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2018年4月の24件の記事

2018年4月17日 (火)

植樹祭までカウントダウン!恵みの雨のなかで準備が進む!

 4月17日、9:00。森びと広場の天候は曇り、気温7℃。松木沢渓谷に向かう途中、なにげなく街路樹のサクラを見ると、筆者の住む栃木市の葉サクラと違って、花びらがまだ残っているではありませんか。あらためて気候の違いを感じると共に思いがけないプレゼントをもらった気分になりました。

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さらにもう一つ。森びとファンの塚原さんから、湯葉とキャベツの和え物を頂戴いたしました。お昼に仲間といただくことにします。さて、薪ストーブで暖をとりながら、本日の作業の打ち合わせの開始です。臼沢の補植班、ビニールハウス解体班、給水設備測量班、民衆の杜開墾、そして通行証の更新手続きの4班に分けて作業をすることにしました。

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 補植班は、臼沢の今年の植樹箇所に、ヤマモミジなど88本を植樹しました。今夜は雨天であり絶好の植樹日になります。人間の都合より自然の都合を優先するのです。そして、今年の植樹箇所の幼木を食害から守るためのネットや鉄筋の必要数を求めるための測量を行いました。

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P4170810  ビニールハウス解体班は、森びと広場にあった5棟のうち、西側の2棟を解体しました。これで植樹祭などにテントを張るときに、広々として使うことが出来るようになります。また解体した2棟は南相馬に移築し、再利用で森作業の道具入れや休憩所として使ってもらえそうです。

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P4170816  給水測量班は、従来の試験ハウスを育苗場にすることで、給水ホースの延長が必要なための重要な作業です。

 さあ昼食です。鎌田さんから行者ニンニクのおひたし。そして塚原さんから湯葉とキャベツの和え物です。絶妙な塩加減に舌鼓!ごちそうさまでした。

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 午後の作業は、森びと広場の苗床のトレイを、下の苗床に移動します。空いた場所を将来、オオムラサキが舞う森へとするための準備作業です。また、事務局の二人が新しい通行証の更新手続きをしてくれました。

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P4170818  そして、予定した作業が一段落し、休憩を兼ねて植樹祭での食事について話し合いました。帰り支度を始めると、臼沢に雨雲が流れこみ、足尾ジャンダルムか濃い雨雲が押し寄せてきました。寒暖計は9℃でした。

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本日のボランテイアは、高橋、鎌田、松村(宗)、松村(健)、岡安、加賀、小川、済賀、水落、そして筆者でした。

(報告 福田哲男)

2018年4月15日 (日)

南相馬市応援隊が補植を行いました

昨日(14日)、応援隊7名と森びと2名は、南相馬市鹿島区の第1回植樹会場で補植作業を行ないました。春の嵐が近づいている中の作業でした。

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P1020900  植えたのはタブノキ、シラカシ、マルハシャリンバイ、ウメバカシ、アラカシの5種、100本の補植作業を行ないました。今年5年目を迎えた第1回植樹会場は、ヤマザクラやヤブツバキなどの花が咲き始めていました。来年の春が楽しみです。

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P1020905  補植作業中、森びとプロジェクト委員会事務局員の岡部さんが操縦するドローンの記録撮影も行われました。新しく出来た再生エネルギーの象徴の風力発電所や太陽光発電所などを記録撮影しました。

P1020910  その後、大津波に耐えた3本のタブノキも撮影し、タブノキの生命力を改めて感じました。一番大きいタブノキは、幹回りが3m56cmあり樹齢は350年以上だと推測できます。まさにタブノキが塩害に強いことが証明できるものです。

P1020913  補植作業には応援隊顧問の桜井勝延前南相馬市長も参加していただきました。会員の皆さん、来年の春は花見を兼ねて観察会を計画しようと考えていますので、その時はよろしくお願いします。(応援隊 岩橋 孝)

春の嵐が運んできた自然の鼓動に感謝

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Photo_13  全国的に強風と雨の天気予報。足尾「みちくさ」の8時、雨雲の中から青空が顔を出している。風は無く、春の嵐の気配が感じられない朝でした。

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Photo_3  臼沢の森からはウグイスが囀り、ヤシャブシ、シラカンバの若葉を着けた枝ではホオジロが気持ちよさそうに囀っていました。

