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2014年7月の17件の記事

2014年7月31日 (木)

地道な森作業がいのちを守る源(森)を元気にしますよ

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  草の勢いと熱風から若木を開放してやろうと、昨日も臼沢の森の草刈りをしました。担当したのは鎌田スタッフと筆者です。

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 草刈りは標高950㍍程ですから動かないと心地よい風が吹いて気持ちが良いのですが、刈り払い機を動かすと汗がびっしょりです。

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 蜂の巣に気を付けながら、草刈りは最上段の森から3番目を終了しまし下。

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 森びと広場では、小井土監督の下で橋倉スタッフ、金子スタッフの3人でビニールハウスの柱を設置しました。残っていた2棟の屋根のビニール留めが終了、3棟は、梁とビニール留めレール設置を残すまでとしました。

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 撒水は心配ないようですが、大きく育った苗木には水を与えました。水をかけていると風でホース先から飛んでくるしぶきがとても気分よいものでした。この様子を遠くから見ていると、子供の頃の水遊びをしていたことが頭に浮かんできました。早いもので夏休みも10日間が過ぎてしまいました。皆さん、異常気象に応えようとする体調、暮らしの災害に気を付けてください。(スタッフ 小川 薫)

2014年7月28日 (月)

相馬野馬追は、馬と生きる暮らしの知恵を次世代へ引き継ぐ祭り!?

P7274151 連日の猛暑日によって多くの方々が病院に搬送され、犠牲者もでています。猛暑と向き合う私たちの健康管理には、自然との付き合い方や身体の構造をつかんでおかないといけない気がします。そんなことを考えさせられた昨日の国指定重要無形民俗文化財・「相馬野馬追」でした。

P7274174 鎮魂の森・森の防潮堤づくり応援でお世話になっている南相馬市役所から「相馬野馬追」の招待を受け、筆者と当会顧問の伊野雅晴さん、山崎誠さんの三人が馬と生きる伝統の祭りを観てきました。

P7274128 8時半に市役所に集合。9時頃になると桜井市長が市役所前の広場に騎馬に乗って登場、招待者を迎えてくれました。

P7274168 市役所からバスで町へ移動。朝9時30分~昼頃までは450騎馬隊が約3㎞の街道を「お行列」しました。

P7274195 行列では、相馬総隊長をはじめ、中ノ郷騎馬隊→小高郷騎馬隊→標葉郷騎馬隊→北郷騎馬隊→宇多郷騎馬隊の順で本陣を目指していきました。

P7274184 児童や子供そして女性も騎馬と一体となっていたことに感動しました。

P7274188 また、馬の中には寒立馬に似た馬も騎馬として行列していた様子を見て、その馬と人との一体感は騎馬隊の中でも圧巻でした。この行列に隊をなしている皆さんの一部には、フクシマ原発事故で避難生活を強いられている方もいましたが、その行列にも郷の伝統を守り抜くしっかりとした顔つきがうかがえました。

P7274213 その後は祭り会場へバスで移動。雲雀ヶ原祭場では、甲胄競馬が始まり、男女の若者たちが馬と呼吸を合わせて、炎天下の中で、一周1200mのコースを走り抜けて観衆を魅了させていました。

P7274232 そして13時を過ぎると、満を持していた騎馬武者たちがそわそわとしだし、馬もその息を感じて興奮している様子になってきました。

P7274233 いよいよ祭りが最高の盛り上がりを見せる「神旗争奪戦」の始まり。花火が打ち上げられると、日本の御神旗が舞い降り、それをめがけて騎馬武者たちが奪いあいます。

P7274236 神旗を奪った騎馬武者の姿を見ると、邪心のない無垢な若者に感動させられました。

P7274253 初めて「相馬野馬追」を見させていただいて、馬と一緒に暮らして培ってきた自然との向き合いが多くの観衆の心をつかんでいるのではないか、と思いました。

P7274241 自然からかい離して生きていけない私たちの暮らし。この暮らしの中から育まれた暮らしの知恵が脈々と次世代へ引き継がれていることが感じられた「相馬野馬追」でした。

南相馬市市長・桜井さん、市民生活部次長・佐藤さん、市役所の職員の皆さん、ありがとうございました。(理事 高橋佳夫)

2014年7月25日 (金)

連日の猛暑で人間も生きものたちも命を守るために必死です

P7188132 猛暑日が続いています。首都圏の気温と比べると足尾はそれほどでもありませんが、今までにない暑さを経験しています。そんなわけで草刈りをしていると、「俺(バッタ)たちもこの暑さには参っています。人間の皆さん!何とかしてください!」、と虫たちから睨まれている気がします。

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Photo_2 昨日は、鎌田スタッフ、加賀スタッフと筆者で臼沢の森の草刈りをしました。最上段から下三段目の森の草を刈りました。

