協力ありがとございました。11月4日の第6回鎮魂復興市民植樹祭でまたお会いしましょう。

20180915_110714  午後は、第2回植樹祭会場(2015.3.29)で毎木調査を行いました。応援隊の皆さんは大野理事と事務局の宮原さんから調査方法の復習と調査後のデータのまとめ方を教わり、次回以降は自分たちで毎木調査を行っていくようになりました。調査箇所で一番樹高があったのはマサキの3m10cmでした。

Img_1483

20180915_134002

20180915_134302

20180915_133943

20180915_133957

20180915_142252_2

20180915_133910_2

20180915_141900_2

20180915_132228

20180915203938

 最後に、応援隊の皆さんは宮原さんから調査データをパソコンへ入力する方法を教わりました。20180915_153624_2 本日の応援隊の参加者は、渡部、松林、山田、岩橋孝、岩橋恵美、東城敏男、東城睦子、佐藤正廣、今野。森びとからは大野、宮原、筆者でした。(報告 事務局・小林敬)

かつての松木集落の庭をイメージした庭園造り?

 朝から雨が降っていたので森作業はやりづらいだろうと思っていたが、松村宗雄さんと仁平さんは「足尾フォレストコーヒー」を飲んで作業打ち合わせ、早速、作業に取り掛かりました。

1

Photo  今日の作業は昨日の続きで、獣害柵を「みちくさ庭園」の周囲に張りました。午前中は雨の中の作業でしたが、テキパキと作業がすすみ、柵を支えるポールを全て刺すことができました。

Photo_2

2  午後は、周囲130㍍に柵を張りつけてみました。入口や出口を決めて、とりあえず明日の作業の見本になる様に柵を張りつけました。

Photo_3

Photo_4  途中、どんな低木や山野草を植えていくか、と庭園の完成図を話し合って二人は庭園の出来栄えを描いているようでした。お疲れ様でした。「どくだみ荘」に帰ると、玄関に写真の様な野菜が置いて有りました。松村さん、店では野菜が高いというのに、沢山のピーマンとキュウリありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2018年9月14日 (金)

四季の移り変わりを楽しみながら五感を磨く森作業

 昨夜は一晩中雨が降っていましたが、朝方には雨は止み、スタッフが集合する頃には気温は20度まで上がりました。松木村廃村の荒れ地に咲いたヒガンバナの赤い色の花をじっと見ていると、秋の彼岸を迎える村民の様子が頭に浮かんできます。

Photo  今日の森作業は、「みちくさ庭園」の周囲に張る獣害防止柵と臼沢の森西の周囲に張る柵の納品受け入れ、そして柵の運びだし、「みちくさ庭園」周囲に柵を張る準備でした。

Photo_2

2  柵の運び出しは午前中に終了、午後は柵を張る周囲の草刈りや柵を周囲に運びました。庭園予定地内では重機で開墾をすすめ、庭園はひと通り耕すことができました。

Photo_3

Photo_4  スタッフたちの作業には無駄がなく、時間内に予定した通りの作業ができました。休憩時間の話は健康管理の話が多くなり、今日は鎌田さんからジンギスカンが勧められました。そこで、秋の感謝デーではジンギスカンをやってみようか、という話になりました。焼肉のタレもこだわりがあるようなので、それも用意することになるようです。

Photo_5

Photo_6  当初の感謝デーは11/3でしたが、南相馬市の植樹祭が11/4に実施されるために「秋の感謝デー」は11月18日に延期になります。世の中では、お歳暮や年賀状の注文が始まったという気の早いニュースですが、森ともたちは冬を迎える森作業の後に、身体に優しいジンギスカンを頂きながら四季を楽しみます。

Photo_7  鎌田さんは、奥様が育てているナツスイセンとハンゲショウの苗を森びと広場の土留め柵花壇に植えていました。来春以降が楽しみです。今日の作業は、鎌田、橋倉、加賀そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年9月13日 (木)

暮らしの知恵は森の中から湧いてくる

Photo_2

Photo_3  朝9時、森びと広場の気温は16度、天気は晴れでした。天を見上げると青空が少し見えていました。今日の作業は、先日行われた「みちくさの庭」造りの続きで、おがわを造る準備で、「見本になるように」と言われましたが、現場で考えながら造りました。

Photo

Photo_4

Photo_5

Image1  水の流れを緩やかにするため、所々に簡易の堰きを造りました。小さな土留めみたいなものなので、小川さんの手さばきは早かったです。地に水が浸み込まないように再利用のビニールを敷きました。

