« 2011年12月 | メイン | 2012年2月 »

2012年1月の13件の記事

2012年1月29日 (日)

自然と向き合って生きていくことは楽しい!!

Imgp0016  本日は北西の風と北風が強く、遊働楽舎にいてもその風の音が激しくガラス窓に吹き付けていると木々が寂しく感じられました。朝からアイスクライマーやハイカーが松木沢渓谷をめざしていました。9時の気温はマイナス3度で、午前中は晴れ間もあったので雪の輝きが眩しいと感じました。鹿たちも眩しい雪の中で枯れ草を噛んでいました。

P1280064  昨日、グランドキャニオンへアタックした二人はビバークしたのでしょうか。午後2時時点であの地点であれば素人の筆者でもそのように思いました。P1280192 ところで以前からブログで発信していた黒沢氷瀑の写真は間違っていたのではないか、と思っていました。本日の朝、黒沢氷瀑をアタックするクライマー3人と会いましたので、地図を見ながら確認させていただきました。やはり発信していた写真は間違いで、写真は夏小屋沢(4号ダム手前)が正しいと分かりました。(沢名の間違った写真を発信して申し訳ありませんでした)

P1280069  黒沢をアタックした3人が帰りに寄ってくれました。16時過ぎで寒そうでしたので、温かいコーヒーを飲んでもらいました。彼らの話によると本日は初めてのアタックでしたが、まだ氷が十分でなかったそうです。風が強く、とても寒い中でしたが登頂できたそうです。また会うことを約束して別れました。

2012年1月28日 (土)

氷瀑へアタック!気持ちが伝わる松木渓谷の夏小屋沢

P1280120 2週間ぶりの松木渓谷を歩きました。「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)を11時 10分出発、天気は晴れ時々曇りで風はほとんどなく、気温はマイナス3~4度でした。積雪が25㌢ありましたのでガレ場では普段よりも歩きやすく、ウメコバ沢には12時30分頃に着くことができました。

P1280126 氷瀑の状況は写真(上)の通りです。夏小屋沢の氷瀑手前では二人のクライマーがザイルを張っていました。氷瀑の写真を撮った後、弱い風が吹いてきたので帰路につきました。途中、平らな低い林には数人が幕営していました。雪を足で固めてテントを張っていたので今夜はここで過ごし、明日の早朝に氷瀑をアタックすることでしょう。P1280109 今日は天気がよかったので日本のグランドキャニオンでもロッククライマーたちの声がこだましていました。寒い冬日でしたがとても気持ちの良い散策ができました。

P1280146

2012年1月26日 (木)

先人の志を大地に響かせよう!!・・森びらきオープニング

Revolution_r 大寒以降、東京にも初雪と初氷がありやっと大寒らしい日が続いています。22日に開催した「2

012年森びらき」のオープニングは、参集した120名の“森とも”に私たちの志と今年のメッ

セージを伝えました。以下、紹介します。

Dscf4549 「“先人たちのメッセージをいまへ” 真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず人を殺さざるべし(田中正造)。人間はいつの時代も木を倒し、山を削り、川を埋めて平らな道路を作ってきた。だが、その道は天国に通ずる道ではなくて 地獄の門に行く道なのだ。人間はすでに祖先を忘れ、自然に背いている。ああ、人間ほどこの世にのろわれるものはないだろう(石川啄木)。最後の木が枯れ、最後の川が毒され、最後の魚を獲り終えたときに、人はようやくお金は食べられないと気づくのだ(北米先住民・クリー族)。“震災で残った陸前高田の一本松、マツが語りかけているものは・・”“いま、聞こえてくるのは・・・。”“地球の悲鳴” 1秒間に伐採される森林面積(2616畳/秒)1年間で絶滅する種の数(40000種)ツキノワグマの棲息推定数と昨年捕殺されたクマ(1万~3万頭/958頭)ナラ枯れ被害(29府県) “繰り返される悲劇” 1902年栃木県松木村、度重なる煙害により廃村 2011年原発による放射性物質汚染で立ち入り禁止区域

“消えゆくいのちの源” 氷河の減少・冠水・洪水・短期間で1000㍉を超える豪雨と只見川の洪水・中国の洪水 “環境革命の時代がやってきた”森の妖精がささやきます “くらしの改革”私たちが向かうべきところは・・・すべての生きもののいのちの源は森 未来の子どもたちのために1000年の森をつくり、育てること “意識の変革” いのちを犠牲にして利益をもとめる原発依存? 少しの我慢と自己犠牲に耐えて自然エネルギーと生きる 持続可能な社会の第一はいのち “命を守る環境づくり” 分別した瓦礫によるいのちを守る防潮堤づくり “森と暮らそう” 暮らしに木を使おう! “時代を変える主役は森ともだ!” 天国の角岸さんの志を心に刻み 大地に響け、森ともの躍動音」でした。

Dscf4566

2012年1月24日 (火)

「環境革命」の時代がやってきました!

