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2017年9月の17件の記事

2017年9月30日 (土)

JR東労組仙台の皆さんが育てた2095本の苗木が南相馬市に届きました

 昨日(9/29)、応援隊3名は雫浄化センター育苗場(南相馬市内)に集合。JR東労組仙台(宮城、山形両県のJR東日本で働く組合員が仕事の合間に3年間育てた苗木)の皆さんがその苗木を運んで来るのを待つためでした。

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P1020668  運んでくれたのは組合員23名でした。苗木9種・2.095本はトラック2台とワゴン車2台で運ばれてきました。その苗は地方本部副委員長の南出さんから応援隊・渡部代表へ贈られました。

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P1020670  苗木は、ヤマザクラ、ヤブツバキ、シロダモ、スダジイ、アラカシ、ヒサカキ、ユズリハ、マサキエノ、エノキの元気な幼木でした。早速、運ばれた幼木をポリ袋からトレイに移し替え、この地の環境に馴染んでほしいと願って作業をすすめました。

P1020677  ひとりの若者は、「来月の植樹祭にも参加します」と笑顔で話してくれました。JR東労組仙台のみなさん、元気な苗木を届けていただきありがとうございました。宮城県、山形県で働く組合員・家族の皆さん、私たち応援隊は皆様の願いが南相馬市市民に届くようにこの苗木を丁寧に育てていきます。お疲れさまでした。来月の植樹祭でお会いできることを楽しみにしています。応援隊スタッフは、渡部、松林、岩橋でした。(報告 岩橋 孝)

2017年9月27日 (水)

自治労東京区職連絡会の皆さんの継続した交流に感謝

 9月23日~24日、自治労東京区職連絡会70名が、バス2台で2017年福島現地復興支援交流を行うために南相馬市を訪れました。

 23日早朝、池袋駅と東京駅に集合し、常磐道を利用し新地町、相馬市の視察を行い、南相馬市職労、相馬市職労、新地町職労と懇親・意見交換会が行われました。

 24日は、9時から11時まで第1回植樹祭会場(鹿島区南右田地区)において、除草作業を行い、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊からは、渡部代表、菅野副代表、筆者の3名が参加し、除草の仕方などを説明をしました。参加者は、今まで複数回参加している方が多く、自治労東京区職連絡会の皆さん方には、この取り組みが定着しているようでした。

P1020658 今回の第1回植樹祭会場は2013年10月に植樹した場所ですが、苗木を超える下草が多く生えておりましたので、自治労東京区職連絡会の方々に手伝って頂きました。除草を終えた参加者の声として、「4年でこんなに木々が大きくなると思わなかった。」「植樹だけではなく除草などの管理が必要でだと感じた」「毎年、相馬地方に来るのが楽しみだ」などの感想が有りました。

P1020660 自治労東京区職連絡会の皆さんご苦労様でした。植樹も大切ですが、育樹が本当に大切ですので、またのご協力をお願い致します。

P1020662 (報告 応援隊・松林英夫)

2017年9月26日 (火)

秋の深まりの一日に、厳しい冬への備えを忘れぬ森作業

9/26の足尾は快晴!「解散・総選挙」でドタバタしている世情を笑い飛ばすような気持ちの良い天気でした。

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ダムゲートでの待ち合わせをしている合間に、ヤマボウシの実を採取しているスタッフ達、さすが森びとです。いつでも、どこででも頭の中に「木」が有ります。

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今日の森作業は、予定されていた「松木の杜の草刈り」「オーナー制で植えた桜の木等への追肥」でしたが、鎌田スタッフから「薪ストーブの煙突掃除」が追加で提案されました。先日、点火したところ部屋中に煙が充満したからです。

早速、草刈り、追肥、ポット苗への水やりに分かれ、午前中の作業を開始しました。

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昼食後、作業小屋と「みちくさ」の煙突掃除の開始です。その中心を担ったのが福原スタッフでした。煙突を全て外してオーバーホールです。おまけにストーブに細工を施して、燃焼アップを試みました。上手くいくかどうか?楽しみです。

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勢い余って、無意識に汚れた手で顔をこすって、チャップリン顔になり、一同大笑いでした。

