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2018年7月の19件の記事

2018年7月11日 (水)

南相馬市の子供たちの森を元気に!2回目(7/14)の除草作業の準備を行いました

 第1回目(6/30)の森作業は180名の除草ボランティアによって下草刈りが終了しました。第2回の除草作業は4日後の14日に行われます。応援隊は本日(11日)、市役所との連携により下準備作業を行いました。 

Img_1398_640x480_2  今日の作業は、ポット内の草抜き、苗木の生長確認、補植苗木の選別作業、タンクへの給水作業、トレイの整理整頓を行いました。苗木には、渡部代表が2日に一回撒水を行っています。今回の補植は6種類200本を予定しています。

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Img_1394_640x481  14日の作業では、自然災害から未来の子どもたちの命を守る鎮魂の森をしっかり育てられるようにボランティアの協力をお待ちしています。天気もよさそうですので、お会いできることを楽しみにしています。浜風と可憐な野草に癒された森作業でした。(報告 東城敏男)

 

間もなく迎え火、旧松木村の祖先の霊に合掌

 昨日の森作業に久し振りに済賀さんが参加してくれました。彼は、「東京の暑さと違って、足尾の暑さは爽やかで良いですね」と挨拶をしてくれました。

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2018_0710_111228dscn5507_640x480  昨日は、スタッフ全員がゲート前に集合して旧松木村民の墓石に花を供えることにしました。いつもは8月の旧盆に合わせ周辺の草刈りと花を供えてきましたが、足尾町は7月のお盆ということで、鎌田スタッフの発案で松木村の祖先の霊に祈る準備を行いました。

2018_0710_093204dscn5498_640x480  旧松木村内に残る石碑、祠、墓石に花を供えて、皆で迎え火を待ちました。墓石の前で、私は松木村の自然が蘇る願いを改めてお願いし、豪雨で被災した西日本各地の皆さんの思いに合掌しました。

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2018_0710_120258dscn5513_640x480             根はこんなに太い

 昨日の森作業は、「新松木の杜」のクズフジの侵入を防ぐことにしました。木が生長して来て、下草刈りが必要無くなってきたと思っていましたら草木の競争がはじまりました。このままでは四方八方からクズは弦を這わせ、木に絡みつきます。根が残らないようにしました。根を掘り起こすスタッフ達を見ていると木を育てる深い思いが見えました。

2018_0710_122256dscn5522_640x479  お陰で、レンギョウの枝に作ったウグイスの巣を見つけることが出来ました。既に巣立っていましたが、多くのウグイスが巣立つ小さな森になっていることを改めて実感しました。これからもウグイスの鳴き声に癒されながら、疲れも和らげてほしいと願いました。

2018_0710_141407dscn5529_640x479  昨日は、豪雨にも遭いました。午後2時直前に降り出した雨は、1時間で30㍉から50ミリ位の降り方でした。作業小屋のトタン屋根をバンバンと音を立てて叩いていました。こんな降り方が何時間も続くとなると、恐怖を覚えます。豪雨で被災した方々の自然の猛威の恐ろしさを垣間見た感じでした。

2018_0710_093957dscn5499_640x479  それにしても観測史上はじめての豪雨の原因のひとつが「地球温暖化による異常気象」といわれていますが、“では、今、何をしなければならないのか?”ということは余り語られません。そんな話をしながら雨が小降りになるまで待ちました。昨日のメンバーは済賀、鎌田、松村(宗)、松村(健)、岡安、小川の各スタッフ、報告は橋倉でした。

 

 

2018年7月10日 (火)

地球温暖化にブレーキをかける「産業革命」!?

