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2012年3月の18件の記事

2012年3月31日 (土)

明日から“みちくさ”がオープンです!

 

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 昨日、足尾・松木の気温は22度もありました。昨日の天気予報では今日は強風と雨が降り、荒れた天気になると言うので午前中に東京事務所へ向かいました。天気予報通りで電車は風速25㍍が出たというので荒川手前でストップしました。40分程待たされて12時半頃に事務所に着きました。

 

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昨日の作業は4日に運搬される長さ7㍍の間伐材の樹皮を剥く場所を確保しました。苗床のトレイに詰まったコナラを東側に移動し、食害防止のネットを外してスチール製の柵を設置しました。このスペースは雨が降っても40名~50名が活動できる場所を確保するために、ここに東屋風の小屋を建てる準備をしています。準備しているうちには色々な活動案が出て、作業が和んでいます。明日から新年度で「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)もオープン初日ですので、昨日の昼には、オープン初日の舎人・松村宗雄さんに第二期・舎人となった鎌田孝男さんへのアドバイスをお願いしてきました。楽しい“森とも“との出会いができることを願っています。

 

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2012年3月29日 (木)

約50本の間伐材を運び出しました

P3292805  ヒノキ、杉林内で作業するには今日の天気が最高でした。風もなく春陽が木々の間から射しこんでいました。今日の間伐材運び出しは午前中に終わりました。強者先輩スタッフ9名が日頃の腕を発揮してくれました。この間伐はスタッフ柴田林平さんの実家所有で、間伐のお礼に材を提供してくれました。柴田さん有り難うございました。次の作業は来月の運搬です。

P3292813 事務局3名と群馬県スタッフ2名は間伐材の一部を足尾まで運んできました。その後、5月19日に開催する森づくりイベント案を出し合いました。話では、木の温もりや有り難さを感じていただく案が出されました。午後1時頃の森びと広場の気温は20度もありました。臼沢の森では2005年に植えたアカガシが春陽を浴びて気持ちよさそうでした。

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2012年3月28日 (水)

鹿たちが元気な姿をみせてくれました

P3282793  今日の足尾・松木沢は西北の風が強く、そこまで来ていた春が戻ってしまったようでした。風に混じって山に残っていた乾いた雪が顔に当たっていました。明日は昨年の新月に伐った間伐材を道路まで運ぶ作業です。26日に枝伐りをした材を7㍍に切って林から道路脇へ運び出します。足尾まで運搬した後は皮を剥いて刻みをいれます。どのような物ができるのか期待してください。明日の天気は晴れの予報なので気持ちの良い汗をかくことができます。

P3282789 今年の冬は鹿が少ないと言ってきましたが、今日は写真のように30数頭の鹿たちが枯れ草を食べていました。若い鹿も見えたので一安心です。もう少しの我慢で柔らかく栄養のある草が顔を出して、親鹿が美味しい餌を子鹿に教えていくのかと思うと嬉しくなります。

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2012年3月26日 (月)

新エネルギー革命へ・・・岸井理事長あいさつ③

Photo  今、世界も日本も大きな「文明の岐路に立っている」という認識が必要だと思います。特に、昨年3月11日には東日本大震災と原発事故があり、そのことを改めて痛感するような事態を迎えています。

 今年は2012年問題と言われる年で、太平洋を中心に色々なことが変わっていくだろうと思います。現在、イランの核開発に対してイスラエルが攻撃に出るぞと構えている状態で、ホルムズ海峡が一旦火を噴いたら本当に大変です。原油の価格が急騰し、世界の経済が大変な影響を受けることになります。また、ギリシャから始まったユーロの財政金融危機をどう立て直すのかが世界経済の基本になってきます。