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今日は福原スタッフが、渋皮付きの栗の煮物を差し入れてくれました。みんなは“初物”で、秋の深まりをしみじみ感じました。草刈りをした松木の杜では、コブシに実が着いて存在感を示していました。

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深まる秋に少しセンチになった今日のスタッフは、鎌田、松村健、岡安、福原、柳沢と、報告の橋倉でした。       

2017年9月23日 (土)

JR東労組横浜の皆さんが育てた元気な苗木が南相馬市に届きました

 第5回南相馬市鎮魂復興植樹祭(10月14日)もあとひと月余りとなりました。予定では2万本以上の苗木が森の防潮堤の主役として植えられます。

Img_0790 JREU横浜・助川書記長から応援隊・渡部代表へ苗木が届けられた

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Img_0796  昨日(9/22)は、神奈川県内のJR東日本で働く組合員が仕事の合間に育てた苗木を南相馬市に届けてくれました。届けてくれたのはJR東労組横浜の皆さん。苗木6種・2.798本は横浜から6時間かけて2台のトラックで運ばれてきました。

Img_0791  応援隊は南相馬市で皆さんと合流し、市内の雫浄化センター育苗場に向かいました。届けられは苗木は、組合員とその家族、組合OB、森びとファンクラブが手塩にかけて、3年間丁寧に育てられたそうです。届けられは苗木は、シラカシ、タブノキ、スダジイ、アラカシ、ウラジオカシ、ウバメカシの元気な幼木でした。

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Img_0794  この幼木たちはこれから南相馬市の自然環境に慣れ、この大地に根づくように育てていきたいと願い、私たちは運ばれた幼木をネットからトレイに移し替えました。そして南相馬市の水をかけてやりました。

Img_0795  大船から参加した若者は、「昨年同様、両親に植樹祭の参加を呼びかけ、来月も参加します」と笑顔で話してくれました。JR東労組横浜のみなさん、元気な苗木を届けていただきありがとうございました。後の育苗は応援隊にお任せください。お疲れさまでした。来月の植樹祭でお会いできることを楽しみにしています。昨日の応援隊スタッフは、渡部、松林、東城でした。(報告 東城敏男)

2017年9月21日 (木)

森づくりは大地を耕し、心も耕す出会いの場

 昨日は台風18号が運んだ温かい空気に寒気がぶつかって秋田県や北海道では強風と雨で暮らしに被害がでました。お見舞い申し上げます。

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P9208582  この地は間もなく西北の風と北風が吹き荒れます。来月と11月には体験植樹に来るアジアの学生たち、「秋の感謝デー」に来る植林ボランティア皆さんがこの地に集い、交流を深めます。「うんしゅう亭」はその会場、会場を吹き抜ける冷たい風を防ごうとビニールシートを張ることにしました。そのひとつの案を試してみました。

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P9208592  昼食後の休憩では、森作業を手伝ってくれはじめた大手建築会社の役員をしていた福田さん、定年後のアルバイトをしながら休みに森作業をしているスタッフの福原さんたちと会話。話では、近所に住む方々との“挨拶”の大切さ、旅に出た時などの“ひと言”の有難さなどを噛みしめました。

P9208595  また、役員時代に培ったことの話として、“部下たちやその家族を思いやることは理屈ではなく具体的な気配りや心配りから始まる”ことの大切さはどこでも同じだね、という話をしました。

P9208597  昨日のボランティアは仁平、福原、福田(修)、髙橋でした。(報告 髙橋佳夫)

2017年9月20日 (水)

足尾・深沢の森を探索・巨木のカツラとヤマグルマに感動!