今年も“山と心に木を植える”運動がスタートしました。22日、東京都・「シーサイドホテル芝弥生」(港区)には南は三重県から、北は青森県から130名の“森とも”の皆さんが参集してくれました。15時30分から始まった「2012年森びらき」は、まず、林野庁長官・皆川芳嗣氏の講演を拝聴しました。講演では、貴重な日本の財産である森を暮らしに活かしていくことの大切さを学び、会社や職場そして地域と家庭に間伐材を使っていくことを誓い合いました。

Cimg0672  主催者を代表して岸井成格理事長は、「今年は、森びとの役割・使命を改めて確認して、大きく飛躍する2012年にします。昨年は、副理事長であった角岸幸さんが急に亡くなってしまった。彼の高い志を受けて再スタートすることを理事会で確認しました。森びとの気持ちと志はオープニングでお伝えしましたが、来年は田中正造没後100年、今年は石川啄木没後100年です。昨年は3・11での教訓、そして国際森林年に開催されたCOP17の議論を見ていると改めて痛烈に“山と心に木を植える”ことの重要性、そして世界の人類が“文明の岐路”に立たされていることを感じさせられました。世界は、ユーロ圏での経済不安、「アラブの春」と言われている支配体制の変化そして異常気象等々どれをとっても先行きが不安定です。それもその先行きはなんとかなる、という状況でもなさそうです。今年もやることは沢山ありますが、3・11の教訓と森びとの志を改めて確認し、みなさまと共に前に進んでいきたいと願っています。」と、挨拶しました。講演、来賓挨拶などは次回からのブログで紹介していきます。

Cimg0686 「森びらき」に多大なお祝いを届けてくれました皆様方に心からお礼申し上げます。また、心をひとつにしてくれた運営・準備を担ってくれた理事会、事務局員の皆さん、そして会場設営にご協力下さった「シーサイドホテル芝弥生」の皆様、大変ありがとうございました。

2012年1月20日 (金)

色々な可能性に挑戦した啄木!に学ぶ

P1202514 本日、東京都は初雪が記録されましたが、期待した雪景色にはなりませんでした。夕方の現在は小雨が降っています。36日ぶりに雨が降って植物たちもほっとしていることでしょう。東京事務所に向かう途中に生きているユキヤナギの蕾が一気に膨らんでいました。小雨が木々に元気をつけているようです。

P1082471 「夕川に葦は枯れたり血にまどふ民の叫びのなど悲しきや」と、石川啄木は田中正造と共に闘っていた谷中村の農民たちへ激励のメッセージを送りました(カンパも送ったそうです)。私たちが自費出版した石川啄木のエッセイ・『サルと人と森』(大人の絵本)は昨年暮れ、10刷りを超えました。今月4日付けの『毎日新聞』(夕刊)は、2日続けて「啄木没後100年」~東北の詩魂と反問~を報じていました。ここでは、啄木の「遊牧民的精神に学ぼう」(山折哲雄さん)が東日本大震災に遭った私たちにその生き方を問うていました。「人間はすさまじい自然の力で破壊を受けたが、最終的にはその自然によって再び慰められるしかない。・・」と述べていました。

今年は啄木没後100年、来年は田中正造没後100年です。2人の心の交流を現代の暮らしに活かしていきたいものです。

P1192512

2012年1月18日 (水)

ナラ枯れ被害が全国へ拡がるのか?

P1182510  大寒が間近なのにニュースではサクラの開花が報じられました。東京事務所近くの日の当たる路地には水仙が輝いていました。自然の息づかいは春に向かって元気に動いているようです。

林野庁は昨日、ナラ枯れ被害調査の結果(速報値)を発表しました。それによる被害の現状は、国有林のナラ枯れは九州地方では減少、東北地方は横並び、関東地方(福島、新潟、群馬、東京都、静岡)と中部地方(富山、長野、岐阜、愛知)は増加、近畿中国(石川、福井、三重、京都府、滋賀、大阪府、兵庫、鳥取、岡山、広島)は微増となっているようです。都道府県の報告では民有林のナラ枯れは減少しているようです(詳細は林野庁のホームページを参照してください)。

ナラ枯れはカシノナガキクイムシが運ぶ病原菌による伝染病と言われていますが、私たちはこの虫は樹木が弱っている木にせん入すると考え、樹木が衰弱する原因を解明し、弱った土壌を元気にするために昨年、会津森林管理署管内の国有林に炭をまきました。ようするにナラ枯れの誘因を解明しています。今年の雪解け後にその結果が明らかになります。深雪の森の鼓動が聞こえそうです。皆さんと楽しい初夏の観察会が待ち遠しいです。

