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2016年12月の15件の記事

2016年12月31日 (土)

2016年大晦日を迎えることができ、森(自然)と“森とも”に感謝します

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 2016年12月31日、朝の外気温度はマイナス11度、今年も大晦日を迎えられた。薄い雪化粧の森には朝陽が差し、青空の無風の森の木々たちは安らいでいるようだ。

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 ストーブ用の薪を運んでいると、こんな穏やかな大晦日までには自然の猛威に怯えた事が嘘のようだ。

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 ロシアでは夏に雪が降り、中国では史上3番目の豪雨で大被害、インドでは気温が50度にもなり、フィリピンでは巨大台風が民を襲い、アメリカ大陸では干ばつと熱波そしてハリケーンがライフラインを破壊した。日本でも台風が東北、北海道へ直撃するなど、大雨と洪水なども暮らしを襲い、毎年想定外の異常気象が猛威を振るった記憶が浮かんでくる。

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 反面、大晦日まで支えてくれた多くの“森とも”の名前や笑顔も浮かんでくる。今年も多くの方々に支えられて1年間の“山と心に木を植える”事業が創りだせた。そして出会った方々との心温まる絆が芽生えた気がする。

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 足尾では、植林後のひと時には“森びと”たちとの和やかなトークが心を耕し、女子高校生との植林では未来を見つめた感想に遣り甲斐をいただき、現場での笑顔に疲れが吹っ飛び、準備したスタッフは元気をいただきました。また、今年は、アメリカ・ミシガン大生、フィリピン・ルボ村村民との出会いもあり、“山と心に木を植える”運動の情熱が世界に発信できるようになった。

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 足尾・松木村跡地と八幡平市・松尾鉱山跡地には、8,043本(足尾:5,943本、八幡平:2,100本)を、南相馬市では20,000本の苗木を多くの植林ボランティアと植えることができた。

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 支えてくれた森びと会員の皆さま、協力してくれた企業の皆さま、そして事業の財政基盤を支えてくれた公益財団法人・イオン環境財団様、一般財団法人・労研、JR東労組をはじめ各労働組合の皆様、ありがとうございました。

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 最後に、森びとプロジェクト委員会設立当初から“山と心に木を植える”運動を牽引してきた宮下正次理事が他界した。学者でもなく、評論家でもない素人の私たちの森づくり運動は、彼の“良いと思ったらまず実行!”、“森(自然)から学んで教訓化”という精神に支えられてきた。この精神を継続していく、と彼の遺影の前で誓った。彼も、天空の森で、“山と心に木を植えて”いることに感謝していることだろう。たくさんの感謝の念とご冥福をお祈りする。

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 健やかで和やかな新年をお迎えください。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年12月27日 (火)

今年の森作業は終了です。皆さまありがとうございました。

全国の森ともの皆様、今年もご支援、ご声援をありがとうございました。

スタッフの皆様、今年も1年間本当にお疲れ様でした。

最終日の天候は、午前中は雨、13時頃からは青空、とフルコースの松木沢でした。朝9時の気温は4度。風が吹くと冷たいものの、比較的暖かな1日でした。

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広場には霜の跡↓ 動物の足跡のようです。

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筆者持参のしょうが入り甘酒を飲みながら、

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作業の打合せを行いました。本日メインの作業は、苗木を別のビニールハウスに移し越冬環境試験を開始させることです。

 

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苗木にとって、松木沢の越冬環境はかなり厳しいものです。寒さや凍結はもちろん、ビニールハウス内は日中かなり高温になるため通気や干上がりにも要注意です。

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作業場のビニールハウスにあったタブの苗木・約560本(28トレイ)が選別され、下のビニールハウスへ引越しました。

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ここ数年、越冬環境を検討していますが、今冬は14の条件に分けて試験育苗します。例えば「上の棚+断熱材+もみ殻+定期的に散水」や「地面に防草シート敷くだけ+乾燥したら散水」という条件です。

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ハウスの中央に下がるのは最高気温と最低気温を記録する温度計です。これでスタッフが数日間行けなくても、気温変動がわかります。黄色のタンクには散水用の水をたっぷり保存しました。

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試験とはいえ、どの条件下でも、苗木が力強く越冬してくれるよう願いながら約2時間で午前中の作業を終えました。

