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2013年3月 8日 (金)

まもなく東日本大震災から2年、絶対に風化をさせず、いのちを守る森の防潮堤を市民の皆さんとつくるぞ!

 翌日(4日)は、南相馬市の観光ボランティアの長谷川さんに被災地を中心に案内をしていただきました。Dscf7632
  まず、車窓から原町区の国道6号線の南相馬市と浪江町との境にある警戒区域検問所を見ました。警察車両が数台連なり、警察官が待ちかまえているなど物々しい雰囲気が出ている緊張感のある場所でした。たとえ隣の町へ行くにも許可がないと行くことができない現実を目の当たりにしました

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続いて、小高区井田川地区を訪れました。2012年4月、南相馬市小高区と原町区の一部に設定されていた警戒区域が「避難指示解除準備区域」など3つに再編されました。小高区は海抜が低く、2Km先の海まで見渡すことができるほど、家々は津波によって流されたようです。当時の状況は「黒い壁」がで襲ってきたと表現されていました。まだまだ車や廃棄物の撤去、冷蔵庫やテレビなどは路上に放置されたままでした。被災箇所によっての格差が生じており、2年経った今でも復旧が進んでいません。
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いわゆる「浜通り」と呼ばれる沿岸部にある小高区は、昼間などは通行可能だそうですが、宿泊はできないそうです。特に駅前は大きな商店街だった面影はありますが、あまり住民の方を見かけませんでした。「自分の家があるにもかかわらず、住むことができないとは・・・」と落ち込む参加者もおりました。

さらに北泉海浜総合公園にも行きました。小高い丘になっている公園の広場やアスレチック周辺の緑は残っていましたが、その他は震災前の賑わいを見せていた様子を感じることのできないほど無惨な姿になっていました。また、ここは全国屈指のサーフスポットだったらしいのですが、砂浜にも大きな影響(テトラポットのあるところまでが砂浜だったそうです)を及ぼしていました。

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 海岸の隣には大きな建物や煙突がそびえる東北電力原町火力発電所がありました。2011年3月11日、高さ18mの津波の直撃により、甚大な被害が発生したそうですが、昨年11月に試運転を再開し、まもなくに営業運転を再開する予定のようです。

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 最後は、原町区上高平芦ノ口にある足尾で育てた苗木の置き場所に行きました。昨年10月から地元の方々に育苗をしていただいて管理をしてもらっております。4月には新たに苗木を運搬予定です。

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 参加者は目の当たりにした被災に遭われた現場を思いを馳せ、南相馬市での森の防潮堤づくりを応援していく決意を改めて固めていました。 

 今回の2日間で、公益社団法人国土緑化推進機構、相双地域雇用創造推進協議会、南相馬市役所生活環境課、認定NPO法人アジアの新しい風の皆さん、そしてはらまち観光さんには大変お世話になりました。今後も一緒によろしくお願い致します。

 

 

 

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