P1182508

2012年1月14日 (土)

サルや鹿と共に生きられる幸せ

P1144264  今日の森びと広場の気温はマイナス2度(9時頃)でした。昨日のように“さむ~い!”という日ではありませんでした。双眼鏡で対岸の草地を観るとニホンジカ11頭が朝日を浴びていました。ニホンザルの声がしましたので探してみると、寒そうな様子で草地内を移動していました。

今日は動物達には申し訳ないが、「みちくさ」でストーブを焚いて2012年度の事業を構想してみました。昼頃になると男女二人のハイカーが松木渓谷を上っていきました。午後になると西北の風が強くなり、ヤシャブシの枝から“ゴォー”という音がして不気味でした。臼沢の森と松木の杜にはニホンジカなどの動物が侵入している気配はありませんでした。

P1134260

2012年1月13日 (金)

今年の松木渓谷氷瀑は小さい?

P1134237  寒い日が続いていると報道されていますが、今日の足尾・松木渓谷は“さむ~い!”という日ではありませんでした。天気は晴れ、風もビックリするほど強くなく、一時間歩くと汗が滲むくらいでした。

 今日は松木渓谷の氷瀑の状況を見てきました。「遊働楽舎」(みちくさ)から松木渓谷を皇海山へ向かって一時間ほど歩くと黒沢に着きます。積雪は殆ど無く、所々に残る雪を踏みながら一気に歩いてきました。

P1134243  丹平治沢の橋を過ぎると左手に小さく低い氷瀑が目につくようになりました。一時間ほど歩くと目的地の黒沢に着きましたが、今年は水の量が少ないのか滝が氷っている部分が小さい気がします。アイスクライマーの皆さんがどのように判断するのか分かりませんが、氷瀑の状況をお届けします。写真は黒沢とその周辺の氷縛です。

P1134249  昼食後、事務局とスタッフ4名は「松木街道」(私たちがかってに言っている松木渓谷へ向かう道)の測量を行い、次回の作業打ち合わせを行いました。ところで4名が気にしていたことは「ニホンジカの姿が少ない」、ということでした。

Photo

2012年1月12日 (木)

今年は“森と生きる暮らしをつくる元年”!?

P1062463 東日本大震災と原発事故から10ケ月が経ちました。ニュースで天災に遭った方々や人災に遭った方々の心情を聞くたびに、“私たちは今、何をすべきか”、ということが突きつけられます。その時に忘れてはならないことは素直な気持ちではないでしょうか。

P4021875 筆者が実感していることは、大自然の力と原子力の恐ろしさは人間の手に負えない、ということです。そして人間は自然の力には対抗するとか、征服しようと考えるのでなく、有限な自然の力を活用して、自然と人間が永生きするための備えに、知恵を結集してそれを活かしていくことではないかと思っています。

Pc272416  厳冬の積雪に残す足跡は自然の力と生きていることを教えてくれますし、トチノキの冬芽からも自然と生きる知恵を授かれます。七草は過ぎましたが、七草粥を食べると「春の気」を感じ、春を待つ力を与えられた気がします。

 今月22日は、「2012年森びらき」を開催します。当日は、“森とも”の皆さんと“何をすべきか”を語り合いたいと願っています。

P4021880 

2012年1月 6日 (金)

生産も消費も“ほどほど”に!自然と共に生きていく哲学?

P1052477  ツグミが美味しそうにナナカマドの実を食べていたのを見て、その味がどんなものなのか試してみました。ついでに森にはドライフルーツ?が枝に付いていましたので、それらの味も試してみました。

写真は、左がナツハゼ、中がナナカマド、右がヤマボウシです。熟した時にはヤマボウシとナツハゼ(果実酒にもして飲んでいます)は食していましたので、その味はなんとなくイメージできました。

それぞれを10分程煮だて、冷ました後に飲んでみましたが、ナツハゼ以外は薬草の香りと味がしました。蜂蜜を混ぜて飲んでみるとどんな味に変化するか楽しみです。他にはアオハダ(写真中)が沢山の実を付けていましたが、ツグミなどが食べていませんのでチャレンジしていません。

Photo 4日に届いた小川先生のレポート後半には、「我々がこれまで謳歌してきた近代文明は、はたして正しかったのだろうか。いまだに世界中で続いている紛争や最近の原発事故に見られるように、宗教や近代科学は私たちに何を与えたのだろう。“科学は善、進歩は正義”とする思考パターンには明らかに疑問の余地がある。これからは行き過ぎを是正する科学を育て、“共生の哲学”を広める必要があるだろう。」と書かれていました。「共生の哲学」は森の中での実践から芽生えるのでしょうか。(写真下:ドライ化したナツハゼ)

Pc312436

森びと検索

最近のトラックバック