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お昼には、足尾の塚原さんの差し入れの切り干し大根もいただきました。今年も心のこもった美味しい差し入れを沢山ありがとうございました。

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午後は、各人が手分けして、松木の杜・新松木の杜・民集の杜の柵の最終点検や、

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ビニールハウスにA~Hの“名札”をつけたり、しめ飾りをしたり、ご挨拶の掲示を行いました。

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最終日の森作業は、鎌田、松村(宗)、橋倉、稲葉、小川、福田、唐澤の各スタッフでした。お疲れ様でした。

越冬する苗木の作業中に、「厳冬期に桜や梅の枝を炊き出すと、花の色、生命力を宿した色になる」という染色家で人間国宝の志村ふくみさんの話を思い出しました。冬は春に向けて力を蓄える季節。つまり、人間にとっても大切な季節なのだと思い、苗木たちと心の中で握手しました。

 

皆様、2016年本当にありがとうございました。よいお年をお迎えください。

来たる2017年もどうぞよろしくお願い致します。

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 (報告・唐澤)

2016年12月22日 (木)

松尾鉱山跡地の緑化活動に道筋をつくりだすフォーラム

 12月17日(土)、岩手県盛岡市アイーナ8階において森林・環境フォーラム「松尾鉱山跡地の緑化活動」が開催されました。フォーラムでは、八幡平松尾鉱山跡地で植樹を行ってきた東北地域環境計画研究会、岩手県立大学、環境生態工学研究所、岩手県環境生活部、森びとプロジェクト委員会から緑化活動の報告がありました。

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 その内容は、樹種による成長の違い、植林後の根を調査した結果、ダケカンバやヤマハンノキの根が固い粘土層に伸びることが困難となり、横に伸びていること、また、酸性土壌の改良方法には海藻や細かく砕いたカキ殻を使用し効果が出ていることなどが報告されました。課題としては、標高の高さ、強風、排水不良、育樹体制の構築が挙げられました。

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 その後、各団体の代表者によるパネルディスカッションが行われ、樹種の選び方、酸性土壌の測定方法、育樹方法等が話し合われました。

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 みちのく事務所からは泉山所長、成田事務次長が参加しました。私たちは松尾鉱山跡地での森づくりの難しさ、厳しさを改めて感じました。このフォーラムでは、各団体が知恵を出し合うことで、この地での森づくりが良い方向に進んでいることを確信できました。(みちのく事務所 成田)

2016年12月20日 (火)

山の神と森ともに感謝しながら、師走の森作業!

 今年もあと10日ほどで新しい年を迎えます。この1年、多くの森ともの皆さんに支えられ、大過なく森づくりの作業をすることが出来ました。ありがとうございました。足尾の山々に住む山の神様にも感謝です。

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作業小屋のストーブも、煙突掃除をしてあげたのでご機嫌に煙をはきだしています。

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そこに、臨時の作業が飛び込んできました。16日に伐採した柳沢家の青竹の油抜きです。

 それぞれ「初体験」の作業だったので、試行錯誤を繰り返しながらも数本の油抜きを完了しました。

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Photo_6  この竹を何に使うのでしょうか?それは、しばらく秘密です。とても素敵なものに変身する予定です。楽しみにお待ちください。

 ただ、この青竹と一緒に運んできた竹笹が、足尾のシカ達のご馳走になっていました。「雲集亭」の後ろに積んでいた竹笹が、見事に食べられていました。竹の枝を使って、「ホウキ」を創ろうとの目論見に赤信号です。

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Photo_8  そんなことにもめげず、ポット苗への水やりと、松木の杜、新松木の杜、民集の杜の柵のチェックを二手に分かれ行いました。結果やはり、松木の杜で2か所が壊されていました。なぜ、ここばかりが鹿の侵入を許してしまっているのか?いささか疑問です。

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Photo_11  今日は、中倉山の山裾から、岩が崩れ落ちる轟音が一日中響いていました。凍った岩肌が、暖かさで緩み崩れていました。しかし足尾の冬の厳しさはこれからです。その厳しさを耐え抜いた木々達だけが、春を迎える喜びを感じる事が出来るのです。

 今日の森作業は、鎌田、松村(宗)、橋倉、小川の各スタッフでした。お疲れさまでした。                               (報告・橋倉)

失敗を繰り返さないようにと、来年に向けて作業しました!

