« 2015年8月 | メイン | 2015年10月 »

2015年9月の18件の記事

2015年9月30日 (水)

足尾アルプスから富士山を拝みました

01 中倉山の孤高のブナと足尾アルプスを紹介してきましたが、今日は富士山を拝むことができました。

02 同行した鎌田、松村両スタッフと筆者の三人は富士山を見ながら、暫く富士山のシルエットを心に焼き付けていました。

2

1 今日は孤高のブナの調査登山をしました。ブナの実の付き具合、紅葉の様子、そして樹冠等を調べてきました。途中、元気そうなミズナラのドングリを見つけながら歩を進めていると、道端に手を合わせている小さな像が置かれていました。

5

6 稜線近くでは7本のリンドウの花の美しさに感謝しながら、11時頃に山頂から孤高のブナへ着きました。

4

3 途中から見えた孤高のブナ。

7

9

98

10 山頂では記念写真を撮って、周囲の秋の紅葉具合を見つめました。寒暖の差が続くようであればあと1週間後にはミズナラ、ブナ、ダケカンバ、ツツジ等が秋の化粧を濃くするような気がしました。

92

93

97 落ちているブナの実を少し採取してはました。明日以降、その実の元気度を見ることにしています。今日の調査は、来月に予定している日光森林管理署との話し合いのために、ブナの樹冠等を調査しました。孤高のブナを何とか保護できないかと、森林管理署のアドバイスをお願いしています。木は根が命ですから、登山者がなるべく土を踏みつけて固めないようする等の保護策を検討したいと考えています。

94

95

96 煙害に耐え抜いて一世紀以上も生きているブナに会うと、自然に生かされている有難さなどが分かる気がします。そんなブナがこれからも元気で生きていけるように、登山者のみなさんと見守っていきたいと願っています。

11 稜線から私たちの森づくり現場、松木村跡地を見下ろしてみました。

13 ベースキャンプ着後、松村さんが持ってきたザクロ、橋倉さんからの柿をご馳走になって調査の疲れをとりました。鎌田さん、松村さんそしてベースキャンプを守ってくれた橋倉さん、お疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

2015年9月28日 (月)

土砂崩壊地での宮脇先生指導の森づくりを見学しました

Cimg1904_640x507 48時間で600㎜以上の雨が降り、鬼怒川の堤防が決壊して大被害を受けてから1ケ月も経っていないのに、今度も自動車が飛ばされそうな最大瞬間風速70㍍以上と予報された大型台風21号が先月に続き、沖縄県民や台湾人を襲っています。

P9261366_640x467 こんな時の私たちは暴風や豪雨の勢いを弱めてくれる森に頼らざるを得ませんが、近ごろの極端な気象には森も悲鳴をあげる場合があります。その現われは土砂流出、土砂崩壊、深層崩壊などです。

P9261372_640x480 この森を元気にしようと活動しているのが森林ボランティアの森づくりであり、国有林等の森を守っているが林野庁をはじめとした中央地方行政です。

Cimg1915_640x501 森びと事務局スタッフは一昨日、林野庁関東森林管理局吾妻森林管理署が管理する榛名山北斜面の植生工を見学しました。

Cimg1910_640x480 この地は、2008年の局地的集中豪雨により土砂崩壊、その後、山腹基礎工から植生工を施し、植栽工は宮脇昭方式、林野庁の従来方式そして自然の力による方法で試験的に実施したところです。

Cimg1914_640x498 写真で分かるように、左側が宮脇方式、中間が自然力、右側が従来の方式で育てている森です(幅約15㍍・長さ50㍍、苗を植えて今年で5年目)。

P9261380 この地の森を臼沢の森と比べると木々の生長は遅い感じがしました。土壌やその他環境の違いがその原因と思いますが、管理署から説明を聞いて感じたことは、植え方は宮脇方式、育樹は従来方式でしたので、下草刈りが疎かになっていたということでした。

P9261396_640x437 中央地方行政の事業は予算や法律・条令等に沿って進められるのでこのような状況になっているようです。見学したスタッフの皆さんは、自力で生きられるまでの下草刈りや食害防止等の生育環境づくりの大切さを実感しました。

関東森林管理局の皆さん、吾妻森林管理署の皆さん、ありがとうございました。(理事・高橋佳夫)

 

