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2013年11月の18件の記事

2013年11月15日 (金)

南相馬市役所から感謝状をいただきました

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 台風30号の猛威は全世界の人々に“これ以上地球を温めるな!”と言っているようです。被災したフィリピンの皆さまにお見舞い申し上げます。

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 当会は東日本大震災とフクシマ原発事故を教訓に、“原発に頼らない森と生きる暮らしと社会”をめざしています。その一つの事業では、海岸防災林再生と森の防潮堤づくりを応援しています。10月6日には「鎮魂の森 南相馬市復興市民植樹祭」を応援してきました。今日は南相馬市役所市民生活部次長・佐藤幸雄さん、主査・渡部雅美さんが事務所を訪れ、桜井勝延市長からの感謝状を届けてくれました。植樹祭でボランティア参加者をサポートしてくれました森びとインストラクターの皆さんに感謝申し上げます。

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 この植樹祭では地元農業高校生たちもサポートしていました。未来を生きていく若者たちへ、私たちはいのちの源である元気な森を渡していきたいと願っています。

 

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若者たちも真剣に森と生きる暮らしを学んでいます。今月6日に行った日光市三依中の授業サポートの様子が毎日新聞栃木版に掲載されました。 

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2013年11月12日 (火)

自然の力と市民の力は支配できません!?

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 昨日からポーランドワルシャワでIPCC第19回締約国会議が始まりました。この場でフィリピン政府代表交渉官は涙ながらに、「地球温暖化を疑う人は今起こっている現実を見てほしい。狂った状況を止めよう」と訴えたそうです(毎日新聞)。

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 フィリピン人は東日本大震災で被災した日本人へ義援金を募って私たちに届けてくれたことは記憶に残っていると思います。何ができるかを調べて、できることをやっていきたい。

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 本日の東京新聞一面を読むと、岸井成格理事長が「特定秘密保護法案に判定します」という横断幕を持って、7名のジャーナリストと一緒に写っている写真が報道されていました。権力を持っている人たちにとって都合の悪い情報は秘密扱いにして、情報を公開しない。都合の悪い情報に携わっている人たちのプライバシー、その周辺にいる方々のプライバシーも危ないというこの法案。

 自然の力や市民の力は絶対に支配できないことを歴史は教えています。私たちもその歴史を正しく振り返って、未来へ向けた連帯をフィリピン国民と良識ある日本人がつくっていければいいですね。 (写真:AFPBBNewsより)

 

2013年11月10日 (日)

手塩にかけた秋の森の恩返し

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 昨日(9日)は「秋の感謝デー」でした。参加者は臼沢の森の立冬の恵みに感謝しました。

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 そして皆さんは新たな森づくりをスタートさせてくれました。

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 森づくり方法を臼沢西の責任者・橋倉さんが説明しているとホンドキツネ歓迎?

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 来年からスタートさせる森は臼沢西の森。

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 石ころだらけの土壌ですが、老若男女が重い道具で穴を掘りました。

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 その後は124本の苗木を運び、

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 木にとって命の土と腐葉土を運び上げました。

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 子供たちは大人の元気な植樹姿を見ながら、一生懸命に森づくりをしていました

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 13時過ぎに遅い昼食交流。森の恵みに感動していました。

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  NTTビグソルの皆さん、森びとインストラクター山本さんご夫妻、食事を準備してくれました平賀さん、田村さんそしてスタッフ、事務局の皆さんありがとうございました。

晩秋の森の恩返しを紹介します。松木の杜ではカンザクラが満開です。

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2013年11月 8日 (金)

足尾松木沢の秋色、今年最後の輝きに感謝です!

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 今年最後の「感謝デー」が明日実施されます。「秋の感謝デー」として9年前から植えている森の紅葉を見ていただくために、この時季に実施しています。

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 昨日は秋雨の中でその最終準備を行いました。準備は、来年から始める臼沢の森西の最終植樹方法のチェックを行いました。

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 黒土と腐葉土を混ぜ合わせようとシートを剥がすと、シートを覆っていたパレット裏にテントウムシたちが固まって越冬していました。

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 植樹場所は写真のように、石が多く石の下は砂地です。

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  試に掘ってみるとミミズがいました。一生懸命に枯葉などを食べて土を作っているようです。感謝です。

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  午後は育苗用のホースの移動作業を行いました。厳冬に入ってホースが凍らない前の大切な作業です。

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  その後、臼沢の森の紅葉が終わりかけているので、記念写真を撮りました。心の中では木々たちに「感動をありがとう!」と、言っている様な皆さんでした。

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  明日は、この感動を参加者へ届けられることを嬉しく思います。スタッフのみなさんお疲れ様でした。

2013年11月 7日 (木)

森の暮らしから生まれた笑顔の素晴らしさ

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 立冬を迎えた足尾・臼沢の森は紅葉のピークが過ぎたようです。昨日の五十里湖周辺の紅葉もピークを過ぎていました。しかし、栃木県の一番北にある三依中学校校舎は秋真っ盛りでした。

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  昨日は三依中学全生徒達と環境学習を行いました。

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 二回目の学習は、「木々の恵み」、「森の働き」を日本と世界の気象状況から学びました。

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 皆さんは先月、砂防事業の見学を大谷川で行ってきました。豪雨と洪水によって被災してきた日本各地ですが、それを対岸の火事として見るのでなく自分たちの課題として考えているそうです。