 18日の福島県南相馬市は天気は良く、風もなく絶好の作業日和となりました。

 9時から、「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」応援隊は、以前苗床として各地からの苗木を置かせていただいていた青田さんの畑の整理をしました。応援隊のほか、NPO法人あさがおさんから3名、自治会長の小林さん、青田さん、市民のボランティア2名、森びとから大野理事と奥さま、私あわせて20名が参加しました。

 12月10日に仙台~小高までが電車(JR常磐線)でつながりました。この苗床は、鹿島~原ノ町の線路脇にあります。

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 管理を疎かにして、枯れてしまったコナラなどをポットから取り外し、ポットをゴミ袋に集めました。

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 3時間かけて、すべてのポットを取り外し、ゴミ袋は40袋以上となりました。

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 青田さんの畑をすっきりさせて、返すことができました。青田さま、この間ありがとうございました。

 作業を終え、市内上高平第二公会堂に場所を変え、「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」応援隊の役員会が行われました。冒頭、渡部代表から「大変な仕事お疲れ様でした。心置きなく新年を迎えられる」と挨拶がありました。森びとからは、11月26日に緊急の草刈りは足尾のスタッフの方の指摘があったからつくれたが、どうして応援隊でつくることができなかったのかを問題提起をさせていただき、人任せにしないことやリーダーがしっかりすると最後まで終わることが確認されました。

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 さらに、今年4月16日に南相馬市で森びとと「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」応援隊との共催でフォーラムを開催しましたが、来年も継続して開催していこうとなりました。

 終了後は、来年の豊富を語り合いながら、忘年会を開催しました。

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 前日から作った豚汁。白菜とネギは、自治会長の小林さんからの提供です。小林さんありがとうございます。

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 自治会長の小林さん特製の白菜のお漬物。

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「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」応援隊の皆さん、そして呼び掛けに応えてくださった市民のボランティアの皆さん、大変お疲れ様でした。

(報告者 事務局・小林敬)

2016年12月18日 (日)

土留め用竹の運搬が終了、来春の植林が楽しみです。

 昨日(17日)は16日に伐採した竹を足尾まで運びました。一泊お世話になりました、磯部温泉小島屋さんを出発し足尾までは3時間の道のりでした。昨日トラック一杯に積んだ竹や笹の葉は上州からっ風に吹かれ新たな地へと移動しました。足尾は雪の舞う天気でした。作業小屋に到着すると気温5度でしたが水道の周りは凍っていました。中倉山も薄っすらと白く冬化粧していました。

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 荷台から竹の葉と竹をうんしゅう亭に下ろしました。作業はスムーズに40分ほどで終了しました。荷下ろし終了後、昼食を取りました。帰るころ親子なのか二頭の鹿が竹の葉の香りをかぎつけてきたようでした。

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 伐採した竹は真竹で太さこそありませんが、しっかりと苗木の根を支えてくれる土を受け止めてくれることでしょう。伐った竹は、土留め用以外に、スタッフの手によってほうき、森びと「竹音器」(お楽しみに)等に変身される予定です。

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 竹を伐った栁澤スタッフの竹林跡は次の命(常緑の小さな芽)が見えていました、新たに命の競争が始まったようです。提供してくれた栁澤スタッフありがとうございました。また一泊にてお手伝いいただきました皆さんありがとうございました。(報告・水落一郎、写真・済賀正文)

2016年12月16日 (金)

足尾・臼沢西の森土留め用真竹をトラックいっぱい分伐採

 臼沢西の森は3年から植林していますが、大切な土の上には石が積み重なり、その石を取り除かなければ植えづらい所です。一昨年からその石を土留めにかき集め、現れた土に腐葉土などを混ぜて植えています。

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 その土留めは杉、ヒノキの間伐材や伐採竹を利用しています。今日は、その竹を伐採する作業を行いました。集まったのはスタッフ6名、事務長1名、事務局2名そして筆者でした。

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 場所は常日頃お世話になっている柳澤スタッフの自宅の竹林。JR磯部駅に9時集合して、10時から15時半頃まで竹を伐り、トラックに積み込みました。

