2019年11月11日 (月)

古河機械金属(株)・宮川尚久社長へ足尾15年の森づくりを報告しました

 東京丸の内の桜の葉も秋色に化粧しています。その秋色を見ていると足尾・松木沢の「臼澤の森」の秋色が気にかかりました。

Photo

         先月の臼沢の森

 今日は、東京駅丸の内に本社がある古河機械金属(株)・代表取締役社長 宮川尚久さん、取締役常務執行役員の荻野正浩さん、執行役員の久能正之さんに足尾の森づくり15年の報告をしました。

Photo_2 写真左から3人目から宮川さん、荻野さん、右側が久能さん

 当会からは、中村幸人理事長、大野昭彦理事、清水卓理事と筆者がうかがいました。清水理事から15年間に育てた木々の生長、その森がつくり出している生態の動きとその機能を報告させていただきました。その後、意見交換となり、宮川社長の話からは5年後に迎える創業150年(2025年)へ向けた“守りから攻める”気持ちが語られ、創業の原点である足尾への思いも伝えられました。

Photo_3 足尾松木沢の星空

 当会からは、15年の実績を活かした事業が古河(株)との協働でつくりだすことができることを願っていることを提案させていただきました。

Pa287995  古河機械金属(株)宮川社長、荻野さん、久能さん、お忙しいところ時間を割いていただき足尾・森づくり15年報告を聞いてくださってありがとうございました。

20191106  11/3に中倉山のブナを元気にする保護作業を行った直後、東京新聞でそのブナの様子が報道されました。(報告 高橋佳夫)

 

2019年11月 8日 (金)

地球温暖化にブレーキをかけるには、やはり森づくりが一番

 今日は立冬、暦の上では冬の始まりです。今年も猛暑、大型の台風が日本列島に上陸し、各地に甚大な被害をもたらしました。いつの間にかに夏が終わり、秋になったと感じていたのですが、もう冬に…。関東では朝夕の冷え込みが続き、紅葉の色づきも進み、見頃を迎えています。四季のバランスも崩れてきています。

20191108_203018_1_3  そのような中、イギリスのBBCニュースでは、“気候変動の危機的状況は「明らか」、最新報告書、科学者1.1万人が支持表明”と報じていました。記事では、科学者たちは脅威の規模について世界に警告する倫理的な義務が自分たちにはあると説明。「さまざまな気候変動会議が行われているものの、有用な措置が取られていない」ことに研究者らはうんざりしている一方、「世界で広がる抗議運動には望みを抱いている」とのこと。この報告書では、早急に対策を施せば大きな変化を生み出せる6つの領域(エネルギー、短期間の汚染物質、自然、食料、経済、人口)が紹介されています。その中の自然には、森林破壊を止め、森や草原、マングローブ林などを回復させれば、二酸化炭素の吸収を助けられる、とされています。

15732109771102630357344114853825__2  私たち人間は長い間、森からもたらされる恵みを享受し、畏敬の念を持って接し、命を守ってくれる存在だったように思います。しかし、世界では経済優先のライフスタイルの発達により、森の伐採を進め、豊かな水・土地・環境が破壊され、すべての生き物が生存不安定な時代に貶められてしまっていると言わざるを得ません。

 今年6月に森びとでは、安倍総理大臣に「地球温暖化にブレーキをかける要望書」で、学校の授業に体験型環境教育を取り入れることや、公共地等への国民参加の植林活動の呼びかけを、などを含んだ要望書を提出しましたが、残念ながら動きはありません。フィリピンでは、学生に対し卒業前に少なくとも1人10本の木を植えることを義務づける「環境のための卒業遺産法」ができました。また、アイルランド政府は、温暖化対策として今後20年にわたり毎年2,200万本、合計4億4,000万本の木を植える方針を打ち出したそうです。

15732118431214871807271951407993__2  このまま何も行動しなければ、想定外の異常気象が来年以降も続くでしょう。しかし、人間は自然をコントロールすることなどできません。少しでも地球温暖化にブレーキをかけるために、評論家ではなく、行動をしていきます。(東京事務所・小林敬)

2019年11月 6日 (水)

一部政治家の地球破壊行為は許さない!市民にできることは沢山ある!

 トランプ米政権は昨日(4日)、「パリ協定」離脱通告文書を国連に提出した。離脱撤回をしない限り、1年後には正式に離脱する。二酸化炭素の排出量が中国に次いで世界二位のトランプ大統領の自然破壊の暴挙をこれ以上許してはならない。昨日から、テレビに登場するトランプさんを観る度に怒りが治まらない。

Photo 足尾の寒桜

 そんな中、国連に提出した「地球温暖化にブレーキをかける要望書」(9月実施の「国連気候行動サミット)に対する返信を紹介する。「このたびは当事務局あてにご意見をお送りいただき、ありがとうございました。事務総長に代わりまして、お礼のご返信さしあげます。いただきましたご意見は内容に留意し、丁重に拝読いたしました。およせいただき、ありがとうございます。国際連合の目的と活動に関心をお持ちいただき、また、時間を割いてご意見をお寄せいただきまして感謝申し上げます。」(国際連合 事務局グローバル・コミュニケーション局お問合せ窓口)。同時期、安倍政権にも同様の要望書を提出したが返信は無かった。

1920191103 中倉山から見下ろした私たちの植林地(左上・中下・右の薄茶色の地)

 日本の経済優先の地球温暖化政策にも怒りが治まらないが、少し気持ちが休まり、嬉しくなる情報がある。 

Photo_2

Photo_3 竹で土を耕す?

