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2011年7月の15件の記事

2011年7月30日 (土)

アジアの“森とも”に乾杯!

P7242040 本日(30日)、ベトナム留学生のチャン トゥ チャンからメールが届きました。彼女は今年から5年間、日本でホームスティしながら日本語や文化を学ぶそうです。彼女は24日に開催した「夏の感謝デー」に参加してくれました。メールはそのお礼でした。

P7242052 「今回の「夏の感謝デー」の活動に参加させていただいて、誠に有難うございました。登山をしてからの下草刈りは初めてなので少し疲れましたが、楽しかったです。皆さんと共に頑張ってやり抜きました。森がある山も森がない山も見ることができ、そして足尾の自然のビデオをも観て、自然の素晴らしさと大切さを知ることができました。今回の活動はいい体験になりました。他の森びとの活動にも参加したいと思います。もしよかったら参加させてください。どうぞ宜しくお願い致します。では、失礼致します。チャンより」。ご一緒してくれました上さまありがとうございました。

P7292045  ベトナムには行ったことありませんが、動画や写真で村の様子を見ていると日本の生活と似ているなあーと思います。主食の米は水田稲作で、おかずは魚と野菜が中心という生活を見ていると身近に感じます。しかし、顔には出しませんが、米軍からの侵略という残虐で悲惨な戦争の歴史を忘れない心を持っています。これからは出会いを大切にして、アジアの“森とも”を歓迎しましょう。

2011年7月28日 (木)

ツキノワグマが心配だ?

P7283194  雨が降ってくれるのは感謝しなければなりませんが、降りすぎるのは困ったものです。こんな人間の都合だけを言いたくなる今日の足尾は雨でした。昼は降ったり止んだりでしたが夕方からブログを更新している現在(20時過ぎ)まで雨が降っています。

 今日は磯崎さんが30日の森づくり用苗木を運んでくれました。その後の彼は臼沢の森に登り、JREU東京の森の育樹をしていました。降りてきた磯崎さんからは、「臼沢の森にクマが入って蟻なめをした跡があったよ」、と報告がありました。松木沢の杜の草刈りは本日で全て終わりましたが、草を刈っていくとクマが蟻なめをした跡が何カ所もありました。イノシシは腐葉土が残っている苗木の土を鼻で小さな穴を掘ってミミズを探していますが、クマの蟻なめは大きな石も剥がします。6年間の森づくりで初めての出来事ですが、嬉しいのことなのか人間には分からない自然の異変が起きているのか心配です。そなことを考えて外を見たらキツネが顔を出しくれました。よーく見ると子キツネらしく雨で毛が濡れて寒そうでした。何か語りかけているようでしたが分かりませんでした。

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2011年7月27日 (水)

9/23・足尾の森づくり準備はじめる

P7253153  今日(26日)も朝から爽やかな風が吹いていた足尾・松木の杜でした。3年前から植樹している旧松木村跡地の木々は、太陽の光りを精一杯浴びて爽やかな風のリズムで鼻歌を歌っているようでした。

P7262030  そんな中で今日は9月23日に開催する「第23回足尾・ふるさとの森づくり」の新松木の杜会場づくりをしました。銅の製錬過程で流出した亜硫酸ガスで明治時代後半に廃村となった松木村の跡地で開墾していると、赤土や黒土が重機で掘り出され度に100年以上前の畑で耕されていた土の様な感じがしました。この地には2年前に旧松木村で生産していた養蚕用の桑を植えましたが、3年目に入ってやっと桑の根はこの地に根付いたようで、元気な葉を風になびかせていました。

P7253151  今年の森づくりは、「自然(森)の恵みを暮らしに活かす時代がやってきた」をテーマにして臼沢の森と松木の杜に5000本の苗木を植えていきたいと計画しています。

P7253174  すでに案内しましたが、今年の森づくりには旧松木村で生活していた村民の子孫方々を招待していく準備をしています。子孫の方々から、旧松木村の村人が自然を暮らしに活かしていた話が聞きたいと願っています。ある子孫のは、廃村に追い込まれたお祖父さんが村人を募って東京にいた田中正造に相談に行ったが、会えなかったという話をしていました。自然の恵みを頼りにした村人の暮らしは、東日本大震災と原発事故に遭った私たちに何かヒントを教えてくれるのではないでしょうか。

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2011年7月26日 (火)