Photo_4 雷の本場なので朝早くから作業を開始、午後1時には雷雨になりましたので森から下りました。

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Photo_7 この暑さのせいかもしれませんが、草を刈りに現場に向かうと写真の通り、イノシシ又はクマによって苗が掘り返されていました。唖然として開いた口が塞がりませんでした。

P6223527 これも生き物たちの命を守る自然の姿なので仕方ありませんので、今年の秋に補植をしなければなりません。バッタの気持ちになってみると、頭が下がります。(スタッフ 小川 薫)

2014年7月22日 (火)

雨風を心配しないで作業ができる東屋が建った

P7224124 昨夜は事務局の塚崎君が急きょ手伝に来てくれました。また、小井土さんの奥様、安中市の島崎さんも手伝いに来てくれました。

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P7224108 本日の天気は写真の通りで、とても蒸し暑い青空の下で東屋の柱と梁を組み立てました。

P7224112 土台は大きな石がゴロゴロしている場所なので基礎が不均等。まずは柱の長さを調整するために柱をカットしました。

P7224115 次は、柱に梁を組み込んだ鳥居形の柱と梁を引き上げ、土台に据えました。この繰り返しの作業で、本日は三組の鳥居形を組み合わせました。

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P7224110 昼食時には、小井土さんの奥様が美味しいオニオン卵スープを作ってくれました。三時には、仁平工務店・仁平さんからとても甘いスイカをいただきました。

P7224120 事故・怪我もなく本日の作業は終わりました。棟上げはできませんでしたが、来月中には完成させようと、次の作業内容を練り合わせして帰路に着きました。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

2014年7月21日 (月)

足尾も梅雨晴れの風が吹きました

P7214072_3 今日の天気は爽やかな風が吹き、清々しい晴れ時々曇りでした。一週間以上も続いた雷雨はありませんでした。

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P7214099_2 足元では虫たちが一生懸命な様子で動き回っていました。花の名前は分かりませんが、5ミリ程の花が青空に向かって花弁を開いていました。今日は松木の杜の草刈りをしました。草の緑の中にはネジバナとセイヨウノコギリソウが淡いピンク色と真っ白な色を輝かせていました。

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P7214081 そんな花を見ながら、刈り払い機で筆者の腰まである草を刈りました。(理事 高橋佳夫)

 

2014年7月20日 (日)

足尾の森の生態系は未来の価値です?

P7204013 朝7時、足尾ダムゲートに集合した中倉山アタッカー14名。昨夜までは登山を断念しなければならないのか、と天気を気にしていました。しかし、雲の合間から青空が顔をのぞかせる朝となって、集合地には中倉山を登り切ろうという空気が漂ってきていました。

P7204015 隊長の鎌田スタッフと副隊長の小川スタッフから挨拶を受け、一行は早々と車に乗って登山口に向かいました。

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 コースは九十九折コースと稜線コースの二コースで、7時半頃には登山口を出発しました。

P7204023 途中、小雨が降りましたが、雨は下山途中まで降りませんでした。2コースを2時程登った地点で合流、気合を入れて頂上まで一気に登っていきました。

P7208157 ガスは薄くかかっていましたが、頂上に近づくと雲の合間から青空が見えるほどになり、一行は晴れ女の山本さんに感謝しました。

P7208168 頂では記念写真を撮って、私たちを迎えてくれているだろうシロブナに遭いに歩をすすめました。

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P7208233 歩を進めるほどに皆さんの歓喜が大きくなり、孤高のブナにそっと触れ、何事か語っているようでした。

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P7204057 ブナが生きている現場を調査し、このまま放置していると近年の豪雨でブナの土が流されてしまうことがはっきりしました。皆さんからは「何とかしなければ」、との声が上がりました。

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P7208297 そんな課題をはっきりさせて全員集合の写真をとりました。下山し始め時、ブナを振り返ると松木川からのガスをブナが遮っているような様子を見ることができました。

P7204046 12時半過ぎ、2コースのメンバー全員が下山しました。足尾の森はこれからじっくりと調査することの大切さを実感して、昼食・交流場のみちくさへ向って行きました。(理事 高橋佳夫)

 

2014年7月19日 (土)

夏の森作業最終日、若木に元気を与えてくれた皆さんに感謝!

