2022年11月22日 (火)

雨が上がりの松木川上流に広がる晴れ間。心ひとつに足尾森作業

 11月21日、雨上がりの足尾の森には、もやが立ち込めていました。雲の切れ間に青空も広がりはじめ、作業日和の予感です。

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足尾ダムゲートで参加者が到着するのを待っていると、旧松木村の方向から「ピーヒョロロ」「ピーヒョロロ」という透き通る鳴き声が聞こえてきました。「森作業がんばって!」とトンビが歓迎しているように感じました。

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 9時少し前に参加者が全員集合したので、珈琲を飲みながら加賀スタッフのリードで森作業の打ち合わせを行いました。

 今日は、臼沢の森の階段修繕と「みちくさの庭」の獣害防護ネット張りを2班に分かれて行う事にしました。

 

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階段修繕組は、臼沢の森入口の杭置き場から背負子に階段用丸太と縦杭を2セット~3セット積み、中腹の階段修繕箇所に登りました。森の中は紅葉から落葉に変わり、足元は落ち葉の絨毯が敷き詰められています。30㎏~40㎏の丸太を背負うので一段一段足元を確認しながら登りますが、足元に「紅葉」が広がっていました。

 

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 修繕場所に到着し、上下に分かれ作業を開始しました。階段づくりが初めての山之内さんはカケヤの使い方に戸惑っていましたが、ベテランの鎌田さんや加賀さんのカケヤの振り下ろしを観察し、縦杭の打ち込みも芯に当たるようになりました。森の中には「カーン、カーン」という音が響き渡りました。18年間踏み固められた階段の土は固く、縦杭を打ち込むも一振りで1cm沈むぐらいでしたが、今日は午前、午後の作業で56段を修繕することができました。

 

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 みちくさの庭のネット張り班は、以前、みちくさ庭のアジサイの花芽がサルにすべて食われてしまったので、食われないように防護ネットを張ることにしました。

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 まずは松村宗雄さんが事前に「ネット張り」の図面を描いてきてくれました。それをもとにして、4名で現地に行き、どのように張れば良いのか案を出し合い練り合わせました。設置案が決まり、必要な材料の竹棒や道具、ネットなどをみちくさ庭に持ち込み、防護ネット張りを始めました。

 雪の重みの事も考えて、竹の棒で支柱を立てて横の竹棒を結び、結束バンドを使って2m×17mの防護ネットをしっかり張ることが出来ました。

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昼食後も、同じメンバーで獣害(サル)からみちくさ庭の草花を守る防護ネットを張りました。まだ、3分の1しか終わっていないので、材料を調達して次回も行うことにしました。

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 本日の森作業は、加賀さん、鎌田さん、福原さん、松村宗雄さん、松村健さん、柳澤さん、山之内さん、清水さん、筆者・大野でした。お疲れ様でした。

(報告:大野昭彦)

2022年11月18日 (金)

役員会を通じて今後の作業を決め、楽しい森づくりへ

 本日(11/18)は、応援隊の第3回役員会と越冬対策の一環として苗木の育苗、水撒き、育苗場周辺の草刈り作業を行うことにしました。

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 役員会では、岩橋事務局から第2回役員会(2022.10・7)以降の取り組みの経過について報告されました。10月23日に開催した「お茶会」は、秋田県ファンクラブとの初の合同開催ができ、地方の温暖化による環境変化や豪雨による被災状況そのものがリアルに報告され、参加者から、わかりやすく理解・共有することができましたとの意見がありました。また、あっという間に時間が過ぎ、もっと話をしたかったという意見や、市民に広範に声掛けをしていくことの大事さが話され、今後の活動へとつなげていくことを確認しあいました。今後の森作業の取り組みついては、3か月先までの作業日程・活動内容等を決め、「参加しやすい森作業」を心掛けることとしました。

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 休憩タイムでは岩橋恵美さんが用意してくれたコーヒやお茶、甘いだんご、せんべいをいただきながら打ち合わせを行いました。

 休憩後は、育苗場周辺の草刈り作業を応援隊の強者の二人(渡部・松林)が担当し、若者に負けまいとエンジン音を轟かせ環境整備にあたっていました。

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<ポット内の草取りを丁寧に、そして苗木に語り掛けながら黙々と行う菅野副代表と道中内スタッフ>