ツクツクボウシが鳴く足尾の初秋、天高く青空が見える朝、昨日(19日)は足尾・深沢の探索をした。「どくだみ荘」駐車場に9時集合、即、車に乗り合わせて深沢入口約10分。

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2  車高の低い車では底を傷つけるほどの悪路を進み、台風18号が降らせた雨で水量が多くなった深沢を渡る。流木などで足場を安定させて、対岸の道へ。

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4  深沢の脇道は日光・半月峠まで続き、昔、足尾と日光男体山を結んでいた生活道路。探索の目的は、この沢も煙害に遭った以降、どんな森に変わりつつあるのかを観察する「生態観察チーム」が現地入りする前の下見、また、足尾の森で唯一生きている常緑樹・ヤマグルマの生息地確認であった。

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7  爽やかな秋風に清々しさを感じ、気持ちを静めてくれる沢水の流れの中を10分程歩くと深沢ダム5号に到着。道は緩やかな登りだが、登山という感じの登りではない。

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10  30分程歩くと道の両側は石が並べてある生活道路となった。左手には杉の経済林となり、熊剥ぎ防止がされていた。

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 そこを過ぎると森には杉が無くなり、ミズナラ、リョウブ、カツラ、イヌシデ、ヤマザクラ、ホウノキ、ヤマハンノキ等の高木、中木ではチドリノキが目立つようになった。

13  目と心に優しい森を60分程歩くと、左手に檜の経済林が現れる。ここまで来ると巨木のカツラは近い。

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17  10分程で直径610㌢、樹高は目視で20m、太い幹を20本程の細い幹が支えている巨木のカツラに到着。ここには神社跡がある。私たちは幹に触れ、てっぺんを眺めてため息が出た。

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 さらに緩い登りの道を歩くこと10分程、滝の音がする。この滝を私たちは「アカマツの滝」と呼んでいる。滝の右上には、樹皮が綺麗な赤松が生えているのでそのように呼んでいる。この手前の崖斜面にヤマグルマが数本生えている。

20170919  滝つぼに降り、ヤマグルマが生えている場所を確認、実を付けていることも確認できた。煙害などで森が痛めつけられてきた足尾の森で生き続けているヤマグルマを、私たちは松木村跡地にも生きてほしいと願っている。19日、そのヤマグルマがしっかり実を付けて、命をつないでいる様子を見ることができて嬉しかった。

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21  石を座布団にして生長しているカエデの仲間、その後を追って石にへばりついている幼木のカエデを見ながら、昼食を食べて下山した。

Photo  途中、地面にはドングリが沢山落ちていたので、熊や鹿、リスやネズミたちもこれでひと安心だね!と思いました。探索者は、鎌田、松村、橋倉、仁平、小川、福田哲夫、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年9月18日 (月)

台風一過が運ぶ爽やかな秋風と青空の下で森作業

 台風18号の災害にあった方々にお見舞い申し上げます。

Photo  日本海はこの台風で海水が撹拌され、少しは水温が下がったことでしょう。足尾・松木沢の朝は写真の通り真っ青の空と西から吹きつける台風の風が爽やかで、とっても気持ちが良い日のスターとでした。

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Photo_4  今日は、新松木の杜の秋祭りの準備作業。2012年5月に植えた新松木の杜の木々たちも写真の通り、元気に生長しています。

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2  コナラ、ヤマザクラ、トチノキ、クヌギ、シラカンバ、イロハモミジ等は幹の太さが大人の腕程に太くなり、樹高は3mを超えました。この木々の葉は間もなく黄色や赤色に化粧して、森一面が賑やかになる秋祭りを迎えます。私たちも秋祭りを楽しもうと、今日は下草を刈りました。

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Photo_9  午後3時過ぎ、作業を終えて帰る支度をしていると、二歳のキツネが挨拶にきてくれました。

Photo_10  今日の作業は秋の風が台風に運ばれて清々しい気分で行えることができました。来月下旬には楽しい秋祭りがはじることでしょう。

Photo_11  森ともの皆さんとお会いできることを楽しみにしています。今日のボランティアは松井、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年9月17日 (日)

台風前の一仕事

今日は事務局メンバー有志発案の足尾作業日でした。

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毎日のように現地で作業をしてくださるスタッフにくらべ、事務局は足尾に入る機会が少ないメンバーが多い、と言う自戒から、少しでも多く現地での作業をしよう!という水落事務局次長の声に集まったメンバーです。スタッフも含めて、15名が集まりました。

