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2012年6月の14件の記事

2012年6月28日 (木)

足尾銅山・“幻の集落”跡は探せず!

P6283103  今日は114年前に開村して僅か41年で閉村となった「幻の集落」と言われている集落跡を探しました。集落の名称は「根利林業所」と言われ、この集落は古河鉱業が銅を製錬する燃料等を生産していました。集落跡へ向かうには、現昭和町から皇海山登頂入り口へ向かって林道を走ります。

P6283109  何故、「幻の集落」跡を探そうとしたのか。この集落民は木を伐採した後にカラマツを植林していた、という記録があったからです。100年以上生きているカラマツを触ってみたい、当時の集落と生活を想い浮かべてみたい、ということでした。

P6283115  ところが林道は昨年の台風14号で土砂崩壊があり、あと少しのところで寸断されていました。仕方がないので、途中にあった林道を下って探しました。林道が行き止まりの所から沢に降りました。ササが茂っている林道から下って30程には平らなところがあり、そこは生活の跡らしい様子でしたが何とも言えません。沢の水は清らかで、両岸にはミズナラやサワグルミなどの巨木が生きていました。P6283126 急傾斜を1時間登り、出発点で昼食を摂って帰ってきました。

P6283127  周囲の林様はカラマツが多く、その他はウリハダカエデとイヌシデが非常に多く、シラカンバ、ミズナラ、等が森を形成していました。集落跡地にはクリンソウが咲いているという情報もありましたので、それも楽しみでしたが見つかりませんでした。それでも道端に数株咲いていたクリンソウが鮮やかに咲いていました。帰り道には、群馬県の県鳥ヤマドリの雄が姿を見せてくれました。

P6283105  再度、チャレンジしようと3人は約束し、帰路につきました。松村さん、小井土さんお疲れ様でした。

2012年6月27日 (水)

松木沢に初夏の気配がありました?

P6273086  今日の昼過ぎには気温が30.5度に上がりました。初夏の陽気で気持ちが良いので作業後に2009年に植えた松木の杜を散策しました。杜は写真(上)のように50㎝程の苗木が2㍍を超え、松木村跡にはいのちの杜が形成されつつあります。

P6273090 木々が生長すると虫たちが集まり、虫を求めて鳥が寄ってきます。クリの花には虫が蜜を舐めています。

P6271950 P6271954 杜を歩いていると足元から親鳥が飛び立ち、筆者を威嚇をします。セキレイは親子で虫を追っていました。

P6273083  今年はシモツケソウが花を咲かせているのを発見しました。セイヨウノコギリソウも真っ白い花を輝かせていました。   P6273076 松木村の杜は間もなくビロウドモウズイカ、カワラナデシコ、ネジバナなどが咲く初夏が訪れます。今日は松村スタッフと苗床の撒水と環境整備をしました。

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2012年6月24日 (日)

桐生ローターアクトCメンバーが足尾で植樹

 

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 桐生の若者たちが未来のいのちを守る森づくりをしてくれました。今日は桐生ローターアクトクラブ(桐生市のロータリークラブの若者たち)50名
が足尾銅山の歴史研修に松木沢を訪れ、その中で植樹体験をしてくれました。

 

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植樹した皆さんは桐生の高校生、桐生に住むアジア諸国の皆さんそして桐生で働く若者たちでした。この植樹は足尾まるごと井戸端会議の山田さんから相談されて実現しました。皆さんが植えたのは11種・230本の苗木でした。

 

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植樹のアドバイスには皆さん真剣に聞いてくれました。その後の植樹も丁寧に植え、全員協力で最後の一本まで植えてくれました。桐生ローターアクトクラブの皆さん本日はありがとうございました。

 

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準備から植樹アドバイス、片づけを手伝ってくれた鎌田さん、小井戸さん、柴田さんお疲れ様でした。このような機会をつくってくれました山田さんにお礼申し上げます。

 

 

 

2012年6月23日 (土)

森の悲鳴が聞こえるような観察会でした

 

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 今日の「こうさいの森観察会」には28名の皆さんが集まってくれました。戸沢村からは4名、山形大学生8名、新庄から16名の皆さんによって観察会は始まりました。天気は曇り時々小雨そして晴れ間が見えました。

 

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まず主催者である山形県ファンクラブ代表・近藤さんから身近な森が弱っていることを実感してほしい、と挨拶、続いて村会議員・田中奨さんから挨拶をいただきました。

 

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 その後は、当委員会副理事長・高橋による観察会がスタートしました。森には栗の木が多く生えていますが、そのクリの枝、葉等を観てクリの木が元気のないことを感じでもらいました。

 