Photo_6  お昼を食べながら、私が「岸井さんを偲ぶ集い」のリースが良かったという話しをすると、それに関連して高橋さんから、年始は門松、お盆はきゅうりやナス、十五夜ではすすきなど、日本人は植物を暮らしに取り入れている話がされました。先人は森で暮らしていたので、日本人の文化は森によって育まれてきたことを学びました。また、狩猟民族のように獣がいなくなれば移動して、獣のいるところで狩りをする暮らす民との文化の違いを聞き、日本人の知恵や文化は森の暮らしから始まっていることを考えさせられました。

Image3

Photo_7  午後は、総延長30メートル程のおがわの10%ほどが出来ました。まずは見本ということで、いろいろ考えながらつくりました。スタッフの皆さんの知恵で、さらに生き物たちが棲みやすい環境になってほしいと願っています。

Photo_8  小川さんの車で足尾町を走っていると、”おがわを楽しみにしてますよ”と言わんばかりにカモシカに遭いました。心の中で、「任せておけ!」とあいさつを交わして帰路につきました。今日の作業は、小川さん、高橋さんそして筆者でした。(報告 福沢 猛)

南相馬市・森の防潮堤育樹作業(9/15除草)にご協力を

 南相馬市の浜風もなんとなく秋の匂いがしているようです。今日(9/13)は役員会、会場は雫の育苗場です。

Img_1453  会議は岩橋事務局から、活動経過と年末までの森づくりの事業計画について提案があり、渡部代表からは先日、「岸井成格さんを偲ぶ集い」に参加したことが話されました。出席者は、岸井さんの志を受け継ぎながら鎮魂復興植樹祭の応援を継続していくことにしました。

Img_1455  年末までの事業計画を意思統一し、今月15日に予定している第3回森の防潮堤除草作業を万全な準備で行っていくことを話し合い、役員会を終了させました。

Img_1456  会議後は、シロダモの苗分け、育苗場周辺の草刈り作業、タンクへの給水、補植苗木の選別、水かけを分担して行いました。

Img_1458  その後、15日の除草作業の現場をチェックしました。現場は昨年の10月に植樹したばかりの場所ですが、苗木よりも草が大きく伸びていました。この自然界の競争を参加者に見ていただき、苗木は草の背丈よりも生長させていくことの大切さを伝えていきたいと思いました。

Img_1459

Img_1464  秋晴れの下で、新しい南相馬市のふるさとの基盤となる防潮堤の森を、除草ボランティアの皆さんと楽しくできることを願って役員会は解散しました。今日の作業は、渡部、松林、菅野、山田、岩橋、佐藤、原田、東城で行いました。(報告 東城敏男)

2018年9月12日 (水)

足尾・松木沢の静かで飾り気の少ない秋を共に楽しむために草を刈る

Photo

Photo_2 足尾ダム付近のヤマボウシとエゴノキ

 雄鹿が雌を呼ぶ遠吠えが聴こえる季節になりました。朝8時、森びと広場の気温は16度、天気は曇りでした。

Photo_3

Photo_4  サクラの葉が化粧をはじめ、コオロギの鳴き声がいたる所から聴こえ、草の中ではカマキリが卵を産む準備で忙しく動き回っている様子を見ていると、秋の気配が日ごとに深まっていの感じがします。

Photo_5

Photo_6

Photo_7

Photo_8 足尾グランドキャニオンとコナラの団栗

Photo_10

Photo_11  松木の杜を歩いてみると9問前に植えた、コナラ、クリ、ナツツバキが実をつけていました。背後に足尾グランドキャニオンを映してどんぐりを付けている写真は9年ぶりです。クリは植えてから3年間で小さな毬栗を付けてくれていました。今では、あちこちで毬栗を沢山付け、生き物たちに恵んでいます。

Photo_9  6~7年前に植えたポポーの生長は遅いようですが、甘い実を食べられるのが楽しみです。 

Photo_12  今日はそんなことを想い描きながら、足尾・松木渓谷を訪れる方々との出会いの受け入れに少しばかりの気配りをしました。

Img_2567_2  みちのく事務所からは写真が送られてきました。8日奥州市の植樹祭が開催され、今年も事務所スタッフが参加してきたそうです。

Img_2561  森びとインストラクターの及川さんが植樹アドバイスをしています。(理事 高橋佳夫)