Photo_4 苗木を植える

上の写真はフィリピン・ベンゲット州ルボ村の村民が「足尾スペース」で苗木を植えている様子。2年前から始まった鉱山跡地の森づくりのモデルスペースで、木々を育てている。

Photo_5  この森づくりは住民主体ですすめているが、その姿勢が行政から認められ、強制はこの活動に側面支援をしてくれているとになった。足尾現地で学んだ現地のアリスさんの定期的な行政への報告によって、村人の活動に理解が深まったらしい。村では、第2の「足尾スペース」づくりの案が話題になっているという。

Photo_6 この笑顔で気持ちは和む

 村内に森づくりに参加する人が増え、森づくりが広がってきているようです。また、「足尾スペース」の土留めの手法等が行政やNGOから評価されているという。(WE21BGA 園田久美子さんより)

Photo_7 花を落とした後の彼岸花(「みちくさ庭園」)

 一部政治家の地球破壊という暴挙に怒りながら、その“怒りを実践に活かす”ということが私たちには求められている。(理事 髙橋佳夫)

2019年11月 3日 (日)

“無言の語り木”のブナに元気をプレゼントすることができました

 待ちにまった本日(11/3)、「中倉山のブナを元気にする恩送り」担当者の一人としてなんとか成功させたいと、昨夜は9時に寝ました。東の空が少し明るくなった森びと作業小屋(足尾松木沢)に到着したのは5:30、気温は6℃でした。薪ストーブに火を入れお湯を沸かし、コーヒーを飲みながらスタッフの到着を待ちました。

Photo_17 まだ暗かった森びと作業小屋

 集合時間の6時前にはスタッフが到着、前日準備しておいた培養土、植生袋、ハンマー等を車に分散して積み込みました。先発隊は荷物を積んで登山口に到着、協力者を迎える準備をして、先般隊は7時10分に出発しました。最低10㎏の荷を背負い、つづら折の山道を登って行きました。

Photo_18

Photo_19 (歓迎してくれたトチノキ:上とブナ:下)

Photo_20  9時半頃には、「孤高のブナ」斜面に到着。早速、作業の準備に入りました。協力者が到着する前に、ブナの根を保護するための麻のロープを張り替え、ブナ保護の看板も設置しました。

2  現場に荷揚げしてくれた一番乗りは急遽、飛び入りで参加してくれた男性2名。お礼を述べて、後発のメンバーを待ちました。次に到着したのは、宇都宮ハイキングクラブ6名、林野庁日光森林管理署の皆さん、JREU大宮山岳部の皆さんたちが現場に到着しました。少し休んでいただき、太宰事務局員から作業方法のレクチャーを行い、草の種が入った植生袋に培養土を入れ、露出しているブナの根周囲に造った土留め内に植生袋を張りつけました。

Photo_28 露出した根

Photo_21 一人約10㌔の荷卸し

Photo_22 レクチャー

Photo_23

2_2

Photo_24

Photo_25

2_3

Photo_26 貼り付け前

Photo_27

2_4 (貼り付け後:上と下)

 作業が終わった後は、主催者の理事・清水からお礼の言葉、作業の感想を林野庁日光森林管理署の川添貢次長から挨拶を頂きました。また、宇都宮ハイキングクラブの猪鼻春男さん、JREU大宮山岳部の神山英男さん、飛び入りしてくれた上尾市の方、みどり市の女性から本日の感想をいただきました。

Photo_29

Photo_30 林野庁日光森林管理署・川添次長

Photo_31 宇都宮ハイキングクラブ・猪鼻さん

Eu JREU大宮山岳部・神山さん

Photo_32  昼食を食べた後には、「孤高のブナ」をバックに全員の写真を撮って下山しました。

3

Photo_33

4_2

 

2_5  登山口ではスタッフがお汁粉を温めて、参加者に食べて頂きました。お汁粉を食べている皆さんの顔を見ていると、笑顔がとても素敵でした。

Photo_35  多くのみなさまのご協力で本日の活動が無事終えることが出来ました。心からお礼を申し上げます。準備してくれた足尾スタッフの皆さん、お疲れ様でした。心より感謝します。(東京事務所 済賀正文)

2019年11月 2日 (土)

足尾・中倉山の“孤高のブナ”を元気にする準備が整いました。

明日3日は“中倉山のブナを元気にする恩送り”です。本日は最後の荷物準備を行いました。
まずは、明日1日のスケジュールと担当者の役割、持ち物の確認するためミーティングを行いました。

Pb024689

Pb024695

ルートの安全を確認する先発隊、参加するみなさんの参加を確認するゲートの受付担当、駐車場の担当。登山口で「ブナを元気にする培養土」の荷揚げ準備をする担当、下山した皆さんが一息つけるように“お汁粉”の準備をする担当など、連携の不備が無いように一つ一つ確認しました。同じ担当者で考え方の違いなどもわかり、1人一人が考えていることを合わせることは非常に大切だなと感じるミーティングとなりました。

Pb024700

Pb024707

荷物は運びだしやすいように雲しゅう亭にまとめ、各担当別に荷物を分けました。培養土はイノシシ・鹿に狙われるのでブルーシートで囲いしっかりとロープで縛りました。

Pb024719

Pb024716

Pb024712

駐車場も参加者に分かりやすいように看板を取り付け、明日は“森びと”のぼり旗を立てます。

Pb024724

明日は11月3日、「文化の日」です。明治、大正、昭和、令和と足尾の歴史と気候の変化を見続けている“ブナ”の木に会いに行きます。「木は根、根は土」と言われますが、多くの森ともの皆さんと中倉山に登り、ブナの根を守るために、植生袋を張り付け表土の流出を押さえられればと思います。

Pb024739

Pb024722

Pb024732


本日のスタッフは、済賀、仁平、小川、小西、太宰、清水でした。
(筆者:清水 卓)

森びと検索

最近のトラックバック