 西日本を中心にした豪雨災害の報道記事を読むと、被災した方々の心の痛みや悲しみは想像を絶する。10日現在、125人が死亡、89人の安否が不明という。平成では最悪の被害である。その上、台風8号の影響も心配だ。真夏日の中での懸命の救助、捜索活動、被災者の後片付けが続けられているが、がれきや土砂などに阻まれ難航しているとう。

640x475  今にでも現場に行って何かのお手伝いをしたいが、年金生活者の筆者には西日本まで行って支援できる余裕がない。被災者と救助活動をしている方々の気持ちに寄り添ってできることをやるしかない。

P7082253_640x480  気候変動による異常気象の巨大化にブレーキをかけていくことが第一だと思っている。そこで注目しているのが、各国の二酸化炭素削減目標に意見を述べてきたハンス・シェルンフーバーさん(独ポツダム気候影響研究所所長)の考え方。彼は、世界の第二「産業革命」を訴えている。

P7082249_640x511  気温上昇を「2度未満」に抑えていくため彼は、2020年代に火力発電所を順次廃止、各国が化石燃料関連事業への助成を中止、2030年代には建設資材を変える(製造の際に沢山の二酸化炭素がでる鉄鋼やコンクリートの使用をやめ、木材とカーボンファイバー、粘土などを上手に使う)技術の採用していく、と述べている。

640x528   いい加減にしてくれと!イカル。

 温暖化の主要因である大気圏の二酸化炭素濃度が高くなっていることは誰もが疑う人はいないと思う。反面、二酸化炭素を吸収している森と海のその力が弱くなり、世界で排出されている二酸化炭素の44%が大気圏に溜っているらしい。

640x480  政府の温暖化防止対策はこの点に着目しなければならないと思う。それなしには毎年巨大化する異常気象に脅かされる暮らしが続くだろう。ハンスさんの提案を素にして、“地球温暖化にブレーキをかけていく運動”のアクセルを踏み込んでいきたい。(理事 髙橋佳夫)

 

2018年7月 8日 (日)

私たちは森に寄り添って生きていく権利がある

 現在、日本各地を襲っている大雨は60名を超える人々の命を奪い、さらに50名程の行方不明者の命を奪おうとしている。被災地では懸命の救助がされているが、なんとか無事で発見されることを願っている。

P7082244_640x480  救助や支援そして対策は急がなければならない。急がなければならないことはもうひとつある。どうすればよいのか。人間が排出している二酸化炭素を森と海が吸収しきれない今。単純に考えれば、二酸化炭素排出量を減らせばよいことだ。難しいことではなく、車の使用頻度を少なくする、食材は地産地消にする。ストローは使用しない、ペットボトル製品をなるべく使わないようにする等、身近にできることできることをやればよい。筆者はできることから実践中だ。

P7082246_640x480  しかし、市民の暮らしから排出される二酸化炭素を削減しているだけでは焼け石に水と言われている。排出量が多い企業が化石燃料を燃やさないようにする、セメント製造、製鉄業等の製造制限などに着手していかなければ海水温度を下げられない。政府はそこに着目しなければならないし、それなしには毎年異常気象に脅かされる暮らしが続く。

P7082268_640x524  国民の命と暮らしよりも経済成長が優先だとして“民意”を無視するのであれば、国民は生きる権利を行使して、人権問題として裁判所へ訴えることを考えなければならない。毎年、自然災害に怯えて暮らす私たちにとってはその時期にきているのではないか。

P7082271_640x480  命を守り抜くために、手間を惜しまない、少しばかりの我慢をする暮らしを体験することも何かの発見に結びつくかもしれない。亡き岸井理事長の“希望の松明”の炎はこんな炎ではないか。(理事 髙橋佳夫)

2018年7月 7日 (土)

ヒグラシの鳴き声に癒される当たり前の暮らしに感謝

Photo             社宅から見える朝の足尾の山

 今夜の足尾の夜空は星が見えそうもありません。七夕ですが願いが届かないようです。足尾・松木川の水は濁っていませんでした。渡良瀬川源流の山では豪雨ではなかったようです。ビロウドモウズイカ、ネジバナたちいつもの夏の雨に感謝しているようでした。

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Photo_3            カラミ(精錬滓)手前にある墓石の草刈

