2024年7月23日 (火)

20年後の森づくりも 山と心に木を植える!

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本日(7月23日)の足尾・松木は、24℃(8時20分)、天気は晴れで風もなく蒸し暑い日でした。

今日は、私(田城)の運営委員としてのデビュー戦で早朝から緊張しながら妻の車を借りて足尾に向かいました。途中、「ガリッ」という車の腹を擦る音と妻の顔が浮かび、緊張感は更にアップ。車を止め、準備を済ませ作業小屋の椅子に座り、スタッフの皆さんの穏やかな顔を見た瞬間、それまでの緊張が一気に和らぎました。

9時になり、全員作業小屋に集合しましたので、本日の作業責任者の大野運営委員から草刈りの説明があり、昼食後は「みちくさ」でミーティングをすることになりました。作業の打ち合わせを行い、草刈り場に向かう途中では、滝のような汗が流れました。

Photo_2 炎天下での草刈りは、とにかく熱い!熱中症で皆さんに迷惑をかけてはいけないと、用意された塩飴をなめ麦茶をゴクゴク飲みながら必死に作業をしました。15人の全力での草刈りは、「うす沢西」の広大な植樹地を午前中の内にキレイサッパリ刈り取ることが出来ました。苗木に風を入れることが出来ました。

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昼食後のミーティングでは、森づくり10年のDVDを鑑賞。その後の9年の森づくりが積み上がった「うす沢の森」を見上げ、改めて来年20年になる歴史の重みを感じました。

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運営委員として初の草刈りでは、「イタドリ」の切りにくさや蜂対策などを学び、土留めの板がかなり傷んでいることなど、次への備えも見えてきました。

このような事を一つ一つ教えていただきながら、森づくりに関わっていけたらいいなと思いました。

スタッフの皆さん、いろいろ教えていただきありがとうございました。

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本日の作業者は、鎌田さん、山本さん、本間さん、高橋さん、林子さん、大野さん、加賀さん、田村さん、矢口さん、橋倉さん、清水さん、柳澤さん、坂口さん、熱い中の作業お疲れ様でした。

(報告者:田城 郁、済賀 正文)

2024年7月 9日 (火)

足尾・松木郷の「お盆」を考える一日

今日の足尾・松木郷は、朝8時20分、気温25度でした。天気は晴れたり曇ったり、雨もぱらつく一日でした。

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9時前に、森作業の参加者全員が集合しましたので、責任者の加賀スタッフから「作業の段取りを考えてきた」と、一つは、足尾町は7月13日からお盆に入るので毎年2回行っている3か所のお墓や祠の回りの草刈りとお花を供える事、二つ目は、松村宗雄さんが南天の木とヒガンバナの球根を60個持ってきてくれたので「こころの園」に植える事を二手に分かれて行う。それが終わったら、里親植樹で植えた臼沢西の森の草刈りと民集の杜の通路整備を行う、と作業内容が提案されました。

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直ちに、道具等を準備し作業に取り掛かかりました。

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お盆は、ご先祖様に感謝する習慣が現在まで伝えられています。私たちはこの時期、松木村の村人が廃村に追い込まれた悔しさ、怒りを考えると共に、村人の暮らしを支えてきた自然に畏敬の念を忘れず、いのちと健康の安全を願ってお墓と祠の草刈りを行いお花を供えました。

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その後は丸3年になる里親植樹の臼沢西の森の草刈りを行いました。植えたときの苗は樹高60cmほどでしたが、サクラやシラカバ、カツラ等の苗木は私の背丈を超えるほど大きく生長していました。 昼食後のフルーツには、果樹園に植えたブルーベリーの実を収穫して、全員で美味しく食べました。森の恵みを味わって、午後は二手に分かれての作業に入りました。

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 臼沢西の森に行く途中の階段が動物によって一部壊されていたので甲羅板や道具を運び上げ、10段の階段を修繕しました。また、他のメンバーは民集の杜の通路整備を行いました。

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今回は、ナナコ垣根(魚子垣)を通路の両側に設置しました。真竹を割り、細く薄い竹を半円形に曲げて波状に地面に差し込みました。地面が石だらけで、竹がなかなか刺さらなかったので、鉄筋をハンマーで打ち込み穴をあけて竹を差し込みました。1時間半で60mの垣根を設置できました。スタッフのお陰で予定した作業を全うすることが出来ました。お疲れ様でした。

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松村宗雄さんから、参加者全員にセロリのお土産をいただきました。

 本日の参加者は、鎌田、松村宗、橋倉、加賀、済賀、田村、清水、そして筆者・大野でした。

<報告は大野昭彦>

2024年6月28日 (金)

足尾から世界へ「森は友だち」を発信!