Photo_4  今日は天気予報の影響で訪問者との出会いは期待できません。「みちくさ」池で鳴くヤマアカガエルの声を聴きながら、のんびりしよう思います。今年初の昨日の中倉山ブナ調査で足腰の筋肉痛には良い一日になりますように。

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Photo_6  弱い春の嵐は気にかかりませんでした。池の水が涸れてオタマジャクシがいなくなったと思ったら、池にはカエルが集まり再び卵を産んでくれました。今後は池を涸らさらないように注意します。

Photo_7  春の嵐は夏鳥のジョウビタキを乗せてきました。今年初めてのシャッターを切りました。長旅で疲れているのか、西風に当たらないように「みちくさ」東側でおとなしくしていました。

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Photo_10  また、嵐が静かになると西陽が暑く感じました。樹木たちの芽が膨らみ、若葉は風に揺られながら深呼吸をしていました。

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Photo_12シダレザクラと足尾グランドキャニオン

Photo_15         嵐が去った後の臼沢の森

 キツネを観ているとまだ冬毛なので暑そうでした。キツネと会えたのは今年初めてのこと、間もなく子キツネを連れてきてくれることでしょう。春の弱い嵐が運んでくれた自然の鼓動に感謝でした。今日の放射線量はμSv/h0.134でした。(舎人 高橋佳夫)

2018年4月14日 (土)

静寂に包まれた足尾・松木沢

 今朝の9時前の足尾は曇り空。町を通り、ダムゲートに向かう道、そして松木の森にも桜がまだ咲いており、ほっこりした気持ちになりました。しかし、今夜から明日は強い雨と風が降るようですので、今年最後の姿かもしれません。

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20180414_091530  気温は7.5℃で肌寒く、小井土さんは薪ストーブを点けてくれました。

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Dscf2981  今日はみちくさを訪問される方はおらず、とても静かでした。ダムゲート付近には釣り人は多くいらっしゃたのですが、奥にまではいらっしゃいませんでした。14時過ぎに、4人家族が下山してきたので、声をかけましたが「雨が降りそうなので・・・」と仰って急ぎ足で通り過ぎていきました。

Dscf2983  午後には中倉山の「孤高のブナ」の保護の準備で中倉山から下山してきた森びとの強者4名が戻ってきました。冷えた身体を温めてもらうため、先週大津インストラクターより教わった足尾フォレストコーヒーの淹れ方でコーヒーを作ってみました。“山で飲むコーヒーは一味違う!”と感じる一杯でした。

Dscf2996_2  足尾フォレストコーヒーを片手に、強者たちは4月29日の感謝デーについて、撒水ホース交換について、みちくさ下の各々の構想を語り合い、良い構想が練りあがっていきました。

Dscf2998 (本日の放射線量:0.136μsV/h、舎人:小井𡈽、小林)

足尾アルプスのブナを元気にする土留め柵造り

 足尾の朝は冷えました。気温は1~2度でした。今日の作業は足尾アルプス中倉山のブナを元気にする土留め柵造り。本番の作業は今月29日の「春の感謝デー」ですが、今日はその準備でした。

Photo  7時半に足尾ダムゲート前に集合、鎌田、松村宗、小川スタッフを待って現地入り。登山口で、鉄筋13本、大ハンマー、ノコギリ等を背負子とリュックに縛って出発。筆者は腰痛のためにノコギリ一本でした。

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Photo_3  一時間ほど登ると西側稜線に着きますが、途中には、冷えている地にひっそりと咲くスミレ、水仙の黄色い花を見つめながらゆっくり登る。

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Photo_5 みちくさを見下ろす

Photo_6 小川スタッフも一休み

 90分も歩くとガスにかかったブナが見える地点に立つ。ここからはゆっくり登っても40分~50分でブナに会える。今年初の調査なので、ブナの北斜面の土砂がどれだけ流されているのか心配。

Photo_7  ガスにかかった稜線を歩きながら倒木を見つけ、作業手順を考えて現場に到着。4人で土留め柵位置を話し合い、冷えてきたので即、作業開始。

Photo_8 地中から栄養を吸収する大切な細い根

Photo_9 倒木を引きずる

Photo_10 鉄筋を打ち込む

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2_2  大地は凍っていたが、だいぶ緩んできたので鉄筋はスムースに打てた。鉄筋と鉄筋の間に倒木を並べ、石や枯れ枝で隙間を埋めた。1時間ほどで本番に造る土留め柵が頭に焼き付いた。寒くなってきたので写真を一枚。

Photo_12  遠くから若い男女がブナに会いに来た。北関東三県(栃木、茨城、群馬)の仲間たちが“ブナに会いに来ました!”と挨拶してくれた。ブナに会いに来てくれて“ありがとう!”と記念写真を撮らせていただいた。

Photo_14              元気をいただきありがとう!