 銅山や鉱山で栄えた町には日本各地から仕事にやってきた方々が住んでいます。そんなこともあって足尾町では先祖を迎えるお盆は今月に迎える方が多いそうです。旧松木村村民のお盆は来月かもしれませんが、今日は、蛍を松木村跡地に飛ばすために基本的な事を教えていただいた後(詳細は「みちくさ日記」でアップします)に、村民の墓石周辺の草を刈りました。

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Photo_5  草刈りをしながら、天の川には届かないかもしれませんが、世界人類の国際連帯で“地球人の恩送り事業”として、地球温暖化防止のライフスタイルにシフトしてほしいと願いました。

Photo_6           枯れたと思ったクスノキが元気になった!

Photo_7  足尾・松木沢ではニイニイゼミとヒグラシが鳴きはじめました。ヒグラシの声に癒される当たり前の暮らしが持続するように森作業を地道に続けます。松村宗さん、インゲンありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2018年7月 6日 (金)

いつまでも知らんふりしていられない地球温暖化防止!

40名以上の命を奪った九州北部豪雨から一年が過ぎた。今年の同時期の今週、48時間で900㍉、1度間で113㍉の雨が高知県で降っている。 

P4150330  日本各地を襲っている豪雨は今週末まで続くという。このような豪雨は2008年から続いている気がしている。気流の動きを見ると、偏西風の位置がいつもより北にあるらしい。日本近海の海水温度は27度以上あり、温められた海面から水蒸気が巻き上げられている。

701  地球温暖化防止へのメッセージを信者に発した2015年のフランシスコ第266代ローマ教皇による回勅。今年(2018年)6月、ローマ法王は再び、「一国の猶予もない!人類は気候変動により壊滅の危機に晒されている」と地球温暖化を警告した。

P6111064  もはや他人事ではない地球温暖化防止。できることを実行することも“待ったなし!”。温暖化防止のための市民の責務とは?、企業や行政の責務とは何か?、智慧を出し合って温暖化防止策へアクセルを踏み込まなければならない。下旬の理事会ではその議案を審議したい。さて、これから足尾の現場で生きる草木たちのメッセージを聴きに行く。(理事 髙橋佳夫)

2018年7月 5日 (木)

極端に早すぎる梅雨明けに危機感をもちつつ森作業

Photo  6月に梅雨明け宣言という異常気象の中で、気温30度を超す日差しが降り注ぐ足尾松木沢。今年の植樹祭で植えた苗木たちの懸命に根と葉を広げている様子を感じると、早く雨が降ってほしいと祈っている様でもありました。

Photo_2  一昨日(3日)の森作業は、「暑いので無理はしないで!」と皆で話合い、3つの班に分かれて作業開始。作業は、① ポット苗の草取りと散水

Photo_3  ②民集の杜、新松木の杜、外周部の草刈り

Photo_4  ③臼沢西のチェックと階段補修等でした。

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2  じっとしていても汗が流れ落ちる暑さの森作業の中で、幾つか問題点が見つかりました。一つは、「秋の感謝デー」で臼沢西に植えた苗木の生長が遅いこと。日照不足なのか、養分不足なのか?

Photo_6  二つ目は、民集の杜の「柱の看板」の取り換えが必要。腐食とクマ被害が荒々しい。

Photo_7  三つ目は、新設した散水用ホースが途中で分離する(散水口で出水を停止すると太いホースから細いホースの接続部に圧力が加わる為)。よって、散水口を開放したままの状態で取水口を木栓で止めるという事の徹底が必須。

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Photo_9  嬉しいことも発見できました。亡き竹内アドバイザーが夢を託して採取し、奥様から預かって撒いたシロダモが元気に芽を吹き、ネズミよけネットから顔を出すまでに生長していました。早速、福原、鎌田両スタッフはネットの再利用でネズミの害を防ぎました。“竹さんのシロダモ”の生長を見守っていきたいものです。

