足尾の森の生態系は未来の価値です?
朝7時、足尾ダムゲートに集合した中倉山アタッカー14名。昨夜までは登山を断念しなければならないのか、と天気を気にしていました。しかし、雲の合間から青空が顔をのぞかせる朝となって、集合地には中倉山を登り切ろうという空気が漂ってきていました。
隊長の鎌田スタッフと副隊長の小川スタッフから挨拶を受け、一行は早々と車に乗って登山口に向かいました。
コースは九十九折コースと稜線コースの二コースで、7時半頃には登山口を出発しました。
途中、小雨が降りましたが、雨は下山途中まで降りませんでした。2コースを2時程登った地点で合流、気合を入れて頂上まで一気に登っていきました。
ガスは薄くかかっていましたが、頂上に近づくと雲の合間から青空が見えるほどになり、一行は晴れ女の山本さんに感謝しました。
頂では記念写真を撮って、私たちを迎えてくれているだろうシロブナに遭いに歩をすすめました。
歩を進めるほどに皆さんの歓喜が大きくなり、孤高のブナにそっと触れ、何事か語っているようでした。
ブナが生きている現場を調査し、このまま放置していると近年の豪雨でブナの土が流されてしまうことがはっきりしました。皆さんからは「何とかしなければ」、との声が上がりました。
そんな課題をはっきりさせて全員集合の写真をとりました。下山し始め時、ブナを振り返ると松木川からのガスをブナが遮っているような様子を見ることができました。
12時半過ぎ、2コースのメンバー全員が下山しました。足尾の森はこれからじっくりと調査することの大切さを実感して、昼食・交流場のみちくさへ向って行きました。(理事 高橋佳夫)
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