 今日は、足尾から世界へ「森は友だちだ!」を叫びました。叫んだのは、13か国の14名のJICAの観光研修生でした。天気は小雨でしたが、植えられた苗木にとっては最高の植樹日でした。

P6281886 ご存じのように観光事業の源は自然界と人との繋がりによる結晶の賜物です。その体験をしてもらおうと、私たちはJICAの皆様をお待ちしていました。用意された苗木は、煙害の前にこの地に生えていたふるさとの落葉広葉樹です。P6281899

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F 研修生の母国では、異常気象で生活が脅かされていますので、皆様は、真剣に丁寧に木を植えました。植樹後に、研修生から一本の木を植えた感想を全員で共有しました。P6281896  エジプトから来た研修生は、熱波によって多くの巡礼者が亡くなっていることを振り返りながら、森を育てることの大切さを感じたようです。最後に、JICA一行と私たちは、「森は友だち」だということを合言葉にすることができました。P6281907 研修生と別れた後、私たちは、苗木が動物に食べられないように幹の周りにネットを巻きました。研修生の皆様、未来を生きる合言葉・「森はともだち!」をお忘れなく。またお会いしましょう。“山と心に木を植える”楽しいひとときを過ごせることができ、ありがとうございました。(報告 坂口真理)

2024年6月26日 (水)

第5回総会が盛会し、森づくり20年目へ

 6月22日(土)、東京都品川区の目黒さつきビル会議室において第5回総会を開催し、目黒さつきビル会議室とZoomによるオンラインを繋いで行いました。

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24062217_1 13時、小黒運営委員の司会で総会が開会され、総会には正会員372名中258名の参加(委任状含)があり、会員の3分の1以上の参加を確認し、総会の成立が宣言されました。議長には神奈川県ファンクラブの木之下貴弘さんを選出し、議事進行が行われました。

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 主催者あいさつに立った桜井代表からは「今年1月1日に発生した能登半島地震。大変な犠牲を強いられた能登半島地震の住民の皆さんに、改めてお悔みとお見舞いを申し上げます。私も過日、能登半島の視察をしてまいりました。視察の案内していただいたのは珠洲原発を作らせない運動を長年にわたって支えてきた北野進さんという元県議でした。彼は「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」の団長でもあります。この命を守ることの大切さと原発とは共存できないということが、能登半島地震において改めて認識させられたと思います。原発が仮に珠洲市にできていたとすれば、大変な犠牲を出したであろうし、その先見性と愛郷心に基づいて原発を作らせない運動を支えてきた皆さんに改めて敬意を表したいと思います。」等、の話がありました。

20240622_130512 以降、議事次第に基づき第1号議案:2023年度活動経過報告、第2号議案:2023年度収支決算報告、会計監査報告を行い、第3号議案:2024年度活動方針案、第4号議案:2023年度剰余金の処理、第5号議案:2024年度予算案が提案されました。

 質疑では、4月から舎人となり、つながりを作っていく。シニアからタスキを受け継いでどう受け継いでいくのか活動をしながら勉強していく(栃木県・Yさん)、能登半島視察に行って、報道では報じられない現地の様子を五感で掴み取ってきた(栃木県・Fさん)、生物多様性が失われ、野生動物と人間の接触が増加していることや森林破壊やの開発など人間の活動が野生動物の生息地を奪い、彼等との軋轢が生じている。気候変動は昆虫の生息地や生態系に影響を及ぼし、その結果毛虫の増加に繋がっているのではないかと思う(宮城県・Hさん)、この19年間、森ともや企業・団体の皆さんのおかげで事業は成功し、豊かな森が出来てきた(東京都・Mさん)、今後具体的に20年後、30年後にどのよな森を作るのか、それを担うヒト・モノ・カネはどうするのか、必要のなくなった道具はどうするのか、一緒に考えていきたい(栃木県・Hさん)2021年11月にファンクラブを結成。若手の組織化が課題(神奈川県・Tさん)、中倉山ブナ保護の際に、希望のブナと親子の対面をすることが出来た。孤高のブナにはパワースポットとしてパワーをもらったり、どんなに厳しい条件でも人間は生きるしかないと言うことを伝えている(茨城県・Sさん)、環境省の水俣病被害者に対する対応はひどい。人の心が病んでいる。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭に参加し、1年目の職員が植樹リーダーとして頑張っていた。足尾の森を見てもらいたい(神奈川県・Yさん)、能登半島地震では、幸いなことに志賀原発は稼働していなかった。しかし、地域住民は道路の寸断などで10日以上孤立し、今もまだ不自由な生活を送っている方々がいる。13年前に南相馬市では東日本大震災と東電福島第一原発事故を経験した者として、安全神話から崩壊した今、本当に原発の再稼動が必要か、また新設は必要なのか?私は絶対にNOだ。(福島県・Iさん)、植樹などへの継続参加することで仲間も増えてきた。若い仲間をつくっていく(秋田県・Tさん)、足尾の森の活用として、通信制もしくは通信制サポート校の高校生へアプローチはできないか(栃木県・Tさん)、足尾の森をどの様に生かすのか、若い人に託すのかを考えている。人工物の世界と自然物の世界の違いを感じてもらいたい(栃木県・Yさん)木を植えることが地球に恩返し。初めは1人だったが仲間が増えている。里親植樹をした人が愛情かけた木がどれだけ生長したのか、無視した木はどうなったのかを草刈りをしに行く際に見てもらう(東京都・Nさん)、会場とZoomによるオンラインでの参加者と一体感を感じながら13名から発言をいただき、方針案を強化していただきました。

