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2014年2月の7件の記事

2014年2月24日 (月)

森ともの皆さんを「お・も・て・な・し」する準備は整いました!

 2月22日(土)~23日(日)に足尾・かじか荘にて「舎人会議」を開催しました。

 会議の目的は、①10年間の森づくりで培ったことをまとめる②昨1年間のOB、舎人、スタッフの皆さんの活動に対する慰労③今後の心構えと啓発、また安全意識を高めることでした。
 初日の討議ではまず、(A)幼木が若木となって毎年、新緑、若葉、紅葉を見せてくれる森を見るたびに思うことを議論しました。

 小井土英一さん「森びとの心に木を植えるという所が好きなんだ!」。松村健さん「手を加えた我が子を見るように成長が嬉しい」。金子秀一さん「新芽を見ると今年も生きていたと嬉しくなる」。松村宗雄さん「中倉山から見る植樹地は小さい。自然の大きさを感じる」。 橋倉喜一さん「ロマンを感じる。将来がとても楽しみ。作業は辛いが楽しい。よくぞ活動場所を与えてくれたという嬉しさを感じる」。鎌田孝男さん「楽しくやらせてもらっている」。宮原哲也さん「昨年の新緑の美しさは忘れられない。成長が楽しみ。」。小川薫さん「汗をかくのと晩酌がうまくなった」。清水卓さん「命の森というものを作れたなぁと」。済賀正文さん「仕事以外に充実感を感じる場所」、など意見が出されました。

Dsc00727(B)山と心に木を植える事業を進めてきて、その中心人物として、人との関係では何が大切であったかについてでは、松村健さん「やるのなら、やらされるより、遊び半分楽しくやる」、田岡耕司さん「一生懸命やることで人間関係ができる。最初から好きな人なんていない、どうやって好きにさせるか」、小井土さん「人づくりはまず奥さんから」、など教訓的な意見が出されました。

 

 2日目は、加賀春吾さんが加わりました。まず私から森林ボランティアの安全作業についてパワーポイントで提起を行いました。スタッフの方々からは足尾でのヒヤリハットとして、金子さんは足を取られて腰を打撲したこと、松村宗雄さんは草刈機での事故のこと、小井土さんは熊と遭遇したこと、高橋さんと鎌田さんがハチに刺された話などが出されました。来訪者を迎え入れる私たち舎人にとって、緊急のために準備が大切だということ、きっちりと私たちも自己責任を持つこと、心構えが大切だということが伝わったのではないかと思います。

 その後に小黒伸也さんからインタープリターの講習から学んだことをパワーポイントで提起を行いました。森びとの活動の一環で作ることは必要ではないかと思いましたし、常に新しいことにチャレンジをしていく先輩方の姿勢にまだまだ若さを感じた2日間でした。

Dsc00773(スタッフ・仁平発)

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2014年2月20日 (木)

備えあれば憂いなし

 今日は、鎌田スタッフ・橋倉スタッフ・加賀スタッフと一緒に森びと広場に常設してあるビニールハウスの除雪を行いました。ダムゲートから松木の案内掲示板までは、車一台が通れるように除雪がしてあり、ホッとしました。心配をしていたビニールハウスの被害がありませんでした。最後に苗木に雪を撒いて作業終了となりました。

Dsc00707 その後、今度はお世話になっています社宅の通路の雪かきをしました。近所の方は、高齢者の方々が多いので、私たちに「ありがとう~助かります」などの声をかけてくれました。「これも飲んで」と差し入れもいただき、和やかな中での雪かき作業となりました。

Dsc00706 2週連続で降った大雪により、鉄道や道路の徐々に開通しだしましたが、いまだ孤立を余儀なくされている方が2,000人ほどいるそうです。国や地方自治体の対応が後手後手に回っていることも言われています。東日本大震災を経験した私たちは、いつ何が起きようとも対応できるよう常に備えをしていかなければいけないと実感しています。

2014021900010000yamanashi0001view 先日、パンの会社のトラックドライバーが臨機応変に高速道路で立ち往生して動けないドライバーに菓子パンを配布した話もありました。1戸建てやアパート・マンションが増え、「隣近所に誰が住んでいるのか分からない」「関心がない」「自分さえよければ」などのような風潮もありますが、常日頃から地域で支えあうことの大切さを改めて感じさせられました。

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 (スタッフ・仁平発)

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2014年2月17日 (月)

今までの生活や生き方を根本から見直す時ではないだろうか

 ここ2週連続で日本列島は記録的な大雪になっています。特に河口湖で138cm、甲府で110cm、秩父で96cm、軽井沢で80cmなど観測史上1位の積雪を記録しています。また、鉄道や道路が寸断され、残念ながら死者まで出てしまいました。

20140216227854_l 新年早々、アメリカ北東部でも大雪や厳しい冷え込み、強風に見舞われており、今もなお厳しい寒さが続いています。マサチューセッツ州では、一晩で58cmの積雪、ボストンでも約36cm、ニューヨークでも最大16.5cmに達しています。さらにノースダコタ州やミネソタ州では気温が-29℃近くまで下がるなどアメリカの半数近くに当たる約1億4000万人が-10数℃という気温を経験することになりそうだと言われています。