雲上の角岸さんへ“森びと”の志を届けました

Cimg0436  7月17日、森びとプロジェクト委員会みちのく事務所は4月22日にお亡くなりになられた角岸所長を偲んで追悼植樹を行いました。植樹にはみちのく事務所のスタッフ、東京事務所スタッフ総勢35名が参加しました。6月に予定されていた「第9回八幡平ふるさとの森づくり」は東日本大震災の影響で中止となりました。ベッドの上の角岸所長は生前に「今年は植樹ができないなあー」と残念な思いをしていたことや「花の咲く木を八幡平の地に植えたい」との願いを無駄にしてはいけない追悼植樹は行われました。

Cimg0420 参加者はヤマザクラ、ヤマボウシ、マンサクなどの木を一人ひとり思いを込めて植樹しました。植樹終了後には参加者全員でこれまで植樹した小さな森を見て、極酸性の土地でありながらもこれまでの土壌改良の成果もあって幼木が育って若木に生長している森に感動しました。

 Cimg0453 盛岡市に戻った後の追悼式には角岸夫人も出席され、植樹した私たちへお礼の言葉が述べられました。追悼では参加者全員とはなりませんでしたが、角岸所長の人柄や志を語り合いました。思い出を語るうちに涙する参加者もおりました。角岸所長が創ってきたものは大きく、とにかく自分よりも周りの仲間を大事にしてきたということも語られていました。追悼式の終わりには、植樹の写真と岸井理事長の書「山と心に木を植える」と参加者全員が署名した額を角岸夫人に贈りました。

Cimg0417 これからも角岸所長の志をしっかりと受け継いで“山と心に木を植える”本物の森づくりをおこなっていきます。追悼植樹の苗木を提供してくれました皆さん、ありがとうございました。

(みちのく事務所 佐藤 敦)

2011年7月24日 (日)

若木に元気を与えると笑顔が返ってくる

P7242055  自然(森)ら感謝する日を開きました。集まっくれた“森とも”の皆さんは40名は、千葉県銚子市から車で駆けつけてくれた皆さん、初めて訪れてくれた小田さん、久しぶりに来てくれた女性二人、ベトナムから留学している学生とその彼女を応援している上さん(NPO法人アジアの新しい風)、そして森びとインストラクターの皆さん、JREUの組合員の皆さんでした。

P7242052  ボランティァは2009年に植えた植樹会場の草刈りでした。皆さんは臼沢の森入り口で立ち止まり、6年前に植えた幼木の生長の素晴らしさを実感しました。60年前に草の種を蒔いた対岸の岩場と、6年前に植えた幼木を3年間の育樹がいのちの森に生長する現実を目の当たりにして、今日の作業の大切さを改めて実感しました。

P7242040 草刈り後はそれぞれ持参した弁当を囲んで、新潟の地ビールや房総のサンマの丸干し、松木沢で取れた新ジャガをいただきました。沢風の清々しさを受けてテントに集った皆さんは、自己紹介と原発に対するメッセージを寄せてくれました。

P7242023  帰り際には「みちくさ」に寄って頂き、改めて足尾の然素晴らしさをDVDで観て頂きました。新潟の地ビールを提供してくれました小黒さんありがとうございました。サンマの丸干しを提供してくれました相川さんありがとうございました。交流会に参加せずに今月30日に森づりを実施する準備をしていたJREU八王子の皆さんお疲れ様でした。

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2011年7月22日 (金)

爽やかな“緑の風”に感謝でした

P7223124  今日も涼しく爽やかな緑の風が心地よい一日でした。臼沢の草を刈ってくれたJREUの皆さんも標高970㍍付近で自然の恵みを感じたそうです。日頃はアスファルトやコンクリートから吹き付ける熱風を感じていた皆さんは、沢から吹き上げる爽やかな風を肌にしっかり染み込ませていたと言います。

P7222004  300段以上の階段を上り下りするのは辛いということで今日の作業は13時過ぎまで一気に草を刈りました。下山した後は、松村宗雄スタッフ手作りの「ひぐらし亭」(仮称)で昼食を摂りながら6年間の森づくりを振り返っていただきました。草刈りは2010年植樹会場の三分の二を刈ることができました。組合員の皆さんありがとうございました。

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2011年7月21日 (木)

台風一過の清々しいひととき

P7211989  台風一過の足尾の夕方は清々しい感じがしました。明日からJREUの組合員10数名が3日間、草刈りを手伝ってくれます。草刈りは、いのちの森に生長した森のトンネルをくぐって階段を登り、昨年植えた若木の周りで行われます。今日は、明日からは暑い日が続くという天気予報ですので水や薬のチェックをしました。

 P7213111 松木の杜の見回りをすると若い鹿が杜に入っていました。点検してみると西側の防護ネットが草の勢いで持ち上がり、その部分が食いちぎられていました。鹿はここから入って出るに出られずの状態であったので、ネットを開けて追い出しました。2頭を追い出すのに一時間もかかってしまいました。