自治労東京の組合員が南相馬市・森の防潮堤の草取りをしてくれましした

P1000778_640x402 9月25日、26日の両日、自治労東京都本部区職域連絡会の方々53名は、2015年3月に植樹した原町区萱浜地区の第2回植樹会場の除草作業を行なってくれました。この作業は、東日本大震災被災地支援活動として実施したようです。両日の天気は曇り、暑くない中で作業が出来ました。2日間で延べ4時間の除草作業を行いました。

P1000769_640x512 ある女性参加者は、「震災前から相馬地方が好きでよく来ていた。雑草が伸びていて除草作業が大変だったが充実した時間であった」と、

P1000774_640x503 50代男性からは「今年の植樹祭に参加して、その後どうなっているかが心配であった。現地での育樹作業も大変だと思った。今後も機会があれば除草作業などに協力していきたい」と、感想を述べていました。

P1000768_640x480 除草作業終了後、「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊」から皆さんへ御礼のあいさつを行いました。最後に全員で記念写真を撮って、皆さんは帰路につきました。自治労東京都本部区職域連絡会の皆さまお疲れ様でした。また、お会いできることを楽しみにしています。(事務局 岩橋 孝)

2015年9月25日 (金)

11・6 ストップ地球温暖化!森と生きる暮らしを世界へ発信しよう

P9071918_640x480 久しぶりに東京に帰ってきました。仕事帰りの道端で耳を澄ませていると、コオロギが鳴いていました。午後六時になると街は薄暗くなりますが、少し足を止めてみると秋の虫たちが独唱、輪唱、合唱しているかもしれません。秋の夜長に、本を閉じて窓を開けて耳を澄ませてみませんか。

P9131998_640x519 新聞やテレビニュースでは北国や山奥の秋の訪れを報じていますが、東京でもキンモクセイが秋を届けていますよ。

P9121982_640x480 今日は、東京事務所会議でした。12月までの事業の検討を行い、その後は11月6日(金)13時~17時に開催する「ストップ!地球温暖化 森と生きる暮らしを考えるフォーラム」(会場:憲政記念館)の準備を話し合いました。

 

P9071950_640x486

P9071948_640x518“私たちは、震災と津波そして福島原発事故の経験から、自然の圧倒的な力と人間の傲慢さと無力さを思い知らされました。そして、物質的な豊かさ、便利さ、経済的な効率性や合理性だけを追求する余り、最も大事な「いのちや心」、自然(森)と共に生きる暮らしの大切さに気づかされました。

P9071959_640x446 原発事故では原発の怖さを見せつけられ、また、原発に頼らない暮らしを求めていくことの大切さにも気づかされました。原発ゼロでも電気のある暮らしができること、私たちの知恵と技と森が育む五感と素晴らしい想像力、その上、森は雇用も創出するなど私たち暮らしは森に支えられていることも教えられました。

P9131995_640x504 気づかされたことや学んだことを、どのように暮らしに活かしていくのか、そのことが地球温暖化削減につながるライフスタイルがあるのだ”、ということを語り合いたい、と話し合いました。

P9071928_640x480 このようなフォーラムを創りだし、その総意を12月パリで開催されるCOP21へ届けよう、という事等も話し合いました。

P9071940_640x607 残された1ケ月間に、皆さんのご意見等を伺いながら、意義のあるフォーラムを創りだしたいと思っています。皆さんのご意見をお待ちしています。(理事・高橋佳夫)

2015年9月24日 (木)

松木沢「民集の杜」の草刈りが完了しました

昨日はシルバーウィーク最終日。この日も秋晴れで、森作業は気持ちよく進みました。

 午前中は、「民集の杜」の最も奥、昨年の植樹エリアの草刈りをしました。夏が終わる頃の草の根は柔らかく、ほぼ手で引き抜けました。2時間ほどの作業で、苗木の頭が出ました。どの苗も元気にこの夏を生き抜いていました。1_3

5

苦労したのは苗木に絡まりつくツタ(カナムグラ)です。ツタのかたまりにしか見えなくても、丁寧に取ると苗木が現れ、苦しかっただろう、と一同ほっとしました。

2_2

3このツタにはギザギザの棘があり、とても痛いのです。気づいたら腕に擦り傷を負ったスタッフもいて、草刈りでは少しの肌もさらさない工夫が必要、と反省です。

昨日の作業スタッフは5人、うち3人が女性です。ベテランの、鎌田スタッフと橋倉スタッフにアドバイスを受け作業を進めました。

6

お昼で小屋に戻ると、油揚げとえのきとなめこのお味噌汁が作り置かれていました。仁平さん、ごちそうさまでした。汗をかいた後だったので最高でした!ツネ吉も寄ってきて、和まされた昼食時間でした。

