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2016年4月の21件の記事

2016年4月30日 (土)

足尾松木沢の荒廃地に、未来の命を育む木を植えた森びと栃木県FC

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2 透きとおっている青空に中倉山が聳え、その北斜面の松木川から吹く風は少し寒いくらいの本日、森びと広場には男女22名が集いました。今日は、「春の感謝デー」。

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4 感謝デーは、森びと栃木県ファンクラブ主催の植樹祭として行われました。集ってくれた皆さんに、ファンクラブ会長・鎌田さんは植樹祭の意味を伝え、橋倉スタッフからは植樹の方法などが話されました。

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6 その後、植樹会場の臼沢の森西斜面に向かい、現場では植え方が説明されました。この地は、2年前から植樹の準備が行われ、昨年は試植をしてきました。その活着度合いを見ながら、本日の植樹祭を迎えることができました。

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8 石だらけの地を耕し、土を入れ、土留めを施してきました。その地に、参加者の皆さんは一本一本の苗木を丁寧に植えました。

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10 マルチングは草を刈っておいた枯れ草を使用し、土の保湿を確保しました。

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12 当初予定の本数を50本以上オーバーして、215本の苗木を植えることができました。参加者の皆さんは、未来の命を育む森に育ってほしい、と願っていました。

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14 昼食は、仁平総料理長が揚げた新玉ねぎと桜エビの天ぷら、森びとインストラクター・斉藤仁さんから届けられた焼き牡蠣が用意され、地産地消の野菜と海の栄養源を頂きました。

15 植樹後は、感想などを出し合いながら、自然恵みの有難さなどを噛みしめました。木を植えてくれた皆さん、ありがとうございました。牡蠣を届けくれた斉藤さん、美味しい牡蠣をありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2016年4月28日 (木)

スタッフから植樹祭参加者へのおもてなし

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P4283912 今日は一日中雨でしたが、ガスがかかった景色と湿気がとても気持ち良い日でした。森びと広場ではウコンサクラが開花して、ガスでうっすらと見えるグランドキャニオンの厳しさをやさしく映していました。

P4283890 植樹会場の土は雨水が浸みっていたので植樹祭準備は止めて、スタッフから植樹祭参加者へのおもてなしとして記念品をつくりました。

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P4283896 竹細工と木端、ヤシャブシの実に色を付けたもの等を作りました。写真のようにヤマザクラの樹皮をナイフで削り、きれいなサクラの肌に磨き上げました。

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P4283901 竹細工は、仁平作の箸置きと高橋作のマドラー(数本限定)です。参加者から気に入られるか不安ですが、私たちの気持ちが伝わると嬉しいです。

P4283918 午後は、植樹祭本番で案内する順路を歩き、植樹会場の準備状況をチェックしました。

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P4283914 その後、育苗用のテントの骨組みを作りました。素人が組み立てるために、試行錯誤で組み立ててみました。ポット苗分け作業では夏の日照りが堪えます。日陰があると作業ははかどるので有難いです。今日のボランティアは仁平、小川、福田でした。(報告 高橋佳夫)

2016年4月27日 (水)

マルチング用樹皮を植樹会場に運び込む

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P4273875 薄い雨雲がかかって春の雨が降りそうでしたが、雨は森びと広場を出る5時頃までは降りませんでした。作業者には有難い日でした。

P4253507 昨日までの暖かさで、足元の小さな草たちは大きな草が繁茂する前に花を咲かせていました。

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P4273864 今日の森作業は、1回目の開墾と培養土運搬をしました。開墾は、重機で深さ70㎝~80㎝掘り返し、来月10日頃まで土を馴染ませます。その後、植樹祭から1週間前に黒土と炭を混ぜたて整地します。

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P4273879 午後からは、マルチング用の樹皮を17袋植樹会場に運びました。久しぶりの重機(不整地車)運転をしていた小林事務局長は緊張気味でした。この樹皮は鹿沼市の渡辺木材店から無償提供されたものです。

