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2012年3月の18件の記事

2012年3月11日 (日)

自然エネルギーのパワーは測りしりませんよ

 

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 東京でも春の足音が早足で走っているようです。自宅から事務所に向かういつもの道端には菜の花やボケの花が蕾を開いています。昨日から本日にかけて東京事務所では、小黒事務局員を講師に招いて森びとホームページの「炭におけない話し」コーナーをアップするために実習しました。是非、このコーナーを開いてください。6名が発信しました。

 

 このコーナーは来月から「森ともの声」に変更して、森と生きる皆さんのメッセージを発信していこうと考えています。皆さんのコメントをお待ちしています。自然の恵みが暮らしに生かされていることを各地の皆さんから発信してほしいと思います。原発に頼らない自然エネルギーの有難さを皆さんと実感していければと思います。

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2012年3月 8日 (木)

今年は松木村廃村110年です

 

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 今日も鹿や小鳥たちと黒土の整理をしました。朝8時半の気温は5度でしたが昼頃になると11度になり、スコップで作業すると汗ばむほどでした。作業前にはロッククライミングに向かう男性二人組が「みちくさ」脇を通って行きました。風は弱い東南東の風でしたので、遠くから楽しんでくださいとつぶやきました。

 

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 作業している側にはヤシャブシが生えていますが、よぉーく観ると枝先が黄緑色に変化し芽が膨らんできました。遠くからはキジの鳴き声がし、ヤシャブシの林の中からはホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラが口を大きく開けてさえずっていました。鹿の数も昨日の倍以上が朝陽を浴びて草を食べていました。

 

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 今年は松木村が廃村(1902年廃村と言われています)になって110年目です。旧松木村の片隅で黒土を片付けている最中、当時の村人が畑を開墾している様子を頭に浮かべてみました。仕事が終わって、5月になったら旧松木村の「松木会」の皆さんと花見でもしようかと思いました。

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2012年3月 7日 (水)

大自然のなかでは鹿と私たちは共同体の一員でした

P3072721  今日はのんびりとした気分で黒土を土のう袋に詰める作業ができました。黒土詰めの作業の手伝いには、松村宗さんと小井土さんの2人の舎人が来てくれました。黒土の仮置き場がごみ捨て場状況になっていたので土地所有者の古河機械金属㈱足尾事業所にはご迷惑をおかけしていました。今日の作業は黒土詰めと不要なシートやパレット、間伐材を片付けました。

P3070392  作業は静かにのんびりとやっていましたので鹿たちも安心しているようでした。ラジオやテレビ報道では各地の早春風景を紹介していますが、足尾・森びと広場周囲に植えているマメザクラも蕾を膨らませています。このサクラは北海道旭川市・山崎さんから送っていただいた苗木です。サクランボから育てたマメザクラは松木沢で一番早く開花してくれます。

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2012年3月 6日 (火)

虫たちが動き出しました

P3060380  本日の足尾・松木沢の気温は17度(14時頃)もありました。風も無く雪が眩しい暖かい日でした。昨日のブログで啓蟄なので「地中の虫がムズムズしていることでしょう」と書きましたが、暖かいので虫が雪の上を歩いていました。虫の名前は分かりませんが、何十匹もの虫が松木川から山に向かって歩いていました。飛べるのに歩いていました。

P3062714  臼沢の森の周囲では食害防止の柵補強作業が始まっていました。工事告知看板には今月28日まで作業が行われると書いてありました。周りの木々の枝は雪から蒸発する水分で洗われているようで光っていました。天気予報では週末には寒さが戻ると報道していましたので、三寒四温が身体で感じ取ることができるようです。5月19日に開催する植樹際の準備作業は動き出した虫たちと始まっています。

P3062709  松木川からは“ゴォー”という音が聞こえ、上流の雪融け水をダムに集めて流していました。岩山では雪融けによって岩が動かされて川に落ちています。気温が17度にもなると一気に春の動きが始まります。

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2012年3月 5日 (月)

東京原宿で“啄木”の叫びを聞いてきました

P1010037 本日は啓蟄です。雪国に以外の地中では虫たちが三寒四温を繰り返す度にムズムズしていることでしょう。昨日のブログでも紹介しましたが、桃の節句の3日(土)、東京・原宿アコスタディオでは朗読会「早春のものがたり」が開かれました。主催は朗読話芸研究所、当委員会はこの朗読会に協力してきました。当日はひな祭りでしたので演壇にはお雛様が飾られていました。会場の定員は60名でしたが満席となり、和やかな雰囲気の中で朗読家・ナレーター・声優で活躍している皆さんが語ってくれました。

プログラムは講談社文庫のショートショートの作品から始まり、当委員会が自費出版した『サルと人と森』は3人から朗読されました。約2時間の朗読会でしたが「あっというまに」終わってしまったような気がしました。閉会のご挨拶で主催者代表の神野文子さんは、丁寧な『サルと人と森』の紹介をしていただきました。(仁平事務局次長発)