Thg3866sux 世界各地を襲っている最近の記録的な災害は、何もできずに恐れおののくことしかできない私たち人間へ何を警告しているのでしょうか。

 間もなく3年を迎える東京電力福島第一原発での事故でも明らかのように、自然の破壊力の前に人間は無力でしたし、今だにコントロールなどできていません。

Th9yupo5hj かの石川啄木は100年以上前に、人間中心の世界に警鐘を鳴らした『林中の譚』を発表しました。現在読んでも、石川啄木の先見性に驚くとともに世界各地を襲う地球温暖化や環境破壊の問題を考えると、それはまさに人類に対する痛烈な一言になっています。

Gon120429203 先日、東京事務所に宮城県仙台南高等学校の校長先生よりお手紙をいただきました。内容は今年度の高校入学試験の問題に、「貴団体より刊行の、石川啄木著、山本玲子訳の『サルと人と森』の一部を、検査問題文に使用させていただきました。」というものです。

 その中の問題を一つ紹介します。「人間が文明の進歩によって得たものと失ったものはそれぞれどのようなものだと考えますか,またそのことからあなたは何を感じますか,240字以上300字以内で書きなさい。」

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さぁ皆さんならば、どう答えますか?

『サルと人と森』に興味のある方は、森びとプロジェクト委員会までお問い合わせ下さい。http://office.moribito.info/book_ishikawa.html

 (事務局・小林敬発)

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2014年2月15日 (土)

2014年、みちのく事務所の活動がスタートしました!

 2月8日(土)、盛岡市・こぶし会館で「2014みちのく森びらき」を開催しました。日頃八幡平での森づくりに支援をいただいている企業の皆さんや会員・サポーター43名に出席していただき、みちのく事務所の飛躍を誓い、新たな1年の活動がスタートしました。

 主催者を代表して田中所長からは、「八幡平は高所で雪深く、更に酸性土壌という厳しい環境の中で、木々にやさしい土壌へと改良を繰り返しながら計5回の植樹を行なってきた。木々は大きく成長し着実に森になってきている。来年みちのく事務所設立10年を迎えるにあたって、これまでの活動を振りかえり、自然との共生を目指す取り組みを次世代につなげる年にしていきたい。」と2014年の抱負がのべられました。 

Img_8831 また来賓の林野庁岩手北部森林管理署署長・山田和夫様、森びとプロジェクト委員会小林敬事務局長より連帯の挨拶をいただきました。

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Img_8841 泉山事務長より、2013年の荒浜・八幡平の植樹をはじめとする事業活動経過の報告と、今年5月に東日本大震災で被災した仙台空港湾岸地区の防災林再生植樹と、6月の八幡平の植樹をはじめとする2014年の活動計画が報告され、成功に向けて取り組んでいくことを確認しました。

Img_8847 懇親会では、恒例のスタッフ手作りの鍋(ひっつみ鍋)をいただきながら、今年の抱負を全員で語り合い、2014年も「事故なく・明るく・楽しく・元気よく」を合言葉に、「山と心に木を植える」みちのく事務所の活動をスタッフ一丸となって取り組んでいきます。

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 (みちのく事務所発)

                     

2014年2月 6日 (木)

“森の力で防災を”が東京でも実現して欲しい

 4日は立春でした。暦の上では春が始まる日だというのに、強い寒気の影響で日中も気温が上がらず厳しい寒さでした。5日になっても気温が上がらず、一気に冬に戻ってしまったようです。

 2月2日の勝手連「ポット苗応援団」は新宿、上野とまわり、最後は新橋SL広場前でJREU東京の皆さん20名とともに市民の方にポット苗を配布してきました。

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Dsc00700 JREU東京の田中さんによる演説に聞きほれて立ち止まって聞いてくださる方、わざわざポット苗を取りに来てくださる方、寒い中熱心に話を聞いてくださる方本当にありがとうございました。

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 ポット苗を受け取って下さった方の声では「そんなに難しくなさそうですね。大事に育てます」(20代女性)、「細川さんも防潮堤づくりやっているよね」(50代女性)、「自信がないけど、やってみるよ」(50代男性)などいただきました。喫煙をしに来た50代の男性タクシーの運転手の方からも「営業中でもらえないけれど、家でどんぐり拾って育てているんだよ」と激励もいただきました。

 その後、反響が続々と届いていますので紹介します。

 「私にもできる事を提案して下さり、ありがとうございます。友達に薦めたい。100本ほど育てたい。南相馬に届ける方法を教えてくれれば、届けます。おんぶにだっこではダメだと思います。説明などもしていただけるとありがたい」。