P4273883 それでも16時頃には全ての樹皮を運び終わり、余裕の笑顔を見せてくれました。本日の作業で植樹会場全体が見えてきました。本日のボランティアは小林、仁平でした。(報告 高橋佳夫)

2016年4月26日 (火)

植樹祭本番のすいとん汁つくりに初挑戦

P4263852 足尾松木沢の朝は快晴でした。昼には気温が24度まであがり、植樹祭の準備や春の感謝デーの準備をしていると汗が滲むほどでした。

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P4263529P4263853_2 今日は、事務局の水落さん、福澤さんが来月21日の足尾植樹祭の昼用のすいとん汁を松村宗雄スタッフから教えていただき、そのすいとん汁を私たちにご馳走してくれました。

P4263857 出汁は野菜の旨味だけで、醤油を薄めにした汁に、小麦粉と潰したジャガイモを煉ったすいとんを入れました。

P4263856 それぞれの好みがあるので、鶏肉の味や煮干しの味が良いとか、400名分のすいとん汁はどのようにして作るか、等の意見を聞いた二人は、食後にメモを整理していました。

P4263849P4263859 その後、民集の杜での植樹祭会場の準備を手伝ってくれました。その他のスタッフは、苗の撒水、臼沢西の植樹祭準備をしました。

 今日のボランティアは、高橋、鎌田、松村、橋倉、柳澤、水落、福澤でした。(報告 仁平範義)

2016年4月25日 (月)

春の営みがはじまっている足尾松木沢の森

Photo 昼の気温は22度まで上がりました。遠方の景色は霞がかかっているようでした。臼沢の森は写真のように、春祭りが始まり、木々は様々なパステルカラーで化粧していました。

Photo_2 森びと広場のシダレザクラも最後の花の彩りを若葉に助けられているようでした。

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Photo_4 民集の杜へ向かって歩いていると、ハンミョウのペアーが道案内をしてくれました。その先には、ノビタキの雄が雌を呼んでいました。いつもの鳥たちが足尾松木沢にやって来ました。

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P4250054 今日の森作業は5月21日の第35回植樹祭の会場の開墾と苗分け作業用のテント骨組みをしました。黒土も運び込まれました。

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P4253494 新松木の杜と民集の杜に植えたレンギョウの黄色い花が心を癒してくれました。

Photo_7 今日のボランティアは仁平、小川スタッフでした。(報告 高橋佳夫)

2016年4月24日 (日)

乾いたポット苗に水をやり、草との競争に負けない環境づくり

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Img_0119 16日の市民フォーラムでは大変お世話になりました。昨日は、晴れの天気が続きましたので、潮風と重なり苗床のポット苗の土が乾いていたので撒水しました。そして、草が大きくならないうちにポット内の草取りを行いました。

Img_0118 昨年の二の舞を踏まないように苗の都合に合わせた育苗に努めています。ポットのムラサキシキブの苗木からは新芽が出ており、着実に育ちつつある様子を見ていると何とも言えない気がします。

Photo 28日には応援隊第一回役員会を開催し、今年の育樹・育苗計画と多くの市民の皆さんとの出会いを具体化していきたいと思っています。(南相馬発 東城敏男)

2016年4月23日 (土)

甘い桜の香りを嗅ぎながら植樹祭準備

P4230028 今日の足尾松木沢の天気は無風で、晴れ、青空が見えました。桜も写真のように満開です。桜の甘い香りを嗅ぎながら、民集の杜では5月21日の植樹祭の準備作業をしました。

P4230037 先月購入した培養土・黒土・腐葉土が混じった土を大型トラックで運び入れました。昨日と本日で20ℓ入り2.560袋を運び入れました。桐生市から運び入れるので、1日で一往復が限界でした。残り約400袋は植樹祭までに運び入れることにしました。