 そこに日本は大震災と原発事故が起きました。復旧・復興が遅々として進まず、やっと緒に就いたところですが、期待することは全く新しい国土あるいは都市計画になっていかなくてはならないということです。そして原発事故の収束に向けて避けて通れないことは「脱原発」のために私たちが何をなすべきか、ということではないでしょうか。「新エネルギー革命」と言われる変革を今年は進めざるを得ないと思います。その中で森びとの地道な活動の存在が段々と出てきて、社会的にその意義が認められてきていることを日々ひしひしと感じています。宮脇先生の提唱されている「いのちの森の防潮堤づくり」にどう関わっていくのか。これを国民運動に広げ、高めていく必要があるのではないかと思います。(挨拶をまとめました)

(写真上:高校生会員を歓迎する理事長)

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2012年3月24日 (土)

早春の空気は気持ちがいい!

 

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 やはり彼岸を過ぎると春ですね。松木の杜には水仙が顔を出しました。地面が温められて水蒸気が空気を和らげていました。今日は久しぶりに「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)を開けました。みちくさのオープンは4月1日ですので、今日は水回りの準備をしました。

 

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 松村さんと二人で取水口を整備し、散水用のホースを設置しました。みちくさ用や作業小屋用のホースには4ケ月ぶりに水を通しました。20分程すると取水口から作業小屋の洗い場、みちくさのトイレタンクには沢水が流れてきました。それを見届けて二人ともホッとしました。

 

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 今日は田岡舎人が友人を誘って当委員会の森づくり会場と足尾の煙害現場を散策していました。昼頃には、みちくさの東側で風を避けて昼食をしているハイカーの姿がありました。二人は松木沢のハイキングをしてグランドキャニオン観に来ましたと言っていました。北西の風が強い時間もありましたが、春はそこまで歩いてきているようです。

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2012年3月22日 (木)

いのちを助ける防災林をつくろう・・総会報告②

 急に暖かくなってサクラの便りが聞こえています。いつもの道端のサクラも花が咲きました。第7回通常総会でも2名が第二期舎人として認定されました。新舎人は、栃木県に住む鎌田孝男さん(写真中)、千葉県に住む武田芳明さん(写真下)です。「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)でお会いできましたらよろしくお願いします。

 総会で感動したPhoto 発言(要旨)の二人目を紹介します。「私は福島県南相馬市に住んでいます。原発事故では横浜市に一時避難しましたが、現在は原発事故現場から24.3㎞地点に住んでいます。日々放射能汚染と向き合って家族と生活しています。南相馬市の海岸防災林は地震と津波で90%流出してしまいました。林野庁によると、防災林は津波のエネルギーを弱め、流出物を補足する等の効果があります。南相馬市の復興事業計画にも防災林建設が重要な柱になっています。

 Photo_2 そこで私は森びとに相談してその事業を応援できないかと、昨年9月から動いてきました。市はこの計画を今月に決定し、その準備に入っています。私たちと南相馬市とはお互いに協力し合って海岸防災林計画を進めていくことができそうです。現段階の計画案は詳細になっていませんので、苗づくり用土地を地元の方に頼んで借り、苗づくりの準備に着手しています。放射能汚染がありますので、ドングリ(種)は皆さんの地域から集めようと思いますのでご協力お願いします。ドングリの種は国際生態学センターと相談していますので、暫くお待ち下さい。是非、いのちを守る森の防潮堤を実現させていきたいと願っています。」(福島県Iさん)

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2012年3月21日 (水)

娘に土を触ってほしい、森で遊んでほしい!・・・通常総会報告①

 

Cimg0790 昨日は第七回通常総会でした。定款通りの正会員(委任状含む)出席により、昨年度の事業報告と決算・監査を承認し2012年度の事業計画と予算案が決定されました。正会員の皆さまありがとうございました。総会報告は随時行っていきますが、まず、筆者にとって心を打たれた発言を紹介していきます。

 