Photo_10  また、那須拓陽高校から頂いたエノキも緑の葉を大きくして枝を広げていたことです。スタッフ達をホッとさせてくれました。

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P6241286  松木沢の草地には、今、その名の通り、らせん状の薄いピンク色の可憐な花を咲かせています。森びと広場にはアキアカネが早くも姿を見せています。フッと暑さを忘れさせてくれましたが、これからが夏本番の松木の里です。暑さを吹きとはして作業したのは、鎌田、松村(宗)、岡安、加賀、福原の各スタッフ。報告は橋倉でした。 

 

2018年7月 3日 (火)

東京湾で発信しているザトウクジラのメッセージ!?

 先月、ザトウクジラが東京湾に迷い込んだ、という報道があった。この時季、沖縄方面からアラスカ方面に移動するザトウクジラ。迷い込んだかどうかは鯨に訊いてみないと分からない。インターネット上で書かれている「地震の予兆か」との関連は「何の根拠もない」(東京海洋大・中村玄助教)という。

Photo_2              ヤフーより

 体長10㍍以上だから大食漢だろうから、美味しそうな餌が湾内にいたのかもしれない。あるいは高い海水温から身体を冷やすために湾内に入ったのかもしれない。ともかく、マスメディアは「単なる迷い込んだ」というだけの報道は再考してほしい。

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Photo_4  偏西風の北上と低気圧に運ばれた大量の水蒸気のぶつかりによる大雨そして台風。その大雨に被災している住民の気持ちも汲み入れて、大食漢鯨の餌・小魚と海水温度との関連、鯨が過ごしやすい海水温との関連などを取材し報道してほしい。

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Photo_6  今、地球に排出されている二酸化炭素の44%が吸収できなくなっている。森と海の吸収力にも限界がある。もしかするとザトウクジラはそんなことを伝えるために湾内に入ったのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)

2018年7月 1日 (日)

仙台市荒浜と名取市の森の防潮堤を育てる「森びと宮城県ファンクラブ」

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Photo_3  関東甲信越地方が6月に梅雨明けしたのは観測史上初めて(気象庁)の昨日(6/30)。宮城県仙台市荒浜は真夏日でした。7年前の東日本大震災で津波に襲われた荒浜小学校の裏側の国有地に植林を始めたのは今から5年前。昨日(6/30)はこの地の森の防潮堤を観察しました。

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                   荒浜の樹木たち

Photo_8       元気なカシワの葉・来年は木の葉で柏餅?

 植林から育樹活動をしているのがみちのく事務所と森びと宮城県ファンクラブ。集まってくれたのは15名の宮城県の皆さん、どんな森に生長しているのかワクワクしながら現地に向かいました。

Photo_6          飛行機が飛び交う下の名取市の樹木たち

Photo_7            一本一本樹木たちと心の交信?

Photo_9             名取市のカシワ

 5年前には名取市の仙台空港近くの国有地にも植林した宮城県ファンクラブ。その地の森の防潮堤も観察しました。2カ所とも林野庁が土を盛ってくれましたが、当時の地は幼木が育つのが心配だったところでした。

Photo_10                  ヤマザクラとカシワ

 荒浜の森を観察してみると命をかけて育っている樹木たちに驚き、松の木だらけの松林の一角に育つ落葉広葉樹の10年後の森が楽しみになりました。ヤマザクラは樹高3㍍50㌢、カシワは2㍍50㌢も伸びていました。

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Photo_15            テントウムシの仲間?

 名取市の地は誰もが感じた水はけが悪い場所でしたが、この地でも落葉広葉樹は松林の中で必死に生きている様でした。飛行機が飛び交う下で育つ小さい森を観ていると、100年後命を守る森の姿を描けるようでした。虫やモズたち姿が見えました。

Photo_16  仙台市に戻った会員は、15時から宮城県ファンクラブの今後の活動について意見交換をしました。宮城県ファンクラブの皆さん、熱い中での観察会を開催してくれてありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

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