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P4230044 トラックが到着するまでは、「民集の杜」の散策路整地を行いました。その途中には溝があるので、そこにはめがね橋を作ろうとリューム管を設置しました。植樹祭後には、民集の杜散策路の「めがね橋」になります。

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P4230046 今日のボランティアは、鎌田、橋倉、加賀、岡部、柳澤でした。(報告 仁平範義)

2016年4月21日 (木)

原発に頼らない暮らしを求めている市民に背を向けないでほしい

Photo 40年超えの老朽原発である関西電力高浜原発1、2号機(福井県)の延命の道を原子力規制員会が開いた。20日、規制委員会は「原発の40年運転制限」を骨抜きしたようだ。この新聞報道を読んでいると、「民進、川内停止せず」(毎日新聞)という見出しがあり、民進党は川内原発の運転停止の要求を政府にしなかった、という。

P4183810 16日の南相馬市では、原発に頼らない暮らしを市民が真剣に考えていたというのに、野党・民進党の態度は、原発事故被災者や原発に不安を抱いている市民に背を向けている気がする。

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Photo_4 フォーラムでは、東電の責任、原発停止の運動をどのように展開したらよいのか、先は見えないが、除染した農地で農業を始めている市民の挑戦をどのように支えていくか、“新しいふるさと”、“新しい豊かさ”を描き、実現していくための具体策をもって行政や官僚と向き合っていく、その力は分散してはならない、等を話し合ってきた。

P4183812 当日は、民進党のたしろかおる参議院議員、金子恵美衆議院議員のコメントをいただいたが、市民の原発に頼らない暮らしづくりの足を引っ張らないように、民進党内では議論を強めてほしいものだ。(理事 髙橋佳夫)

2016年4月20日 (水)

気持ちもウキウキ、桜の花に囲まれて森作業

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377 昨日の足尾松木沢は快晴、朝9時の気温は13度でした。森びと広場や松木の杜は様々な種類の桜に彩られています。北海道・旭川の「МS会」が植えた桜、森びと有志の皆さんが植えた桜が、今、大きく育ち、松木の茶色い岩肌に花を咲かせています。

367 そんな桜達の競演を楽しみにしているのが、足尾在住の森とも・塚原さん。今日も手料理を作って、30分以上も歩いて届けてくれました。塚原さんは、スタッフたちと一緒に花見(昼食)を食べ、松村スタッフの案内で桜を愛でて頂きました。

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383 昨日の森作業は、「春の感謝デー」用の植樹会場作りでした。山肌の平らな場所の為、金属柵で全体を囲うことにしました。鎌田、福田両スタッフの息のあった作業で、45枚のネットを張ることが出来ました。

369 松村スタッフは、苗木への散水を行いながら、悩んでいました。発芽したブナの一部が枯れてしまったからです。トロ箱同様、発泡スチロールのブナも一部が枯れました。原因は分かりませんが、遅霜ではないかという話はでましたが、ハッキリした原因が分かりません。

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371 様々な緑が野山を彩る足尾松木沢。今、一番の緑はカラマツの若葉です。目も心も癒されます。春真っ盛りの足尾・松木沢でした。今日のボランティアは、鎌田、松村(宗)、福田でした。(報告 橋倉喜一)

2016年4月19日 (火)

大地震が絶対起こらない、科学的根拠はあるのでしょうか

P4183804 熊本では昨夜も震度5強の地震があった。5年前には東京でも震度5強を経験した私だか、避難を強いられている熊本地震被災者の皆さんの恐怖と不安が分かるような気がする。しかし、今回の地震は震度7、6強、5強の地震、震度4度以上の地震が続き、震度1度以上の地震が590回を超えているから、5年前の恐怖と不安は想像がつかない。

P4183817 ところが原子力規制委員会田中俊一委員長は、記者会見で「科学的根拠がなければ、国民や政治家が止めてほしいと言ってもそうするつもりはない」(毎日新聞)と述べたという。