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Imgp0022 運営委員会からのまとめで清水副代表からは、「古河機械金属さんから借りている55,611㎡の土地に79,379本の木を植え、400人の方の酸素を供給している」、「今月7~8日に中村アドバイザーと森の調査に入った。宮脇方式で森をつくり、現在高木層と亜高木層ができている。次の課題は低木層と草本層が作られれば、本物の森になるということでした。皆さんと20年間森づくりをしてきて、一つ森の成長点に達した。今後どのように育樹活動をしていくのかを見ることができた」等の答弁がありました。24062211

 その後、第6号議案:運営委員、会計監査員の選任を提案し、全ての議案に満場一致で賛成をいただき、承認をされました。新たな体制については下記のとおりです

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<運営委員会>

  代   表 桜井勝延

  副 代 表 清水卓

  運営委員  井上康、大野昭彦、小黒伸也、小林敬、田城郁(新)

<会計監査員>

  笹沼信男、梁島幹雅(新)

<アドバイザー>

   大山寛恭(新)、川端省三、倉澤治夫、高橋佳夫、中村幸人、山崎 誠

◆退任をされました大山博延前運営委員、高橋よし子前会計監査員、大変ありがとうございました。

 第5回総会に参加された正会員の皆さま、見守ってくれた賛助会員の皆さま、森ともの皆さま、そして活動を支えて下さったすべての皆さまに感謝申し上げます。森びとプロジェクトは今年度も、“山と心に木を植えて”いきます。

(報告:運営委員 小林敬)

2024年6月25日 (火)

真夏日の中で草刈りに汗を流す

 6月25日(火)作業集中日。みんな到着が早く、済賀さんと橋倉さんは打ち合わせの前に、「森ひろば」の駐車スペースの草刈りをしてくれました。

Img_0001 今日の松木郷の天気は晴、8:30気温は25℃、朝から暑い日射しです。

Img_0018 今日の責任者・大野さんから作業の提起を受け、28日行われる「臼沢西の森」でのJICA東京の研修者(発展途上国の政府観光担当者)が植樹体験する準備班と「民集の杜・東」の散策路に竹で組んだ通路を設置する下準備の草刈り班に分かれての作業になりました。

 打ち合わせ中に大きなスズメバチが飛んでいましたので、柳澤さんが「蜂ジェット」を吹きかけて退治してくれました。いよいよ蜂に注意しながら作業する季節になってきました。

Img_0005 「臼沢西の森」班は、スコップ、篠竹、麻ひも、鉄筋を担ぎ上げ、植樹地に穴を掘り、黒土を入れマゼマゼするのですが、石ころが多く大汗をかきながらの作業でした。篠竹を刺し、麻ひもを竹に結び付けておきました。当日は、移植ゴテでも苗木を植えられるように作りました。。

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Img_0011 歩きやすくするためと植樹後のマルチング用に通路の草刈りをしました。かなりの蒸し暑さで汗が流れ落ちてきます。水分を十分に取り、休憩をしていると爽やかな風が心地よくながれてきます。Img_0014

Img_0013 その後、先日草刈りをした「臼沢西の森」階段右エリア、上から18段目から草刈りのつづきを行いました。下から見上げ「大きくなったなあ」「あんな急斜面の所をよくここまで育てたなあ」とスタッフは自画自賛していました。Img_0017

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 午後は、「民集の杜・東」散策路の竹柵を作る方法について、本間さんから「ななこ垣(魚子垣)」という方法はどうかと提案がありました。「それでいこう」となり、竹を2m×3cmに切り割く作業を始めました。

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Img_0027 作業中、竹はどのようにして割くのかと言われ、「はて(・・?)」となりました。下の写真では、節の下が黄色のほうが「下」になるとのことでした。

Img_0028 下の写真のように割った竹を組んで通路の柵を作ります。

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 14時頃になると、気温は31℃、西の空には黒い雲が湧いてきています。15時前ですが、少し早めに今日の作業を終了しました。本日の作業者は、大野さん、本間さん、山本さん、橋倉さん、矢口さん、済賀さん、柳澤さん、坂口さん、山田さん、筆者・加賀でした。(報告:加賀春吾)

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