 「頑張って育てます」

 「60本育てたい」

 「土地はいくらでもある。何本でもいいよ」

 「説明をして欲しいので、伺いたい」

 「育てた苗を南相馬に直送する等、担当者様のご負担軽減に協力したい」「例えば南相馬に直送する際のダンボール箱等手配して頂けると、皆さんやり易いのかなと・・」

 などです。

 私たちは南相馬市での復興の応援をしていくために、南相馬市に適したどんぐりのポット苗づくりを一昨年から始めました。間もなく東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から3年が経ちます。原発の問題は福島だけの問題ではなく、日本人としての問題です。本当に必要なものなのでしょうか、現在原発が一基も稼働していませんが、何か不便はあるでしょうか。改めて見つめ直すことを東京都知事選挙で一部候補者は訴えています。未来ある子供たちのためにどんな選択をするのか極めて重要な時を迎えているのではないでしょうか。

 3箇所で用意したポット苗合計1,000株を全部配布することができました。JREU東京の皆さん、ありがとうございました。

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 (事務局・小林敬発)

 

2014年2月 4日 (火)

民の力で世界を変えることができる

  2月2日、JR新宿駅での勝手連「ポット苗応援団」の活動のあとはJR上野駅に場所を移しました。ここにもJREU30名の方々が駆けつけてくれました。

Image 週末の上野は買い物などで老若男女が多く訪れ、賑わっていました。寒い中、立ち止まって熱心に私たちの声に傾けて下さる方やわざわざ取りに来てくださる方が多くいました。話を伺うと「自宅とオフィスで育てます」、ラーメン屋の方が「3つ下さい。何か復興支援をしたかったので、大切に育てます」などの声をいただきました。

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 事務局の福澤猛くんと奥様と一緒に参加してくれました。

Dsc00698 ところで、私たちと新宿で一緒にポット苗配布をしてくださった南相馬市・桜井市長はその後JR有楽町駅前での都知事選の細川候補の応援演説に向かいました。この応援演説はインターネットで「涙なくして聞くことができない!」とかなり評判になっています。一部を紹介します。

 「皆さん、命を守る事は共通なんです。東京で生活することも、田舎で生活することも、同じ命を守る事なんです。なぜ、田舎が年寄りだけにされて、私に「助けてください」と言わなきゃいけないんですか。東京が助けるべきでしょう。今まで使い続けた電力で、なぜ我々が犠牲にならなければいけないんですか。今、南相馬市の予算は1千2百億ですよ。その内の半分以上が除染に使われます。どこに持っていかれるんですか、この金は。東京じゃないですか。東京のゼネコンが福島に原発を起こして、福島に金を起こして、また福島から金を奪っていく。そんな事が許されますか。東京を変えなければいけないんです」

 「今、命の防潮堤を作ろうとしています。津波で亡くなった方の命を再生させるのが、私の仕事なんです。そのときに瓦礫を使ってでも、植林をして、命を守る防潮堤をつくって先頭に立っているのが、細川護煕元総理なんです。だから私は、ここに応援に来ているんです。細川さんは、命の大切さを最も良く知っているんです。今、この争点は「脱原発」とかいう甘い言葉じゃない。命を守るかどうかなんです。この東京を豊かにするということは、心を豊かにすることなんです」

 「東京から日本を変えて、世界中を変えようではないですか。私はそのために、南相馬から福島を変え、国を変え、世界を変えるんです。どうか戦いに一緒に手を結ぼうではないですか。一緒に頑張りましょうよ」

 (事務局・小林敬発)

2014年2月 3日 (月)

本気でいのちを守るたたかう桜井市長の姿に身が引き締まる

 昨年10月6日、「鎮魂の森 南相馬市復興市民植樹祭」でご一緒した細川さんが東京都知事選挙に立候補されました。

 2月2日、私たちは勝手連「ポット苗応援団」の一員として、JREU東京の皆さん30名と一緒にJR新宿駅にてチラシとタブやアラカシなどのポット苗400株を市民の方に配布してきました。

 多忙の中、先月の市長選で「脱原発」を掲げ、圧倒的な市民の方々の支持を受けて再選された南相馬市長・桜井勝延さんも駆け付けられ、私たちと一緒に応援をして下さいました。

Dsc00687_3 市民の方と話をしてみると「南相馬市の復興のために苗木を大事に育てたい」(50代女性)、「桜井市長と直接話をして感動した。早く復興してほしい」(60代男性)、「南相馬市出身で実家が被災した。こんな取り組みがあったことを知らなかった。苗木を育てて2年後に自分で植えたい。」(30代男性)、「子供が苗木を育てたいといっているが、うまく育つか不安だ」(30歳代女性)などの声をいただきました。

Dsc00694_3 細川さんは東日本大震災の被災地沿岸部に津波からいのちを守る「森の防潮堤」を築くために尽力をされています。復興から立ち上がっていく日本のシンボル的事業となるよう、昨年は宮城県仙台市若林区荒浜、宮城県岩沼市、福島県南相馬市鹿島区で植樹を行っています。

 東京もいつ来るかわからない首都直下型地震。都民のいのちと暮らしを守るためにも「森の防潮堤」づくりが必要ではないでしょうか。

Dsc00696_3 苗木の里親になって下さった方、我が子のように2年間大事に育てて下さい。そして一緒にいのちを守るために支えあいましょう!

 (事務局・小林敬発)

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