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 ポット内の苗木を外してみると根は充満していますが、土が乾燥しきっていました。「早めの対策をしないと可哀そう」と嘆いたスタッフのひとり=岩橋恵美さんは、水撒きに専念し、たっぷりと水かけ作業を行いました。次回の作業では培養土をいれて枯らさないようにしましょうと話していました。(全員・異口同音)

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 福島県は、昨日「第8派」入りを宣言しました。今冬はインフルエンザと同時流行も懸念されていますので継続してコロナ感染対策をしながら森作業を進めていきます。次回の作業は、11月30日に行います。本日の作業に引き続き、越冬対策と苗木の育苗に力を入れていきますので参加・協力をお願いします。

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 今回も多くの差し入れがありました。渡部代表からは会津みしらずの柿・キムチ漬け、松林副代表からはゆずをいただきました。いつもありがとうございます。

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 本日の参加者は、渡部代表、菅野副代表、松林副代表、岩橋事務局、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者・東城でした。

(報告 東城敏男)

2022年11月14日 (月)

臼沢の森の階段づくりで心地よい汗を搔きました。

 11月14日(月)、松木の里の天気は快晴です。8:30気温は6℃、日差しがあり思ったより暖かく、寒いと予想し厚着をしてきたのに、1枚上着を脱ぐようでした。ジャンダルムの上に欠けた月がぽっかりと浮かんで秋を感じさせます。打ち合わせでは、前回と同じく「臼沢の森」の階段補修と午後は「森びと広場」に植えてある桜の木の周りに化成肥料を撒くのと幹ガードを太いものと交換し折れているものは補修することになりました。

Img_4700Img_4707 臼沢に行く前に、松村宗さんが持ってきてくれた「みちくさの庭」のアジサイを、猿やキツネなどから守るための、獣害防止網を車から「雲集亭」に降ろしてから「臼沢の森」に向かいました。まず、臼沢入り口前から、2組又は3組(1組は横杭1・縦杭2本)の杭を背負子に背負って300段ほど登ります。前回の筋肉痛がまだ癒えていない大野さんも頑張っていました。

Img_4701 Img_4713_2 階段づくり班2組と杭運び班に分かれて作業を行いました。大きな石があり、杭が入らず苦労をしましたが、流石にベテランぞろいです。その石を利用しながら階段を作っていました。Img_4721 Img_4720_2 今日は、午前と午後を合わせて63段の階段を作ることができました。

Img_4716 Img_4723 「臼沢の森」は木々の葉も落とし冬を迎える準備をしているようでした。

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Img_4727 本日の作業者は、鎌田さん、松村健さん、松村宗さん、山本さん、大野さん、濟賀さん、福原さん、筆者加賀でした。(報告:加賀春吾)

2022年11月13日 (日)

「森びとエコ散歩」目黒・自然教育園の森を歩きました!

11/12は森びと「エコ散歩」を開催しました。気持ち良い秋空の下、総勢17人で目黒自然教育園を歩きました。今回は夏に引き続き第二回目。案内人は、森びとアドバイザーで東京農業大学の名誉教授でもある中村幸人さんです。

Img_0197・中村さんの解説を聞く皆さん

Img_0191・まずは自己紹介から

最初は路傍の植物の知恵についての解説から。動けない植物がどうやって移動するのか、そんな知恵を実際に植物に触れて見ていきます。一つ一つの植物に名前があり生き方があり、適した環境がある。なぜその植物がそこにいるのか、そんな説明を聞きがら歩きました。

Img_0200・路傍の植物は工夫がたくさん


世界中の森を見てきた中村さんは、日本ほど豊かな植生に恵まれた場所はないと言います。森を守ることも日本だからできることなのだとか。砂漠では守ろうとしても守れませんものね。

Img_0215 ・森の移り変わりを説明しています

日本の場合、何も手を加えなければ、冬が4度を下回らなければ常緑の森、それより寒ければ落葉の森、いずれにしても放っておけば森になるそうです。私たちが森を守る一番の方法は、とにかく壊さないことなのかもしれませんね。