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2012年3月 4日 (日)

いのちを守る森づくりの心に木が植えられました

 

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昨日(3日)は、仙台市・東北福祉大キャンパスで「いのちを守る森の防潮堤推進」のシンポジウムに参加してきました。このシンポジウムには各地の“森とも”25名と今野東参議院議員(日本の森を元気にする議員連盟会長)が参加し、定員800名の会場ほぼ満員の皆さんとガレキをいのちの資源に活用する森づくりを推進していくことにしました。

 

 また、この日は私たちの森づくりを全面的に支援してくださっているJREUの皆さんが、1年を迎えようとしている仮設住宅で生活している方々へ心の春を届けた日でもあったそうです。この話を仙台で伺い、森びらきで来賓挨拶をしてくれたJREU本部委員長・千葉勝也さんの話を思い出しました。昨日は、JREUの皆さんの労組結成25周年でもありました。JREUの皆さん、25周年おめでとうございます。常に本物の労働組合をめざしている皆さんの活動に敬意を表します。

 

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 今年は石川啄木没後100年ですが、今日はその記念番組を制作している岩手朝日テレビから岸井成格理事長が取材を受けました。取材は、私たちが3年前に自費出版した『サルと人と森』(絵本)の経緯がメインでした。昨日は、この絵本の朗読会が東京・原宿で開催されました。

 

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森びらきで挨拶してくれました千葉委員長は、「被災地に立って“言葉を無くした”ということを生れてはじめて感じました。釜石の小学生は全員助かったという報道がありましたが、その小学校で先生から言われていたことは“市のハザードマップは信用するな”ということでした。私たちも電車を運行していて大震災ではお客様や乗務員には犠牲者をだしませんでしたが、マニュアル通りに避難していたら“あわや”ということになっていたと思います。それを防いだのは乗客の助言と乗務員のその場での判断でした。人間は地球を作れないわけですから、もっと謙虚な気持ちで自然と共生していかなくてはならないことを改めて感じています。今年は労組結成25周年ですが、諸先輩の心のひとつであった“自然と人を大事にする心”を堅持し、森びとと共に歩んでいきます」、と述べてくれました。

 

2012年3月 2日 (金)

春を待つ、足尾・松木沢の雪あかり

 Photo 29日の雪は都内では少なくなりましたが、足尾・松木沢では写真のように白一色です。昨日(3/1)は週一回の育樹・育苗でした。雪の中を臼沢の森、松木の杜と新松木の杜そして絆の森をチェックしました。松木と新松木の杜のネットは異常ありませでした。絆の杜は南側(川側)のネット(写真中)が倒れていて修理が必要です。臼沢の森は異常ありませんでしたが、第2ゲートの下のネット(写真下)に穴が開いていましたので修理しました。

Photo_2  その後、今年の植樹会場(臼沢の森)用の階段作り下調べをしました。間伐材は十分足りるようです。また、新松木の杜用の黒土をチェックし、土嚢袋に入れる準備をしてきました。いよいよ春の植樹へ向けた準備作業が始まりますが、その日程は事務局内足尾担当が計画しますので、決まりましたら皆様のご協力をお願いします。(事務局:小川発)

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2012年3月 1日 (木)

被災地・三陸町に春が訪れました!

P3012687 被災地の三陸町ではワカメが初入札され、質の良いワカメは昨年よりも倍近い値で取引され、被災地に春が訪れた、と本日の毎日新聞(「余録」)に書いてありました。昨年、三陸でひとつのめかぶが発見され、めかぶから胞子が飛び散って岩や砂に根を張り、海水や太陽からエネルギーを吸収して生長して質の良いワカメが収穫できたようです。余録の筆者も書いていましたが、自然の復元力は素晴らしいもので人間には絶対できないことです。

P2292686  昨日は、雪が降った後に公園を散歩しました。水分の多い雪でしたので木々の枝はしばらく堪えたでしょう。今日から3月に入りましたので雨や雪が降る毎に春は早まるようです。いつもの通勤道路には木の芽が膨らみ、葉を拡げはじめました。

 事務所の机に『週間東洋経済』が置かれていましたので、読んでみると「長老の智慧」の欄に宮脇昭最高顧問(当委員会)が、「地球という小さな星に、今からおよそ40億年前に原始の命が生まれた。そのDNA、遺伝子が切れずに続いているから、われわれのように今日生きている人たちがいます。・・・本物の森林は、このようなDNAをつなぐための母体です。災害から生命を守り、多くの生物を育む場を提供しているのです。」(一部)、と述べていました。

 胞子が海を遊走して岩や砂に着生して根を張れるのも、生物を育む場を提供している森林が存在しているからでしょう。

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