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 明日朝、トラックとスタッフは足尾に向かい、「うんしゅう亭」で竹を一時保管します。来年には、竹を臼沢西の森入口へ運び、土留めを造っていくことになります。作業をしていると身体が温まりましたが、昼食時などには冷えていました。真っ白な浅間山から吹く風を吹っ飛ばしてくれたのは、柳澤さんのお母さん手作りのみそ汁とうどんでした。

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 写真上の様に、柳澤さんの竹林は更地となり、お稲荷さんも嬉しそうでした。

 

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本日のボランティアは、鎌田、松村、橋倉、仁平、柳澤、小井土、済賀、水落、岡部そして高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2016年12月14日 (水)

“落ち葉ラッセル”で足尾・深沢の森を楽しみました

 

 足尾のふるさとの森ではどんな木々が森社会を形成しているのか、ということを目的に足尾の山を登って木々を調べるのは大変な事。仁田元川と松木川に挟まれた中倉山の森ではミズナラやブナ、ホウノキ等が森社会を形成していることが眼で分かりました。

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 中倉山の東方向に聳える赤倉山の森ではどうなのかと、半年前頃から気になっていたメンバーが、今日、赤倉山の調査登山を行いました。メンバーは、鎌田、松村両スタッフと筆者でした。仁平スタッフは無線機担当として森びと広場で待機してくれました。

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 足尾町民からの情報を基に、深沢左岸を緩い道を登っていきました。町から2分~3分歩くと、深沢社宅跡地があり、そこには、当時の子供たちが遊んでいた滑り台が残っていました。

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 地元の情報では赤倉山登山は2時間程で頂上に着く、ということでしたので9時に出発しました。しかし、正確性がとても大事な登山であるのに、情報だけの登山でしたので、赤倉山の頂には着けませんでした。(写真下、党務゛入口から30分の経済林)

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 深沢を渡って90分程にある神社跡から左に曲がる、ということを曖昧にして右方向の半月峠に向かってしまいました。反省です。

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 半月峠も調査対象でしたので、来春調査前に150分程(往復約270分)歩くことが出来ました。

銅の精錬が盛んな頃には、生活道路だったらしく、道はしっかりしていました。歩を進めると“落ち葉ラッセル”と感じるくらいのふわふわした落ち葉を、踏んで緩い登り道を歩くことが出来ました。

歩いて90分経つと巨木のカツラとその横には神社の跡がありました。カツラは何とも言えない太さで幹の中からは霊がでてくるようでした。記念に一枚撮りました。

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 森の中では、ミズナラ、イヌブナ、ホウノキ、カツラ、サワグルミと思われる木々が、森の主役となっているようでした。

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 更に歩を進めると、滝がの音がし、眼下に滝が現れました。その岩上にはアカマツが一本元気そうに生きていました。また、滝の周囲には常緑樹(ヤマグルマ・写真下)が落葉広葉樹の森の中で緑の葉を輝かせていました。「何だろう?」と、調べているところです。「ふるさとの木であれば足尾・松木沢にも植えたいなあー」となりました。

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 更に、歩をすすめてみると当委員会アドバイザー・村上荘亮さんが昭和63年に植林した森と偶然に出会いました。

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 天気が気になった本日ですが、青空も見え、暖かい日射しが差し込む森で“落ち葉ラッセル”ができました。

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 森びと広場に帰った私たちは、仁平スタッフに調査報告を簡単に行い、作業小屋の煙突掃除を行ってから帰路につきました。本日のボランティアは、鎌田、松村、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

「森とも」の輪を大きく創り出した1年。新たな年への飛躍を確認し第4回栃木県ファンクラブ総会開催

12月11日15時より宇都宮市内において、森びとプロジェクト委員会栃木県ファンクラブ(FC)第4回定期総会が開催されました。総会には11名の会員と南相馬市鎮魂復興植樹祭に毎回参加しているヒロナガさんがオブザーバーとして参加してくれました。

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鎌田会長から「足尾からスタートした森づくりが海外にも広がりを見せている。これからも頑張ろう」とあいさつを頂き、2016年の活動経過と2017年の活動計画について議論を行いました。