Dscf8371 今日も豪雨に遭いました。朝8時半頃から一時間程に豪雨があり、森作業が始まる頃には雨が止み、作業を終了する頃には、また、豪雨になるという一日でした。

Dscf8392 夏の森作業の最終日にはJREU東京、大宮、長野の組合員13名が手伝いに来てくれました。 

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P7193997蜂の巣などに注意して、今日も腰ぐらいに伸びた草を刈りました。

Dscf8398 12時過ぎると小雨が降り出し、間もなく豪雨模様でしたので本日の作業を切り上げました。

Cimg1497 昼食・交流会では、「何年前に階段を作ってきた。今日、その階段を登って草刈りに行ったが、腐りかけていた階段を見て何となくいい気分でした」と、感想を述べてくれました。

Cimg1498 本日で夏の森作業は終わりですが、蒸し暑い環境から若木を開放してくれましたJREU組合員の皆さん、ありがとうございました。(事務局 小黒、武田)

2014年7月18日 (金)

森の力は人の支えが必要な時がある・・森作業4日目

P7188126 初めての豪雨の音で目が覚めました。深夜2時半頃、「どくだみ荘」の屋根にはバケツをひっくり返したような雨音がしたとおもったら、稲妻と共に窓ガラスが割れるような雷鳴がしました。

P7183941 夏の森作業の4日目の朝は雨が降ったり止んだりでしたので、手伝いに来てくれたJREU八王子の皆さんとスタッフは臼沢の森の草刈りをしてくれました。

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P7183932 草は写真のように肩ほどまで伸びているものもあり、この草地の中の苗木を伐らないように一本毎苗を確認しながら草を刈りました。その周囲を鎌田スタッフ、松井スタッフが刈り払い機で草を一気に刈っていきました。

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P7183951 草を刈った後では満足感?

P7183953 昼過ぎになると暗雲が垂れ、雨が降ってきましたので作業を中止しました。午後1時過ぎに着替えて作業小屋に集まり、遅い昼食をとりました。ノンアルコールビールを飲みながら、地球上の異常気象の話などをしました。

P7183958 2時過ぎるとバケツをひっくり返したような雨が降ってきましたので、ボランティアの皆さんは急いで帰り支度をして帰路に着きました。

P7188145 森びと広場から臼沢の森を見上げると、夏の森作業の進展がはっきり分かります。若木たちも今までのような蒸し暑い草から解放されてさぞかし元気をだして大きく育っていくことでしょう。JREUの組合員の皆さん、雨の中での森作業お疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

2014年7月17日 (木)

草刈で暮らしを見つめるヒントが見えてきた?

P1010988 本日も天気に恵まれ「若木に爽やかな風を」と草刈を行いました。爽やかな風を吹き込んでくれましたのは、JREU高崎、横浜、水戸の13名の皆さんでした。

P1010978 600段の階段を登り作業場所に到着。作業を始めると近くの木で応援してくれるかの様に、鶯が囀りました。一方では、カラスが餌を求めて周りに集まり様子を伺っていました。時々吹く風に助けられ汗を拭きながら皆さんは、一生懸命草刈をし予定以上の成果を上げてくれました。

P1010989 作業後の昼食・交流会では美味しいビールとノンアルコールで喉を潤し、松村宗雄さんから頂いた梅ジャムを胡瓜に付けて頂き、疲れた身体を回復することができました。美味しい梅ジャムありがとうございました。

Cimg6438 交流の中で、9年前から参加している高崎の方から「森びと先輩スタッフの準備と作業に頭が下がります」「鉄道の仕事で足尾に入っていました。森づくりをすると聞き、ここで森が出来るのかな?と思いつつ参加してきました」「素晴らしい森になり感動しています」と感想が述べられました。

Cimg6440 また、初めて参加した水戸の若者は、「草刈りをしながら木の大切を考えました。今使っている割り箸は無駄に出来ない」と述べてくれました。

P1010990 経済優先で二酸化炭素(CO2)削減量が決められない国際社会の現実を眼の前にしている私たちは、できることを進めて行きましょう。(理事・松井富夫)

苗木の力強さには頭が下がります

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 昨日16日は、夏の森作業2日目でした。足尾・臼沢の森は湿度が高く、身体に堪える作業となりましたが、集まってくれたJREU東京、高崎、長野、大宮の組合員の皆さん18名と事務局5名で草刈りをやり抜きました。

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 下草刈りは2013年に植樹した箇所から初めて12年植樹場所まで進めることができました。汗で身体がびしょ濡れとなった方もいましたが、とても気持ちのいい汗をかきました。

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 今年から新たに草刈鋏を取り入れていますので、腰を痛めることなく下草を刈ることができました。最後は人間の手(ノコギリガマ)で下草を刈ると青々とした葉を茂らせた若木が、太陽の陽を浴びパワーを吸収していました。

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 昼食を摂りながらの交流では、「自然を壊すのも人間!自然を蘇らせるのも人間の手が大切になりますね!」、と感想が出されました。また、たっぷりと汗をかいた私たちには味噌汁の塩気がたまらなくおいしく感じました。

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 この臼沢の森は05年から植えてきましたが、その森を登っていく途中、私は「本当にこの森を私たちが育てているのだ」、と思いました。僕たちが現役を引退する30年後が楽しみです。足尾の歴史を忘れずに、これからも森づくりを進めたいと改めて思いました。(事務局 水落一郎)

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