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 元気がないのはカシナガという虫が木に穿孔しているのか、それとも他に原因があるのかを確かめ考えてもらいました。クリの木にカシナガが穿孔した跡があるのか否かを探してもらいました。

 

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 この森のクリやコナラは元気がありませんがカシナガの穿孔後は全ての木にありませんでした。よって“木は根、根は土が命”であるから土壌をふるいにかけてルーペで土壌分解動物を探してみました。ミミズ二匹と名前のわからない虫を発見できましたがその他は発見できませんでした。こんなに虫が少ないことに皆さん驚きました。

 

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 この森には少ないブナが2本生えているので、「ブナ1本で田一反を潤す」という意味を考え、私たちは森の恵みに生かされていることを改めて実感しました。

 

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 約1時間15分の観察会を終えて、全員の記念写真を撮りました。

 

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 観察会が終わるにあたって事務局長・成戸さんからこれからの活動とお礼が皆様に述べられました。クラブは秋に炭を撒いて「こうさいの森」を元気にしようと皆さんへ訴えました。

 

 

 

2012年6月22日 (金)

ナラ枯れは土砂流出を起し、農業にも被害!?

P6223063  今日は山形県最上郡戸沢村に来ています。JR新庄駅前のホテルから新潟県酒田市方面に向かって約30分のところにある角川中学校跡にある通称「広際の森」に来ました。明日開催する「つのかわ広際の森観察会」のと準備とリハーサルを行いました。

 この観察会はナラ枯れに危機感をもった山形県“森とも”たちが起ち上げた山形県ファンクラブが実施します。このクラブは観察会で森の悲鳴を感じてもらい、ナラ枯れの原因をみんなで考え、できる対策をやってみようとしています。秋には炭を撒き、森を元気にできればと願っています。

P6223065  この村は5~6年前からナラ枯れが始まり、今では写真のように白骨化しています。私たちが宿泊している民宿たなかさんの主人・田中奨(村会議員)によると、ナラ枯れの後には土砂流出が起きて田圃に砂が流れて大変だ、と言っていました。明日は村の皆さんと参加者でナラ枯れが拡大していくと生活にどんな被害が出るのかなども話し合いたいとおもいます。

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2012年6月21日 (木)

未来のいのちを守る森づくりへ汗を流す

Dscf9615  台風が連れてきた豪雨で足尾の松木川も被害があったそうです。今日は24日に実施される第29回足尾・ふるさとの森づくりの準備をしました。植樹するのは桐生市ライオンズクラブ60名の皆さんです。事務局とスタッフ4名は、その準備に汗を流してくれました。昼休みには南相馬市の防潮堤づくり応援に向けたタブノキの種採取の話題で盛り上がりました。(仁平事務局発)

Dscf9611  P6213058 また、今日は「いのちを守る森の防災堤づくり」に向けた話し合いを南相馬市役所と行うために南相馬市を訪れました。まずは地元・岩橋インストラクターの案内で苗床候補地を見てきました。大きさは約1000㎡で、側には用水があり撒水にも適したところでした。この地は岩橋さんの先輩が紹介してくれた青田さんの土地です。この苗床には足尾のコナラ等を運び込み、育苗して南相馬市の森の防潮堤に植えていく計画です。

P6213060 苗床を見た後は市役所を訪れ、生活環境課の皆さんと今後の苗づくり等の話し合いを行ってきました。未来を生きる子どもたちのためにも森づくりを成功させていくことになりました。市役所広場には放射性物質の線量計が設置されていました。

2012年6月19日 (火)

台風に負けない、いのちを育む足尾の森に感謝です

 

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 今日は足尾・ふるさとの森づくりから一カ月目です。台風4号が猛威をふるっているので注意しなければなりません。足尾に植えた苗木が心配ですが、多分台風には負けないでしょう。

 

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 写真の様に8年前に植えた60cm程の苗木は樹高6㍍を超え、幹の太さは大人の腕ほどに生長しています。草地だった臼沢の地は見事にすべての生きものの生命を育む森となっています。台風4号の強風や豪雨には負けないでしょう。新松木の杜も木々の葉の緑が輝いていますので、多分、台風をかわしていくことでしょう。

 

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 ところで生命を育む森に生長させていくには日々の地道な育樹・育苗活動が欠かせません。今年の森づくりでも、多くの皆さんのボランティアで支えられました。写真で振り返ってみます。

 

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 最初は階段作りから始まりました。

 

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 足場を確保して雪降る中で草を刈りました。

 

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 苗木は土がいのちですので黒土、腐葉土そしてマルチング用の藁等を荷揚げしました。

 

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 穴掘りは最後の作業です。傾斜のために早くから穴を掘って雨が降ると砂土が流れます。

 