 学習では世界各国の干ばつ、豪雨と洪水による被災、日本の異常気象そしてそれらが私たちの暮らしと結びついていることを学んできました。

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 一時間の授業後は、仁平スタッフと橋倉スタッフから絵本・『サルト人と森』、仁平さん作のドングリストラップを贈呈、生徒達からはトチの実ストラップが私たちにプレゼントされました。

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 授業の最後には、七田さんから「森と生きる大切さを学び、自然を大切にした暮らしを考えていきたい等」のお礼を受けました。

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 全生徒5名の中学ですが生徒達は先生と仲良く、そして楽しく自然の中で学習と暮らしをエンジョイしているようでした。

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 授業サポートして感じたことは、他人である私たちを笑顔で受け入れ、一緒に環境問題を真剣に学ぶ姿勢が自然体であったことの素晴らしさでした。三依中のみなさん、来年もお会いしましょう。一緒に勉強できたことに感謝します。

2013年11月 4日 (月)

みちのくの冬はそこまで来た、今年最後の腐葉土つくり

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 北東北みちのくでは冬が駆け足でやって来そうです。そんなわけでみちのく事務所では今年最後の作業をしました。

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  先月26日、台風の影響が心配でしたが、台風27号が太平洋沖にそれたため前日からの雨が収まり、当日は曇りとなりました。作業は、腐葉土づくりで老いも若きも一緒になって午前10時から行いました。

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  今年は、昨年試行的に行ったフレコン(容量1トンの土嚢袋)での腐葉土づくりが良かったので、今年もその方法で行いました。集めた落ち葉に米糠、EM菌を混ぜ合わせて30袋を作って来年まで置くことにしました。

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  約2時間半の作業後は、温かいトン汁と弁当で昼食をいただき、解散しました。手伝ってくれたJREU盛岡の皆さん、そしてOBの皆さんありがとうございました。(泉山理事発)

 

2013年11月 3日 (日)

寒風を迎え撃つ逞しさを感じた中倉山のブナ

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 中倉山稜線に生きる孤高のブナに会いに行く方が多くなっている気がします。昨日は6人の登山者に会いました。

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 天気は秋晴れ、7時15分に登山口を出発、つづら折りの道をゆっくり登ると、1時間程で西側の稜線に到着。100年以上は生きているミズナラに触れた後、15分も過ぎると稜線から西方向にブナが霞んで見えました。

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 冬の足音がする「足尾アルプス」の稜線では、1世紀も生き続けているブナはどのようにして生きているのか。ワクワクしながら頂上をめざしました。約2時間も登ると中倉山の頂上に到着。

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 まず、ここからはブナの兄弟を確認しました。残念なことにブナは黄金色していませんでした。これでは孤高のブナも輝いていないと思いました。

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  煙害には比較的あっていない中倉山南斜面ではミズナラ、ダケカンバ、ツツジ、カエデが遅く鈍い秋色を残していました。

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  歩を早めて稜線を西へ進むと孤高のブナは殆どの葉を落とし、厳冬を迎える支度をしているようでした。かすかに黄金色に輝いていたであろうと思わせる葉が残っていましたが、期待していた輝く黄金色のブナには会えませんでした。 同行してくれた末吉記者には期待を半減させてしまいました。山頂で記念の写真を撮り、次回の調査に期待しました。

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  ガレ場にはカラマツの幼木が黄色く輝き、その仲間たちが多く増えていました。ツツジやカラマツが大きく生長してくれると地盤が安定し、主役のブナ、ミズナラたちが永生きできそうです。下りは1時間程で登山口に着。「みちくさ」で調査の情報をしました。同行してくれた濟賀事務局、鎌田スタッフ、同行取材してくれました吉末記者お疲れ様でした。

 

2013年11月 1日 (金)

透き通る青空の下で子供たちの笑顔に微笑みました

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 今日の足尾は秋晴れの一日でした。青空がとてもきれいで童心にかえって大声を出したい気持ちでした。

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 ドングリを苗箱に蒔いた後、壬生町立壬生北小学校5年生の到着を待ちました。午後1時、バスから降りた児童たちに私たちは自己紹介をし、立っている地は昔、松木村であったことを紹介しました。故郷を奪われた村人の気持ちになって木を植えてほしい、と話しました。

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 森びと広場に移動して本日植える苗木と道具を受け取り、植樹会場へ向かいました。

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 植樹会場は松木の杜の畑です。鎌田スタッフから植え方を教わり、4種(コナラ・ヤマザクラ、カシワ、ミズナラ)の苗木を植えました。

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 児童たちは一人3本の苗木を丁寧に植えてくれました。

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 植えた後はマルチング。厳冬を迎える幼木に襟巻と布団を敷いてやりました。

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 植樹後は、森の機能や虫たちの大切な役割を学びました。

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 14時半頃になると寒くなりましたので、全員集合して記念写真を撮りました。

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 最後に、スタッフたちは学年代表からお礼のあいさつを受けました。児童たちは環境問題に向き合って勉強しています。地球温暖化を防ぐにはどうしたらよいのか、という質問もありました。

壬生北小学校5年生の皆さん、短い時間でしたが一緒に勉強できたことに感謝します。

 

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