 その他にも10名程が足尾アルプスの中倉山を訪れていました。登山者からは、「登山口から土を運びますよ」という声が聞こえました。ブナへの色々な想いを寄せている皆さんに感謝でした。(報告 高橋佳夫)

2018年4月12日 (木)

人類の生存基盤の将来を見通した森作業

P4110553  標高約1300㍍の森にカタクリの花が咲きだした。冬は凍土と化すこの地の氷が溶けだすのは例年ならGW頃なのだが、今年は2週間も早い。足尾の桜も2週間以上早く開花した。想定を超える温暖化の影響ではないかと思う。

P4050470  「地球温暖化は人類の生存基盤のあらゆる面に影響する。・・・想定を超える災害への想像力をもって備えなければならない」と言われている(茨城大学長・三村信男氏)。

P4050481  昨日は、5/19の足尾植樹祭用の培養土を足尾現地に運んでくれた鎌田、橋倉、加賀そしてや柳澤スタッフ。中型トラックで桐生市から足尾まで二回の往復、夕方6時過ぎまでかかってしまった。お疲れ様でした。

P4050455  今年の植樹祭では3千本程の苗木を植える予定だが、荒廃地には培養土が欠かせない。この土はやがて苗木たちの栄養になって、苗木が元気に育つと二酸化炭素を吸収してくれる。当会のささやかな地球温暖化にブレーキをかける取組みだ。

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Photo              足尾のギボウシも顔を出した

 三村学長は、「長期的に気候変動の影響が深刻化していく以上、将来の事態に備えた総合的な適応策を進めることが重要」と述べている。今、夢を語っているだけの“つもり人”から、人生の楽園を描き創りだす“つくり人”の歩を一歩すすめることが大事だ。(理事 髙橋佳夫)

2018年4月10日 (火)

まだ冬が同居した、春の森作業

今日の足尾の天候は、9時現在気温は10℃晴れ、作業小屋の温度計を見ると最低気温-10℃、最高気温27℃。外の洗い場の下には、漏れた水が草に付き凍っていました。

Photo Photo_2 Photo_3 Photo_12 コーヒーを飲みながら作業の打ち合わせ。今日の作業打ち合わせは、盛りだくさんに①2018年民集の杜植樹場所に培養土まき。②臼沢の森・民集の杜に植える苗木準備。③ビニールハウスD・E内整理。まずは、午前中に、民集の杜植樹場所に培養土まきを作業開始しました。

Photo_4 Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_9 Photo_8 無事に、民集の杜植樹場所に培養土まきを終えました。スッタフの皆さんお疲れ様でした。昼食は、塚原さんからの切り干し大根の煮物の差し入れをスタッフ一同で美味しくいただきました。塚原さんごちそうさまでした。

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Photo_13 午後からは、培養土運び終えた場所を整備し、明日の腐葉土搬入する場所を確保しました。下の写真は、民集の杜の木々です。

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Photo_19臼沢の森・民集の杜に植える苗木440本を準備と、D・E、ビニールハウス内整理する事ができました。

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Photo_21 下の写真は、松木の杜の桜と中倉山です。

Photo_17 今日の森作業スタッフは、鎌田・橋倉・福原・岡安・松村健・松村宗、お疲れ様でした。報告者小川。

森の防潮堤に咲く可憐なヤマザクラに心がウキウキ!