2018年9月11日 (火)

彼岸花が届けてくれた7年半年前の霊魂は忘れられない

Photo

Photo_8  今日(9/11)の「みちくさの庭」予定地には深い赤が鮮やかな、大きな彼岸花が開花していました。秋の彼岸には少し早く、東日本大震災・フクシマ原発事故の月命日という忘れられない日に咲いてくれました。種を蒔いてくれた松村宗男さんの顔がとても素敵でした。

Photo_2  本日の気温は21℃という涼しい秋晴れの天気の中で、作業は「みちくさの庭」造りの前段準備でした。午前中は開墾する前の培養土を蒔く作業、午後は細いおがわの整備と18日のJREU大宮OB会の皆さんの育苗作業の土つくりをしました。 午前中は「涼しくて良いね!」という声が出るほどの秋風に気持ちが和らぎました。それでも水分補給は忘れずに、1時間ごとに休憩をとりました。

Photo_4  作業はカナヘビやトノサマバッタを脅かしてしまいましたが、心の中では「みちくさの庭」が完成する頃にはどんな生き物が顔を出してくれるのかと想像しながらすすめました。

Photo_5

 午後は、亡き竹内さんの願いが宿ったシロダモの苗をポットに分ける土を、福田スタッフ案通りに土を配合しました。多分、この土は水はけよくフカフカに仕上がったので、苗たちも心地よさそうです。土は水分が含んで重たくなっていましたが、「セメントよりはずっと軽いよ。」と、山中さんがリードして混ぜ込んで下さいました。

Photo_7  仕事を終えた後は、荒れ地に咲いてくれたヒガンバナを忘れまいと、全員でヒガンバナの前で記念写真を撮りました。本日のメンバーは、サプライズで一週間早く来て下さった山中さん、加賀、鎌田、高橋、橋倉、松村健、松村宗(敬称略)そして太宰でした。

2018年9月 8日 (土)

熊の悪戯(いたずら)?が至福に思える森づくり

P8082747  午後の足尾・松木渓谷入口、雨雲の切れ目から覗く青空が美しい。舎人の加賀さん、小川さんそして鎌田スタッフと立ち話し。4日以降、本日(8日)までには強風が吹き荒れたという。みちくさの入口屋根の波トタンが吹っ飛び、池には濁った水に混じって泥が堆積していたという。「みちくさ」オープンから7年経ったが、初めての被害であった。

P7101142  透きとおった秋の青空がと雨上がりの風にのってツクツクボウシの鳴き声が聴こえてきた。帰り支度をしながら再来週18日の育樹・育苗作業の準備の話し、獣害用柵の置き場などの検討をしていると、鎌田スタッフは近くのウワミズザクラの折られた枝を見て、「熊の仕業が嬉しい!」とほほ笑んだ。至福の瞬間であった・・・。

P8082741

P8082743  足元ではコオロギも立ち止まり、スタッフ達の立ち話に首を傾けているようであったが、その言葉に3人は頷いているようだ・・・。このような瞬間を大切にしたいし、多くの森ともと共有していきたい。(理事 高橋佳夫)

2018年9月 7日 (金)

人知を超えた自然のエネルギーを侮るな!

20180906 北海道厚真町の土砂崩れ(毎日新聞)

 「北海道胆振東部地震」で北海道は停電が続いている。北電は緊急事態に本州から電力を融通してもらう仕組をつくっていたが、今回はそれが機能しなかったという。融通してもらった直流電気は交流に変換する必要があるが、変換させるための電気が停電で用意できなかったからだという。また、北電は火力発電所の3基が停止するとは思っていなかったらしい。

P5031117 足尾グランドキャニオン

 これが日本基幹産業の経営陣の姿勢だ。自然の脅威を甘く見ていた「想定外」の3基停止、緊急時に発電に欠かせない発電機も用意していない利用者軽視。その上、経営のためには電力料金値上げを押し付けるのが基幹産業経営陣の姿なのかと情けなくなる。地震で犠牲になった方々にお悔やみ申し上げ、行方不明の方々の早期発見を祈る。

P8202673 足尾・中倉山北斜面

P8202677 東武日光駅から初秋の男体山方面

 私たちは森(自然)に生かされていること、そしてその力は無限であることを改めて考えさせられ、森(自然)に寄り添って暮らしていくことの大切さを実感している。(理事 高橋佳夫)

森びと検索

最近のトラックバック