 夕方6時40分頃でも明るく、西を見ると西日に草が輝いていました。反対側を見るとトンボが涼しい沢風にのって高いところを飛んでいました。気温は28度もありましたが、涼しく気持ちがよい夕方でした。

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2011年7月20日 (水)

復興の原点は“森と生きる”ための実行力だ

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 幼稚園から小学校そして家庭に拡がっている緑のカーテン。涼しさと美しさそして美味しさを甘受している私たち。足尾で草刈りなど育樹・育苗作業をやっていても、松木沢から吹き上げる緑の風の爽やかさ、ネジバナやビロウドモウズイカの美しさそして小鳥や蝉の合唱に癒されています。立ち止まって感じてみると自然の恵みに感謝しようとする気持ちになるから自然の力は不思議です。

P7200081  緑のカーテンの涼しさや沢風の爽やかさを感じると、電気と便利な機械に頼った涼しさや爽やかさは自分で望んだのだろうか、と思ってしまう。少ない給料で無理してクーラーを買ったことを笑ってしまいます。一昨年の夏、森びと親子自然教室で森に入りました。入る前の駐車場の気温と森に入った時の気温を子どもたちと測ってみたら、その差が5度もありました。森がどんなに涼しさをつくっているのかを子どもたちと感じました。自然(森)の恵みを暮らしに活かす時代は生活の中から作りだせるようです。“自然のエネルギーに頼る社会”は生活の中から実行し、そのことによって変わる意識が社会を動かす気がします。

P9250830  8月20日に京都市で開催する「キャンパスフォーラム2011in立命館」も、9月23日に開催する第23回足尾ふるさとの森づくりでも、参加者の皆さんと“自然(森)の恵みを暮らしに活かす時代の創造”を語り合いたいと願っています。

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2011年7月15日 (金)

自然(森)の恵みを暮らしに活かす時代到来?

P7093053  福島原発から80㎞以上も離れた農地で刈り取られていた稲藁に基準値を超えたセシウムが含まれていたことが分かりました。この稲藁を食べた牛の肉にも基準値を超えたセシウムが含まれていました。このような報道を聴くと放射能の恐ろしさが増すばかりで、原子力に頼らない未来社会の構築ますます重要になっているようです。その前提は森と海が元気になっていることではないでしょうか。

P7083020  今日は、来月20日に京都市・立命館大朱雀キャンパスで開催する第4回「森と生きるキャンパスフォーラム2011in立命館」の準備をしました。今日の現地の準備は小林正秀さん(京都府立大特別講師)に絶大なアドバイスと呼びかけを手伝って頂きました。

 酷暑が続く足尾では昨日、スタッフの鎌田孝男さんご夫妻が作ってくれた土のう袋入り堆肥を今市市から足尾町に運びました。昨日は土のう袋600袋中480袋をトラックに乗せて運び出しました。鎌田さんご夫妻には美味しい昼食まで用意して頂き、ありがとうございました。済賀事務局次長、柳澤事務局、森戸スタッフお疲れ様でした。臼沢の森ではナツツバキの白い花が咲きました。

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2011年7月12日 (火)

ナラ枯れの原因は虫だけでなく素因・主因・誘因から解明する

P7111985  いよいよナラ枯れ等の広葉樹枯れの原因解明に向けた炭による樹勢回復実証調査が動き出しました。昨日から今日にかけて当会は、福島県大沼群金山町内の会津森林管理所内のナラ枯れ状況を観察しました。会津森林管理署・梨本署長はじめとした職員の皆さんの丁寧な案内を受けて、カシナガが蠢く11日~12日にかけて観察してきました。

P7122019  観察には、菌根の調査・小川眞先生、土壌分解動物調査・青木淳一先生、汚染物質調査・大森禎子先生、カシナガ調査・小林正秀先生、微生物調査・栗栖敏浩先生、衆議院議員・山崎誠さん、千葉県、茨城県、福島県の樹木医3名が参加してくれました。秋の本調査に向けた観察会では、幹・枝・葉そして土壌の質などを綿密にチェックできる環境の有無を見て回ることができました。

P7122009  観察の結果、既にカシナガが穿孔しているコナラ、穿孔跡のコナラ、穿孔前に樹液をだしているコナラなどが生存していることが分かりました。これらの衰弱しているナラ枯れの原因解明とその防止策を虫だけに限定せずに、他の誘因があるのではなてかとということを解明することが大変な意義であることを実感しました。会津森林管理署の皆さん、福島県森林研究センターの皆さんそして前段の準備をしてくれました森びと福島県ファンクラブの皆さんありがとうございました。

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