Cimg9266

 午後は今年5月の植樹祭Cエリアの草刈りをしました。ここでもツタには悩まされましたが、1時間半ほどで終えました。

Cimg9277_2

これにて「民集の杜」の草刈りは一通り完了です。この夏、草刈りされた皆さま、本当にお疲れ様でした。

 気持ち良い風に吹かれながら「民集の杜」のこれからや「この岩の周りにどんな木を植えたらいいか」が話題になりました。10年後の森の姿を思い浮かべて、これからも森作業に力を入れようと気持ちを強めました。

Cimg9278

Cimg9281_3久美子さん2日間お疲れ様でした。「疲れるどころか元気になりました!」と頼もしいコメントでした。佐藤さんは「1日って早いですね・・・」と物足りなさそうでさえありました。鎌田さん、橋倉さん、今日も色々ありがとうございました。お疲れ様でした。

(スタッフ・唐澤)

2015年9月22日 (火)

足尾松木村跡地で、秋の植樹祭会場の草刈りをしました

Photo 秋晴れの3日目、今日の足尾松木沢の朝は雲ひとつありませんでした。森作業をするには少し暑いくらいの天気でした。

Photo_2 今日は秋の植樹祭会場の草刈りをしました。スタッフ以外に草刈りを手伝ってくれたのは千葉県から来た久美子さん。初めての刈り払い機での草刈でしたので、少し緊張していました。

Photo_3

Photo_4 「民集の杜」入口付近から秋の植樹会場までの道と場所は、写真の通り草一面でした。7月に草を刈ったり、抜いたりしましたが草の勢いは凄く、植生の競争には驚きました。

Photo_5 休憩時間には水分補給を十分に摂り、今年植えた木々の様子を見ながら草を抜いて気分転換をしました。

Photo_6 草を刈っていると虫たちの住処を邪魔したりしますが、今日はガマガエルを脅かしてしまいました。

Photo_7

Photo_8

Photo_9 一日の作業では今年の植樹会場の草刈りが終わり、マルチング用に草を会場脇に寄せておきました。草を刈った後の写真は上。

2

Photo_10

Photo_12 昨年植えたコナラにはドングリが付いていました。JREU千葉の皆さんが植えてくれたコナラです。

Photo_11 この実は昨年後輩が植えてくれたコナラ。これを見て、筆者は先月亡くなった後輩からのメッセージかもしれないと思いました。(理事・高橋佳夫)

9/21

2015年9月21日 (月)

“未来のいのちを育む苗は殺さない”、と苗分けと植樹

P9211257 敬老の日の今日、足尾の朝は御覧通り青空が透きとおっていました。

P9210054 今日はJREU高崎の組合員5名と石島理事が案内してきた愛媛大学生、元群大工学部部長・根津先生が苗分けと「民集の杜」に植樹をしてくれました。

P9210066

P9210069 今月上旬に運んできた苗木がポットで生きていくためには環境が良くないことを松村スタッフが気づき、後輩たちに“いのちをかけて生き抜こうとしている苗を殺すな”という気持ちを伝え、それに応えてくれた組合員が苗分けをやってくれました。

P9210060 新松木の杜では、鎌田、橋倉スタッフが背丈ほど伸びた草を刈ってくれました。

P9210063 午後、二人は「民集の杜」の草抜きをしてくれましたが、昨年植えた場所は「草が元気でその勢いに苗木が負けそうだ」、と鎌田、橋倉スタッフが心配するほどでした。来月の森作業でその草取りをやり抜こう、と意思統一して夕方、帰路につきました。

P9210075 愛媛大学生の悠希さん、ありがとうございました。(理事・高橋佳夫)

2015年9月20日 (日)

食害防止柵作り、秋の青空の下で大ハンマーを振り下ろす

P9201241

P9201244 間もなく秋分の日ですが、それにふさわしい青空がとても美しい一日でした。

P9201250 今日は仁平スタッフと筆者で食害防止柵設置の準備をしました。3棟のビニールハウスを完成させた周囲を柵で囲い、動物たちに苗木を食べられないようにします。久しぶりの大ハンマーを使った作業で、仁平スタッフは腕の筋肉がパンパンになったようです。