Img_0208・センニンソウの種


森が森であるということは多様性が高く、さまざまなものが平衡して安定しているということ。人の技術よりはるかに太陽エネルギーを効率よく取り込み、豊富な有機物を作りだすことで多くの命を支えています。「地球上で何十億もの時間を費やされて安定してできたシステムに間違いがあるはずがない」人にも多くの恵みを与える森を目の前にして、私たちはもっと自然から学ぶ必要があるように思いました。

Img_0210 ・「実は植物のほうが賢いのかもしれないね。」と中村さん

Img_0209・サオトメバナと聞くといい感じしますけど・・・ヘクソカズラでした。

今日の教育園はいつもより森さんぽを楽しむ人で賑わっていました。残念ながら紅葉はまだまだ先のようですね(このぶんだと紅葉が年明けってことになりかねません・・・)、来年は12月を目途にこの会を開催しようと思います。

Img_0202 ・松井さんが配ってくれたお菓子はみんなをほっこり。近くの子供たちにもおすそ分け。

本日参加された皆様、ありがとうございました。森を守る短命の木々、カラスザンショウやアカメガシワといったパイオニア(先駆樹種)の生き方。マツカゼソウとシカの関係、乾燥したヤブタバコの臭さ、カラムシの学名・ニベアの語意(”白”)。タブノキ(やや湿)とスダジイ(乾燥)との関係。イイギリの赤い実が急になくなる理由。森に入ってしまう外来植物”トウネズミモチ”の問題・・・。とても盛りだくさんの情報量でしたが、楽しんでいただけたでしょうか。そのうえで貴重で大切な森の存在に少しでも心を寄せて、何かを持ち帰っていただけたら嬉しいですね。

Img_0204・ムラサキシキブ

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Img_0220 ・お二方から感想を頂きました!YOUTUBEでも報告いたしますね。

閉園が間近になり、質問時間も取れず済みませんでした。聞きたい事があればなんなりと事務局の方にお知らせください。また、感想やご意見もお待ちしております。次もまた楽しく、そしてためになる森さんぽを企画いたしますので、その際はまた是非ご参加ください!!(事務局 小黒伸也)

2022年11月12日 (土)

傘寿・古希の強者に感謝する会を開催しました

 11月5日、運営委員会として「傘寿・古希の強者に感謝する会」を開催しました。開催の目的は2005年のNPO法人結成以降、18年間森びとの活動を現場で支えて下さった先輩方のこれまでの労をねぎらうとともに、2025年までに60代以下の私たちがしっかりとバトンを受け継ぐ場としていくためです。また。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の古希世代の強者にも参加をいただきました。115 冒頭、清水副代表から「森びとプロジェクトのスローガンは“山と心に木を植える”です。地球温暖化が顕著になり大規模災害が繰り返しされる今日、森びとプロジェクトの活動はさらに重要になってきています。これからも人間だけでなく地球を守る先進的活動をされてこられた皆様が元気に私たち後輩を指導していただきますようお願い致します。皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し御礼のご挨拶とさせていただきます。」(要旨)と桜井代表からの感謝のメッセージが代読されました。20221105_153859

 バトンを受け継ぐ世代からのメッセージのあと、傘寿・古希の強者の皆さんからこれまでの森づくりでの苦労話や達成感、今後の意気込みが熱く語られ、まだまだ現場第一線は譲るつもりはないのではと勢いを感じる強烈なメッセージをいただきました。まさに足尾と南相馬ので森づくりの歴史を作ってきた自信と誇りがそのように感じたのだと思います。

 今月、傘寿を迎えられる鎌田さんに対しては、皆さんから感謝の言葉が語られましたが、特に足尾の森づくりの「大黒柱」であるという言葉が出るほど、その献身性やパワーは誰もが一目を置く方ですので、ピッタリな言葉だと思いました。Img_2674_r

 バトンを受け継ぐ先輩から「70代以上の先輩方は覚悟ができている。まだ俺らが追い付いていない」と感想が出されましたが、そこに挑んでいく決意が滲み出ていました。私たちバトンを受け継ぐ世代は強者の偉大さを実感するだけではなく、一歩でも近づくためにその覚悟を吸収していきたいと思います。(報告:小林 敬)

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