Dscf2938台風18号の荒天で中止も検討しましたが、午前中ならば多少の雨で済むだろうとのもくろみで、強行開催です。

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幸い予想通りの天気で、一年目、二年目の植樹地を中心に草を刈る作業を行いました。前日までのたくさんのボランティア作業のお陰で、ほとんど刈る場所がない位でしたが、残っている植樹地の下草を、丁寧に抜きました。

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民衆の杜の順調な成長や、植えていないはずの木々、虫たちとの出会いといった小さな変化を楽しみながらの作業となりました。

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午後からは、薪ストーブの煙にいぶられながら、このあとに控えた秋以降のイベント情報を一同で共有し、少し早めに解散しました。雨のなかの作業でしたが、作業後は一仕事終えた感で満足な一日となりました。

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本日の作業は、小林、水落、加賀、宮原、済賀、人見、清水、鎌田、橋倉、柳澤、武田、高橋、松井、仁平、小黒(報告)でした。

P9170284クリが大豊作!

2017年9月16日 (土)

台風18号の進路が気にかかる足尾・松木沢の森作業

 気になる台風18号接近、中倉山は雲を被っていました。幸い雨は降りませんでしたので森作業にはもってこい日でした。

P9160016  朝9時の気温は12度、ホットコーヒーを飲みながら打合せ。少しでも作業が捗る様に、早速、刈り払い機を持って「民集の杜」の草刈りへ!

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Photo  作業は昨年植えた場所の今年二回目の草刈りでしたが、写真の通り草が伸び放題。苗よりも大きくなった草を刈ったり、植樹会場の周りの草を刈りました。

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Photo_4  草を刈って嬉しくなることは、植えて3年程たっているクリが小さいながらも毬栗を沢山つけていることです。今年は昨年と比べて多くのクリが実を付けてくれました。3年前は草地だった所は、実を付けたクリが元気に育っているので、昆虫から動物たちにとってみればレストラン街になっていることでしょう。

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Photo_5  15時半、みちくさ当番の二人も加わって南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」に提供する苗木の運搬等を話し合って今日の作業は終わりました。

Photo_6  今日の朝、松村宗雄スタッフは26年物の梅干を持ってきてくれました。今年は日照時間が少なかったので、梅干しの出来が良くないと言われていますので、小粒で美味しい梅干しに感謝です。松村宗さん!いつもご馳走様です。

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 昨日から上の写真の本を読みながら文章が読みやすく書けるように勉強しています。皆さんからのアドバイスもよろしく。本日のボランティアは鎌田、松村、高橋、仁平でした。(報告 仁平範義)

2017年9月14日 (木)

秋の彼岸入り願うことは“森と生きるライフスタイル”へ舵をきる

シンガーソングライター・チョージさんが歌っている「心の森」(森びとのイメージソング)の歌詞は、「想像できないような、千年後の未来も 今この瞬間から始まっている 僕らが植える、小さな苗たちは 共に命をかけて未来をつくる・・・・」からはじまっている。

P9118379  あと一週間で秋彼岸の入り、田んぼの畔に咲くヒガンバナを見る度に、この歌詞が思い浮かぶ。天空の河の向こうの森は想像できないが、木を植えていくことは見えない明日の僕らのふるさとになっている気がする。

P9118372  世界の人口は2050年に98億人と言われ、食糧需要は現在の1.6倍に達するという。トウモロコシは2030年頃から減少に転じ、大豆も同じ傾向となるようだ。今のペースで地球温暖化が進めばの話しだが、世界全体の穀物収穫量は伸び悩むと、農業・食品産業技術総合研究機構(つくば市)が試算した。人口増加に伴う食糧需要の伸びに生産が追い付かず、世界規模の食糧危機を招く恐れが現実化しそうだ。

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3  台風18号が上陸した宮古島では強風と大雨によって被害が出ている。その後の進路が気にかかる。想定外の異常気象対策は喫緊だが、千年先後の未来を描き、見えない明日のふるさとを苗木に託していくことはできる。

P9118381  これ以上地球を温めてはいけない。暮らしと社会を見つめ直し、森と生きるライフスタイルに舵をきっていくことも喫緊ではないか。河の向こうの先人はそれを待ち望んでいるのではないのか。、“つもり人(びと)”から“つくり人(びと)”へ(理事 髙橋佳夫)

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