P9191240 昼食は松村スタッフから頂いたインゲンのサラダとカレーを舎人の二人と食べました。松村さん、いつも野菜を届けていただきご馳走様です。

P9201243 来月10日は、ロッククライマー・大木さんの案内で足尾グランドキャニオンをアタックしようと計画していました。その下見を大木さん達がしてくれましたが、岩が崩れやすいということで計画を変更することにしました。

P9201255 松木渓谷の丹平治沢の本滝を見に行こう、ということになりました。その前に大木さんが下見をして、チャレンジするか判断することにしました。下見をしてくれましたロッククライマーの皆さん、本日はありがとうございました。

P9202020 中倉山の来た斜面はリョウブの葉が色づきました。(理事・高橋佳夫)

2015年9月19日 (土)

秋風が吹く足尾・松木沢で、清々しい森作業ができました

P9190022

P9180001 爽やかな秋風が吹いた足尾・松木沢、今日はJREU大宮の組合員・家族15名が秋の森作業に来てくれました。

P9190005

P9190008 「民集の杜」に集った皆さんは、まず、矢野地本役員からタイムスケジュールの説明を受け、続いて森びとスタッフの紹介、その後、松井理事から歓迎のあいさつを受けました。

P9190018

P9190019 作業内容については民集の杜担当スタッフ・鎌田さんから説明があり、早速、皆さんは草が苗木を覆っている民集の杜の草抜きをはじめました。

P9190011

P9190017 草の根は意外と深く、抜くのに一苦労する場面もありましたが、休むことなく2時間の作業を行ってくれました。

P9190027 参加者の中には10年前から森づくりを手伝ってくれた方がいましたので、全員で臼沢の森を見学しました。皆さん、木々の生長に驚いていました。臼沢の森入口の集合写真では、苦労して育てた森を見て、自信が顔に表れているようでした。

P9190030

P9190034 遅い昼食では爽やかな秋晴れの下で汗をかきましたが、清々しいその汗を吹っ飛ばすように、皆さんは大きな声で乾杯していました。

P9190035 仁平スタッフは疲れが取れるようにと、みそ汁を皆さんにご馳走しました。昼食を摂りながら、皆さんは森づくりの話等に盛り上がっていました。

P9190029 今日は、熊森栃木県支部の皆さんも秋の森作業を手伝ってくれました。JREU大宮の皆さん、熊森栃木支部の皆さん、ありがとございました。(理事・松井富夫)

 

2015年9月17日 (木)

自然の猛威と安倍政権の暴走に不安と怒りをもって森作業

2015_0916_142810dscn1650 「記録的な大雨」は茨城県常総市の鬼怒川を決壊させ、さらには栃木県、宮城県等の各地でも大きな被害と犠牲者を残して10日が過ぎました。国会では自民党、公明党が中心となっても民意を謀殺して、戦争を推進する法案を成立させようとしています。

2015_0916_142848dscn1652 森づくりを行なっている私たちの思いは、「どんな大雨でも保水してくれる森が有ればいいのに!」、そして「安全・安心な社会で暮らしたい」ということです。

2015_0916_120952dscn1643 足尾松木沢では、松木川も水量は多いものの澄んだ流れに戻り、森びとの各施設も被害は無く、みなさんホッとしています。昨日は、4人で新松木の杜の草刈りをしました。草も伸びていますが木々達も負けずに伸びているようです。木の命である土づくりが成功しています。

2015_0916_144956dscn1653 午後は、筆者と福田スタッフで栃木県ファンクラブの植樹が予定される「臼沢の森西」の調査を行いました。測量を行い、2年前に試験植樹をした木々をチェックしました。結果は、当初植樹した124本の苗木は、コナラ25本、カシワ5本だけが必死に生き続けていました。幹ガードを施したコナラはシカの食害にあった他の樹に比べ背丈がしっかりとしています。

2015_0916_153407dscn1659 松村スタッフは、“竹へら”に樹木名を書き込み、ポット苗の整理をしました。苗の種別を間違わない様に、と心のこもった作業をしていました。

2015_0916_151710dscn1656 鎌田スタッフは、“押し切り”という道具でカヤを裁断し、蒔いた種の乾燥を防ぐ材料を作りました。

2015_0916_160552dscn1663 帰りがけにゲートを出ると、皆の車が止まっていたので覗いてみると、スタッフ達がヤマボウシの赤い実を食べていました。秋の味覚を味わっていました。

2015_0916_160205dscn1660 これぞ大人たちの“みちくさ”です。思わぬ秋の贈り物にみんな大満足でした。(スタッフ・橋倉喜一)

森びと検索

最近のトラックバック