 それでは、“大地震が起きない、科学的根拠はどこにあるのか”を、示してほしい。ここには住民の命や暮らしを守る、という人間性が見えない。

Photo 先日のフォーラムでは、命と暮らしを第一にすれば原発には頼らない、ということを参加者で誓い合った。新緑の黄緑色のパステルカラーが心を癒す気持ちになれない被災者の皆さんの命と暮らしを、遠い所から気持ちで支えたい。

 以下に、フォーラムでの主催者あいさつを紹介する。(理事 髙橋佳夫)

■主催者あいさつ

Photo_2 大変お忙しいところ、桜井勝延市長をはじめ、多くの皆さんにお集まり頂き誠にありがとうございます。桜井市長からは、後ほどご挨拶をいただきます。

「原発に頼らない暮らしを考える市民フォーラムin南相馬」を開催するにあたり、実行委員会を代表して一言ご挨拶申し上げます。

 この実行委員会は、南相馬市の市民でつくる「鎮魂復興市民植樹祭」の応援隊とNPO法人森びとプロジェクト委員会でつくり、素人ながらフォーラムの準備を進めてきました。

森びとプロジェクト委員会は、3.11東日本大震災とフクシマ原発事故直後、岩手県、宮城県そして福島県の被災地で少しばかりの救援活動をしました。その経験から、津波から命を守る森の力を発揮する森の防潮堤づくりを、ここ南相馬市の復興支援として市民植樹祭を応援してきました。

応援する中で被災した方々から学んだことは、復興の主役である市民との絆を強く、太くしていくことでした。その結晶が「市民植樹祭応援隊」となりました。今では、市民植樹祭に集う何千人の植林ボランティアをサポートできるようになりました。

東日本大震災から5年が経ちましたが、豊かな自然に囲まれ、南相馬市で生まれ育ったふるさとから避難させられ、家族バラバラ生活を余儀なくされています。遠いチェルノブイリでは、原発事故から30年経とうとしても30㎞圏内には立ち入ることができません。

福島原発事故から5年が過ぎましたが、廃炉作業の展望は見えませんし、除染や汚染物質の処理など問題は山積みです。さらに、原発回帰の動きを見ていると暮らしの不安と、原発の恐怖が募るばかりです。

フォーラムのテーマは、「原発に頼らない暮らしを考える」ということです。「生存が不安定」な社会のなかで、少子高齢化という初めて経験する社会のなかで、子や孫の未来のために大人は何をなすべきなのでしょうか。

南相馬市は、昨年、全国で初めての「脱原発都市宣言」を世界に向けて発信してきました。原子力に依存しない街づくりを進めるために、再生可能エネルギーによる電力自給率を2020年までに、64%にしようとしています。しかし、自然の恵みは簡単にいただけないようです。地球は人類に警告しています。これ以上、“地球を暖めるな”と。

世界各地では、地球温暖化による気候変動が想定外の自然災害を巻き起こしています。気候難民が2千万人もいると言われています。この問題にも向き合っていかないと、再生可能エネルギーも安定供給できないと言われています。

暮らしに欠かせない電力。その電力と命を育む森。今日は、50年先、100年先の暮らしを描き、今からどんな暮らしをしていくのかを、パネラーの皆さんと討論していただきたいと思います。「新しいふるさと」を子度たちに手渡すために、震災から5年を区切りに、新たなる第一歩が踏み出せる場になれば幸いです。

「沈黙は善」ではありません。まだまだ乗り越えなければならない多くの問題がありますが、市民の力は無限です。この力を信じて、そして森(自然)の力も取り入れて、若者たちの笑顔と声が弾む“新しいふるさとづくり”へ、歩んでいただきたいと願っています。

最後に、フォーラムを開催するにあたり、南相馬市、市教育委員会、会津電力㈱、福島民報社、福島民友新聞社、NPO法人つながっぺ南相馬、原町地区連合様から後援をいただきましたことに対し感謝申し上げます。また、実行委員、スタッフの方々にも、心から御礼申し上げます。(実行委員長 大野昭彦)

 

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