2010年9月 1日 (水)

森の中に街づくりを

P8060334  9月に入りました。今日は防災の日です。熱帯夜連続日の記録が観測史上最多でというニュースが報道されていました。コンクリートジャングルでは気温とコンクリート反射温度は10度以上高くなるそうです。足尾の場合は風があると“爽やかさ”を感じるようです。当委員会理事長・岸井成格がテレビ番組(先月のTBS)で「森の中に街づくりを」と言っていました。その番組に出演していた涌井雅之さん(造園家)は「シンガポールではそのような考え方で街がつくられている」と発言していました。そう言えば二度ドイツを訪問した時、ドイツ人は森の中に都市をつくると言う話を想い出しました。森の力には感謝です。

 Img_0699 足尾では秋の森づくりの準備が先月末から始まりました。30日にはJR貨物会社に働く組合員の皆さん15名が草刈りと穴掘りをしました。昨日は、事務局とスタッフが松木の杜の草刈りと植樹調査をしました。気温が30度になっても吹く風は秋を想わせるようです。全国で400名以上の方が猛暑で亡くなっていますが、森と共に生きていく文化の再構築が求められていることを実感します。

 作業小屋に侵入(26日)した動物が分かりました。カップ麺の臭いを嗅ぎつけたのはキツネでした。私たちはキツネが棲息していることに感謝し、人間のちょっとした油断に猛反省です。防災の日、まずは五感と自然の力をうまく活用する知恵が大切です。(足尾報告・仁平事務局次長、小川事務局員)

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2010年8月30日 (月)

現場に立って森の掟をつかみ取る

P8291509  森の中には寛容という風が吹いていますが、それは厳しい森の掟に支えられているようです。私たちの先達はこの掟を破らず、この寛容に感謝して森と相利共生していたようです。こんなことを学んだ「森びと実践ゼミナール」が28日~29日に開催されました。

 森びとインストラクター修了生を対象にした実践ゼミは、当委員会アドバイザー・竹内巧さんの紹介の新潟県上越市大島区田麦にある「ぶなの森園」で開講しました。ゼミには15名の森びとが受講、ゼミの初日は「植生調査と生物多様性」をテーマにした講義と質疑・討論の座学、2日目は「ぶなの森園」での植生調査の森内実習が行われました。講師は、国際生態学センター研究員・矢ヶ崎朋樹博士(環境学)、講義内容は矢ヶ崎研究員の実践を基(ラオスでの植生調査、福井県等での植生調査)にした植生調査の核心点でした。

 P8291515 森内実習は朝6時30分に「ぶなの森園」に入り、多雪地域の民族植物学的調査を基にした植生調査を11時まで行ってきました。実習では、森を調査していくには森への人間のかかわりの歴史を抜きにできない、という調査の核心点を学ぶことができました。

帰路の電車の中でゼミを振り返って感じたことは、自然(森)には寛容という風が吹いており、それは厳しい森の掟に支えられているということでした。帰宅して教材に使った宮脇昭著『4千万本の樹を植えた男が残した言葉』を読み返して思ったことは、私たちの命の根源は人間と自然(森)の相利共生環境が整っているか否かにかかっている。片方だけの利益、すり寄って一方だけの利益を得るという関係では生態系は低下してしまう。私たちが幸せを実感できる最低の環境は自然(森)と人間双方の利益に結びつく関係を築き上げる努力が私たちの掟だ、ということでした。大山温泉「あさひ荘」の皆さん御世話になりました。

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2010年8月27日 (金)

動物の嗅覚力を忘れてはならない

2010_0826_110349dscf7337 26日の足尾の気温(10時頃)は30でしたが、風もあり作業は順調に進みました。ところがちょっとした油断が動物たちにも私たちにも害を与えてしまう状況をつくってしまいました。

 午後は松木の杜の草刈りと臼沢の階段整備、新しい小屋の作業をしました。作業を終えて小屋に戻ってくると、お昼に食べた弁当を包んでいたビニールやカップラーメンの空容器・蓋などが床に散乱していました。午後の作業に行く際はゴミ用の段ボールに廃棄しましたかが、全てのドアを開けっ放しで作業に出かけましたので小屋に小動物が入り込んであさった様です。小動物の隠れられそうなところを探しましたがそれらしき動物は見あたりませんでした。食べ付けない物が食べられると覚えさせては大変です。暑いから、少しぐらいの時間なら、とちょっとした油断で大変な状況を生み出してしまうのだと反省しました。