総会には森びとプロ高橋副理事長に参加を頂きました。『世界の森が悲鳴を上げている状況の中で12年間の森づくりに自信をもとう。パリ協定が批准されたがCO2排出を監視していく活動が重要になってくる。「原発に頼らない暮らし」を具体化すること、自然エネルギーを応援していこう。来年は、どういう木を心に植えるか。「激動の年」になると思うが真の情報を掴むことが大切。それぞれが少しでも飛躍していこう。』とあいさつを頂きました。

 

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1年間の取り組みを振り返ると、昨年の第3回総会で確認した方針①森びとプロジェクト委員会の活動の実働部隊として常に現場(自然)から学び、積極的に活動を担ってきたことに自信と誇りを持ち、諸活動を積極的に担い栃木県FCとして経験と知恵を働かせ、発意・発想を発揮していこう。②人との出会いを大切にし、「森とも」としての絆を固めて活動の輪を大きく広げよう。③森びとスタッフだけのメンバーではなく広くメンバーを拡大しよう。④新たな課題に挑戦し、己の資質を高めよう。を具体的に取り組んだ1年となりました。

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栃木県FCにとってまさに「山と心に木(気)を植えた」飛躍の年になったと言えます。特に、「四季の感謝デー」と「市民フォーラム」はメンバーの絆を強化し、一層のやる気、根気、本気を発揮させたものでした。メンバー拡大も、市民フォーラムや足尾の植樹・育樹活動を通じて栃木県FCに加入していただき、それぞれが持てる力をいかんなく発揮していただきました。

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海外からの研修も担い、認定NPO法人We21ジャパンの皆さんと足尾を訪れたフィリピン・ルソン島ルボ村の皆さんに植樹指導をした橋倉さんと稲葉理事が、来年1月にルボ村を訪問することが決まりました。栃木県FCとしても二人の活躍に期待し、応援していくことを確認しました。

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経過・活動方針に対して「森びとの活動を通じて森に生かされていることを学び、子や孫のために森を残していかなければと考えるようになった」「松木の杜に遊歩道とベンチをつくり、中倉山や松木川、森の生長を見られるようにしていきたい」「森びとの育樹・育苗活動がいつ、どのように行われているのかわからない。栃木FCで連絡体制をつくってほしい」など活発な意見が出され、鎌田会長を先頭に新役員体制を確認し、総会を終了しました。

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今後も、体調に留意しながら、明るく、楽しく、夢を持ち「山と心に木(気)を植えよう」のモットーのもと奮闘していきましょう。

 総会終了後の懇親会では、牛スジ鍋に舌鼓を打ち、足尾・南相馬市の森づくりへの抱負を語り合い、フィリピン・ルボ村を訪問する橋倉さんを激励し、ヒロナガさんは栃木県FC会員として活動していくことの決意も述べられ、大いに盛り上がり会員の絆を更に深めることが出来ました。

 

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(報告者:清水 卓)

2016年12月13日 (火)

今年最後の獣害防止チェックと補強作業が終わりました

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 鹿や猿たちが越冬する体力づくりの様子を見かける足尾・松木沢です。今日は、今年最後の獣害防止作業を行いました。

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 標高1.000m付近の臼沢の森は2011年から2013年にかけて植林してきましたが、獣害に遭って苗木が食われたり、枯れたりしました。その面積は約4.800㎡です。この周囲に二重の柵等を設置していこう、という話が持ち上がり、今日はその為の調査もしました。

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 午前中は、3グループに分かれ、西側、東側そして中央から臼沢の森を登り、獣害のチェックと補強を行い、頂上で合流して、一番害が多い場所でネットを補強しました。

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 下山の途中、臼沢の植林会場周囲を測り、この周囲を柵、ネットなどで囲っていく準備にはいりました。

 13時半、塚原さんから頂いた赤飯をご馳走になりながら、遅い昼食を摂りました。

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 食後は、福田育苗チームのキャプテンから常緑樹(タブノキ)の越冬試験の考え方が提案され、試験の成功に向けて話し合いを行いました。上の写真は、臼沢の森から森びと広場(右)や松木の杜(中央)、民集の杜(左)です。

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 今日のボランティアは鎌田、松村、橋倉、福原、福田、水落、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

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