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 森づくり前日は、ミーティングからスタート。今年はみちのく事務所から田中所長とスタッフが手伝いに来てくれました。

 

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 それぞれが道具を持って現場へ。

 

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 苗の選定、テント設営、苗木置きをテキパキを行う。

 

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 作業の合間の昼食時間は、吹き上げてくる沢風に気分も爽やかで、未来のいのちを守る森づくりに充実感を感じる。

 

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 JREUの組合員の皆さん、スタッフの皆さんそして準備作業を手伝ってくれた皆さんありがとうございました。この森づくりは毎年、イオン環境財団様から助成金をいただいております。お礼申し上げます。

 

2012年6月15日 (金)

ナラ枯れ調査へ観察会を準備!

Dscf1429  森びと山形ファンクラブの皆さんは今月23日、森の観察会を実施します。ナラ枯れ被害が最も多い県に危機感をもったクラブの皆さんは、山形市等に相談してナラ枯れ防止の炭撒きを今年中に実施しようと計画しています。

Dscf1447  その前に森の現状をしつかり観察しようと観察会の会場予定地の草刈りを本日行いました。写真のように現地は篠竹が森を覆っていました。天気が良かったせいで汗を流しながらの作業でした。(山形F発)

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2012年6月11日 (月)

“森と生きる”心を育む松尾鉱山跡地の森づくり

P6082909  ご存じのように当会の植樹会場は、人間の都合で自然(森)を壊したところです。ですから参加者の皆さんの中には、岩山と堆積場の草地になった森づくり会場の歴史を振り返り、未来のために何かしたいと思った方が大勢います。前回紹介した松尾中学同窓生はその方々です。

P6082916  新年を迎えると同窓会の幹事の方からみちのく事務所にメールが入り、今年の森づくり日を確認して同窓会日を決めるそうです。同窓会が森づくり日にする皆さんのそんな心が伝わってきます。松尾中学校卒業生の“森とも”の皆さん、“山と心に木を植えていただき”有り難うございます。

P6092974  心に木を植えるには事務局、スタッフの前段準備を疎かにしないことです。事務局、スタッフは、昨年から行ってきた800㎡の開墾と盛土つくり、2ケ月前からの草刈りや最終的な盛土つくりそして育樹・育苗の作業を手を抜かずに、現場に立って自然の都合に合わせて進めてきました。この心が苗木に通じて苗木が生長し、この生長過程が参加者の心に木を植えているのだとおもいます。

P6092999  森は人を励まし、時には元気を与え、小さな森が育まれると未来のいのちを守ってくれることでしょう。みちのく事務所の皆さん、お疲れ様でした。この森づくりはイオン環境財団からの助成金で進められています。

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2012年6月 9日 (土)

未来のいのちを守る森へ期待を込めて!

 

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 カッコウの鳴き声を聞きながらの植樹ができました。第10回八幡平ふるさとの森づくりが本日、岩手県八幡平市(松尾鉱山跡地)で行われました。天気予報では雨でしたが、昨年の森づくりができませんでしたので参加者の熱意は植樹終了頃まで雨を降らせませんでした。約200名の皆さんは18種・3086本の苗木を大地へ植えました。

 

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 森づくりは朝からスタッフの準備、13時30分から開会式が開かれました。式は、田中みちのく事務所所長の歓迎のあいさつがあり、後援団体を代表して岩手北部森林管理署署長・野藤昌弘さん(写真:3枚目)からご挨拶を受けました。その後、10グループに分かれて800㎡の大地に未来のいのちを守る森になってくれることを願って苗木を植えました。

 

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 八幡平の森づくりは昨年で5周年でしたが、東日本大震災と原発事故で中止しましたので今年は2年ぶりの5周年記念として植樹でした。参加してくれた皆さんは、南は神奈川県から北は北海道からかけつけてくれました。地元企業、盛岡農業高等学校の先生と生徒、JR東労組の秋田、盛岡、仙台の皆さん、松尾鉱山跡地で学んだ松尾中学校同窓生の皆さん(写真:上から4枚目)、他多くの皆さんありがとうございました。

 

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酸性濃度が高いこの地での森づくりは難しいところです。しかし、スタッフは土を耕し、金属物質を吸収固定する炭やバーク堆肥等を混ぜて盛土を作っています。3年前に植えたヤマハンノキやシラカンバ等の木々は写真の様に人間の背丈を超えるほどになりました。今日は森づくりのプロである森林管理署の皆さんに見ていただき、アドバイスを頂きました。

 

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本日の森づくりは事故や怪我なく、未来のいのちを育む小さな森がつくられました。“山と心に木を植えてくれた”事務局、スタッフの皆さんお疲れ様でした。

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