また、松木の杜の桑、サクラ、エノキなどの葉がシカに食べられていました。侵入口は松木の杜の入り口を少し左に進んだ所のネットが垂れ下がっていたところでした。これで3回目ですので私たちは人為的ではないかと思っています。何故なら、鹿とはいえ柵のポールを曲げてまでネットを垂らすことは不可能だろう、と思っているからです(鹿の食害と向き合ってきた専門家に相談中)。この付近には新しい鹿の足跡がありましたので今朝までシカが松木の杜に入っていたことが伺えます。畑も若干荒らされており、担当の松村さんは少し落胆していました。(報告:小林敬事務局員)

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2010年8月25日 (水)

森の悲鳴が国会に響く

P8240599 「日本の森を元気にする議員連盟」の皆さんが森の悲鳴を聞きました。森の木々は“レモン汁のような土壌では木は生きていけないよ”と言う悲鳴をあげていました。場所は宮城県180万人の水を貯水する刈田郡七が宿町の森と山形県置賜郡小国町の森です。

P8241506 ナラ枯れ現場の視察は8月23日~24日に行われました。視察をした議員連盟は今野東会長(参議院議員)、黒岩宇洋幹事長(衆議院議員)、松浦大悟事務局長(参議院議員)、相原久美子事務局次長(参議院議員)、田代郁幹事(参議院議員)の5名でした。

現場を案内してくれた皆さんは水守人の会のメンバーと七が宿町役場の方でした。23日は午後から水守人の会代表・佐藤光夫さんからナラ枯れ現状と2002年から始めている炭撒きとその効果報告が行われました。夜は懇親会が開かれ、梅津輝男町長、水守人の会メンバーとの意見交換が行われました。24日は朝から炭撒き現場を視察し、同行してくれました大森禎子先生(元東邦大学教授)のアドバイスを受けました。昼は古くから伝わるそばを食べ、七が宿町の名産のひとつを味わいました。その後、国道113号線を山形県置賜郡小国町へ向かい、途中、高畠町から小国町にかけて森の悲鳴(ナラ枯れ)を聞いてきました。

P8241507 帰路のバス内で今野東会長は、「話には聞いていたが実際に見てみるとことが大事と思った。色が重なり合って綺麗に見える山ですが、これが悲鳴だと感じて山を見上げると恐ろしい風景に思えた。森はいのち、この源の森の再生ができるのであればそうさせたい。国の方策としてできることは早めにやり、議連としては提言や関係省庁との交渉をしていきたい。」と述べていました。

一日中案内してくれました佐藤さんご夫妻、町長選挙前の忙しい中を案内してくれました町役場・平賀さん、山田さんありがとうございました。また、梅津町長の奥様、お茶と美味しいキュウリご馳走様でした。

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2010年8月21日 (土)

世界で森づくりが求められている・できることを実践しよう

P8010031 中国四川省で発生した洪水で何万人が水害に遭っています。隣国のパキスタンでも豪雨による川の氾濫で被災した何万人もの国民が何もしてくれない政府に怒りをぶつけていました。このようなニュースを見ていると森づくりは国際的な緊急政治課題であり、世界の人々の意識改革が私たちに求められているようです。

そんな中、森びと神奈川県ファンクラブは8月9日~10日に西丹沢・檜洞丸のブナ林の調査活動に入りました。今回の調査は山崎誠衆議院議員と学生研究者3人と共に計6人で行いました。標高1,500mの石棚山稜分岐のブナ林は枯れが多く、葉も小さく、木が弱っていることが一目瞭然でした(報告:田岡事務局スタッフ)

2010_0804_094110dscf7296 来週には「日本の森を元気にする議員連盟」の皆さんがナラ枯れ視察に南東北の森に入ります。今月下旬には「森びと実践ゼミナール」が新潟県で開講されます。ゼミでは多雪地帯の植生調査の実習と生物多様性の認識を深める講義・討論が行われます。このゼミでは日本の森の現状を正確に把握する実習と世界的な政治課題を評論家でなく、課題克服のために実践できる森びとインストラクターを目指します。

新潟県上越市のブナの森でもミズナラの立ち枯れが目立っています(写真下・8月2日撮影)。

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