Img_1233  昨日(4/9)は、雫育苗場で撒水と肥料及び殺虫・防虫剤の散布、補植する苗木の選別・整理を2時間かけて行いました。かなりポット内が乾燥しているのが見受けられたのでこれまで以上にたっぷりと撒水しました。

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Img_1226  苗場での森作業終了後、5年前に植樹したヤマザクラの花が咲いているかが気にかかり、鹿島植樹祭会場に行き、サクラ観察をしました。「可憐な花を見せてくれ!」という私たちの気持ちはヤマザクラに届いていました。

Img_1228  ヤマザクラはす“お陰様で花が咲きました”と言っているように可憐な花を咲かせていました。3人は大人げなくし大はしゃぎ、5年前に植えてくれたボランティアの皆さんとサクラに感謝しました。

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Img_1243  三人は、「来年は下草刈り作業と花見をタイアップしていこう!」と鼻息を荒くするほどでした。気分も爽やかにして第2回、第3回(小高区)での観察を楽しみました。この会場でもヤマザクラは花を見せてくれました。

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Img_1244  観察していると自然の力を感じることができました。桐の木やヤナギ、タラノキ、からし菜も元気に生きていました。私たちが少しの”恩送り”をしていると食材も恵んでくれる森になってくれています。とくに、驚くことにユズリハは2メートル以上にも生長していました。昨日は、森づくりにかかわってきた私たちにとって何とも言えない気分にさせてくれました。今日の作業は、松林、岩橋そして筆者でした。(報告 東城敏男)

2018年4月 8日 (日)

木々の息吹に風花がブレーキをかけた足尾松木沢

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Photo_5  寒い朝の足尾。8時過ぎ、舎人で「みちくさ」へ向かう途中、中倉山登山だと思う男女10名ほどが楽しそうに仁田元川へ歩いて行った。みちくさの気温は8.5度、天気は晴れだが西風が冷たい朝でした。部屋を暖めようとストーブに薪をいれました。9時半過ぎると、小さな白い粒が西風に舞っていました。群馬の奥の方からの風花で、ホオジロやヒヨドリは寒そうでした。

Photo_2  この時季はいつも釣り人が松木川に出入りします。昼頃になると釣り人は軽やかに足尾ダムへ向かって歩いていました。期待した釣果があったのかもしれません。それとも松木渓谷の自然に満足したのでしょうか。

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Photo_4  間もなく足尾・松木沢の桜も満開です。近くの森に入ってみると、クマシデ、ヤシャブシ、イヌブナ、カエデの花が咲いていました。香りを嗅いでみると少し甘い感じがしました。

4 クマシデ

Photo_6 ヤシャブシ

Photo_7 イヌブナ

Photo_8 カエデ

 今日のハイカーは男性一人と3人、そして家族らしい3人でした。午後になっても冷たい風が吹いていましたので皆さん急いでいる様子でした。

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Photo_11  木々の春の息吹に風花がブレーキをかけていた一日でした。間もなく、寒さに耐え抜くことを繰り返し、若葉が私たちに元気を恵んでくれることでしょう。今日の放射線量はμSv/h0.127でした。(舎人 高橋佳夫)

2018年4月 7日 (土)

春がすみの足尾、美味しい「足尾フォレストコーヒー」をお試しください!

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Photo_10  みちくさオープン2週目、気温は16度。春の霞がかかったような薄曇り、中国から黄砂が飛んできたようでした。「民集の杜」の東側に植えたレンギョウは鮮やかな黄色を見せてくれていました。

Photo_14  足尾・松木沢の桜の花は一気に開いてきました。ここで森づくりをして16年ほど経ちますが初めての体験です。

Photo_11  今日は森びとインストラクターの大津さんが焙煎しているコーヒーを美味しく飲もうと、大津さんは茨城県利根町から足尾にやってきてくれました。みちくさで本格的なコーヒーを煎れて、ゆっくり足尾の自然を楽しんでもらおう、という趣旨でその名を「足尾フォレストコーヒー」としました。

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Photo_13  ブラジル、ガァテマラ、エチオピアの3種のコーヒーを大津さんに煎れていただき、コーヒーの香りと濃さを確かめながら、美味しく飲みました。

2_2  これからは美味しいコーヒーを訪問者にご馳走していきたいと思います。お楽しみにしてください。大津さん、遠いところまで来ていただきありがとうございました。

Photo_15  みちくさを閉める時間頃に、いつも足尾松木沢の生きものたちを写真に収めている大澤さんが寄ってくれました。大澤さんが気に入っているキツネ写真があるというので、皆さんに紹介してくれることになりました。写真が届き次第、キツネの親子の写真を紹介したいとおもいます。

Photo_16  みちくさ池には新しいカエルが卵を産んでいました。水が少ない所に生んでいたので、移動してあげました。今日は大津 崇さん、大野昭彦理事、仁平範義スタッフが特別参加してくれました。本日の放射線量は0.121μSv/hでした。(舎人 松村宗雄、髙橋佳夫)

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