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 「私には小学生の娘がいます。住んでいる福島県は春が運動会の時期です。昨年は放射能問題でできませんでした。今年は運動会をやる予定ですが校庭ではできません。先程の発言にもありましたけれども、土に触れたり森に入ると子供たちは元気をもらいます。それが福島県ではできません。ですから普通の生活を送れるような土や森があればよいなあーと思っています。娘や子供たちのためにも元気な森をつくりだしていくためにも、昨年から実施している炭による樹勢回復実証調査を頑張って進めていきたいと思います」(福島県Mさん)。

 

 総会後は懇親会が始まり、森ともの抱負を語り合いました。

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2012年3月18日 (日)

逃がす責任を全うした釜石市の授業

 

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 昨日は第7回事務局会議でした。会議は20日の通常総会に向けた運営準備、そして今年前半の森づくり計画の詳細を審議しまた。今年も事務局は理事会をしっかりサポートして、多くの森ともの皆さんとの出会うチャンスをつくり、“自然の恵みを暮らしに活かす時代”を築いていくための各自の「環境革命」をも実践していこうと話し合いました。

 

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 自然の恵みの有難さや素晴らしさから遠ざかっている暮らしに目を向けて、先人が言い伝えている森と生きるメッセージを現代に活かしていこうと、事務局はその策を練っています。岩手県釜石市の小中学生は8年前から避難三原則モデル授業を受けてきました。そして一年前の大震災では、「津波が来るぞー!」と叫びながら決められた高台の避難所に駆け出しました。ほぼ全員が助かりました。「一番いいと思うことを主体的に状況判断し、真っ先に自分の命を守れ」といことが原則だそうです。津波が来るぞー!という掛け声を聞いた隣接の小学校児童、や近所の大人たちも一斉に逃げ出したと言います。授業では、先人たちの大自然に勝とうとせず、自然の脅威に畏れ敬う心が育まれた気がします。(写真は東京都北区・旧古河庭園の梅、ツバキ、ロウバイ)

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2012年3月14日 (水)

足尾・臼沢の森:単管パイプで階段を作りました

12313 新潟県上越市板倉地区の地滑りを観ていると自然の力強さに驚きます。当委員会のN会員の実家が近くにあり、流されるのではないかと不安でいます。上越市に住む竹内アドバイザーによると、「木を伐って道を造ったところだった」と言う声があると言います。報道では出来る対策をやっていますが、水抜きやコンクリートブロックでガードしても自然の力にはかなわない気がします。災害に遭った方々にお見舞い申し上げます。

13313  事務局は昨日、足尾・臼沢の森で階段作りを行いました。一週間前は暖かくて雪が溶け出しましたが、一昨日の雪で一体は真っ白でした。担当者は作業前に放射性物質の線量を図り、安全を確認して作業に就きました。ちなみに作業現場は、0.166μsv/hでした。(小川事務局発)

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2012年3月13日 (火)

今年の花見は心を入れ替えてやろう!

Photo  みちのく事務所・仲崎事務局次長の報告によると、滝沢村の公園を散策(10日)するとマンサクが花が雪景色のなかで鮮やかだった、ということです。同日、森びと神奈川県ファンクラブ代表・田岡さんから伊豆・河津さくらの写真が送られてきました。滝沢村では積雪が40㌢程あり、八幡平の森づくり準備は5月GW明けになるだろう、と仲崎さんは言っていました。河津さくらと菜の花をみると伊豆では春爛漫という様子です。

Dscn0714 東日本大震災とフクシマ原発事故から1年が経ちました。その一部の様子をテレビや新聞で観ると、被災者の顔や言動にそして応援している方々から私たちが元気をもらっています。しかし、原発事故で日常生活を奪われている皆さんの心境を考えると、政府の警戒区域と避難区域の見直し案には憤りを感じます。原発を廃炉にするには何十年もかかるのに、その具体的な見通しと安全確保が示されていません。避難生活している方々の「早く帰りたい」という気持ちにつけ込んで安易な見直しを受けいれては危険です。何故なら、フクシマ原発を廃炉にしていく過程では水素爆発が起こらないとは限らないからです。このような不安を曖昧にした政府の見直し案にはNO!です。

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